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本編
34、好きがとまらねぇ! ※
しおりを挟む正樹の身体中を舐めた。余すところなく、舐めた、と言いたいところだが、一箇所断られちゃったよぉ。でもちょっと舐めたけど。
「バ、バカぁ! お前、そん、そん、そんなとこ舐めるやついるか!?」
「はぁ、はぁ、ごめん。ちょっと興奮しすぎて」
「だ、大丈夫か?」
俺の心臓がやばいくらいドクドク言っている。
裸の正樹が下から起き上がり、正樹の上にいる俺の頬に手を当てた。
二人裸で対面、は、恥ずかしいっ! 俺の息子はギンギンに起きておられたけど、それどころじゃなかった。正樹はいたって真面目な顔で心配して俺を覗き込むけど、俺としたことが、興奮しすぎてラットおこしそうになった?
これは、なんだ?
「あ、お前、変なとこ舐めるから気分悪くなったんだろ、あそこは流石に舐める場所じゃねぇかんな! バイ菌入るぞ」
「いや、違う。正樹に変な場所なんてない。できればもっと舐めたいけど、番じゃない今それをしたら、俺、自分が抑えられず正樹を無理やり……」
「何いってんだよ。番とか関係ないだろ、お前はいつだって横暴だけど俺が嫌がることしないだろ。今日だって俺の許可とってこういう行為している、わけ、だし?」
えっ、いつだって横暴? 俺そんな風に思われていたの? えっ、ええ!? どの辺で横暴だった? どうしよう正樹に嫌われちゃう!?
「ご、ごめん」
「いや、だから俺は別に怒ってないぞ。その、さすがに、け、ケツの孔は、ちょっとヤバかったけど」
「俺もヤバかった。正樹のピンクの綺麗な孔を見たら食べたくなって、舐めたらもっともっとって、正樹の孔が濡れ出して俺を誘惑するんだ。凄くいい香りがして、正樹の美味しいミルクとはまた違った美味しさが、」
「ちょ、ちょ、ちょ、まて、まて、まてぇーぃ!? お前反省してないな? 何真顔で変態発言してんだよ」
正樹と会話をしていたら、鼓動も治ってきた。いったいなんだったのだろう。正樹の香りが、後孔からでるオメガの分泌液からは余計に強く感じて抗えない思考がよぎった。正樹が泣きながらやめてって言わなかったら、俺、どうなっていたかわからない。
アルファの本能が何かを訴えてきた。
「正樹、愛している」
「な、なに、急に」
「一生側にいてほしい」
「えっ」
正樹が戸惑った。まだ早かった? プロポーズしてその先の正樹まで欲しいって欲張りすぎた?
「困らせてごめん、でも好きなんだ。好き」
「司……」
「ごめんな、落ち着いたから続きしよう。もう正樹の嫌がられることはしないから」
正樹は何か言おうとした、でも今はソナサキを聞いてはいけない気がして、キスで唇を塞いだ。そうすると、戸惑いながらも正樹はキスに応えてくれる。気持ちがいい、好きが溢れる。好きが止まらない!
「あっ、司っ、んんん」
「正樹はキス好き?」
「ん、んんん」
キスで喋れないながらも、一生懸命答える正樹。
「そう、じゃぁキスが好きなの? それとも俺とのキスが好きなの? 教えて」
「ふっ、んんっ、ん、バカ! お前としか、はっはぁ、経験ないからわからねぇよ‼ 何言わすんだよ、アホっ」
俺の喜ぶことしか言わないとか、もうなんなの!? この生き物なに? 可愛いが止まらないし、好きが止まらねぇ――。
「まさきぃ! 好きっ、俺はキスの経験は正樹よりはあるけど、人生で正樹とのキスが一番いい!」
「おまっ、なんの報告だよ、この野郎!! 何さりげなく経験豊富アピールしているんだよ」
「そんなつもりないけど、キスもセックスもミルクも、ってミルクは正樹で初めて味わったけど、あと乳首も、全てにおいて正樹が一番いいよ」
「もう、恥ずかしいからお前黙れ」
正樹はまた真っ赤な顔で言う、唇は俺に貪られて濡れている、いやらしい。
「そうだね、会話もいいけど、そろそろ抱かせて?」
「お前、そこまでが長すぎだ」
「好きな子には時間かけたいものなんだよ」
「マジで、もうだまれ、そして早くヤレ」
「まさきぃ!!」
では、遠慮なくいただきます!
「あっ、あっ、あ、い、いきなり過ぎだろ! あああ」
「はぁはぁ、はぁ、正樹っ、もっ、でる」
「あっ、俺もっ」
もちろん一回で終わるわけもなく、送り時間ギリギリまで抱き続けたぜ!
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