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第一話 入学
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ゆずるは4月に高校生になった。
ゆずるは施設で育った。
この春高校生になったので施設を出て学校の寮に入った。
この学校は金持ちの家庭ばかりの学校だったが今年から試験的に特待生を募集した。事情があってお金が払えない家庭の授業料等を全額免除して優秀な人間を育てる為だ。
この寮にはゆずるのような特待生や遠方からのおぼっちゃま学生が入寮している。
寮は食堂・風呂などの共用スペースと各部屋1人づつの部屋になっていた。
ゆずるは施設にいた為共同生活は慣れているが相部屋だったので初めての1人部屋にやや興奮していた。
部屋に入ると制服、体操服、上履き、教科書、通学バッグなど学校に必要なものが置かれていた。
デスクの上にはパソコンもあり、全て配布されたものらしい。
金持ちの家庭は買えるが貧乏な家庭は買えないので学校が全て用意してプレゼントしていた。
ゆずるは新しい高校生活に期待を膨らませていた。
学校が始まりゆずるは登校した。
放課後ゆずるは同じクラスのけんじに呼び出された。
学校の5階にある空き教室にゆずるは行った。
空き教室には4人いた。
ゆずるの他にけんじ、さとし、しゅんや、たかおの4人がいた。
けんじ『ようこそ』
けんじが全員を紹介した。
けんじ『これから3年間みんなで仲良くしたいので集まってもらった』
けんじ『俺は通学組、さとしとしゅんやは寮組、ゆずるとたかおは特待生』
けんじ『ゆずるとたかお、意味わかるよな?』
ゆずる『意味?』
けんじ『さとし、説明してやれよ』
さとし『はい』
さとし『この学校は基本上流家庭の生徒ばかりの学校なんだよ。』
さとし『寮は君ら特待生でなくても無料なんだよ。僕らもね』
さとし『このクラスの学級委員長はこのけんじさんがやるんだ』
ゆずる『そうなんですね?』
さとし『当然、クラスでは順位があるだろ?』
ゆずる『順位?』
さとし『鈍いなあ~。君たちが特待生なのはその分金持ちが金を払っているからなんだよ』
ゆずる『確かに』
さとし『だからクラスでも順位があるの。1軍、2軍。3軍』
さとし『1軍はけんじ、2軍は僕としゅんや、3軍はゆずるとたかお』
ゆずる『1軍、2軍、3軍って何かあるの?』
さとし『説明しないとわからない?1軍はリーダー、2軍は家来、3軍は奴隷だよ』
ゆずる『僕たちは奴隷なんだ?』
ゆずるは思わず笑ってしまった。
たかおはゆずるを制止した。
けんじ『何がおかしいんだ?』
ゆずる『あまりにも幼稚っぽくて。奴隷とかマンガじゃないんだから』
たかお『ゆずる、やめろこれ以上言うな』
けんじ『たかおはわかってるみたいだな』
たかお『さとしさん、けんじさん、後でゆずるにはきちんと説明しておきますので許してあげてください』
けんじ『さとし、あとは任せた。俺は先に帰る』
けんじは先に帰ってしまった。
【第二話へ続く】
ゆずるは施設で育った。
この春高校生になったので施設を出て学校の寮に入った。
この学校は金持ちの家庭ばかりの学校だったが今年から試験的に特待生を募集した。事情があってお金が払えない家庭の授業料等を全額免除して優秀な人間を育てる為だ。
この寮にはゆずるのような特待生や遠方からのおぼっちゃま学生が入寮している。
寮は食堂・風呂などの共用スペースと各部屋1人づつの部屋になっていた。
ゆずるは施設にいた為共同生活は慣れているが相部屋だったので初めての1人部屋にやや興奮していた。
部屋に入ると制服、体操服、上履き、教科書、通学バッグなど学校に必要なものが置かれていた。
デスクの上にはパソコンもあり、全て配布されたものらしい。
金持ちの家庭は買えるが貧乏な家庭は買えないので学校が全て用意してプレゼントしていた。
ゆずるは新しい高校生活に期待を膨らませていた。
学校が始まりゆずるは登校した。
放課後ゆずるは同じクラスのけんじに呼び出された。
学校の5階にある空き教室にゆずるは行った。
空き教室には4人いた。
ゆずるの他にけんじ、さとし、しゅんや、たかおの4人がいた。
けんじ『ようこそ』
けんじが全員を紹介した。
けんじ『これから3年間みんなで仲良くしたいので集まってもらった』
けんじ『俺は通学組、さとしとしゅんやは寮組、ゆずるとたかおは特待生』
けんじ『ゆずるとたかお、意味わかるよな?』
ゆずる『意味?』
けんじ『さとし、説明してやれよ』
さとし『はい』
さとし『この学校は基本上流家庭の生徒ばかりの学校なんだよ。』
さとし『寮は君ら特待生でなくても無料なんだよ。僕らもね』
さとし『このクラスの学級委員長はこのけんじさんがやるんだ』
ゆずる『そうなんですね?』
さとし『当然、クラスでは順位があるだろ?』
ゆずる『順位?』
さとし『鈍いなあ~。君たちが特待生なのはその分金持ちが金を払っているからなんだよ』
ゆずる『確かに』
さとし『だからクラスでも順位があるの。1軍、2軍。3軍』
さとし『1軍はけんじ、2軍は僕としゅんや、3軍はゆずるとたかお』
ゆずる『1軍、2軍、3軍って何かあるの?』
さとし『説明しないとわからない?1軍はリーダー、2軍は家来、3軍は奴隷だよ』
ゆずる『僕たちは奴隷なんだ?』
ゆずるは思わず笑ってしまった。
たかおはゆずるを制止した。
けんじ『何がおかしいんだ?』
ゆずる『あまりにも幼稚っぽくて。奴隷とかマンガじゃないんだから』
たかお『ゆずる、やめろこれ以上言うな』
けんじ『たかおはわかってるみたいだな』
たかお『さとしさん、けんじさん、後でゆずるにはきちんと説明しておきますので許してあげてください』
けんじ『さとし、あとは任せた。俺は先に帰る』
けんじは先に帰ってしまった。
【第二話へ続く】
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