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1 プロローグ
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「ラミチルラミチル、どどどどどーん」
「へ?」
僕の言葉に、夫が不思議がる。ちなみに今、ベッドの上、夫が僕の上に乗っかっている最中。
「え? えっと、ラミラミるるる!」
「は?」
夫は今度こそ、ちょっと怒り気味。はやく繋がりたいのに、嫁は意味のわからない言葉で情事を遮っているのだから。
「あ、ちがった?」
「ど、どうした? リク」
今度は気でも触れたかと思ったのか、夫は心配した声をだした。
どうしよう、もういい加減出てきてよ! 僕、言葉に出しちゃって、旦那様に聞こえちゃっているんだからぁ!
鏡の中で笑う、もう一人の僕。
あれ、絶対楽しんでいる。もう、僕じゃもうこの危機を乗り越えられないよぉ。助けてよぉ、リクト!
心の中でそう願うと、鏡の中のリクトが僕の頭に話しかける。
(ちゃんと言えよ、そうしたら俺が代わりに頑張ってやるからさ!)
うぅぅぅぅ。なんで夫が来る前に代わってくれなかったのぉ。僕は嘆きながら、声に出した。
「ラ」
「ら?」
僕を組み敷いている最中の夫が、僕の後に言葉を続けた。夫の顔が、なにか面白そうにも見える。
「ラミちゅん!」
夫が僕を真顔で見て、一瞬時が止まった。そして今度はそれに対して、勢いよく答えた。
「リクりゅん!」
「や、やあぁぁ、んん、んんんっ」
夫がこれでもかというくらいの貪り方で、唇を奪ってきた。これでは魔法の呪文を唱えられない。というか、もう呪文の言葉が思い出せない!
「リクりゅん、リクりゅん!」
「いや、いや、ちがう、違うのぉぉ。興奮しないでください、ああ、もう! リクト早く!」
(はは、お前の旦那、もう限界だなぁ。しょうがねぇ、ダレトクブラコンダレトクブラコン、俺になぁれ!)
ああ、やっと解放される。遅いよ、陸斗。
「へ?」
僕の言葉に、夫が不思議がる。ちなみに今、ベッドの上、夫が僕の上に乗っかっている最中。
「え? えっと、ラミラミるるる!」
「は?」
夫は今度こそ、ちょっと怒り気味。はやく繋がりたいのに、嫁は意味のわからない言葉で情事を遮っているのだから。
「あ、ちがった?」
「ど、どうした? リク」
今度は気でも触れたかと思ったのか、夫は心配した声をだした。
どうしよう、もういい加減出てきてよ! 僕、言葉に出しちゃって、旦那様に聞こえちゃっているんだからぁ!
鏡の中で笑う、もう一人の僕。
あれ、絶対楽しんでいる。もう、僕じゃもうこの危機を乗り越えられないよぉ。助けてよぉ、リクト!
心の中でそう願うと、鏡の中のリクトが僕の頭に話しかける。
(ちゃんと言えよ、そうしたら俺が代わりに頑張ってやるからさ!)
うぅぅぅぅ。なんで夫が来る前に代わってくれなかったのぉ。僕は嘆きながら、声に出した。
「ラ」
「ら?」
僕を組み敷いている最中の夫が、僕の後に言葉を続けた。夫の顔が、なにか面白そうにも見える。
「ラミちゅん!」
夫が僕を真顔で見て、一瞬時が止まった。そして今度はそれに対して、勢いよく答えた。
「リクりゅん!」
「や、やあぁぁ、んん、んんんっ」
夫がこれでもかというくらいの貪り方で、唇を奪ってきた。これでは魔法の呪文を唱えられない。というか、もう呪文の言葉が思い出せない!
「リクりゅん、リクりゅん!」
「いや、いや、ちがう、違うのぉぉ。興奮しないでください、ああ、もう! リクト早く!」
(はは、お前の旦那、もう限界だなぁ。しょうがねぇ、ダレトクブラコンダレトクブラコン、俺になぁれ!)
ああ、やっと解放される。遅いよ、陸斗。
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