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本当の気持ち
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ヴォルク国
アルゼンはずっと待っていた。
桜が自ら来てくれることを。
自分が手を下さなくてもいいように。
「いつ会える…」
何年待ったか分からない。
本当はずっとずっと何代にもわたって繰り返された運命。
いつ真実に気づく…
いつ伝えればいい…
信じてくれるのか…
また敵対するしかないのか…
「教えてくれ。この運命を始めたのは誰だ?」
最恐の魔王。
そうなったのは何万年も昔のことでもう覚えてない。
覚えているのは、引き裂かれた恋人との運命と自身の最後。
記憶があるのは自分だけ。
「だから、無理やりにでも今世では手に入れる。」
2人だけが残ればいい。
他は要らない。
始まる。きっとすぐ始まる。
「今世では俺は負けないぞ。イル…」
アルゼンしか知らない。
誰も知らなくても成し遂げねばならない。
現実がねじ曲がっているから。
「何が守り神…縛り付けて満足か…」
何が嘘か。何が本当か。
「分かるか?お前らに。俺がどんな想いでここまでしているのか。」
初代は言った…忘れてはならない。
忘却の魔法から守れるようにと脳にかけた魔法。
絶対記憶。
過去を見せて戻るのか…彼女が…
「あの籠から救うんだ。今度こそ、この連鎖を終わらせてやる…!」
初代から何年経った。
非道な人間どものせいで魔族は影で暮らしてきた。
たかが夫婦それを裏切らないのが魔族だ。
ゲスな人間を何故信じるんだ。
神獣は…
「ただ従ってるだけなのか…?それにしては敵対心が強い。」
どうしたら傷つけず解放してやれる…
だが…奴らは許せない。
「おい。そこの兵。イヴェルトを呼んでこい。」
「はっ。」
すぐ様兵士は部屋を出ていった。
もう待てない。準備は出来ている。
全ての記憶を見せる時だ。
イ「お呼びですか。」
ア「来たか。」
イ「準備は全てできております。」
ア「始めようか。」
全ては本当に戻すため。
アルゼンはずっと待っていた。
桜が自ら来てくれることを。
自分が手を下さなくてもいいように。
「いつ会える…」
何年待ったか分からない。
本当はずっとずっと何代にもわたって繰り返された運命。
いつ真実に気づく…
いつ伝えればいい…
信じてくれるのか…
また敵対するしかないのか…
「教えてくれ。この運命を始めたのは誰だ?」
最恐の魔王。
そうなったのは何万年も昔のことでもう覚えてない。
覚えているのは、引き裂かれた恋人との運命と自身の最後。
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「だから、無理やりにでも今世では手に入れる。」
2人だけが残ればいい。
他は要らない。
始まる。きっとすぐ始まる。
「今世では俺は負けないぞ。イル…」
アルゼンしか知らない。
誰も知らなくても成し遂げねばならない。
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「何が守り神…縛り付けて満足か…」
何が嘘か。何が本当か。
「分かるか?お前らに。俺がどんな想いでここまでしているのか。」
初代は言った…忘れてはならない。
忘却の魔法から守れるようにと脳にかけた魔法。
絶対記憶。
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「ただ従ってるだけなのか…?それにしては敵対心が強い。」
どうしたら傷つけず解放してやれる…
だが…奴らは許せない。
「おい。そこの兵。イヴェルトを呼んでこい。」
「はっ。」
すぐ様兵士は部屋を出ていった。
もう待てない。準備は出来ている。
全ての記憶を見せる時だ。
イ「お呼びですか。」
ア「来たか。」
イ「準備は全てできております。」
ア「始めようか。」
全ては本当に戻すため。
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