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第五章 王太子の恋 ~ディートリッヒside~
75、王太子の秘密 6
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「殿下、大きくなりましたね」
「はは、ラミスに会うのは十歳のときが最後だからな、そりゃ大きくなっていなければおかしいだろう。ラミスは国を離れて随分と楽しそうにしていたみたいだな」
「おかげさまで。こちらは妻のリアナです」
隣には奥方であるリアナ夫人がいた。とても可愛らしい女性だった。すでに二人には子供もいるというから、今がとても楽しいのだろう。
「リアナ夫人、このたびは私の婚約者が世話になった。我が国に来るときも、ぜひあなたには頼りたいのだが、いいか?」
「もちろんでございます。殿下の想い人の教育係ですよね。お任せくださいませ」
「ああ、といってもまだ彼にはなんのアプローチもしていないんだ。とりあえずカロライン姫を安心させたくて、こちらに渡ってきた。姫とダイスが無事に結婚できるように、二人にもサポートをよろしく頼む」
リアナは現在のカロラインの教育係だった。ラミスが帰国してゼバン公爵を継ぐとき、彼女には私の想い人、シンの王太子妃教育係を任せるつもりだ。全てが明らかになった時に、彼女を正式にシンに就けるつもりだった。
「ラミスも、こちらの国で楽しくしているところ、すまないな。ゼバン公爵の体調があまり良くないと聞いている。ぜひ元気なうちに帰国して、公爵の仕事を手伝ってほしいんだ」
「いえ、私が先に動かなければいけないところ、殿下に気を揉ませてしまって申し訳ありません。父とは手紙でやり取りはしていましたが、医者からはそろそろ引退した方がいいと言われていたみたいですね。来年私は公爵の爵位を引き継ぐことに致しました」
「そうか、それは、ゼバン公爵も安心だな」
ラミスを我が国に戻すのには、それなりの理由があった。公爵家の安定のためにも国に必要な人材だったからだ。
「殿下が好きになられた方に会えるのを楽しみにしていますよ」
「ああ、ラミスに会わせる時までには、必ず彼を落としてみせるからな。今は私の存在すら知られていないけど」
「殿下のお心を信じております。愛情は素直に伝えて差し上げてください」
そしてゼバン夫妻とはしばしの別れになった。
ダイスと姫はどうなったかというと……。
ダイスは、姫がこの国に最終的に嫁入りに来る日までは何も決められないと言ったそうだ。私が本気でシンを落とせるかどうかも、まだ分からないとダイスは感じていた。実際王太子としてシンと再会したとき、シンが私を本気で好きになるかも未知のものだから、それを見届けて二人がやっていけると確信が持てるまでは、カロラインとの未来は約束できないと彼女に言ったらしい。
それでも信じて待つと、カロラインはダイスに伝えた。
全ては私次第ということで、帰国の際にカロラインに睨まれた。しくじるんじゃないという目を向けられた。その後、ダイスとカロラインは手紙でやり取りはしていたので順調そうだった。
最後の閨係の相性確認の日に、私はシンと再会を果たした。
シンは変装して会いに行った私のことを王太子だとは分からなかったみたいだ。当たり前だが、彼にとってあの日が私と初めて会う日になった。とても可愛くてかっこよくて、男前なオメガだった。緊張していたせいか、言葉使いも丁寧であの初めての時のようなやんちゃな感じは隠されていた。
私が少し目を離した隙に、服を脱がれたのは驚いた。閨係の相性確認はいきなり肌を交わすことだと思ったと言っていたシン。それにしても、男前が過ぎないか? 初めてをあの場ですぐに捧げようとしてくれたことは嬉しいが……いや、複雑だった。当然だが、シンは完全に仕事としてしか私を見ていなかった。これから一年、私はこの魅惑的なオメガから肉欲を抑えられるのかを、試される最初の一歩だった。
あの場でダイスが乗り込まなかったら危なかった。シンが初対面だと思ったあのときに、唇を奪って、可愛い胸を舐めてしまった。じっくりゆっくり進めたかったのに、あの数分で私は自分が抑えられなかった。それほどまでにシンが欲しかった。二度目に会って確信に変わった。私はシンを王太子妃にすると。
私の本気をダイスは感じ取り、姫を貰い受ける決意を固めたと言った。たった一度の出会いでは信じられなかったようだが、ダイスの中でも私とシンの二度目のあの出会いは、私がシンを逃さないと決意した瞬間だと分かってくれた。
それからのシンは時間をかけて、素を見せてくれるようになってくれて、彼のことをどんどん愛おしくなっていった。きっかけはあの森で出会ったことだったが、会う度に私の心は舞い上がった。会う度に好きになる。だけど婚約者がいる身分で、彼を男娼として召し上げてしまった以上、愛を伝えることがなかなかできなかった。
ひそかに王太子妃に必要な教養や教育は、こっそりと学園の執務室で私とダイスが教えていた。それを素直に受け入れるシンが可愛くて仕方なかった。知らなかったことを知るのは嬉しいと言って、喜んで私の教えを受けてくれた。もちろん、王太子妃教育だとは思っていなかったけれど。騙されやすくて心配になるが、結婚したら王宮から出さずに、公務も一緒に行えば、終始私が監視できる。私の嫁を騙すような不届き者など、シンに近づくこともできないだろう。今だけ影を付けて守るしかない。
一緒に過ごす時間は、そんな二人の距離を近づけてくれて、いつの間にか私はシンに愛を自然に伝えるようになった。シンも私を好いてくれている。そう感じられたけれど、最後の一線だけは超えられなかった。
なぜなら、私との結婚は相手に処女であるという条件が付いてくるからだった。
まだカロラインと婚約をしている身分で、シンに結婚してくれと、番になってくれと言えなかった。カロラインがダイスと番にならなければ、そもそも私とシンも始めることができない。すべては政治が絡んできている。それをシンに伝えることはできない。
信頼していないわけではないが、シンは素直で優しすぎる。シンに全てを話して、シンが予期せぬところで、なにかの拍子に計画が他に漏れてしまったら? シンは暗殺されてしまう可能性だって出てくる。そんなリスクは負えずに、シンを抱けない理由も言えないでいたのが心苦しかった。
婚約者であった姫以外との結婚は、今まで隣国との友好関係を重んじてきた貴族から粛清され、シンが消されてしまう可能性がある。それで隣国とまた小競り合いになったら、苦しむ領土もあるし、辺境伯あたりが王都に乗り込んでくるかもしれない。そしたらシンなんかあっさり暗殺されてしまうだろう。
もしくは、姫と破談したなら、我が子をという貴族も多いだろう。そんな人たちにとっては、下級貴族のシンなんて消すのは簡単なことだ。
シンには、そんな脅威を感じさせずに、伸び伸びと過ごしてもらいたい。
王太子が本気になった相手が、結婚前に他の貴族たちに知られたら?
シンの存在を他国に知られてしまったら?
そう考えるだけで、怖かった。
シンの命が狙われないとも限らない。影はつけているが、それでもリスクは犯せなかった。汚い権力争いにシンを巻き込みたくなかった。だからカロラインが婚約者である以上、私もシンも安全だった。
シンみたいな心優しく正直なオメガに、王家の汚い部分や貴族の汚点を見せたくなかった。私の我儘だが、なんとか閨係を全うさせることでシンを守っていく。後宮にも守られるから、私の嫁にするには、そこだけが安全に過ごす場所だった。
カロラインが我が国に入ったとき、ダイスと仲睦まじくしている様子を見て、私は勝手に安心してしまった。これで私はシンと先へと進めると先走った。
他国の大使が来ているということで、勝手に今期の閨係を終了させてしまった後宮には焦ったが、彼は晴れて閨係を卒業した。ということはひとりの男として、ひとりのオメガにプロポーズをやっとできると思った。
今までは仕事という制約があったが、今は完全に自由の身のシンだった。私はその機会がきた瞬間に、彼に告白して嫁にしたい番にしたいと言ってしまった。そう言ったことで、私の愛が本物だとシンに分かってもらえたと、勝手に勘違いしたことを、後に相当悔やまれることになった。
彼にプロポーズをした後は、急いで準備に取り掛かった。
後宮という保護を外れてしまったシンを結婚まで保護しなければならない。アストンがいる場所なら安全だろうと思い、急いでザンネスク城の王宮騎士団に連絡を取り、城の守りを固めるようにさせた。大事な人を連れて行くので、それなりの準備をするように伝えた。
王家の保養地である城は、守りも完璧だった。姫の結婚が片付いたら、シンとの結婚をする。それまでに彼を匿う必要があるから、王都から連れ出す必要がある。
ちょうど姫の発情期が来て、ダイスと過ごしていたので二人が結ばれたのは確実だった。その前の準備として、私は貴族たちに国交についての最終決議をしていた。たとえ姫の契約がばれても、崩れることない決議を固めていた。忙しくし過ぎていて、シンのことをしばらく放置していたから気づかなかった。シンが何に悩み、ひとりで何に苦しんでいるかを……。
「はは、ラミスに会うのは十歳のときが最後だからな、そりゃ大きくなっていなければおかしいだろう。ラミスは国を離れて随分と楽しそうにしていたみたいだな」
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「リアナ夫人、このたびは私の婚約者が世話になった。我が国に来るときも、ぜひあなたには頼りたいのだが、いいか?」
「もちろんでございます。殿下の想い人の教育係ですよね。お任せくださいませ」
「ああ、といってもまだ彼にはなんのアプローチもしていないんだ。とりあえずカロライン姫を安心させたくて、こちらに渡ってきた。姫とダイスが無事に結婚できるように、二人にもサポートをよろしく頼む」
リアナは現在のカロラインの教育係だった。ラミスが帰国してゼバン公爵を継ぐとき、彼女には私の想い人、シンの王太子妃教育係を任せるつもりだ。全てが明らかになった時に、彼女を正式にシンに就けるつもりだった。
「ラミスも、こちらの国で楽しくしているところ、すまないな。ゼバン公爵の体調があまり良くないと聞いている。ぜひ元気なうちに帰国して、公爵の仕事を手伝ってほしいんだ」
「いえ、私が先に動かなければいけないところ、殿下に気を揉ませてしまって申し訳ありません。父とは手紙でやり取りはしていましたが、医者からはそろそろ引退した方がいいと言われていたみたいですね。来年私は公爵の爵位を引き継ぐことに致しました」
「そうか、それは、ゼバン公爵も安心だな」
ラミスを我が国に戻すのには、それなりの理由があった。公爵家の安定のためにも国に必要な人材だったからだ。
「殿下が好きになられた方に会えるのを楽しみにしていますよ」
「ああ、ラミスに会わせる時までには、必ず彼を落としてみせるからな。今は私の存在すら知られていないけど」
「殿下のお心を信じております。愛情は素直に伝えて差し上げてください」
そしてゼバン夫妻とはしばしの別れになった。
ダイスと姫はどうなったかというと……。
ダイスは、姫がこの国に最終的に嫁入りに来る日までは何も決められないと言ったそうだ。私が本気でシンを落とせるかどうかも、まだ分からないとダイスは感じていた。実際王太子としてシンと再会したとき、シンが私を本気で好きになるかも未知のものだから、それを見届けて二人がやっていけると確信が持てるまでは、カロラインとの未来は約束できないと彼女に言ったらしい。
それでも信じて待つと、カロラインはダイスに伝えた。
全ては私次第ということで、帰国の際にカロラインに睨まれた。しくじるんじゃないという目を向けられた。その後、ダイスとカロラインは手紙でやり取りはしていたので順調そうだった。
最後の閨係の相性確認の日に、私はシンと再会を果たした。
シンは変装して会いに行った私のことを王太子だとは分からなかったみたいだ。当たり前だが、彼にとってあの日が私と初めて会う日になった。とても可愛くてかっこよくて、男前なオメガだった。緊張していたせいか、言葉使いも丁寧であの初めての時のようなやんちゃな感じは隠されていた。
私が少し目を離した隙に、服を脱がれたのは驚いた。閨係の相性確認はいきなり肌を交わすことだと思ったと言っていたシン。それにしても、男前が過ぎないか? 初めてをあの場ですぐに捧げようとしてくれたことは嬉しいが……いや、複雑だった。当然だが、シンは完全に仕事としてしか私を見ていなかった。これから一年、私はこの魅惑的なオメガから肉欲を抑えられるのかを、試される最初の一歩だった。
あの場でダイスが乗り込まなかったら危なかった。シンが初対面だと思ったあのときに、唇を奪って、可愛い胸を舐めてしまった。じっくりゆっくり進めたかったのに、あの数分で私は自分が抑えられなかった。それほどまでにシンが欲しかった。二度目に会って確信に変わった。私はシンを王太子妃にすると。
私の本気をダイスは感じ取り、姫を貰い受ける決意を固めたと言った。たった一度の出会いでは信じられなかったようだが、ダイスの中でも私とシンの二度目のあの出会いは、私がシンを逃さないと決意した瞬間だと分かってくれた。
それからのシンは時間をかけて、素を見せてくれるようになってくれて、彼のことをどんどん愛おしくなっていった。きっかけはあの森で出会ったことだったが、会う度に私の心は舞い上がった。会う度に好きになる。だけど婚約者がいる身分で、彼を男娼として召し上げてしまった以上、愛を伝えることがなかなかできなかった。
ひそかに王太子妃に必要な教養や教育は、こっそりと学園の執務室で私とダイスが教えていた。それを素直に受け入れるシンが可愛くて仕方なかった。知らなかったことを知るのは嬉しいと言って、喜んで私の教えを受けてくれた。もちろん、王太子妃教育だとは思っていなかったけれど。騙されやすくて心配になるが、結婚したら王宮から出さずに、公務も一緒に行えば、終始私が監視できる。私の嫁を騙すような不届き者など、シンに近づくこともできないだろう。今だけ影を付けて守るしかない。
一緒に過ごす時間は、そんな二人の距離を近づけてくれて、いつの間にか私はシンに愛を自然に伝えるようになった。シンも私を好いてくれている。そう感じられたけれど、最後の一線だけは超えられなかった。
なぜなら、私との結婚は相手に処女であるという条件が付いてくるからだった。
まだカロラインと婚約をしている身分で、シンに結婚してくれと、番になってくれと言えなかった。カロラインがダイスと番にならなければ、そもそも私とシンも始めることができない。すべては政治が絡んできている。それをシンに伝えることはできない。
信頼していないわけではないが、シンは素直で優しすぎる。シンに全てを話して、シンが予期せぬところで、なにかの拍子に計画が他に漏れてしまったら? シンは暗殺されてしまう可能性だって出てくる。そんなリスクは負えずに、シンを抱けない理由も言えないでいたのが心苦しかった。
婚約者であった姫以外との結婚は、今まで隣国との友好関係を重んじてきた貴族から粛清され、シンが消されてしまう可能性がある。それで隣国とまた小競り合いになったら、苦しむ領土もあるし、辺境伯あたりが王都に乗り込んでくるかもしれない。そしたらシンなんかあっさり暗殺されてしまうだろう。
もしくは、姫と破談したなら、我が子をという貴族も多いだろう。そんな人たちにとっては、下級貴族のシンなんて消すのは簡単なことだ。
シンには、そんな脅威を感じさせずに、伸び伸びと過ごしてもらいたい。
王太子が本気になった相手が、結婚前に他の貴族たちに知られたら?
シンの存在を他国に知られてしまったら?
そう考えるだけで、怖かった。
シンの命が狙われないとも限らない。影はつけているが、それでもリスクは犯せなかった。汚い権力争いにシンを巻き込みたくなかった。だからカロラインが婚約者である以上、私もシンも安全だった。
シンみたいな心優しく正直なオメガに、王家の汚い部分や貴族の汚点を見せたくなかった。私の我儘だが、なんとか閨係を全うさせることでシンを守っていく。後宮にも守られるから、私の嫁にするには、そこだけが安全に過ごす場所だった。
カロラインが我が国に入ったとき、ダイスと仲睦まじくしている様子を見て、私は勝手に安心してしまった。これで私はシンと先へと進めると先走った。
他国の大使が来ているということで、勝手に今期の閨係を終了させてしまった後宮には焦ったが、彼は晴れて閨係を卒業した。ということはひとりの男として、ひとりのオメガにプロポーズをやっとできると思った。
今までは仕事という制約があったが、今は完全に自由の身のシンだった。私はその機会がきた瞬間に、彼に告白して嫁にしたい番にしたいと言ってしまった。そう言ったことで、私の愛が本物だとシンに分かってもらえたと、勝手に勘違いしたことを、後に相当悔やまれることになった。
彼にプロポーズをした後は、急いで準備に取り掛かった。
後宮という保護を外れてしまったシンを結婚まで保護しなければならない。アストンがいる場所なら安全だろうと思い、急いでザンネスク城の王宮騎士団に連絡を取り、城の守りを固めるようにさせた。大事な人を連れて行くので、それなりの準備をするように伝えた。
王家の保養地である城は、守りも完璧だった。姫の結婚が片付いたら、シンとの結婚をする。それまでに彼を匿う必要があるから、王都から連れ出す必要がある。
ちょうど姫の発情期が来て、ダイスと過ごしていたので二人が結ばれたのは確実だった。その前の準備として、私は貴族たちに国交についての最終決議をしていた。たとえ姫の契約がばれても、崩れることない決議を固めていた。忙しくし過ぎていて、シンのことをしばらく放置していたから気づかなかった。シンが何に悩み、ひとりで何に苦しんでいるかを……。
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