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愛してる
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何回も何回も夢を見る。
懐かしい子どもの頃の夢。
あの時聞いた男の人は誰だったのだろうか。
男の子とか大人とかもうろ覚え。
元気にしてるのかな。
私もうろ覚えじゃあの人も覚えてないんだろうな。
そんなことを考えながら、起きた朝。
桜の頭は重い。
「おはようございます。皆さん。」
朱『……何かあったのか?』
青『どうしたの…』
玄『すごい顔だな…』
白『いつもこうではないのだな。良かった。』
「そんなにですか?特に何かあった訳では無いのですが、夢見があまり良くなくて。」
朱『そんなにか?どんな夢を見たのだ?』
「んーと。小さい頃の夢です。うろ覚えなんですけど。なんか良くないような夢なのか…うーん。」
玄『覚えてないのに、悪いのか?』
「なんか自分ではなくなるような…そんな感じです。」
白『よく分からない不安ってこと?』
「そうかも知れません。」
青『存外、陛下とのイチャイチャした夢だったんじゃないのー?』
「!?なんですか!そんな夢みませんよ!」
玄『顔赤いぞ。』
朱『図星か?』
白『あらヤダ。』
「みんなして!違いますよ!陛下との夢は見てません!」
青『ふ~ん。そうなのねぇ。』
玄『そうかそうか。』
「信じてませんね!」
白『まあまあ。』
朱『仕方ないな。』
「なんですか!その孫を暖かい目で見守る会みたいなのは!」
青『だって本当にそんな感じだもの。』
「ショック!」
玄『ショックなんだ。』
朱『冷静なのか動揺してるのか。』
「…………陛下との夢だったらいいなという話です。」
青『やっと認めた。』
「え?」
玄『陛下のこと本当は好きなんだろ。』
「え!」
朱『それも我々と会う前からだろ。』
「ええ!」
白『青凰がずっと話してたわ。』
「そんな!」
青『だって、何年も前からお互いがそうなのに一向に進まない恋なんだもの。』
「え?」
青『え?』
「お互いが?」
玄『…まさか今さら?』
青『陛下の気持ち知らないの?』
朱『術で出来そうなのにな。』
「そんな無粋なことできるか!」
(タメ口になってる…)
白『まあまあ。落ち着いて。それよりも大変なこともあるんだし。』
「…………大変なこと。」
青『アルゼンのこと?あいつの考えは今も昔も分からないわ。』
玄『結局、力が欲しいのか桜自身が欲しいのか分からないな。』
「あの人のことだから力じゃないの?」
朱『どうかな。奴と会っても心が読めんし。未来も見えん。』
白『ドス黒いだけな気もしないし。』
「やっぱりよく分からないになるのね。」
玄『直球に求婚はしてきたんだろ?』
青『でもあの陛下が許さないわよ。』
朱『こちらとしても渡したくないな。』
白『瘴気が見えるのは確かね。』
「瘴気?」
白『あのモノの周りに微かに。隠してるようだけど。』
「…もしかして…」
青『ん?』
「え?あ、いやなんでもないです。」
朱『…朝から重い話になったな。』
「はは。そうですね。」
「朝から何の話かな?」
「!」
『!!!!』
桜「陛下!」
王「うん?あれ、入ったの気づいてなかったのかな?」
(それどころじゃなかったです。)
桜「いえ、話に夢中になっていて。」
青『そうそう。これからのね…』
桜「青凰様!」
王「これから?ああ、アルゼンか。」
桜「!」
朱『なんだ知っていたのか?』
王「ん?いや、この前使者が来てな。」
桜「使者?」
王「……王妃の指輪を持つ女性を捕虜にしているらしい。」
桜「え?」
青『王妃?でも王妃って今代でいたかしら?』
王「…長くもないかな。昔、王太子の母親が城にいた侍女だとわかった時、今まで厳重に保管していた王妃の指輪が無くなっていたことに気づいたんだ。」
桜「侍女が…王太子様の母親?」
王「その侍女が誰かしらの手先で、気づいた時には何もかも証拠がなく、遅かった。その上、後で子どもは置き去りにし、後ろ盾となっていた者に殺されかけた時、アルゼンに捕虜という形で助けられた。いや、助けられてはいないか…」
桜「既に黒幕もわからずじまい…ですか。」
王「遅すぎた。しかもそれを武器にアルゼンは脅しをかけてきた。私より王太子にと言った方が正しいな。」
桜「脅し?」
王「王妃の指輪を持つ女と守り神桜殿との交換だな。」
桜「私?それはとてもつり合うような交換では…」
朱『全くだな。何処の馬の骨ともしらぬ女と桜を交換?しゃれにもならん。』
桜「え?あ、そっち?」
王「?なんだと思ったんです?」
桜「いえ、王妃の指輪がなければ次代の王妃がいなくなるので…」
朱『我らが新たに作れば良い。』
桜「え?それはありですか?」
王「まぁ。知る人ぞ知るものだが、朱凰様が作られるならいいかもしれません。」
桜「案外ゆるいんですね。」
王「アルゼンがこのまま、交渉を断ったところで諦めるとは思えない。どうしたものか。相談をしに来てみたんだ。」
桜「アルゼンはなぜそこまで私にこだわるのですか?」
朱『桜…?』
桜「私、特に何もしてないと思うのですが、だから余計わからなくて。力なんてあの人既に持ってますし。」
王「………」
青『そういう所は鈍いままなのね。』
桜「え?」
王「まあ、桜殿に直接言う話でもなかったかもしれないな。」
桜「いえ、それは私の問題でもあるわけですし…」
朱『少し、桜は落ち着いた方がいいな。』
青『そうねぇ。あいつにしかない考えもあるんだろうし。』
玄『陛下!桜を小屋まで連れてってやってくれ。』
桜「え!まだ平気です!それに1人で行けますよ!」
王「いや、共に行こう。」
桜「ええ!あ、じゃあそのお願いします。」
王「ああ。では、神獣様達失礼します。」
桜「少し休みます。」
朱『ゆっくりで良いぞ。』
玄『ご飯なら漁るから。』
青『もっとマシな言い方しなさいよ。』
桜「あはは。」
王「桜殿。」
そう呼びかけて桜に手を差し伸べる。
桜「ありがとうございます。」
2人で桜の小屋まで歩きだし、暫くすると国王陛下から話し出した。
王「桜はどうしたい?」
桜「え?私ですか?」
王「いや、当たり前のようにここに居てくれるものとしか考えてなかったものだから。」
桜「私は!ずっとここにいたいです。どんなに辛いことがあっても、ここでなら心も癒せますし、侍女さんが王太子の母親ってことは、陛下との子かもしれない場合もあるわけですけど、でも別に元々守り神であったわけだし、それに私は綺麗でもなんでもない特別力に恵まれただけで、」
王「桜!」
桜「はっ!」
王「落ち着いて。大丈夫。」
桜「はい。すみません…」
王「桜…桜はこの世界の空なんだよ。」
桜「空…?」
王「桜を中心にこの世界は廻っているんだ。桜がいるから、いつも青空で綺麗な世界で、その中で桜は誰よりも輝いているんだよ。」
桜「私が中心?それは、大袈裟では…」
王「大袈裟ではないよ。桜は誰よりも皆のことを考えてその姿で力で全てで世界のことを想ってる。だからこそ世界は桜を想い桜なしでは生きられないんだ。」
桜「え…」
王「桜…今混乱してるところ悪いけど、私は桜を愛してるんだ。」
桜「あい?」
王「愛してる。桜を初めて見た時守りたくて触れられない現実が桜の心を閉じ込めたと思った。桜が大きくなるにつれ、私も王になり接触すら難しくなった。桜の力を独占してると思われてしまいかねないし、神獣様達も顔が険しかったしな。桜が度々他の国のものに狙われているのは、私だから話を無かったことにできる。そこでしか力になれないと、ずっと虚しかった。」
桜「陛下…」
王「イルとは呼んでくれないのかな?」
桜「イル…イル…」
王「桜?」
桜「愛してます。私も愛してます。ずっとどうしたらいいのか分からなくて、この気持ちは閉まっておくものだと思って…ずっと私は貴方を愛してます。」
王「桜…ありがとう。」
こうして2人は小屋に戻り、桜は普段の落ち着きを戻しながらも恥ずかしさで顔が赤いまま今日は休むと言って、国王陛下に言伝を頼んだ。
国王陛下は本気で相手にしなければ国を消される恐れがある為、アルゼンへの対抗策を神獣様達と話し合いに行った。
桜は汗を流すためお風呂に入った時、ふと項のところに何か違和感を感じ手で触ってみた。
「黒い…血?」
血のようなものが桜の手についた。
パキン!
「痛っ!」
もう一度項を触る。
ハッとしたように、鏡へと向かい手にもうひとつの鏡を持ち、項を見る。
「黒い…薔薇?」
(それは…!)
「項に黒い薔薇?なんで…」
(桜!桜!)
「…!え?」
(それは、番の契約だよ!)
「番?」
(それを刻まれたら、その人以外とは結ばれないんだ!)
「番の契約…?誰がそんなこと。それに黒薔薇は何?」
(番の契約には、刻んだ相手の象徴が出るんだ。黒薔薇の花言葉は…)
「何?なんだっていうの?」
(花言葉は…憎しみ、恨み、あなたはあくまで私のもの、決して滅びることの無い愛、永遠…)
「!」
(そんな…いつから?ずっと見てたのに…)
「憎しみ…恨み…」
(こんなことするのは…)
アルゼン…!!!
【愛してる】
その言葉が酷く重く感じたのは桜も初めてだった。
懐かしい子どもの頃の夢。
あの時聞いた男の人は誰だったのだろうか。
男の子とか大人とかもうろ覚え。
元気にしてるのかな。
私もうろ覚えじゃあの人も覚えてないんだろうな。
そんなことを考えながら、起きた朝。
桜の頭は重い。
「おはようございます。皆さん。」
朱『……何かあったのか?』
青『どうしたの…』
玄『すごい顔だな…』
白『いつもこうではないのだな。良かった。』
「そんなにですか?特に何かあった訳では無いのですが、夢見があまり良くなくて。」
朱『そんなにか?どんな夢を見たのだ?』
「んーと。小さい頃の夢です。うろ覚えなんですけど。なんか良くないような夢なのか…うーん。」
玄『覚えてないのに、悪いのか?』
「なんか自分ではなくなるような…そんな感じです。」
白『よく分からない不安ってこと?』
「そうかも知れません。」
青『存外、陛下とのイチャイチャした夢だったんじゃないのー?』
「!?なんですか!そんな夢みませんよ!」
玄『顔赤いぞ。』
朱『図星か?』
白『あらヤダ。』
「みんなして!違いますよ!陛下との夢は見てません!」
青『ふ~ん。そうなのねぇ。』
玄『そうかそうか。』
「信じてませんね!」
白『まあまあ。』
朱『仕方ないな。』
「なんですか!その孫を暖かい目で見守る会みたいなのは!」
青『だって本当にそんな感じだもの。』
「ショック!」
玄『ショックなんだ。』
朱『冷静なのか動揺してるのか。』
「…………陛下との夢だったらいいなという話です。」
青『やっと認めた。』
「え?」
玄『陛下のこと本当は好きなんだろ。』
「え!」
朱『それも我々と会う前からだろ。』
「ええ!」
白『青凰がずっと話してたわ。』
「そんな!」
青『だって、何年も前からお互いがそうなのに一向に進まない恋なんだもの。』
「え?」
青『え?』
「お互いが?」
玄『…まさか今さら?』
青『陛下の気持ち知らないの?』
朱『術で出来そうなのにな。』
「そんな無粋なことできるか!」
(タメ口になってる…)
白『まあまあ。落ち着いて。それよりも大変なこともあるんだし。』
「…………大変なこと。」
青『アルゼンのこと?あいつの考えは今も昔も分からないわ。』
玄『結局、力が欲しいのか桜自身が欲しいのか分からないな。』
「あの人のことだから力じゃないの?」
朱『どうかな。奴と会っても心が読めんし。未来も見えん。』
白『ドス黒いだけな気もしないし。』
「やっぱりよく分からないになるのね。」
玄『直球に求婚はしてきたんだろ?』
青『でもあの陛下が許さないわよ。』
朱『こちらとしても渡したくないな。』
白『瘴気が見えるのは確かね。』
「瘴気?」
白『あのモノの周りに微かに。隠してるようだけど。』
「…もしかして…」
青『ん?』
「え?あ、いやなんでもないです。」
朱『…朝から重い話になったな。』
「はは。そうですね。」
「朝から何の話かな?」
「!」
『!!!!』
桜「陛下!」
王「うん?あれ、入ったの気づいてなかったのかな?」
(それどころじゃなかったです。)
桜「いえ、話に夢中になっていて。」
青『そうそう。これからのね…』
桜「青凰様!」
王「これから?ああ、アルゼンか。」
桜「!」
朱『なんだ知っていたのか?』
王「ん?いや、この前使者が来てな。」
桜「使者?」
王「……王妃の指輪を持つ女性を捕虜にしているらしい。」
桜「え?」
青『王妃?でも王妃って今代でいたかしら?』
王「…長くもないかな。昔、王太子の母親が城にいた侍女だとわかった時、今まで厳重に保管していた王妃の指輪が無くなっていたことに気づいたんだ。」
桜「侍女が…王太子様の母親?」
王「その侍女が誰かしらの手先で、気づいた時には何もかも証拠がなく、遅かった。その上、後で子どもは置き去りにし、後ろ盾となっていた者に殺されかけた時、アルゼンに捕虜という形で助けられた。いや、助けられてはいないか…」
桜「既に黒幕もわからずじまい…ですか。」
王「遅すぎた。しかもそれを武器にアルゼンは脅しをかけてきた。私より王太子にと言った方が正しいな。」
桜「脅し?」
王「王妃の指輪を持つ女と守り神桜殿との交換だな。」
桜「私?それはとてもつり合うような交換では…」
朱『全くだな。何処の馬の骨ともしらぬ女と桜を交換?しゃれにもならん。』
桜「え?あ、そっち?」
王「?なんだと思ったんです?」
桜「いえ、王妃の指輪がなければ次代の王妃がいなくなるので…」
朱『我らが新たに作れば良い。』
桜「え?それはありですか?」
王「まぁ。知る人ぞ知るものだが、朱凰様が作られるならいいかもしれません。」
桜「案外ゆるいんですね。」
王「アルゼンがこのまま、交渉を断ったところで諦めるとは思えない。どうしたものか。相談をしに来てみたんだ。」
桜「アルゼンはなぜそこまで私にこだわるのですか?」
朱『桜…?』
桜「私、特に何もしてないと思うのですが、だから余計わからなくて。力なんてあの人既に持ってますし。」
王「………」
青『そういう所は鈍いままなのね。』
桜「え?」
王「まあ、桜殿に直接言う話でもなかったかもしれないな。」
桜「いえ、それは私の問題でもあるわけですし…」
朱『少し、桜は落ち着いた方がいいな。』
青『そうねぇ。あいつにしかない考えもあるんだろうし。』
玄『陛下!桜を小屋まで連れてってやってくれ。』
桜「え!まだ平気です!それに1人で行けますよ!」
王「いや、共に行こう。」
桜「ええ!あ、じゃあそのお願いします。」
王「ああ。では、神獣様達失礼します。」
桜「少し休みます。」
朱『ゆっくりで良いぞ。』
玄『ご飯なら漁るから。』
青『もっとマシな言い方しなさいよ。』
桜「あはは。」
王「桜殿。」
そう呼びかけて桜に手を差し伸べる。
桜「ありがとうございます。」
2人で桜の小屋まで歩きだし、暫くすると国王陛下から話し出した。
王「桜はどうしたい?」
桜「え?私ですか?」
王「いや、当たり前のようにここに居てくれるものとしか考えてなかったものだから。」
桜「私は!ずっとここにいたいです。どんなに辛いことがあっても、ここでなら心も癒せますし、侍女さんが王太子の母親ってことは、陛下との子かもしれない場合もあるわけですけど、でも別に元々守り神であったわけだし、それに私は綺麗でもなんでもない特別力に恵まれただけで、」
王「桜!」
桜「はっ!」
王「落ち着いて。大丈夫。」
桜「はい。すみません…」
王「桜…桜はこの世界の空なんだよ。」
桜「空…?」
王「桜を中心にこの世界は廻っているんだ。桜がいるから、いつも青空で綺麗な世界で、その中で桜は誰よりも輝いているんだよ。」
桜「私が中心?それは、大袈裟では…」
王「大袈裟ではないよ。桜は誰よりも皆のことを考えてその姿で力で全てで世界のことを想ってる。だからこそ世界は桜を想い桜なしでは生きられないんだ。」
桜「え…」
王「桜…今混乱してるところ悪いけど、私は桜を愛してるんだ。」
桜「あい?」
王「愛してる。桜を初めて見た時守りたくて触れられない現実が桜の心を閉じ込めたと思った。桜が大きくなるにつれ、私も王になり接触すら難しくなった。桜の力を独占してると思われてしまいかねないし、神獣様達も顔が険しかったしな。桜が度々他の国のものに狙われているのは、私だから話を無かったことにできる。そこでしか力になれないと、ずっと虚しかった。」
桜「陛下…」
王「イルとは呼んでくれないのかな?」
桜「イル…イル…」
王「桜?」
桜「愛してます。私も愛してます。ずっとどうしたらいいのか分からなくて、この気持ちは閉まっておくものだと思って…ずっと私は貴方を愛してます。」
王「桜…ありがとう。」
こうして2人は小屋に戻り、桜は普段の落ち着きを戻しながらも恥ずかしさで顔が赤いまま今日は休むと言って、国王陛下に言伝を頼んだ。
国王陛下は本気で相手にしなければ国を消される恐れがある為、アルゼンへの対抗策を神獣様達と話し合いに行った。
桜は汗を流すためお風呂に入った時、ふと項のところに何か違和感を感じ手で触ってみた。
「黒い…血?」
血のようなものが桜の手についた。
パキン!
「痛っ!」
もう一度項を触る。
ハッとしたように、鏡へと向かい手にもうひとつの鏡を持ち、項を見る。
「黒い…薔薇?」
(それは…!)
「項に黒い薔薇?なんで…」
(桜!桜!)
「…!え?」
(それは、番の契約だよ!)
「番?」
(それを刻まれたら、その人以外とは結ばれないんだ!)
「番の契約…?誰がそんなこと。それに黒薔薇は何?」
(番の契約には、刻んだ相手の象徴が出るんだ。黒薔薇の花言葉は…)
「何?なんだっていうの?」
(花言葉は…憎しみ、恨み、あなたはあくまで私のもの、決して滅びることの無い愛、永遠…)
「!」
(そんな…いつから?ずっと見てたのに…)
「憎しみ…恨み…」
(こんなことするのは…)
アルゼン…!!!
【愛してる】
その言葉が酷く重く感じたのは桜も初めてだった。
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