10 / 45
記憶喪失編
10 お世話になります
しおりを挟む
食卓で話すことでもないが、エルは神谷に向かって言う。
「つーことで、これから世話になる」
「心配しないで。僕の権力を使ってでも、君の戸籍は調べ上げるからね」
あの激しい交わりの翌日の朝食時、エルは改めて世話になることに対して、一応礼儀を取った。
「なあ、もし俺が裏社会の人間で犯罪者だったらどうするの? 警察関係者ってさ、あらかじめそういう人が身内にいたらなれないってあるよな。番だってそうなんじゃないの? あんたの立場だったら俺みたいな身元不明なオメガ? 拾わないほうがいいんじゃないの?」
「そういう知識はあるんだね。もしエルが人に言えないような人種だったとしても、僕の権力を使って戸籍を消去して新しいモノを用意するから大丈夫だよ。僕の心配までしてくれるなんて、君は天使だ。愛している」
なぜか神谷はエルの今までの環境すら気にならないくらい、エルのことを気に入っているらしい。番とはいったいどんなフィルターがかかるのだと、エルは呆れた。これでも本当に、警察関係者なのだろうかとも不安に思う。
「まあ、エルは何も心配しないでここで自由に生きるといいよ。ただし、僕なしでの外出はだめだけどね」
「え? 俺を監禁でもするつもりか?」
「そうじゃなくて。もし君を知る人が現れて連れ去られてしまったら大変だから。記憶がない今、下手に動かないほうがいい。行きたいところなら僕がどこでも連れて行ってあげるからね」
「そ、そうか」
自分はどう見ても一般市民っぽい感じだが、オメガだというからには何かしら影があることもあるらしい。オメガは犯罪に巻き込まれやすいと三隅が言っていた。もしかしたらどこかから逃げ出して命からがら生き延びているとか、借金まみれで追われている身だったりしたら大変だと、神谷の言葉に納得した。
――この世界、怖い。オメガってなんなんだよ。マジでやばい異世界転生したよ、俺。
幸か不幸か番の近くは安心するし、男に抱かれていても嫌悪感もなければ、むしろ気持ちよすぎてその快楽に飲まれてもいいくらいにしか思えなかった。できればもっと抱いてほしいくらいに、エルは神谷の話す時の男らしいノドぼとけを見て、なぜか欲情しそうになってしまい、慌てて目線を神谷の目にもっていった。
家や身分、身なりなどから見ても、神谷は相当な金持ちに見える。食べるものに困らないだろう。そして嫌悪感がない今、ここでのんびり過ごすのも悪くないと瞬時に頭の中で組み立てた。
「色々とありがとう、なるべく迷惑かからないようにおとなしくしているよ」
「迷惑なんてないよ。エルはそこにいてくれるだけで僕はたまらなく幸せだから」
神谷は立ち上がると、エルに軽めのキスをして抱きしめた。
「さっそくだけど、病院に行こう」
「なんで?」
「エルの血液とか歯の治療痕とか色々調べて、該当する人がいないか調べる。まずは犯罪者から当たってみようかなと。それとオメガとして君は以前にも病院にかかっていたはずだから、検査して病院のネットワークから君と同じ年代のオメガのカルテを見つければ君の戸籍にたどり着くかもしれない。あとはアレルギー検査もしないとね。食事に気をつけるものがあるのかを調べないと、ご飯は基本だからね」
「お、おう。なんだか悪いな」
そういうものなだろうか?
エルはどう考えても、庶民でそんな高尚な生き物ではない気がする。アレルギーがなんたらなんてそこまで調べるものかと思うくらいに、今言ったセリフがエルからは思いつかないところを見ると、自分は金持ちではないだろうと理解できる。やはりこの体は庶民だと再確認をしていた。
そして神谷の運転で、大きな総合病院に連れられて色々と検査をした。
付き添う神谷の仕事は大丈夫なのだろうか。警視正と言われていたが、警視正がなんなのか、そもそも警察官なのかお巡りさんという名称なのか、細かい違いはエルには全くわからなかった。
連れてこられた病院にしても、エルが想像していた総合病院とは違う。なにか高級ホテルのような感じで、病院らしさがみじんもない。ただ医者と看護師がいるので、衣装的には病院なのだろうけれど、ゆったりとしたソファで、受付嬢のような綺麗な女性が常に飲み物を持ってきてくれる。しかも高級そうなグラスに飲み物が入ってくるから、落としたら大変だと思うと大して飲めなかった。
エルは思った。いったい、ココハ何処と。やはり異世界……。
すべてが終わって、神谷はエルにお疲れさまと言うが、エルはただ案内されるままにぽかんとしていたくらいで、医者たちがスムーズに至れり尽くせりな対応をするので、疲れたといえばそれは慣れない気疲れを感じたくらいだった。
「細かい検査結果はまた明日聞くとして、疲れたでしょ? どこかでお茶でもしようか」
「う、うん。そうだな、俺あの有名コーヒーショップのホイップマシマシのドリンク飲みたい」
「ホイップマシマシドリンク?」
神谷が首を傾げる。
「そう。あの高い飲み物、おごってくれる? ほら、あのなんだっけ、人魚みたいなロゴの店」
「ああ、あそこか。高いって……そんなのいくらでもご馳走するよ。ホテルのラウンジでゆっくりとかじゃなくていいの? あのカフェは人が常に多いような気がしたけれど」
ホテルのラウンジってなんだろうか。日本語なのだろうかとエルは疑問に思う。神谷といると時々、日本語さえも自分は忘れてしまったのかという錯覚に陥る。きっと自分は庶民、上級国民の言葉を理解する能力がないのだろう。
エルにはお高いコーヒーのようなイメージのカフェも、神谷にとってはなじみのない庶民の憩いの場に見えたのだろう。ツガイというのならそれくらい甘えてもいいだろうという気持ちと、それでもエルにとっては嗜好品であり、高いから迷惑だろうかと控えめな気持ちがあった。しかしそんな気遣いは神谷には無用なものであると、少し恥ずかしくなったエルだった。
どうやらエルの庶民感は、神谷には理解できない種類だ。
もしかしたら自分は庶民よりも底辺な人種だったのではないかと、エルは思った。生活レベル以外の記憶がないから何とも言えないが、あのカフェが高くて無理という気持ちがエルの中では大きいのは間違いない。特別なご褒美の時だけ飲めるお洒落なドリンクも、神谷にとっては取るに足らない庶民の飲み物なのだろう。
神谷が車を走らせていると、ちょうどその大手チェーンのコーヒーショップを見つけ、車を道路脇にあるパーキングに止めた。相変わらずお洒落な感じで、入った瞬間コーヒーのいい香りがしてきた。エルはその香りを嗅いで懐かしいとふと思った。
「やっぱり混んでいるな」
「そう? じゃあテイクアウトにする?」
「そうだね。こんな人込みの中、可愛いエルをさらしたくない」
神谷の目は大丈夫だろうかと思う。
確かに世間一般から見ても、エルは男のわりには可愛い部類だというのはわかるが、神谷ほどの見た目も社会的立場もあらゆる面でスペックの高い男なら、もっと素敵な女性を守るべきではないだろうか。どう見ても庶民感丸出しの可愛い系男子よりも、女がいいに決まっていると思うんだが? 腑に落ちないエルは思考を注文に戻すことにした。
「なんだそれ、とにかく並ぶぞ! それとも恭一の分も買ってこようか? 何がいい?」
「いや、一緒に並ぶ。どこに行けばいい? なぜ列が二列もあるの?」
「はは、お坊ちゃんだよね? こういうところ自分で買ったことないだろ。レジで並んでまずはお会計したら、今度はバーカウンターで並んで、順番にドリンクができるのを待つんだよ」
「なんだ、その二度手間は!?」
――面倒くせぇな、知らないよ。そういうシステムなんだからさ。
エルはそんな神谷の動揺を見て面白くなり、彼の手を取る。
「とにかく、ほら、こっち」
「わっ、エルから手を握った」
「うるさいな、いちいち手ぐらいで。そうしないと恭一、迷子になりそうじゃん」
「そうだな。僕は慣れていない場所で迷子になってしまうかもしれないから、手をずっと繋いでおこう、それがいい」
――手ぐらいで動揺するってなんだよ、そんな嬉しそうな顔しやがって。お前はもっと凄いことを散々俺にしたのに。
神谷の言葉に、調子が狂うエル。
「あっ、順番がきた。恭一は何にする? 甘いの、飲む? それとも見た目通りブラックとかしか飲まないの?」
「あ、ああ。僕はミルクが入ったコーヒーがいいな」
「ん、わかった」
エルの予想を裏切り、ミルクは必要らしかった。それを聞いて、なんだかほんわりしたエル。神谷はきょろきょろしていてもずっとエルの手をしっかりと握っている。その手を見て、またエルはほんわりとした。
レジ前で女性店員に「ご注文は?」と聞かれる。
「じゃあ、俺はトールサイズのこの期間限定のやつで、ホイップ多めでお願いします。あとシロップも追加できますか? じゃあそれで。あとはトールサイズのホットコーヒーと、追加でミルクも入れてください。持ち帰りでお願いします」
「僕は頼もしい恋人がいて、助かるよ。注文してくれてありがとう」
「財布は恭一だけどな?」
レジ前で神谷はエルにくっついて頭を撫でた。「なんだよ、子供のお使いじゃないんだからさ」そんな言葉を脳内でしゃべっていたエルは、記憶をなくしても、こういう普通の生活ができる自分も再度確認ができて、さらには完璧そうなこの美丈夫よりも得意なことが見つかって嬉しかった。
「つーことで、これから世話になる」
「心配しないで。僕の権力を使ってでも、君の戸籍は調べ上げるからね」
あの激しい交わりの翌日の朝食時、エルは改めて世話になることに対して、一応礼儀を取った。
「なあ、もし俺が裏社会の人間で犯罪者だったらどうするの? 警察関係者ってさ、あらかじめそういう人が身内にいたらなれないってあるよな。番だってそうなんじゃないの? あんたの立場だったら俺みたいな身元不明なオメガ? 拾わないほうがいいんじゃないの?」
「そういう知識はあるんだね。もしエルが人に言えないような人種だったとしても、僕の権力を使って戸籍を消去して新しいモノを用意するから大丈夫だよ。僕の心配までしてくれるなんて、君は天使だ。愛している」
なぜか神谷はエルの今までの環境すら気にならないくらい、エルのことを気に入っているらしい。番とはいったいどんなフィルターがかかるのだと、エルは呆れた。これでも本当に、警察関係者なのだろうかとも不安に思う。
「まあ、エルは何も心配しないでここで自由に生きるといいよ。ただし、僕なしでの外出はだめだけどね」
「え? 俺を監禁でもするつもりか?」
「そうじゃなくて。もし君を知る人が現れて連れ去られてしまったら大変だから。記憶がない今、下手に動かないほうがいい。行きたいところなら僕がどこでも連れて行ってあげるからね」
「そ、そうか」
自分はどう見ても一般市民っぽい感じだが、オメガだというからには何かしら影があることもあるらしい。オメガは犯罪に巻き込まれやすいと三隅が言っていた。もしかしたらどこかから逃げ出して命からがら生き延びているとか、借金まみれで追われている身だったりしたら大変だと、神谷の言葉に納得した。
――この世界、怖い。オメガってなんなんだよ。マジでやばい異世界転生したよ、俺。
幸か不幸か番の近くは安心するし、男に抱かれていても嫌悪感もなければ、むしろ気持ちよすぎてその快楽に飲まれてもいいくらいにしか思えなかった。できればもっと抱いてほしいくらいに、エルは神谷の話す時の男らしいノドぼとけを見て、なぜか欲情しそうになってしまい、慌てて目線を神谷の目にもっていった。
家や身分、身なりなどから見ても、神谷は相当な金持ちに見える。食べるものに困らないだろう。そして嫌悪感がない今、ここでのんびり過ごすのも悪くないと瞬時に頭の中で組み立てた。
「色々とありがとう、なるべく迷惑かからないようにおとなしくしているよ」
「迷惑なんてないよ。エルはそこにいてくれるだけで僕はたまらなく幸せだから」
神谷は立ち上がると、エルに軽めのキスをして抱きしめた。
「さっそくだけど、病院に行こう」
「なんで?」
「エルの血液とか歯の治療痕とか色々調べて、該当する人がいないか調べる。まずは犯罪者から当たってみようかなと。それとオメガとして君は以前にも病院にかかっていたはずだから、検査して病院のネットワークから君と同じ年代のオメガのカルテを見つければ君の戸籍にたどり着くかもしれない。あとはアレルギー検査もしないとね。食事に気をつけるものがあるのかを調べないと、ご飯は基本だからね」
「お、おう。なんだか悪いな」
そういうものなだろうか?
エルはどう考えても、庶民でそんな高尚な生き物ではない気がする。アレルギーがなんたらなんてそこまで調べるものかと思うくらいに、今言ったセリフがエルからは思いつかないところを見ると、自分は金持ちではないだろうと理解できる。やはりこの体は庶民だと再確認をしていた。
そして神谷の運転で、大きな総合病院に連れられて色々と検査をした。
付き添う神谷の仕事は大丈夫なのだろうか。警視正と言われていたが、警視正がなんなのか、そもそも警察官なのかお巡りさんという名称なのか、細かい違いはエルには全くわからなかった。
連れてこられた病院にしても、エルが想像していた総合病院とは違う。なにか高級ホテルのような感じで、病院らしさがみじんもない。ただ医者と看護師がいるので、衣装的には病院なのだろうけれど、ゆったりとしたソファで、受付嬢のような綺麗な女性が常に飲み物を持ってきてくれる。しかも高級そうなグラスに飲み物が入ってくるから、落としたら大変だと思うと大して飲めなかった。
エルは思った。いったい、ココハ何処と。やはり異世界……。
すべてが終わって、神谷はエルにお疲れさまと言うが、エルはただ案内されるままにぽかんとしていたくらいで、医者たちがスムーズに至れり尽くせりな対応をするので、疲れたといえばそれは慣れない気疲れを感じたくらいだった。
「細かい検査結果はまた明日聞くとして、疲れたでしょ? どこかでお茶でもしようか」
「う、うん。そうだな、俺あの有名コーヒーショップのホイップマシマシのドリンク飲みたい」
「ホイップマシマシドリンク?」
神谷が首を傾げる。
「そう。あの高い飲み物、おごってくれる? ほら、あのなんだっけ、人魚みたいなロゴの店」
「ああ、あそこか。高いって……そんなのいくらでもご馳走するよ。ホテルのラウンジでゆっくりとかじゃなくていいの? あのカフェは人が常に多いような気がしたけれど」
ホテルのラウンジってなんだろうか。日本語なのだろうかとエルは疑問に思う。神谷といると時々、日本語さえも自分は忘れてしまったのかという錯覚に陥る。きっと自分は庶民、上級国民の言葉を理解する能力がないのだろう。
エルにはお高いコーヒーのようなイメージのカフェも、神谷にとってはなじみのない庶民の憩いの場に見えたのだろう。ツガイというのならそれくらい甘えてもいいだろうという気持ちと、それでもエルにとっては嗜好品であり、高いから迷惑だろうかと控えめな気持ちがあった。しかしそんな気遣いは神谷には無用なものであると、少し恥ずかしくなったエルだった。
どうやらエルの庶民感は、神谷には理解できない種類だ。
もしかしたら自分は庶民よりも底辺な人種だったのではないかと、エルは思った。生活レベル以外の記憶がないから何とも言えないが、あのカフェが高くて無理という気持ちがエルの中では大きいのは間違いない。特別なご褒美の時だけ飲めるお洒落なドリンクも、神谷にとっては取るに足らない庶民の飲み物なのだろう。
神谷が車を走らせていると、ちょうどその大手チェーンのコーヒーショップを見つけ、車を道路脇にあるパーキングに止めた。相変わらずお洒落な感じで、入った瞬間コーヒーのいい香りがしてきた。エルはその香りを嗅いで懐かしいとふと思った。
「やっぱり混んでいるな」
「そう? じゃあテイクアウトにする?」
「そうだね。こんな人込みの中、可愛いエルをさらしたくない」
神谷の目は大丈夫だろうかと思う。
確かに世間一般から見ても、エルは男のわりには可愛い部類だというのはわかるが、神谷ほどの見た目も社会的立場もあらゆる面でスペックの高い男なら、もっと素敵な女性を守るべきではないだろうか。どう見ても庶民感丸出しの可愛い系男子よりも、女がいいに決まっていると思うんだが? 腑に落ちないエルは思考を注文に戻すことにした。
「なんだそれ、とにかく並ぶぞ! それとも恭一の分も買ってこようか? 何がいい?」
「いや、一緒に並ぶ。どこに行けばいい? なぜ列が二列もあるの?」
「はは、お坊ちゃんだよね? こういうところ自分で買ったことないだろ。レジで並んでまずはお会計したら、今度はバーカウンターで並んで、順番にドリンクができるのを待つんだよ」
「なんだ、その二度手間は!?」
――面倒くせぇな、知らないよ。そういうシステムなんだからさ。
エルはそんな神谷の動揺を見て面白くなり、彼の手を取る。
「とにかく、ほら、こっち」
「わっ、エルから手を握った」
「うるさいな、いちいち手ぐらいで。そうしないと恭一、迷子になりそうじゃん」
「そうだな。僕は慣れていない場所で迷子になってしまうかもしれないから、手をずっと繋いでおこう、それがいい」
――手ぐらいで動揺するってなんだよ、そんな嬉しそうな顔しやがって。お前はもっと凄いことを散々俺にしたのに。
神谷の言葉に、調子が狂うエル。
「あっ、順番がきた。恭一は何にする? 甘いの、飲む? それとも見た目通りブラックとかしか飲まないの?」
「あ、ああ。僕はミルクが入ったコーヒーがいいな」
「ん、わかった」
エルの予想を裏切り、ミルクは必要らしかった。それを聞いて、なんだかほんわりしたエル。神谷はきょろきょろしていてもずっとエルの手をしっかりと握っている。その手を見て、またエルはほんわりとした。
レジ前で女性店員に「ご注文は?」と聞かれる。
「じゃあ、俺はトールサイズのこの期間限定のやつで、ホイップ多めでお願いします。あとシロップも追加できますか? じゃあそれで。あとはトールサイズのホットコーヒーと、追加でミルクも入れてください。持ち帰りでお願いします」
「僕は頼もしい恋人がいて、助かるよ。注文してくれてありがとう」
「財布は恭一だけどな?」
レジ前で神谷はエルにくっついて頭を撫でた。「なんだよ、子供のお使いじゃないんだからさ」そんな言葉を脳内でしゃべっていたエルは、記憶をなくしても、こういう普通の生活ができる自分も再度確認ができて、さらには完璧そうなこの美丈夫よりも得意なことが見つかって嬉しかった。
45
お気に入りに追加
1,223
あなたにおすすめの小説
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子
葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。
幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。
一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。
やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。
※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。
孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。
お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました
海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。
しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。
偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。
御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。
これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。
【続編】
「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる