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帰還
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桜がバルク国を滅ぼして数時間後。
白桜国の国王陛下と神獣様御三方は「桜泉樹」の中でウロウロしながら、守り神である桜を待っていた。
朱『皆、落ち着かない様子だな。』
王「むむむ。まだ帰らないのか?もうすぐ夜が更けてしまうというのに。」
玄『落ち着きなって陛下。桜なんだから大丈夫だろうよ。』
青『あんた、自分の足見てから言ったら?』
玄凰様の足は4本ともガクブルである。
玄『うっ!心配とかじゃなくて、ただ単に寒いからだし!』
青『え?寒い?どこが?』
朱『いい天気だな。』
フッと笑う朱凰様。
王「皆心配してるというのに、まだ帰らないのか?」
玄『陛下は素直だな…』
青『むしろ、素直じゃないのはあんただけよ。』
玄『!?』
見ればわかるのに、驚く玄凰様。
ガヤガヤと騒いでいると、入口が光り一斉に入口を見る皆。
国王陛下は真っ先に走っていった。
青『はや。。』
玄『さすがだな。』
入口付近には、無傷でまっさら綺麗な桜と、バルク国にいるはずの麒麟様がいた。
王「!?守り神殿、その神獣様は…」
桜「!陛下、いらしてたんですか?」
王「あ、ああ。神獣様に呼ばれてな。それよりバルク国はどうなったんだ?その神獣様がバルク国にいたのか?」
桜「陛下、落ち着いてください。まずはこちらはバルク国で下衆な王と宰相によって、呼び出された麒麟様で白凰様と言います。」
王「白凰様…また素晴らしく美しい綺麗な神獣様であるな。」
桜「……陛下。まだ混乱してますか?」
明らかに動揺している国王陛下。
王「いや、大丈夫だ!それでバルク国は何をしていたのか?」
桜「無理やり神獣様を呼び出し、この国や他の国を襲おうとしていたのです。その為、申し訳ありませんが、バルク国は召されました。」
王「ん?」
桜「………バルク国は滅びました。の方がわかりやすいですか?」
王「!!!!????」
朱『やぁ、主。』
神獣様御三方が遅れて登場。
桜「ただいま戻りました。」
玄『?陛下はなんか灰になってないか?』
青『何かあったの?』
桜「ムカついたので、バルク国を滅ぼしてしまいました。」
にっこりと素敵な笑顔を見せて言った。
玄『え?』
青『国を?』
朱『滅ぼしたのか…』
さすがに驚く数時間の出来事。
桜「つい♡」
なんて素晴らしい笑顔。
朱『ついで滅ぼせるあたりはさすがだな。』
玄『国はどうするんだ?』
青『属国というより、もう白桜国にしちゃいましょ♪』
すぐ順応する神獣様御三方。
桜「その辺は、国王陛下のお仕事ですが…」
王「待ってくれ…まだ混乱している…そもそも、バルク国の王はどうしたんだ?」
桜「………。」
王「その沈黙はなんですか!?」
桜「………えーと。死刑?」
コテンと首を傾げる可愛い桜。
王「し…しけい?」
朱『ほう。やはりか。』
玄『逆鱗に触れたか。可哀想になぁ。』
青『あらあら。哀れな国ねぇ。』
桜「ですよね~…」
(少しやりすぎたと思っているわね。)
王「うぬぬ。国を1からやり直すようなものか…しかしだいぶ荒れていると聞くが、できるであろうか…」
桜「自然ならしっかり戻ったのですけど、建物とまでなると、全て立て直しに近いかと…」
オズオズと答える桜。
王「自然はあるのか?」
桜「ええ。神獣様も元に戻りましたし、そこは何とかなりましたよ。」
朱『さすが主だな。』
うんうん。と神獣様御三方は頷いた。
玄『でもそれなら、王太子様に任せたらいいんじゃないか?』
桜「殿下に?」
青『未来の王だものね~力量が見れるいい機会ね。そうしてみたらどう?』
王「ふむ。確かにそれもそうだな。」
桜「大丈夫なんですか?殿下はまだそんなに経験もなかったのでは?」
朱『……では、白凰を王太子の監視として、こっそりつけてみるというのはどうだ?』
白『……』
桜「白凰様、まだ話せないのかしら?」
朱『少し休息が必要かもしれないな。』
青『なら、玄凰を連れていけば?』
桜「そうですね。適任かもしれません。」
玄『え!留守番する気満々だったのに!』
青『行きなさいよ。あんたが行けば何があったらすぐわかるから。』
玄『なんですぐ分かるんだよ?』
朱『なんでって…』
青『あんた、嘘つけないじゃない。』
(神獣様が嘘って…)
玄『は!?そんなはずは無い!』
朱『いやいや。』
青『すぐ顔に出るじゃない。あと態度も。』
玄『全て!?』
王「では、玄凰様に王太子を見てもらうとして…」
玄『まだ俺はいいって言ってないだろ!』
プンスコグリフォン…
桜「玄凰様、本当にダメなんですか…?」
うるうる桜。
玄『うぐっ!』
桜「玄凰様の素敵な勇姿を久しぶりに見たかったです。。」
玄『はう!』
桜「玄凰様が頑張ってくださったら、私一つだけ言うことなんでも聞いちゃいます♡」
玄『ぐはぁ!』
ハートを射抜かれたグリフォン玄凰様。
青『桜…やるわね。』
朱『どこで覚えたんだ?』
桜「殿下がこの前来た時に持っていた小説というものをこっそり読みまして…」
王「そんなもの持ってきてたのかあいつは…」
玄『しょうがねぇな…今回だけだぞ。』
青『そう言ってきっと、次もやるわよ。』
朱『こういうのは玄凰に任せるか。』
青『そうねぇ~なんといっても、』
朱青『こっちが楽になるから。』
玄『おい!聞こえてるからな!聞き流したりなんてしないからな!覚えておけよ!』
朱『………なんの事だか。』
青『聞こえなぁい。』
桜「玄凰様ありがとうございます!」
玄『……ったく。』
(罪作りね~)
桜が帰還した後、直ぐにバルク国を白桜国とし、新たな都としての再構築が始まることとなった。
新たな門出が吉と出て、桜の未来にどう出るのか。
兎にも角にも、世界の地図からひとつの国が消えたことは、他の国でも大きな話題となり守り神の存在と神獣の存在は信仰していない国までもが、知れ渡る騒動となった。
国を発展させる、滅びない国だなどと噂され始め、また新たな争いの種が生まれていることを桜はまだ知らない。
白桜国の国王陛下と神獣様御三方は「桜泉樹」の中でウロウロしながら、守り神である桜を待っていた。
朱『皆、落ち着かない様子だな。』
王「むむむ。まだ帰らないのか?もうすぐ夜が更けてしまうというのに。」
玄『落ち着きなって陛下。桜なんだから大丈夫だろうよ。』
青『あんた、自分の足見てから言ったら?』
玄凰様の足は4本ともガクブルである。
玄『うっ!心配とかじゃなくて、ただ単に寒いからだし!』
青『え?寒い?どこが?』
朱『いい天気だな。』
フッと笑う朱凰様。
王「皆心配してるというのに、まだ帰らないのか?」
玄『陛下は素直だな…』
青『むしろ、素直じゃないのはあんただけよ。』
玄『!?』
見ればわかるのに、驚く玄凰様。
ガヤガヤと騒いでいると、入口が光り一斉に入口を見る皆。
国王陛下は真っ先に走っていった。
青『はや。。』
玄『さすがだな。』
入口付近には、無傷でまっさら綺麗な桜と、バルク国にいるはずの麒麟様がいた。
王「!?守り神殿、その神獣様は…」
桜「!陛下、いらしてたんですか?」
王「あ、ああ。神獣様に呼ばれてな。それよりバルク国はどうなったんだ?その神獣様がバルク国にいたのか?」
桜「陛下、落ち着いてください。まずはこちらはバルク国で下衆な王と宰相によって、呼び出された麒麟様で白凰様と言います。」
王「白凰様…また素晴らしく美しい綺麗な神獣様であるな。」
桜「……陛下。まだ混乱してますか?」
明らかに動揺している国王陛下。
王「いや、大丈夫だ!それでバルク国は何をしていたのか?」
桜「無理やり神獣様を呼び出し、この国や他の国を襲おうとしていたのです。その為、申し訳ありませんが、バルク国は召されました。」
王「ん?」
桜「………バルク国は滅びました。の方がわかりやすいですか?」
王「!!!!????」
朱『やぁ、主。』
神獣様御三方が遅れて登場。
桜「ただいま戻りました。」
玄『?陛下はなんか灰になってないか?』
青『何かあったの?』
桜「ムカついたので、バルク国を滅ぼしてしまいました。」
にっこりと素敵な笑顔を見せて言った。
玄『え?』
青『国を?』
朱『滅ぼしたのか…』
さすがに驚く数時間の出来事。
桜「つい♡」
なんて素晴らしい笑顔。
朱『ついで滅ぼせるあたりはさすがだな。』
玄『国はどうするんだ?』
青『属国というより、もう白桜国にしちゃいましょ♪』
すぐ順応する神獣様御三方。
桜「その辺は、国王陛下のお仕事ですが…」
王「待ってくれ…まだ混乱している…そもそも、バルク国の王はどうしたんだ?」
桜「………。」
王「その沈黙はなんですか!?」
桜「………えーと。死刑?」
コテンと首を傾げる可愛い桜。
王「し…しけい?」
朱『ほう。やはりか。』
玄『逆鱗に触れたか。可哀想になぁ。』
青『あらあら。哀れな国ねぇ。』
桜「ですよね~…」
(少しやりすぎたと思っているわね。)
王「うぬぬ。国を1からやり直すようなものか…しかしだいぶ荒れていると聞くが、できるであろうか…」
桜「自然ならしっかり戻ったのですけど、建物とまでなると、全て立て直しに近いかと…」
オズオズと答える桜。
王「自然はあるのか?」
桜「ええ。神獣様も元に戻りましたし、そこは何とかなりましたよ。」
朱『さすが主だな。』
うんうん。と神獣様御三方は頷いた。
玄『でもそれなら、王太子様に任せたらいいんじゃないか?』
桜「殿下に?」
青『未来の王だものね~力量が見れるいい機会ね。そうしてみたらどう?』
王「ふむ。確かにそれもそうだな。」
桜「大丈夫なんですか?殿下はまだそんなに経験もなかったのでは?」
朱『……では、白凰を王太子の監視として、こっそりつけてみるというのはどうだ?』
白『……』
桜「白凰様、まだ話せないのかしら?」
朱『少し休息が必要かもしれないな。』
青『なら、玄凰を連れていけば?』
桜「そうですね。適任かもしれません。」
玄『え!留守番する気満々だったのに!』
青『行きなさいよ。あんたが行けば何があったらすぐわかるから。』
玄『なんですぐ分かるんだよ?』
朱『なんでって…』
青『あんた、嘘つけないじゃない。』
(神獣様が嘘って…)
玄『は!?そんなはずは無い!』
朱『いやいや。』
青『すぐ顔に出るじゃない。あと態度も。』
玄『全て!?』
王「では、玄凰様に王太子を見てもらうとして…」
玄『まだ俺はいいって言ってないだろ!』
プンスコグリフォン…
桜「玄凰様、本当にダメなんですか…?」
うるうる桜。
玄『うぐっ!』
桜「玄凰様の素敵な勇姿を久しぶりに見たかったです。。」
玄『はう!』
桜「玄凰様が頑張ってくださったら、私一つだけ言うことなんでも聞いちゃいます♡」
玄『ぐはぁ!』
ハートを射抜かれたグリフォン玄凰様。
青『桜…やるわね。』
朱『どこで覚えたんだ?』
桜「殿下がこの前来た時に持っていた小説というものをこっそり読みまして…」
王「そんなもの持ってきてたのかあいつは…」
玄『しょうがねぇな…今回だけだぞ。』
青『そう言ってきっと、次もやるわよ。』
朱『こういうのは玄凰に任せるか。』
青『そうねぇ~なんといっても、』
朱青『こっちが楽になるから。』
玄『おい!聞こえてるからな!聞き流したりなんてしないからな!覚えておけよ!』
朱『………なんの事だか。』
青『聞こえなぁい。』
桜「玄凰様ありがとうございます!」
玄『……ったく。』
(罪作りね~)
桜が帰還した後、直ぐにバルク国を白桜国とし、新たな都としての再構築が始まることとなった。
新たな門出が吉と出て、桜の未来にどう出るのか。
兎にも角にも、世界の地図からひとつの国が消えたことは、他の国でも大きな話題となり守り神の存在と神獣の存在は信仰していない国までもが、知れ渡る騒動となった。
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