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第六章 愛になった
89、友人の結婚式
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あれから、この城で俺達は数週間過ごした。
フィオナとアストン、リアナ様とアラン、ムスタフ伯爵夫妻たちとかなり親密になっていた。俺の教育係のリアナ様はおっとりとした雰囲気とはうらはらに、勉強中はとびきり厳しかった。
別室でフィオナとアランは遊んでいて、ときどきアストンがそこに加わって遊んでいた。アランはアストンにも懐いていて、親子三人に見えなくもなくて、それをアストンに言ったら、ニヤニヤして、すぐに子供を作ろうとフィオナに迫っていた。
ムスタフ伯爵夫妻のところはすでに成人したお子様たちは騎士団で医師をしていたり、王都の有名な病院で医師をしていたりと、家族揃ってみな医師をしているという頼もしい家系だった。お二人は子供の手が離れて、つかの間だけどディーからも開放されて、この城での穏やかな生活を楽しんでいた。
「シン君、体調も落ち着いているようだね。ここにきて体重も元に戻ったみたいで良かった」
「はい、ここはとても楽しくて、ご飯も美味しいからすっかり太ってしまいました」
「ふふ、それは良かった。殿下と閨が解禁されたらそれはもう、体力が奪われるからね、今のうちに少しでも体重を増やしておくといいね」
「……」
この医師は恥ずかしことをさらっと言ったよ。
「フィオナ殿も次の発情期で、アストン殿と番契約をするのでしょう?」
「は、はい」
「じゃあ君も今のうちに体力つけなさいね」
「はい」
フィオナも赤い顔をして俯いた。
「君たちは不思議な縁で繋がっているよね。まさか番契約も同じ時期に行われるなんて」
「え?」
「知らなかった? 二人ともヒートの時期が一緒だよ」
「「ええ!」」
俺とフィオナはお互いの顔を見てしまった。そうだったのか。
「あ、あれ、でも閨係ってヒートのかぶらない二人じゃなかったでしたっけ?」
「ああ、そういう決まりがあったね。でも今回に限り、目を瞑ることになったんだよ。ほら、処女で殿下と同じ年のオメガが君以外見つからなかったっていうのもあるし、殿下がどうしてもフィオナ殿とシン君じゃなければ嫌だって、訴えたんだ」
「そ、そうだったんですか」
初めからフィオナを閨係に誘導して、さらには俺という閨係を見つけて俺を確認しにいったら惚れてしまった。だからこの二人を閨係にしなければならなかったし、どうせ閨係の間は抱かないのなら、ヒートが被ったってなんの意味もないからだろう。後宮は俺たちの秘密の事情を知らないとはいえ、よく納得したな。
今日はムスタフ伯爵夫人による、俺達の定期的な検診をしていた。そしてフィオナにとっては最後の検診だった。
「フィオナ殿、今までお疲れ様でした。君はやっとアストン殿と結ばれるね、明日の結婚式は僕達夫妻までお招きありがとう」
「いえ、先生にはとてもお世話になりましたし、むしろ僕達の結婚式にまで参加していただけてとても光栄です。これまで本当にありがとうございました。これからもシン君のことをよろしくお願いします」
「ええ、もちろんです。君こそ、これからは王宮の妃殿下のお部屋に遊びに来ることになるのだからね、そのときは遠慮なく僕を頼ってね」
「なんだか、恐れ多いのですが、これからもよろしくお願いします」
先生とフィオナがしんみりとしていた。そうなんだよ、明日はついにフィオナの結婚式。俺も先生もここにいるみんなお呼ばれしているんだ。
「フィオナ、本当におめでとう!」
「ありがとう、シン君。未来の王妃様に結婚式に来ていただけるなんて光栄だよ」
「はは、まだただの男爵家のオメガだけどな!」
そんな感じでフィオナと過ごす最後の夜は、二人で今までの思い出話とかをして過ごした。そしてこの城からフィオナを嫁にやることになった。フィオナは最初の後宮との約束通り、自分の実家とは縁を切っていた。散々息子を搾取した父親はいないので、明日のバージンロードはなんと、ゼバン公爵様と歩くことになっていた。そのためにゼバン公爵はこの地に来ていた。そして式が終わったら妻子を連れて王都に戻ることになっていたんだ。
ディーもそろそろ迎えに来ると聞かされていた。だからムスタフ伯爵夫妻も式を見届けてから王都へと戻る。この楽しくて穏やかな時間がもう終わりを迎えようとしていた。それはつまり、俺がディーと結婚する日が近づいたということだった。
翌朝、フィオナと共に俺達はアストンの屋敷に来ていた。神父さんも到着していて、結婚式用に庭にはチャペルが用意されていて、とてもいい雰囲気のガーデンパーティーという会場が出来上がっていた。屋敷の周りにはこれでもかというくらい騎士の守りが固められていたのに驚いていると、ゼバン公爵がそりゃ公爵家族に未来の妃殿下がいるんだから当然だって言っていた。
ゼバン公爵がフィオナの隣に立って、美しい花嫁をエスコートしていた。とても絵になる素晴らしい光景だった。アストンの隣まで公爵が連れて行くと、アストンの顔が少し緊張しているように見えた。フィオナも顔を赤らめていた。
ああ、俺もディーの隣に立つ日が来るのかな。
「フィー、キレイだね」
「ああ、キレイだな」
「僕のお父さまもカッコイイよね」
「ああ、アランのお父様はかっこいいな」
俺はアランを抱きかかえて、その美しい光景を見ていた。小さいから見えないと思って、リアナ様に許可をもらってアランを抱っこしていた。子供のアランにもここがとても神聖で美しい場所だと分かったみたいで、俺に抱きつく腕に力がこもった。小声で俺に話しかけてくる気遣いに笑ってしまった。隣ではリアナ様がそんなアランを見て微笑んでいた。
「私のシンもとても美しくてかっこいいぞ」
「ん? そうか?」
「ああ、そうだよ、愛してるシン」
「俺も……って、ディー!?」
アランと反対側にはいつの間にかディーが立っていた。
「ど、どうしたの?」
「親友の結婚式だ。来ないわけないだろう」
「そ、そうだよね。びっくりしたぁ」
俺の声にアランが驚いたようにこちらを見た。
「ラミスの子、アランだな。そろそろ私の恋人を返してくれるかい?」
「シンの恋人?」
「ああ、私はシンの夫になる男だ。まあいい、アランごと抱きしめさせてもらうぞ、失礼する」
「うわぁぁ、ははっ、くすぐったいですぅぅ!」
ディーはアランを抱いている俺ごと抱きしめた。ああ、俺の男がやっと戻ってきた。俺はディーの首元にそっと口付けた。
「おかえり、ディー」
「ただいま、シン」
フィオナとアストンの結婚式の美しさと、そして数週間ぶりに触れた最愛の温もりに俺は涙を流していた。
フィオナとアストン、リアナ様とアラン、ムスタフ伯爵夫妻たちとかなり親密になっていた。俺の教育係のリアナ様はおっとりとした雰囲気とはうらはらに、勉強中はとびきり厳しかった。
別室でフィオナとアランは遊んでいて、ときどきアストンがそこに加わって遊んでいた。アランはアストンにも懐いていて、親子三人に見えなくもなくて、それをアストンに言ったら、ニヤニヤして、すぐに子供を作ろうとフィオナに迫っていた。
ムスタフ伯爵夫妻のところはすでに成人したお子様たちは騎士団で医師をしていたり、王都の有名な病院で医師をしていたりと、家族揃ってみな医師をしているという頼もしい家系だった。お二人は子供の手が離れて、つかの間だけどディーからも開放されて、この城での穏やかな生活を楽しんでいた。
「シン君、体調も落ち着いているようだね。ここにきて体重も元に戻ったみたいで良かった」
「はい、ここはとても楽しくて、ご飯も美味しいからすっかり太ってしまいました」
「ふふ、それは良かった。殿下と閨が解禁されたらそれはもう、体力が奪われるからね、今のうちに少しでも体重を増やしておくといいね」
「……」
この医師は恥ずかしことをさらっと言ったよ。
「フィオナ殿も次の発情期で、アストン殿と番契約をするのでしょう?」
「は、はい」
「じゃあ君も今のうちに体力つけなさいね」
「はい」
フィオナも赤い顔をして俯いた。
「君たちは不思議な縁で繋がっているよね。まさか番契約も同じ時期に行われるなんて」
「え?」
「知らなかった? 二人ともヒートの時期が一緒だよ」
「「ええ!」」
俺とフィオナはお互いの顔を見てしまった。そうだったのか。
「あ、あれ、でも閨係ってヒートのかぶらない二人じゃなかったでしたっけ?」
「ああ、そういう決まりがあったね。でも今回に限り、目を瞑ることになったんだよ。ほら、処女で殿下と同じ年のオメガが君以外見つからなかったっていうのもあるし、殿下がどうしてもフィオナ殿とシン君じゃなければ嫌だって、訴えたんだ」
「そ、そうだったんですか」
初めからフィオナを閨係に誘導して、さらには俺という閨係を見つけて俺を確認しにいったら惚れてしまった。だからこの二人を閨係にしなければならなかったし、どうせ閨係の間は抱かないのなら、ヒートが被ったってなんの意味もないからだろう。後宮は俺たちの秘密の事情を知らないとはいえ、よく納得したな。
今日はムスタフ伯爵夫人による、俺達の定期的な検診をしていた。そしてフィオナにとっては最後の検診だった。
「フィオナ殿、今までお疲れ様でした。君はやっとアストン殿と結ばれるね、明日の結婚式は僕達夫妻までお招きありがとう」
「いえ、先生にはとてもお世話になりましたし、むしろ僕達の結婚式にまで参加していただけてとても光栄です。これまで本当にありがとうございました。これからもシン君のことをよろしくお願いします」
「ええ、もちろんです。君こそ、これからは王宮の妃殿下のお部屋に遊びに来ることになるのだからね、そのときは遠慮なく僕を頼ってね」
「なんだか、恐れ多いのですが、これからもよろしくお願いします」
先生とフィオナがしんみりとしていた。そうなんだよ、明日はついにフィオナの結婚式。俺も先生もここにいるみんなお呼ばれしているんだ。
「フィオナ、本当におめでとう!」
「ありがとう、シン君。未来の王妃様に結婚式に来ていただけるなんて光栄だよ」
「はは、まだただの男爵家のオメガだけどな!」
そんな感じでフィオナと過ごす最後の夜は、二人で今までの思い出話とかをして過ごした。そしてこの城からフィオナを嫁にやることになった。フィオナは最初の後宮との約束通り、自分の実家とは縁を切っていた。散々息子を搾取した父親はいないので、明日のバージンロードはなんと、ゼバン公爵様と歩くことになっていた。そのためにゼバン公爵はこの地に来ていた。そして式が終わったら妻子を連れて王都に戻ることになっていたんだ。
ディーもそろそろ迎えに来ると聞かされていた。だからムスタフ伯爵夫妻も式を見届けてから王都へと戻る。この楽しくて穏やかな時間がもう終わりを迎えようとしていた。それはつまり、俺がディーと結婚する日が近づいたということだった。
翌朝、フィオナと共に俺達はアストンの屋敷に来ていた。神父さんも到着していて、結婚式用に庭にはチャペルが用意されていて、とてもいい雰囲気のガーデンパーティーという会場が出来上がっていた。屋敷の周りにはこれでもかというくらい騎士の守りが固められていたのに驚いていると、ゼバン公爵がそりゃ公爵家族に未来の妃殿下がいるんだから当然だって言っていた。
ゼバン公爵がフィオナの隣に立って、美しい花嫁をエスコートしていた。とても絵になる素晴らしい光景だった。アストンの隣まで公爵が連れて行くと、アストンの顔が少し緊張しているように見えた。フィオナも顔を赤らめていた。
ああ、俺もディーの隣に立つ日が来るのかな。
「フィー、キレイだね」
「ああ、キレイだな」
「僕のお父さまもカッコイイよね」
「ああ、アランのお父様はかっこいいな」
俺はアランを抱きかかえて、その美しい光景を見ていた。小さいから見えないと思って、リアナ様に許可をもらってアランを抱っこしていた。子供のアランにもここがとても神聖で美しい場所だと分かったみたいで、俺に抱きつく腕に力がこもった。小声で俺に話しかけてくる気遣いに笑ってしまった。隣ではリアナ様がそんなアランを見て微笑んでいた。
「私のシンもとても美しくてかっこいいぞ」
「ん? そうか?」
「ああ、そうだよ、愛してるシン」
「俺も……って、ディー!?」
アランと反対側にはいつの間にかディーが立っていた。
「ど、どうしたの?」
「親友の結婚式だ。来ないわけないだろう」
「そ、そうだよね。びっくりしたぁ」
俺の声にアランが驚いたようにこちらを見た。
「ラミスの子、アランだな。そろそろ私の恋人を返してくれるかい?」
「シンの恋人?」
「ああ、私はシンの夫になる男だ。まあいい、アランごと抱きしめさせてもらうぞ、失礼する」
「うわぁぁ、ははっ、くすぐったいですぅぅ!」
ディーはアランを抱いている俺ごと抱きしめた。ああ、俺の男がやっと戻ってきた。俺はディーの首元にそっと口付けた。
「おかえり、ディー」
「ただいま、シン」
フィオナとアストンの結婚式の美しさと、そして数週間ぶりに触れた最愛の温もりに俺は涙を流していた。
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