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第二章 学園生活
16、王太子と二回目 ※
しおりを挟む「申し訳ございません!」
「何の謝罪?」
「殿下をご不快にしたことをお詫びいたします」
俺は頭を下げたけど、殿下の怖い足先しか見えない。俺はこのままこの足でけられるのだろうか。覚悟して目をつむった。するといきなり横抱きにされた。
「うわっ! えっ!?」
「ちょっと黙って」
殿下は俺を抱き上げて、奥にあるベッドに下ろした。まさか、ここでお役目を?
「シン……」
「あい!」
あっ、噛んだ。俺はベッドに仰向けに寝かされた上に、殿下が覆いかぶさって俺を見る。そして笑った。
「あい……って、ははっ、シンは面白い」
「も、もうしわけ、んん」
謝ろうと口を開いたと同時に殿下の唇で俺の唇はふさがれた。
「もう謝らないで、何がいけないかも分かってないんだろう?」
「んん、は、んん」
話しながらも俺の唇を蹂躙する。気持ちいい。先ほどまでの恐怖がどこかへ行ってしまった。
「シンはすぐに快楽に身を任すから心配なんだよ。この前、他の男との距離に気を付けろと言ったばかりだろう」
「ふっ、はいっ、ふはっ」
注意されながらもキスは続く。
「もう友人とあんな恋人みたいな真似はしないで」
自分だって、さっきまであんなに可愛い婚約者と仲睦まじくしていたのに。そう思っていたら、殿下がもう一度俺に言った。
「私以外と、仲良くしないで」
「あ、はい」
理不尽だったけれど、キスは続いた。キスは終わらないどころかどんどん先へ進む。俺の服はいつの間にか胸の部分がはだけていて、殿下は俺の小さな突起を握った。
「あ、あん」
「可愛い、シン。ここはまだ未開発だね、というか体は誰も開いていないはず。で、間違いないね?」
「は、はい」
「舐めていい?」
「ふへっ?」
「シンの可愛い胸の頂を、舐めていい? 舌で転がして、吸って、キスがしたい」
「え、あ、あの」
「するよ」
俺が答えられずにいると、殿下は先へ進めた。
殿下が俺の胸を触って、舐めている。えっ、なにこれ。この人、俺を女だと、思ってはいないと思う。だって、さっきから胸を執拗にいじりながらも片手は俺の息子をさわさわと服の上からさすって、形を楽しんでいる。
ど、ど、どういうこと!?
「はっ、あ、ん!」
「可愛い声だ」
出すつもりもない高い声が出てしまった。胸を吸われると、変な気持ちになって、というか気持ちが良くて、俺の息子さんも起きてしまった。殿下がさすっているからというのもあるのだろうけど。
「シンの上も下も勃ってきたね」
「あっ、だって、殿下が触るから……です」
「キスもしているよ」
「ああ!?」
胸の突起にチュっと音がするキスをしたら、また体が震えた。そして、俺は胸がはだけた服と、ズボンはまだ着用しているけれど、勃起したあそこは濡れて服にシミを作ってしまった。
「シン、服が汚れてしまったね。これは王家が綺麗にしてあの男に返すから。シンはこの後、私が用意した服を着て帰ろうね。宿舎まで送って行くから安心して」
「ふへっ、え」
服が全部はぎとられて、俺の股間が空気に触れた。恥ずかしい、殿下は服をフル装備で着用したままで、俺だけ裸。俺の股間を見て、殿下はそう言った。思わず俺は手で大事な部分を隠した。
「今日は少し、進もうか」
「え?」
「美しいシンの体を見たら、このまま帰せないの、分かるよね?」
「……」
俺はこの後、ついに処女を……。
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