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第五章 王太子の恋 ~ディートリッヒside~
73、王太子の秘密 4
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急いで隣国の王女、カロラインへと手紙を書いた。
――準備はできた。ダイスを連れて会いにいく。
その一言だけだった。それで聡明な彼女は理解するだろう。実は彼女とは事前に二人だけの約束事を交わしていた。
そしてダイスを呼びだした。私とカロライン二人だけの秘密を彼に伝えると、なんとも複雑な顔をした。
「まさかとは思っていたが、そのまさかだとは……」
「お前はこの話、どう思う?」
「いや、ちょっと待て。ということは、ディーはもう結論をだしたということか?」
「ああ、そうだ。ダイスの意見は尊重するが、私は私のやり方で突き進むからそのつもりでいてくれ」
◆◆◆
私と彼女との出会いは二年前、両国の国境付近で長年続いていた戦が集結した年のことだった。
そしてその年に友好の証として、ザインガルド王国の第一王子である私と、ランデイン王国の第一王女であるカロラインの婚約は決まった。
お互いにまだ十六歳と若いが、王太子と王女という立場は幼い頃からそういう教育を受けていたので、国のためならそれを受け入れた。利害関係が一致した政略結婚だった。国のことを第一に想う、どちらかというとビジネスパートナーというところだった。もう二度とあのような戦をしたくないのは、私も彼女も同じだった。二つの国が手を結べば、他国へのけん制にも繋がる。
彼女はとても美しいオメガだったが、少しだけヤンチャな性格。そのせいかとても好感が持てるが、恋をするには至らなかった。彼女もまた、私をそういう目で見られないとはっきりと伝えられた。それが二度目に会ったとき、私にとある提案をしてきた。
「ディートリッヒ様、わたくしは恋をしました。彼と結ばれたいの、協力してくださらないかしら?」
「えっと、カロライン王女。それは、おめでとう? しかし両国の友好の婚姻はそうそう覆せないぞ」
「ですから、ディートリッヒ様も好きな方を作ってくださいな。あなたと結婚して差し上げるから、お互いに愛人を囲いましょう」
「それは、また、随分と凄い提案をしてくるね」
実は、私は彼女が恋する相手に気が付いていた。
私に対する態度と、彼に対する態度はあからさまに違う。思わず笑ってしまったくらいだ。愛人とは、また突拍子もないことを言うと思ったが、彼女なりの王女としての責任がそうさせたのだろう。結婚は絶対にしなければいけない義務だが、恋愛くらいは自由にしたい。それは私も同じことだった。
「カロライン王女、そこまであからさまな態度は、さすがに他の人にもバレてしまいますよ。まさか彼を好きになるとは、驚きました。私は特に好いている相手がいない。だから妻になる方に不貞をされたら、一方的にランデイン王国の不利になったまま国交は始まってしまうけどいいのか? 私はそれでも構わないが」
意地悪な言い方をしたが、どこまで本気なのか知りたかった。それくらいで諦めるのなら、早めに手を打った方がいいだろう。
「そ、そうですわよね。わたくしは初めての恋に浮かれてしまいましたわ」
恥じらう姿を見て、彼女のことを初めて可愛いと思った。恋をするオメガはどこかしら強さを感じる。
「貴重なあなたを見ました。あっ、彼に恋人はいないよ。ただ不特定多数の遊び相手はいるみたいだがね」
「なっ、なぜ」
「見てれば分かりますよ」
「そ、そうですか……」
「愛人を持つのはかまわないけど、彼が君の愛人になるかはどうだろうね」
姫は分かりやすく面白かった。少し大げさにからかっただけだが、彼女は明らかにダメージを受けていた。そんな時、事件は起きた。
私と姫は見た目だけでも仲がいいふりをしているから、というか友人関係としては仲がいいから、周りから見たら相思相愛の婚約者同士というように見えなくもない。内情を知らない他人が見たら、間違いなくそう思うだろう。
そんな彼女が我が国に滞在中、事件は起きた。
私の閨係のひとりが嫉妬にかられた。閨係は体だけ、そう教えられて接してきたつもりだったが、その年のひとりのオメガは、私に体以上の感情を持ち始めた。それは明らかに仕事以上の感情だった。それに気づいたとき、後宮官僚にあの閨係はもしかしたら危ないかもしれないと助言した。
しかし対処が間に合わず、そのオメガは姫相手に嫉妬をしてしまった。私と姫の前に姿を現し、姫に自分は王太子に愛されていると牽制をしてしまった。慌てて護衛がオメガを捕獲したが、その時は遅かった。
姫はきょとんとしながらも、私の弱みを握ったと、ほくそえんだ。閨係とはさすがに知られなかったが、私が可愛がるオメガであるということは知られてしまった。
私の不貞をばらされたくなければ、姫の想い人を王太子自ら愛人に任命してくれと言われた。それがダメならば今起こったことを自国に訴えて、王太子の不貞を伝えると。実際に姫は好きな相手になにひとつ行動を起こしていないので、どう見ても不貞を犯しているのはザインガルド王国側になってしまう。
しかしそれでいいのか?
命令された相手を愛人にするなんて。姫は初めての恋で方法が分からなかったらしい。それを見て、私は脅されているにも関わらず可愛いと感じてしまった。この姫なら、彼を任せてもいいだろうとそう思った。むしろ一生懸命な愛情を持つ彼女には、好きな相手と幸せになって欲しい。私のような肉欲だけ発散するような男ではなく、愛されて欲しいと願ってしまった。
そしてそんな必死な姫を見て、私も本気になれる相手を探したいと、自分を見つめ直したいと、心に変化が起きた。
「カロライン姫、私が彼を説得しよう。来年、私とあなたの婚姻に合わせてあなたがこの国に入ったとき、彼と番になって子供を宿してしまえばいい。既成事実さえあれば彼と結婚できるだろう」
「えっ、ディートリッヒ様が彼を説得してくれるのですか? しかも彼と結婚を? 私たちの結婚こそが国を結ぶ政策なのに?」
カロラインが驚いた顔をした。私との結婚はするのは避けられないと初めから諦めていたからこそ、せめて好きな人と体を結びたいとでも思ったのだろう。
「ああ、だが最終的には君が彼を落とさなければならないよ。そして私にも新たな相手が必要になる。お互いが同時期に結婚してしまえば、どちらの責任にも問えないはずだ。姫の運命との契約を見て、私も運命に出会ってしまったとかね。そういう話は皆、好きだろう。そのくらいのインパクトが必要だ」
「そ、そうね。でも、ディートリッヒ様はあの取り乱したオメガがお相手? 失礼かもしれないけれど、彼はとても王太子妃になれるような器には見えなかったわ」
姫は、彼が私の本気の相手だとでも勘違いしたのか? それにしても姫は見る目があるようだ。あのオメガでは、仮に私の愛情があったとしても、とても王太子の隣に立つ器ではない。そう、彼女も思ったのだろう。実際に、あの閨係には全く心が動かなかった。正直一年も相手にするのはキツイと思っていたところで、彼が担当から外れてくれて助かった。
もう抱かなくてもいいんだ。
閨係で忍耐を学べと言われているが、嫌なものは嫌だった。顔には出さないようにしていたから、彼がつけあがってしまったのはしょうがないのか? 私がもっと態度に出していれば、あのオメガも変な期待をせずに済んだかもしれない。そこだけは申し訳ないことをした。
あのオメガは処罰されるだろう。後宮との約束を違えてしまえば、仕方ない。それを契約時にきつく言われていたにも関わらず、あのオメガは私に恋心を抱き、さらには婚約者の前に姿を現した。それは国交問題にも繋がりかねない大変なことだった。そんなオメガが、国を支える妃殿下になどなれるわけがない。
「あれは遊び相手だ。あんなことがあったからもう切ったよ」
「まぁ! 酷い人ね」
「十代のアルファなんてそんなもんだよ。でも結婚したら姫一筋になるつもりだったぞ」
「はいはい」
これから王太子妃になれるような素質もあるオメガを探さなければいけない。このカロラインと同レベルとまではいかなくても、それなりの教養と国や人を想う心優しさがあるといい。そして何よりも、私自身の心が動かされる人でなければいけない。
自分で言い出したことだが、一番難しい課題だった。
そして私はもうひとつ姫に条件をつけた。ランデインに行ってしまったゼバン公爵家のラミスをこちらの国に戻して欲しいと。姫に彼と彼の妻を説得するように頼んだ。ラミスは優秀なのに、他国に取られたままでは我が国の損失だからな。
私は姫との婚姻までに本気の恋を探す。そして私が相手を見つけた時、姫に会いにいくから、そのとき姫には必ず想い人を落とすように言った。
――準備はできた。ダイスを連れて会いにいく。
その一言だけだった。それで聡明な彼女は理解するだろう。実は彼女とは事前に二人だけの約束事を交わしていた。
そしてダイスを呼びだした。私とカロライン二人だけの秘密を彼に伝えると、なんとも複雑な顔をした。
「まさかとは思っていたが、そのまさかだとは……」
「お前はこの話、どう思う?」
「いや、ちょっと待て。ということは、ディーはもう結論をだしたということか?」
「ああ、そうだ。ダイスの意見は尊重するが、私は私のやり方で突き進むからそのつもりでいてくれ」
◆◆◆
私と彼女との出会いは二年前、両国の国境付近で長年続いていた戦が集結した年のことだった。
そしてその年に友好の証として、ザインガルド王国の第一王子である私と、ランデイン王国の第一王女であるカロラインの婚約は決まった。
お互いにまだ十六歳と若いが、王太子と王女という立場は幼い頃からそういう教育を受けていたので、国のためならそれを受け入れた。利害関係が一致した政略結婚だった。国のことを第一に想う、どちらかというとビジネスパートナーというところだった。もう二度とあのような戦をしたくないのは、私も彼女も同じだった。二つの国が手を結べば、他国へのけん制にも繋がる。
彼女はとても美しいオメガだったが、少しだけヤンチャな性格。そのせいかとても好感が持てるが、恋をするには至らなかった。彼女もまた、私をそういう目で見られないとはっきりと伝えられた。それが二度目に会ったとき、私にとある提案をしてきた。
「ディートリッヒ様、わたくしは恋をしました。彼と結ばれたいの、協力してくださらないかしら?」
「えっと、カロライン王女。それは、おめでとう? しかし両国の友好の婚姻はそうそう覆せないぞ」
「ですから、ディートリッヒ様も好きな方を作ってくださいな。あなたと結婚して差し上げるから、お互いに愛人を囲いましょう」
「それは、また、随分と凄い提案をしてくるね」
実は、私は彼女が恋する相手に気が付いていた。
私に対する態度と、彼に対する態度はあからさまに違う。思わず笑ってしまったくらいだ。愛人とは、また突拍子もないことを言うと思ったが、彼女なりの王女としての責任がそうさせたのだろう。結婚は絶対にしなければいけない義務だが、恋愛くらいは自由にしたい。それは私も同じことだった。
「カロライン王女、そこまであからさまな態度は、さすがに他の人にもバレてしまいますよ。まさか彼を好きになるとは、驚きました。私は特に好いている相手がいない。だから妻になる方に不貞をされたら、一方的にランデイン王国の不利になったまま国交は始まってしまうけどいいのか? 私はそれでも構わないが」
意地悪な言い方をしたが、どこまで本気なのか知りたかった。それくらいで諦めるのなら、早めに手を打った方がいいだろう。
「そ、そうですわよね。わたくしは初めての恋に浮かれてしまいましたわ」
恥じらう姿を見て、彼女のことを初めて可愛いと思った。恋をするオメガはどこかしら強さを感じる。
「貴重なあなたを見ました。あっ、彼に恋人はいないよ。ただ不特定多数の遊び相手はいるみたいだがね」
「なっ、なぜ」
「見てれば分かりますよ」
「そ、そうですか……」
「愛人を持つのはかまわないけど、彼が君の愛人になるかはどうだろうね」
姫は分かりやすく面白かった。少し大げさにからかっただけだが、彼女は明らかにダメージを受けていた。そんな時、事件は起きた。
私と姫は見た目だけでも仲がいいふりをしているから、というか友人関係としては仲がいいから、周りから見たら相思相愛の婚約者同士というように見えなくもない。内情を知らない他人が見たら、間違いなくそう思うだろう。
そんな彼女が我が国に滞在中、事件は起きた。
私の閨係のひとりが嫉妬にかられた。閨係は体だけ、そう教えられて接してきたつもりだったが、その年のひとりのオメガは、私に体以上の感情を持ち始めた。それは明らかに仕事以上の感情だった。それに気づいたとき、後宮官僚にあの閨係はもしかしたら危ないかもしれないと助言した。
しかし対処が間に合わず、そのオメガは姫相手に嫉妬をしてしまった。私と姫の前に姿を現し、姫に自分は王太子に愛されていると牽制をしてしまった。慌てて護衛がオメガを捕獲したが、その時は遅かった。
姫はきょとんとしながらも、私の弱みを握ったと、ほくそえんだ。閨係とはさすがに知られなかったが、私が可愛がるオメガであるということは知られてしまった。
私の不貞をばらされたくなければ、姫の想い人を王太子自ら愛人に任命してくれと言われた。それがダメならば今起こったことを自国に訴えて、王太子の不貞を伝えると。実際に姫は好きな相手になにひとつ行動を起こしていないので、どう見ても不貞を犯しているのはザインガルド王国側になってしまう。
しかしそれでいいのか?
命令された相手を愛人にするなんて。姫は初めての恋で方法が分からなかったらしい。それを見て、私は脅されているにも関わらず可愛いと感じてしまった。この姫なら、彼を任せてもいいだろうとそう思った。むしろ一生懸命な愛情を持つ彼女には、好きな相手と幸せになって欲しい。私のような肉欲だけ発散するような男ではなく、愛されて欲しいと願ってしまった。
そしてそんな必死な姫を見て、私も本気になれる相手を探したいと、自分を見つめ直したいと、心に変化が起きた。
「カロライン姫、私が彼を説得しよう。来年、私とあなたの婚姻に合わせてあなたがこの国に入ったとき、彼と番になって子供を宿してしまえばいい。既成事実さえあれば彼と結婚できるだろう」
「えっ、ディートリッヒ様が彼を説得してくれるのですか? しかも彼と結婚を? 私たちの結婚こそが国を結ぶ政策なのに?」
カロラインが驚いた顔をした。私との結婚はするのは避けられないと初めから諦めていたからこそ、せめて好きな人と体を結びたいとでも思ったのだろう。
「ああ、だが最終的には君が彼を落とさなければならないよ。そして私にも新たな相手が必要になる。お互いが同時期に結婚してしまえば、どちらの責任にも問えないはずだ。姫の運命との契約を見て、私も運命に出会ってしまったとかね。そういう話は皆、好きだろう。そのくらいのインパクトが必要だ」
「そ、そうね。でも、ディートリッヒ様はあの取り乱したオメガがお相手? 失礼かもしれないけれど、彼はとても王太子妃になれるような器には見えなかったわ」
姫は、彼が私の本気の相手だとでも勘違いしたのか? それにしても姫は見る目があるようだ。あのオメガでは、仮に私の愛情があったとしても、とても王太子の隣に立つ器ではない。そう、彼女も思ったのだろう。実際に、あの閨係には全く心が動かなかった。正直一年も相手にするのはキツイと思っていたところで、彼が担当から外れてくれて助かった。
もう抱かなくてもいいんだ。
閨係で忍耐を学べと言われているが、嫌なものは嫌だった。顔には出さないようにしていたから、彼がつけあがってしまったのはしょうがないのか? 私がもっと態度に出していれば、あのオメガも変な期待をせずに済んだかもしれない。そこだけは申し訳ないことをした。
あのオメガは処罰されるだろう。後宮との約束を違えてしまえば、仕方ない。それを契約時にきつく言われていたにも関わらず、あのオメガは私に恋心を抱き、さらには婚約者の前に姿を現した。それは国交問題にも繋がりかねない大変なことだった。そんなオメガが、国を支える妃殿下になどなれるわけがない。
「あれは遊び相手だ。あんなことがあったからもう切ったよ」
「まぁ! 酷い人ね」
「十代のアルファなんてそんなもんだよ。でも結婚したら姫一筋になるつもりだったぞ」
「はいはい」
これから王太子妃になれるような素質もあるオメガを探さなければいけない。このカロラインと同レベルとまではいかなくても、それなりの教養と国や人を想う心優しさがあるといい。そして何よりも、私自身の心が動かされる人でなければいけない。
自分で言い出したことだが、一番難しい課題だった。
そして私はもうひとつ姫に条件をつけた。ランデインに行ってしまったゼバン公爵家のラミスをこちらの国に戻して欲しいと。姫に彼と彼の妻を説得するように頼んだ。ラミスは優秀なのに、他国に取られたままでは我が国の損失だからな。
私は姫との婚姻までに本気の恋を探す。そして私が相手を見つけた時、姫に会いにいくから、そのとき姫には必ず想い人を落とすように言った。
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