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第四章 婚約者
58、愛しい人 ※
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俺は久しぶりに、学園のディーの部屋でいちゃついていた。
「なぁ、俺っていつまでディーに見張られてるの?」
「見張るってなんのこと?」
ソファで休んでいたところ、仕事が終わったディーが俺に覆いかぶさってきて、服を捲し上げられておっぱいを吸われているところだった。
「ん、んん、だから、ふはっ、ちょ、ちょっとやめっ、あん」
「こんなにいやらしいおっぱいを出しているシンを、野放しにできるわけないだろう」
「おっぱいは、関係ない。というかディー以外の誰も俺のおっぱいは出さないし、興味がないだろう」
今日の俺も、いつも通りディーに翻弄されていた。
「シンのおっぱいは……ん、私以外の男だって見たいはずだし、吸いたいはずだ」
「んなわけあるか! ちょっと、もう擦れてきて痛いからやめろ。吸いながらしゃべるな!」
ディーは器用にもおっぱいを吸いながらも俺とおしゃべりをしている。片手はもう一つの胸を弄っていらっしゃる。というか、おっぱいってなんだよ!
俺は男だ。おっぱいっていうような豊満なものはない。ぺったんこなのに、最近は乳首だけがやけに主張してきているのは、ディーのせいだ。
「気持ち良い、の間違いだろう?」
「はっ、あ、ああ、ちょっと、あん」
たしかに気持ちがいい。良いけど、この後服を着るのが辛くなるから本当に止めて欲しい。
「もう俺の胸はいいから、キスしてよ」
「そうだね。シンはおっぱいにやきもちを妬く前に、シンの唇も可愛がってあげる」
「もう、変態みたいな発言やめろよ」
「シンを前に変態にならない男はいないよ」
そしてキスをしてきた。
やっぱりディーの唇は唇で味わいたい。ディーの味を感じられるし、顔も近くにきて嬉しい。抱き合う肌も、腕も、俺の髪を触りながら唇を器用に貪る仕草も、全てが好きだった。キスの合間の吐息、唾液の交わる音、舌が口内を触る気持ち良さ、先ほど吸われた敏感な胸がディーのシャツに擦れて、やはり気持ちいい。自然と俺はディーに寄り添い上下に動いていた。
「シン、胸を擦り付けてくるなんて、なんていやらしいんだ。この唇も私をいつまでも誘って離さない、一生味わっていたい」
「一生は無理だろ」
「そんなこと言わないで、好きだよ、シン」
「あ、んん、ん、ディ……ぃ、あああああ」
キスをしながら、俺の息子をシゴイテいて、胸も触るとは、なんて器用な男なのだろう。俺はあっけなくイかされた。
「気持ち良かった?」
「はぁ、はあ……バカ」
「王太子の私にバカというのは、シンとダイスくらいだ。そういえばあともうひとり気さくな友人がいたな、今度紹介するね」
「もぅ、どけよ。俺、疲れた」
「ちょっと待って、熱いタオル持ってくるから」
ディーはそう言って、タオルを取りにいった。王太子にタオルを作らせて体まで拭かせるオメガなんて、なんて偉そうなんだ俺は。今までもそういう閨相手だったのかな? フィオナは結局ディーとキスすらしていないと言っていたし、ディーが他のオメガをどう扱うのかは全く分からない。こうやって、事後の世話をするのが好きなのかもしれない。
体を綺麗に拭かれた心地よさにうっとりとしていた。ディーは俺の隣に腰を掛けてきたので、俺はディーの肩に自分の頭をのせた。
「ゼバン公爵って人に会った」
「ああ、知ってるよ」
「そりゃそうだろうな、俺を見張っているんだから。あの広場を貸し切りにでもさせたの?」
「ああ、シンとフィオナでピクニックすると言っていたから、こんな綺麗なオメガが二人でいたら危ないだろう?」
「何が危ないんだよ、でもじゃあ、なんであの家族は入って来られたの?」
「私が許可をしたからだ」
なんていうか、この人は……。
「ゼバン公爵とは親しいの? レイが言ってたけど、ベスに勉強を教えてくれた人だって」
「ああそうだよ。私とエリザベスは王宮に出入りする事の多かったゼバン公爵……ラミスに色々と世話になった。ラミスは私が十歳の時に大使として隣国へ派遣されるまでの二年間、私とエリザベスの相手をしてくれていたんだ」
「そうなんだ、あれ? 留学じゃなくて?」
「ラミスはその当時十八で若かったからそんな噂もたっていたみたいだが、実際は優秀なことから、王宮から隣国へと派遣されたんだ。一年で戻ってくるつもりが、戻る数か月前に愛する人と出会ってしまい、向こうで彼女と結婚した」
「そんなに優秀な人なら、国にとっても必要でしょ。奥さん連れて戻ってきてもいいんじゃない?」
ディーはきょとんとした顔をした。
「ああ、そのつもりだったのだが、王女がラミスの妻を慕っていて国を離れることができなかった。今回王女がこちらに来る時にラミスの嫁が教育係として付き添うことになって、やっと帰国できたんだよ。ちょっと我儘な王女でね」
「王女って、ディーの婚約者?」
「……そうだ。気になる?」
ディーは意地悪だ。気になるに決まっている。俺にべたべた触りながら、微笑んでそんなことを聞くディーに腹がたった。
「別に」
「私としては妬いて欲しいところだが、その話はまた今度にしよう。ラミスとは八年ぶりに会ったが、信頼の置ける人物だよ。シンも今後ラミスを頼るといい。アレは奥方にのめりこみすぎているから、最も安全なアルファだ」
「頼ると良いって、公爵レベルの人と貧乏男爵家が会う機会なんてないだろう。こないだの広場でのピクニックはたまたまだろう」
「あれは、私がラミスをあそこに誘導したんだ。妻と子を遊ばせる安全なところはないかと聞かれたから、私の大切な人たちが戯れている場所があると教えた」
「戯れているって、何を……ゼバン公爵も久しぶりにディーを見て残念に思っただろうな」
「そうでもなかったぞ」
全く、この国の偉い人たちはいったい何を考えているのだか。
「ディー、あまり俺のこと監視するなよ」
「監視じゃなくて、保護だよ。愛するシンに何かがあったら私は生きていけないから」
「ふ――ん」
愛するシン……そう言われて嬉しい心と、期限が決まっているのにそんなことを言うディーを憎む心が交差する。俺ばかりが気を病んでいて、ディーはいつも楽しそうに愛を伝える。俺だって、言いたいよ、ディーを愛してるって。でもそれだけは言っちゃいけない約束だから耐えているのに、俺がどんな気持ちでいるかなんて、ディーはお構いなしだ。
ディーは変わらずにいつも愛を伝えてくる。いつも俺に優しくする。
こんな優しくされると、離れる日が辛くなる。だけど、今だけは俺だけのアルファでいて欲しい。とてもとても愛しいと思っている。この想いをディーに告げる日は来ないけれど、でも俺の中で、この愛しい人がいつまでもいつまでも心にいることだけは許して欲しい。
俺はそっとディーを見つめた。
「ディー」
「シン、愛している」
瞳を閉じて、口づけを待った。
「なぁ、俺っていつまでディーに見張られてるの?」
「見張るってなんのこと?」
ソファで休んでいたところ、仕事が終わったディーが俺に覆いかぶさってきて、服を捲し上げられておっぱいを吸われているところだった。
「ん、んん、だから、ふはっ、ちょ、ちょっとやめっ、あん」
「こんなにいやらしいおっぱいを出しているシンを、野放しにできるわけないだろう」
「おっぱいは、関係ない。というかディー以外の誰も俺のおっぱいは出さないし、興味がないだろう」
今日の俺も、いつも通りディーに翻弄されていた。
「シンのおっぱいは……ん、私以外の男だって見たいはずだし、吸いたいはずだ」
「んなわけあるか! ちょっと、もう擦れてきて痛いからやめろ。吸いながらしゃべるな!」
ディーは器用にもおっぱいを吸いながらも俺とおしゃべりをしている。片手はもう一つの胸を弄っていらっしゃる。というか、おっぱいってなんだよ!
俺は男だ。おっぱいっていうような豊満なものはない。ぺったんこなのに、最近は乳首だけがやけに主張してきているのは、ディーのせいだ。
「気持ち良い、の間違いだろう?」
「はっ、あ、ああ、ちょっと、あん」
たしかに気持ちがいい。良いけど、この後服を着るのが辛くなるから本当に止めて欲しい。
「もう俺の胸はいいから、キスしてよ」
「そうだね。シンはおっぱいにやきもちを妬く前に、シンの唇も可愛がってあげる」
「もう、変態みたいな発言やめろよ」
「シンを前に変態にならない男はいないよ」
そしてキスをしてきた。
やっぱりディーの唇は唇で味わいたい。ディーの味を感じられるし、顔も近くにきて嬉しい。抱き合う肌も、腕も、俺の髪を触りながら唇を器用に貪る仕草も、全てが好きだった。キスの合間の吐息、唾液の交わる音、舌が口内を触る気持ち良さ、先ほど吸われた敏感な胸がディーのシャツに擦れて、やはり気持ちいい。自然と俺はディーに寄り添い上下に動いていた。
「シン、胸を擦り付けてくるなんて、なんていやらしいんだ。この唇も私をいつまでも誘って離さない、一生味わっていたい」
「一生は無理だろ」
「そんなこと言わないで、好きだよ、シン」
「あ、んん、ん、ディ……ぃ、あああああ」
キスをしながら、俺の息子をシゴイテいて、胸も触るとは、なんて器用な男なのだろう。俺はあっけなくイかされた。
「気持ち良かった?」
「はぁ、はあ……バカ」
「王太子の私にバカというのは、シンとダイスくらいだ。そういえばあともうひとり気さくな友人がいたな、今度紹介するね」
「もぅ、どけよ。俺、疲れた」
「ちょっと待って、熱いタオル持ってくるから」
ディーはそう言って、タオルを取りにいった。王太子にタオルを作らせて体まで拭かせるオメガなんて、なんて偉そうなんだ俺は。今までもそういう閨相手だったのかな? フィオナは結局ディーとキスすらしていないと言っていたし、ディーが他のオメガをどう扱うのかは全く分からない。こうやって、事後の世話をするのが好きなのかもしれない。
体を綺麗に拭かれた心地よさにうっとりとしていた。ディーは俺の隣に腰を掛けてきたので、俺はディーの肩に自分の頭をのせた。
「ゼバン公爵って人に会った」
「ああ、知ってるよ」
「そりゃそうだろうな、俺を見張っているんだから。あの広場を貸し切りにでもさせたの?」
「ああ、シンとフィオナでピクニックすると言っていたから、こんな綺麗なオメガが二人でいたら危ないだろう?」
「何が危ないんだよ、でもじゃあ、なんであの家族は入って来られたの?」
「私が許可をしたからだ」
なんていうか、この人は……。
「ゼバン公爵とは親しいの? レイが言ってたけど、ベスに勉強を教えてくれた人だって」
「ああそうだよ。私とエリザベスは王宮に出入りする事の多かったゼバン公爵……ラミスに色々と世話になった。ラミスは私が十歳の時に大使として隣国へ派遣されるまでの二年間、私とエリザベスの相手をしてくれていたんだ」
「そうなんだ、あれ? 留学じゃなくて?」
「ラミスはその当時十八で若かったからそんな噂もたっていたみたいだが、実際は優秀なことから、王宮から隣国へと派遣されたんだ。一年で戻ってくるつもりが、戻る数か月前に愛する人と出会ってしまい、向こうで彼女と結婚した」
「そんなに優秀な人なら、国にとっても必要でしょ。奥さん連れて戻ってきてもいいんじゃない?」
ディーはきょとんとした顔をした。
「ああ、そのつもりだったのだが、王女がラミスの妻を慕っていて国を離れることができなかった。今回王女がこちらに来る時にラミスの嫁が教育係として付き添うことになって、やっと帰国できたんだよ。ちょっと我儘な王女でね」
「王女って、ディーの婚約者?」
「……そうだ。気になる?」
ディーは意地悪だ。気になるに決まっている。俺にべたべた触りながら、微笑んでそんなことを聞くディーに腹がたった。
「別に」
「私としては妬いて欲しいところだが、その話はまた今度にしよう。ラミスとは八年ぶりに会ったが、信頼の置ける人物だよ。シンも今後ラミスを頼るといい。アレは奥方にのめりこみすぎているから、最も安全なアルファだ」
「頼ると良いって、公爵レベルの人と貧乏男爵家が会う機会なんてないだろう。こないだの広場でのピクニックはたまたまだろう」
「あれは、私がラミスをあそこに誘導したんだ。妻と子を遊ばせる安全なところはないかと聞かれたから、私の大切な人たちが戯れている場所があると教えた」
「戯れているって、何を……ゼバン公爵も久しぶりにディーを見て残念に思っただろうな」
「そうでもなかったぞ」
全く、この国の偉い人たちはいったい何を考えているのだか。
「ディー、あまり俺のこと監視するなよ」
「監視じゃなくて、保護だよ。愛するシンに何かがあったら私は生きていけないから」
「ふ――ん」
愛するシン……そう言われて嬉しい心と、期限が決まっているのにそんなことを言うディーを憎む心が交差する。俺ばかりが気を病んでいて、ディーはいつも楽しそうに愛を伝える。俺だって、言いたいよ、ディーを愛してるって。でもそれだけは言っちゃいけない約束だから耐えているのに、俺がどんな気持ちでいるかなんて、ディーはお構いなしだ。
ディーは変わらずにいつも愛を伝えてくる。いつも俺に優しくする。
こんな優しくされると、離れる日が辛くなる。だけど、今だけは俺だけのアルファでいて欲しい。とてもとても愛しいと思っている。この想いをディーに告げる日は来ないけれど、でも俺の中で、この愛しい人がいつまでもいつまでも心にいることだけは許して欲しい。
俺はそっとディーを見つめた。
「ディー」
「シン、愛している」
瞳を閉じて、口づけを待った。
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