凌辱夫を溺愛ルートに導く方法

riiko

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46 セカンド凌辱1

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 今夜は殿下から言われていたXデー。
 
 お風呂に入って体を清めて俺とガリアードはバスローブ姿になっていた。鏡が置いてあるリリアンの部屋に二人で入る。ガリアードが俺をお姫様抱っこして、俺をベッドに置いた。

 ついに始まる、楽しい凌辱の時間だ。

「脱げ」
「……わかった」
「いや、違う。 ひざまずけ」


 そして俺はベッドの上で脚を組む。ガリアードがベッドの下に ひざまずく。

 おわかりだろうか? 命令しているのは”王国の花”リリアン。

 人を だますことも おとしいれることも何もできない無垢な花。王都ではそう思われている公爵令息は、人妻になったわずか半年で性に目覚めた。

 辺境伯夫人のリリアンは、いつの間にか花も恥じらう乙女では無くなっていた。

「いい眺めだよ、旦那様。さぁ、いつものように足を優しく取って、びちゃびちゃと美味しそうに舐めるんだよ、好きだろ?」
「好きだ、リリアンの足の匂いが最高に好きだぁ!」
「ふふ、可愛い子だ」

 ガリアードが俺の足を宝物のように大事に手に取り、キスをした。

 その表情、やばい。その小さくて可憐な自分の足に嫉妬しそうだ、ドキドキしてきた。

「遅いんだよ! 早くしろ!」
「す、すまない、あまりにこの足が可愛くて」
「僕の一部なんだ! 可愛くて当たり前だろう、わかりきったことを言ったお仕置きだよ」

 ばーん! ガタンっ。

「ううっ、もっと」

 えっ、気持ち悪い。

 謎にベッドに置いてある杖で、サイドテーブルを倒してみた……。そして足でガリアードの手を蹴った。そしたら、もっとって言われた。

「この野獣がぁ! お前なんかの大きい体を蹴ったら、僕の可愛い足が傷つくだろう。偉そうに要望を言うんじゃないよぉ! 早く僕を感じさせろぉ」
「任せろ」

 ガリアードがニヤッと笑った。

 うー、もう限界だよぉ! 

 俺っち変態じゃないし社畜時代にSMは慣れていたけど、それはMの方であって、攻めではないぃ!

 それにおかしくない!? 虐めているのにどうして俺の旦那はぴ―んとはった耳とブンブンと振りまくる尻尾が見えそうなくらい喜んでいるの?

 こんな大きな男を虐めても嬉しくないし、むしろそれを喜ぶ旦那を見て、ちょっと引いている自分がいる。さらに新しい第二の扉をこんな形で開きたく無かった、俺の旦那の変態度がさらに上がってしまうじゃないかぁー!

 ヘンタイ。
 
 やはり、この目の前にいる男は凌辱を知らないんだ! 初めて自らの意志で行った凌辱は、変態プレイに終わった。なんなら凌辱をされて喜ぶ変態であったと、さらに今日彼の本質を知ってしまった。

 知りたく無かったヨォォォー。

 なぜこんなことになっているか、それはあの変態バカ第二王子の指示だからだよぉ、仕方ない。このままリリアンからの凌辱というか、いやがらせを続けよう。

 今度は気を取り直して、俺はまた主導権を握ることにした。

「ちょっと待って、その前に旦那様にお願いがあるの、コレ、飲んで?」
「……これは」

 俺は陶器のコップを渡した。中身は鏡からも見えないようになっているから色まではわからない。それは白い液体。

「僕のミルクだよ、飲めるよね? 僕が三日間かけて溜めた僕の尊い愛液」
「うっ、なんてご褒美なんだ!」
「えっ……」

 なんて言った? 今。ああダメだ、このままじゃ話が進まない。

「嫌がるなんて許さない! 飲むんだよ、美味しそうに、僕の目を見て。リリアン様の愛しの液体美味しくいただきますって、言って」
「リリアン様の美味しくて可愛い真っ白な、その可憐な体から一生懸命絞り出している姿を想像させていただきご馳走様です。私のためにこんなに出してくれて……涙が出るほど嬉しい、いただきまーす!」
「……」

 なぜにそんな長い言葉がスラスラと出るの? 

 心からの声に聞こえたのは俺だけ? いや、鏡の前で聞いている皆さん全員が思っているはずだ、ガリアードは変態だと。

 これガリアードへの凌辱プレイ、嫌がる男に臭い精液を飲ませる。しかしなんだ、この展開は? これは紛れもない凌辱プレイじゃないかぁ!? 恥ずかしめられているのは、まさかの攻めとして恥ずかしいセリフを吐いているリリアン。

 それを嬉しそうにご馳走を前にする子供みたいにはしゃいでいる俺の旦那。ああ! もういい、何も考えるな、俺。今こそ社畜根性で感情を殺せ!

「ごっくん」

 俺の目を見ながらゴクゴクとそれを飲んだ、飲む前は笑顔だったのに飲み終わった後、この世の終わりみたいな顔をした。いいんだけどね、その表情はこの場面では満点なんだけどね、なんでだろう、俺はその表情を見て怖くなった。

「……なんだ、は?」

 いきなり低い声、怒った?

「ぼ、僕のミルクだぁ!」
「甘すぎる! 俺はこんなの望んでいなかった! なんでを出した!?」

 ひえっ、怒っているよ。美味しそうに飲んだのはいいけど、飲み干した後、めちゃくちゃ怒った。だったら飲む前から拒否ればいいじゃないかぁ、怖いよぅ。しくしくしくしく。俺は心の中で泣いた。

 マジで助けて、鏡の前で見ているパパぁ!

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