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第五章 王太子の恋 ~ディートリッヒside~
74、王太子の秘密 5
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カロライン姫の想い人、それは私の親友ダイスだった。
ダイスも気が付いている……カロラインがダイスを好きな気持ちを。私という結婚相手がいるから、ダイスはカロラインをそういう目で一生見ないだろう。彼はああ見えて真面目で一途なアルファだ。他の誰かと建前だけでもオメガを共有することなどできないはずだ。
しかしダイスはカロラインに少なからず好意を持っているのを、私は知っている。幼馴染の親友なのだから、ダイスがカロラインと話すときの声の感じで分からないはずがない。
私さえ相手を見つけたら、きっとダイスもカロラインに進めるだろう。私はこの可愛い婚約者と親友のためにも、番になっていいと思えるオメガと巡り合わなければならない。期限は姫との結婚のその日まで。それまでになんとか生涯の相手を見つける。だから来年の閨係は、建前だけの相手にする必要があった。閨係なんかに時間を割いている場合ではなかったからだ。
そして後宮を騙さなければならない。姫と結婚をする前提で進めて、全ては姫と私だけの秘密の条約で結婚までの間、両国の絆に傷をつけずに騙す必要があった。
「ただし、私に番にしても良いと思えるオメガが現れなかった場合は、貴方と結婚するよ。ダイスは愛人となるように説得はするが、ダイスがそれを受け入れるかは彼次第になる。それは了承してくれ。あなただけ他の男と番になるのでは、私は捨てられた王太子になってしまい、両国の均衡は失われてしまうからね」
「そうですわね。ディートリッヒ様、なにがなんでも好きな相手を頑張って見つけてくださいね!」
「まぁ、まだ一年以上あるからね、なんとか頑張ってみるよ。ただ、こればかりはどうなるか分からないけれど、私もできることなら好きな相手と結婚したいからね」
「まぁ、わたくしもですわ! やはりわたくしたちは気が合いますね」
姫と私は密かに契約を交わした。それがシンと出会う、数か月前の話だった。
シンと初めて森で出会った日から、すぐに動き出した。姫に手紙を送り、ダイスを連れてお忍びで隣国へと来ていた。そのとき、はじめてダイスには全てを話したが、彼はそれを受け入れるとも何も言ってはくれなかった。姫と二人で話してから決めると言った。私の気持ちが全くないことを知ったので、私に遠慮をする必要はなくなったが、あとはダイスの気持ち次第だった。
突然の婚約者の訪問に、向こうの宮殿は驚いていたが、それほどまでに王女を好いているのかと喜ばれた。そして王女が現れると、恋をする女性という言葉がよく合うくらい、満面の笑みで私たちを迎えてくれた。正確に言うと、ダイスを迎え入れていた。
「ディートリッヒ様、ダっ、ダイス様ぁー! こ、こほん。その……お久しぶりでございます。わざわざわたくしに会いに来てくださって、とても嬉しく思います」
ダイスの表情が少し変わった。
ああ、これは大丈夫だ。姫を可愛いと思っているのがばればれだった。私が姫に政治的な態度を取った初めての出会いから、ダイスは姫に気を使っていた。それが次第に姫の恋心へと変わるくらいに、穏やかに二人は始まっていたんだ。
姫を気遣うダイスが気になって、なんとなくダイスに姫のことをどう思うか聞いたことがあった。普通あのような姫を、アルファとして抱きたいと思うか……と、一般論を聞いてみた。するとダイスは、私の嫁に対して、絶対にそういう感情にはならないと言った。ただ、アルファの意見を聞きたかっただけなのに、ダイスはそう答えた。それを聞いて、ダイスみたいな真面目な男が姫みたいな可愛い人には合うと思ったことがあった。
振り返ると、あの頃から二人の心は惹かれあっていたのだろう。
「我が姫よ、あなたがこちらに嫁ぐのを待ちきれず会いに来てしまいました。どうか恋をする男を無様だと思い、あなたと過ごす時間を与えてくださいませんか?」
「ま、まぁ! もちろんですわ。お二人とも、わたくしのサロンへいらしてくださいませ」
謁見の間で、私と姫は演技をした。といっても姫は演技ではない、あれは完全に恋する目だった。相手は私ではなくダイスにだが。私たちの関係性を勘違いしてくれた、王と王妃は娘の喜ぶ顔を見て、我が国へ嫁にやることに不安がなくなったと言った。私は彼女の微笑ましい姿を見てつい嬉しくて笑ってしまった。
「ディートリッヒ様、いくら愛しい婚約者に会えたからといって、お顔が崩れすぎですわ」
私が姫のことをからかっているのが分かったのだろう。姫が赤い顔をするたびに、ダイスを少し見てしまったからな。
「すまないね。本当にあなたが可愛らしくて、つい」
そんな会話も、従者たちは微笑ましく見ていた。これは、完全に騙せている。両国の友好にはまずまずだった。人払いをし、姫とダイスと私だけになった瞬間、私は早急に本題に入った。
「では、姫。結果から言いますと」
「は、はい」
「私には大切にしたいオメガができました」
「まぁ、まぁ! おめでとうございます!」
カロラインは素直に喜んでくれた。
「姫、あとはダイスと話してくれ」
「は、はい!」
姫は顔を赤くしてダイスを見た。ダイスは姫を見てほほ笑むと、私に厳しい顔で向き合ってきた。
「ディー、こいつはもう俺の姫だ。もう冗談でも愛しい婚約者と言うな」
「え!? う、嘘……っ」
カロラインがダイスの言葉を聞いて顔を赤らめた。これから堕とそうとしている男がすでに堕ちていたことに驚き、そして涙で瞳が潤っていた。
「はは、やはりダイスは姫のことを?」
「もういいだろう、早くあっちへ行けよ」
姫の赤い顔が、さらに真っ赤になっていた。アルファの執着は相当だぞ、しかもこいつは感情を隠していたからな。姫の純潔は守れるのかが心配だった。一応、全ての準備が整うまでは手を付けるなと言ってあるけれど、大丈夫か?
「姫、私はラミスに久しぶりに会いたいのだが、こちらに呼んでくれたか?」
ダイスを見つめているカロラインは、私に向き合った。
「は、はい。ラミスと彼の妻であるリアナは、唯一わたくしの事情を話してあります。彼らはディートリッヒ様のお役にも立ってくれると思いますわ。隣の部屋に待たせてありますから、どうぞごゆっくりされてください。あ、あの、ディートリッヒ様、この度は本当にありがとうございました」
「いや、私もあなたと親友が結ばれてくれたら嬉しいよ。頑張ってね」
そうして姫とダイスは二人で話し始めた。あの二人は大丈夫だろう。私は久しぶりに隣国へ渡って帰ってこない私の教育係をしてくれたラミスに会いに行った。
ダイスも気が付いている……カロラインがダイスを好きな気持ちを。私という結婚相手がいるから、ダイスはカロラインをそういう目で一生見ないだろう。彼はああ見えて真面目で一途なアルファだ。他の誰かと建前だけでもオメガを共有することなどできないはずだ。
しかしダイスはカロラインに少なからず好意を持っているのを、私は知っている。幼馴染の親友なのだから、ダイスがカロラインと話すときの声の感じで分からないはずがない。
私さえ相手を見つけたら、きっとダイスもカロラインに進めるだろう。私はこの可愛い婚約者と親友のためにも、番になっていいと思えるオメガと巡り合わなければならない。期限は姫との結婚のその日まで。それまでになんとか生涯の相手を見つける。だから来年の閨係は、建前だけの相手にする必要があった。閨係なんかに時間を割いている場合ではなかったからだ。
そして後宮を騙さなければならない。姫と結婚をする前提で進めて、全ては姫と私だけの秘密の条約で結婚までの間、両国の絆に傷をつけずに騙す必要があった。
「ただし、私に番にしても良いと思えるオメガが現れなかった場合は、貴方と結婚するよ。ダイスは愛人となるように説得はするが、ダイスがそれを受け入れるかは彼次第になる。それは了承してくれ。あなただけ他の男と番になるのでは、私は捨てられた王太子になってしまい、両国の均衡は失われてしまうからね」
「そうですわね。ディートリッヒ様、なにがなんでも好きな相手を頑張って見つけてくださいね!」
「まぁ、まだ一年以上あるからね、なんとか頑張ってみるよ。ただ、こればかりはどうなるか分からないけれど、私もできることなら好きな相手と結婚したいからね」
「まぁ、わたくしもですわ! やはりわたくしたちは気が合いますね」
姫と私は密かに契約を交わした。それがシンと出会う、数か月前の話だった。
シンと初めて森で出会った日から、すぐに動き出した。姫に手紙を送り、ダイスを連れてお忍びで隣国へと来ていた。そのとき、はじめてダイスには全てを話したが、彼はそれを受け入れるとも何も言ってはくれなかった。姫と二人で話してから決めると言った。私の気持ちが全くないことを知ったので、私に遠慮をする必要はなくなったが、あとはダイスの気持ち次第だった。
突然の婚約者の訪問に、向こうの宮殿は驚いていたが、それほどまでに王女を好いているのかと喜ばれた。そして王女が現れると、恋をする女性という言葉がよく合うくらい、満面の笑みで私たちを迎えてくれた。正確に言うと、ダイスを迎え入れていた。
「ディートリッヒ様、ダっ、ダイス様ぁー! こ、こほん。その……お久しぶりでございます。わざわざわたくしに会いに来てくださって、とても嬉しく思います」
ダイスの表情が少し変わった。
ああ、これは大丈夫だ。姫を可愛いと思っているのがばればれだった。私が姫に政治的な態度を取った初めての出会いから、ダイスは姫に気を使っていた。それが次第に姫の恋心へと変わるくらいに、穏やかに二人は始まっていたんだ。
姫を気遣うダイスが気になって、なんとなくダイスに姫のことをどう思うか聞いたことがあった。普通あのような姫を、アルファとして抱きたいと思うか……と、一般論を聞いてみた。するとダイスは、私の嫁に対して、絶対にそういう感情にはならないと言った。ただ、アルファの意見を聞きたかっただけなのに、ダイスはそう答えた。それを聞いて、ダイスみたいな真面目な男が姫みたいな可愛い人には合うと思ったことがあった。
振り返ると、あの頃から二人の心は惹かれあっていたのだろう。
「我が姫よ、あなたがこちらに嫁ぐのを待ちきれず会いに来てしまいました。どうか恋をする男を無様だと思い、あなたと過ごす時間を与えてくださいませんか?」
「ま、まぁ! もちろんですわ。お二人とも、わたくしのサロンへいらしてくださいませ」
謁見の間で、私と姫は演技をした。といっても姫は演技ではない、あれは完全に恋する目だった。相手は私ではなくダイスにだが。私たちの関係性を勘違いしてくれた、王と王妃は娘の喜ぶ顔を見て、我が国へ嫁にやることに不安がなくなったと言った。私は彼女の微笑ましい姿を見てつい嬉しくて笑ってしまった。
「ディートリッヒ様、いくら愛しい婚約者に会えたからといって、お顔が崩れすぎですわ」
私が姫のことをからかっているのが分かったのだろう。姫が赤い顔をするたびに、ダイスを少し見てしまったからな。
「すまないね。本当にあなたが可愛らしくて、つい」
そんな会話も、従者たちは微笑ましく見ていた。これは、完全に騙せている。両国の友好にはまずまずだった。人払いをし、姫とダイスと私だけになった瞬間、私は早急に本題に入った。
「では、姫。結果から言いますと」
「は、はい」
「私には大切にしたいオメガができました」
「まぁ、まぁ! おめでとうございます!」
カロラインは素直に喜んでくれた。
「姫、あとはダイスと話してくれ」
「は、はい!」
姫は顔を赤くしてダイスを見た。ダイスは姫を見てほほ笑むと、私に厳しい顔で向き合ってきた。
「ディー、こいつはもう俺の姫だ。もう冗談でも愛しい婚約者と言うな」
「え!? う、嘘……っ」
カロラインがダイスの言葉を聞いて顔を赤らめた。これから堕とそうとしている男がすでに堕ちていたことに驚き、そして涙で瞳が潤っていた。
「はは、やはりダイスは姫のことを?」
「もういいだろう、早くあっちへ行けよ」
姫の赤い顔が、さらに真っ赤になっていた。アルファの執着は相当だぞ、しかもこいつは感情を隠していたからな。姫の純潔は守れるのかが心配だった。一応、全ての準備が整うまでは手を付けるなと言ってあるけれど、大丈夫か?
「姫、私はラミスに久しぶりに会いたいのだが、こちらに呼んでくれたか?」
ダイスを見つめているカロラインは、私に向き合った。
「は、はい。ラミスと彼の妻であるリアナは、唯一わたくしの事情を話してあります。彼らはディートリッヒ様のお役にも立ってくれると思いますわ。隣の部屋に待たせてありますから、どうぞごゆっくりされてください。あ、あの、ディートリッヒ様、この度は本当にありがとうございました」
「いや、私もあなたと親友が結ばれてくれたら嬉しいよ。頑張ってね」
そうして姫とダイスは二人で話し始めた。あの二人は大丈夫だろう。私は久しぶりに隣国へ渡って帰ってこない私の教育係をしてくれたラミスに会いに行った。
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