異世界スロースターター

宇野 肇

文字の大きさ
上 下
63 / 81
四章 清算

旅のエスコートはコブ付きで(4)

しおりを挟む
 たっぷりと一週間の休養を楽しんだ俺たちはジンによって手配された船舶へ乗り込んだ。
 俺たちの行く運河、≪カクトス運河≫は川を下って行くにつれ先細りのようになっている。川幅はあまり大きなものではないが、長い。王国領の南側の関所までそう遠くない小さな村にまで続いていて、商人や冒険者たちがよく利用すると言う。今の時期も例に漏れず船が列をなし、行儀よく運河を進んでいた。気軽に場所を移動できないことを除けば、陸路の隊商とあまり変わらない感じがする。
「秋には豊穣祭がある。それで南北から王都に出入りしてもどうにかやれるくらいの商人たちが一堂に集まるのさ。そこで商人同士も仕入れ合戦をして、北と南の特産品を大量に手に入れる。で、祭が終わると少しでも通行税分を取り戻すため再び自分たちの商店へ戻り、仕入れたものを売り捌くってわけだ。王都で交易品をやり取りできれば、それ以上北上も南下もしなくていい。長旅には金も手間もかかる。それが王都で済むんだ、皆気合が入ってるし、その分かなり賑わいを見せる」
 川から程なく離れた場所に隊商らしき人影を見ながら、ジンがそう説明してくれる。
 秋。夏の終わりだ。招待状にあった『舞台』は、お祭りに合わせて盛大に行われるのだろうか。それともお祭り騒ぎで掻き消されることを狙って、ひっそりと、多くの人が気づかないまま終わるのだろうか。
 聞くには気分が重く訊ねることは無かったが、こうしている間にも刻一刻とその時が近づいているのだと不意に実感してしまう。あるいは、ジンのお祭りの話題は楽しいこともあるのだとそちらへ目と心を向けさせる気遣いだったのかもしれない。



 ウェーネから終着点である名もなき村まで大体船で二週間。その期間分の運賃は一人360オボルス、つまり60ドラクマ。奴隷の場合は100オボルスかかるが、これには道中の食事代が含まれている。奴隷分の食事は最低レベルのため、それ以上を望むなら自分で持ち込むか、料金を上乗せして船舶のグレードそのものをあげ、客船を利用するかということになる。
 散々ウェーネで羽を伸ばした。自給自足だってできる。よって、寝床周りだけ快適になるよう創意工夫が必要になった。俺がスライムの死骸いじりをして擬似的にウォーターベッドを作ったのは言うまでもない。

 その他で、ウェーネから運河の旅は特に特筆すべき点はなかった。護衛依頼ではないが、船に上がってくるモンスターを狩ることで運動して、隙を見てはギルと息抜き・・・をして、美味しいものを作っては食べ、移り変わる景色を楽しむ。
 運河は単純にインフラ整備のためだけでなく、ウェーネや商人たちの出資によって行われた大規模な公共事業の一つだった。そのため、場所によっては山をぶち抜いたような光景が見られた。人口的な崖を見上げれば、狭められた空が運河と同じ形になっていて、普通に見上げるよりもずっと遠く思える。運河のために掘られたその限られた景色を眺めているだけでも、膨大な時間をかけたことが窺い知れる。この大仕事そのものが市民や奴隷に職場を与え、そして完成後も流通によりそれなりの賑わいを見せていることに関しては、素直に素晴らしいと思うのが良いのだろう。今後も運河は延びる予定で、旅はもっと、ぐっと楽になるはずだ。

 ただし、その分暇な時間が増える。

 初日から二日目にかけてはどこかわくわくもしたし、船旅を快適にするためあれこれとすることがあったわけだが、そこから先は碌に仕事も緊張感もなかった。暇すぎて仕方がないからアドルフを進化させるために『縮小』のスキルを取得したり、巨大化に伴って騎乗も可能になるため『騎乗』もついでに取ってみたり、今の虎サイズとももうすぐお別れかと思うとグルーミングしたり、抱きついてみたり、尻尾を振りながら俺の周りを回るのを見てはにやにやしたりと非常に充実した時間を過ごすこととなった。
「巨大化しちゃったら頭を撫でてあげるのも一苦労ですよね」
「背中も首元も全部そうなるなあ……ブラシも特注しないと駄目か」
 シズの呟きに、俺もこれからまた物入りになりそうだと息をついた。
 騎乗のための鞍に関しては、去年考えていた通りアドルフが嫌がらなかったらつけてもいいかと思っている。まあ鞍がなくても『騎乗』スキルがあれば乗れるから、乗ること自体は試してみるつもりでいるが。
「終着の村から王国領の関所までは徒歩でも一日程度でしたっけ」
「ああ。船着場の村で一泊して翌日に関所へ向かい、其処からは手配した馬車を乗り継いで王都へ向かう」
「……アドルフに乗れるなら馬車って要らない気がするんですけど……アドルフが馬車と並走って、他の人を吃驚させません?」
「そんなにでかくなるのか?」
 ジンが少しだけ声を強めた。無理もない。俺にはスキル画面から進化後のシルエットやおおよその大きさ、進化に伴って跳ね上がるステータスの値などを確認できるが、ジンたちには分からないのだ。
「ざっくりとですけど、今のサイズの四倍から五倍ってところですね」
「それは……なんというか……、凄いな」
 色は黒以外にもあるから名称に入れないとして、狼系モンスターのランクは大型犬サイズの狼、虎サイズの大狼、その次が象よりも大きい山狼だ。その次もあるようだが、進化条件を満たさないとシルエットなどの情報は開示されない。一応『Arkadia』のモンスターとしてフィールド上やダンジョンでよく見かけるのは大狼まで。山狼サイズは高レベルダンジョンや、山の中のレアモンスターという位置づけになっていた。出現する狼系モンスターの最上位はそこまで。
 ただし、テイムモンスターの進化の方向によってはモンスターでありながら分類的には妖精や聖なるものへ変化することもあると聞いたことがあるから、山狼以降は恐らくそうなるのだろう。
「どうします?」
「そいつがデカくなったところを見て判断するしかないな。全員乗れそうなら乗らせてもらって、さっさと進むのもいい。今の王都は既に豊穣祭の空気でかなり浮かれているから治安も乱れがちだが、それに見合うくらい華やかで見るものも多いしな」
 なるほど、観光にはうってつけというわけだ。
 俺の気持ちとしては目的を達成してからなんの気兼ねもなく楽しみたかったのだが……それは贅沢なんだろうな。


******


 陸へあがって村の宿で一泊。今回、スライムベッドは馬車旅が控えていることもあってインベントリへ仕舞い込んである。
 夏真っ盛り。朝早く起きて寒さに震えることもなく起床は速やか。時間は6時と朝食には早い。アドルフを進化させるなら今のうちだろう。そう思い、軽く身支度をする。
 一人でやろうと思っていたのだが、既に起きていたシズや、軽く手合わせめいたことをしていたギルとジンにまで出くわし、結局一緒に行くことになった。ロゼオとブルーノも起こすべきか迷ったが、初めての船旅で疲労も溜まっているだろうとそのままにしておいた。
 適度に村から離れ、分かりやすく整備された街道に人影がないことを確認し、アドルフを座らせてステータスからアドルフの詳細画面を開く。見た目に違和感のない行動を意識し、アドルフに手をかざしているように見せかけながらそっと最終確認を済ませれば、アドルフが光に包まれた。
「おお……」
 俺の後ろ、少し下がってもらった面々から誰と無しに聞こえてくる声を背中で受け止めながら、光が大きくなって行くのを見守る。
 見上げるほど巨大な光の塊となったアドルフは、それから程なくして光の中から姿を現した。足先から光が上へ舞い上がるようにして消えていく。
 今までとは比べ物にならないほど太い足先。最早動物というには俺の感覚をはるかに凌駕する生き物に、無意識に喉を鳴らしていた。
 纏う光を疎ましがるように、アドルフが身震いする。そんな挙動でさえ風が巻き起こり、俺はとっさに目を閉じた。
 親しんだ犬のような呼吸。だが、どうしてだか獣臭さはない。
 そっと目を開けると、澄んだ一対の茶色い瞳が俺を見つめていた。黒い毛並は逞しくも艶めいて、光沢を放っている。モンスターと言うには酷く知性に満ちたその姿に、俺は感嘆のため息が止まらなかった。
「……大きくなったなあ」
 そう呟くと、行儀よく伏せをしていたアドルフの尻尾が、耳の向こうで揺れているのが見えた。顔立ちはあまり変わってないが、人など簡単に丸呑みできそうな口が間近にある。鋭い牙をまじまじを見つめながら、これが俺のテイムモンスターなんだと思う。空恐ろしいものを感じないでもない。
 だがアドルフはきゅんきゅんと懸命に喉を絞り、甘えるような声を上げて鼻先を俺にくっつけてきた。鼻先だけで俺が抱えなくてはいけないほど大きい。そのまま後ろに倒れこみそうになったがどうにか堪え、鼻筋を優しく撫でてやる。うーん、すごい。なにもかもが巨大化している。
「こりゃ……王都に入るなら小さくしないと無理だな」
 後ろで様子を見ていたジンが唖然として呟いたのが聞こえる。振り向くと、三人揃って同じ顔をしているのが目に入って笑いそうになった。
「道中はどうしましょう。このままの方が、盗賊達を寄せ付けなくていいと思うんですが」
「つっても、この辺のめぼしい盗賊どもはギルが狩った後だしなあ……まあ足になってくれるんならかなり楽ができそうではあるな」
 実物のアドルフの大きさはかなりのものだ。頭を撫でるとしたらよじ登らないといけないし、そうしたところで多分、毛に埋もれて満足に撫でられない。
「取り敢えず乗ってみます。いいな? アドルフ」
 目を耳が俺たちを捉えている。アドルフはわふ、と小さく答えたが、俺たちからすると随分大きく思える。威圧感はあっても愛くるしさはもうない。ちょっと寂しい。
 アドルフが伏せの姿勢からぺったりと頭を下げてくれたが、まさか顔からよじ登るのもどうかと思い、前足から順番に登っていくことにした。毛を掴んでいるが、じっとしてくれている。……やっぱり、鞍を買ったほうがアドルフにもいいだろうな、これ。
 どうにか上がりきると、それだけでもなかなかの高さだった。頭を上げたアドルフの首元にしがみつくようにし、出来るだけ俺の声を拾えるように耳の近くを意識して陣取る。
「よし、じゃあアドルフ、立って」
 言うと、ぐん、とエレベーターの動きをもっと強烈にしたような圧がかかる。多分これ、どこに座ってもこういう揺れ方をするんだろうな。
「大丈夫か?」
 心持ち心配そうな顔をしているようなギルが俺を見上げていた。ギルを見下ろすなんて滅多にないことで違和感があったが、隣に控えるシズも不安そうな顔をしていたから、手を振り、応える。
「やってみる」
 そして、アドルフにまずは歩いてみるように指示を出した。




 結論から言って、アドルフに騎乗することは可能だった。初めはそろりそろりと、最終的には走らせてみたが、揺れがなかなかに凄まじかった。『騎乗』スキルは騎乗する動物とより一体化できるようになり、邪魔をしないためのものだ。熟練度がゼロの状態からのスタートだったため検証できたのだが、熟練度が低いうちはアドルフの全速力に俺が付いて行けそうにないことがはっきりした。
 アドルフの大きさならそろそろと歩かせても俺たちが徒歩で行くより早いだろう。全員が乗っても大丈夫そうだ。ただし、この揺れは船とはまた異なる。動物に乗り慣れてなければきつい。
 一人で一通りのことをためし、『騎乗』の熟練度が上がっていくにつれアドルフに乗っていることにも慣れてくると、様子を見ていた三人にも一緒に乗って貰って、少し散歩をした。首元に男四人は無理だったから、前足の後ろ、背中に場所を変えた。シズは危ないから俺の前に乗せて、俺の後ろにギル、最後がジンだ。
 後ろ二人はまあ、強さのせいなのかそれともこれだけ強くなる資質のせいなのか、アドルフに乗ることは直ぐに慣れたようだった。シズも、アドルフに出来るだけ静かに歩くよう指示をすれば周囲を見渡したり、風を切る速度を楽しむ余裕ができていた。大丈夫そうだ。
 取り敢えずアドルフも長時間気を使って歩くのは辛いだろうから、適度に休憩を挟みつつ、基本は騎乗して移動することに決まった。村の中や人通りの多い場所では勿論『縮小』で虎サイズまで小さくするつもりだが、別に外を歩く分には大きくて困ることは無い。
「そろそろ朝食の時間では?」
「ん、戻ろう」
 シズの声で、アドルフの大きさを調整し、揃って村へ入ると、流石に起きだしていたらしいロゼオが駆け寄ってきた。
「あ! どこ行ってたんだよ!」
 焦った表情に何かあったのかと逆に聞いてみたが、置いて行かれたのかと思ったと肩を落とされた。
「ごめん、ちょっとアドルフが大きくなったからいろいろ確認をね」
「なんだ……一言くらい言ってけよな」
 文句の中にもどこかほっとした顔をされ、もう一度謝っておく。どうやらロゼオもギルのことが随分堪えているようだ。良くも悪くも影響力が強い。
「あ、そうだ。朝飯できてるってよ。早く食おうぜ」
 もっと言いたいことがあるのではと思うが、ロゼオはそれ以上取り乱すこともなく親指を立てて宿屋を示した。その流れを壊すのも憚られ、俺たちは一度止めた足を改めて宿へ向けた。給仕をするためにシズが先に駆け出し、ギルとジンがその後を足早に行く。当然の様にギルの後ろを歩くロゼオの背をそっと叩くようにして撫でると、ロゼオはびくりと肩を跳ねさせて、それからまごついた様に俺を見た。
「な、なんだよ」
「いや……朝起きてギルがいなかった時の気持ちは少し分かると思って」
 最初はただただ衝撃的だった。その後直ぐに寂しくて胸が苦しくて、悲しくて、痛いほどの感情に見舞われた。俺とロゼオがギルに対して抱いている感情は厳密には異なるものだろうが、居るものだと思っている相手が姿を消していたショックは共通するものがあるだろう。
「気遣えなくてごめん」
「もういいって、アンタは別に悪くねえし」
 どこか照れくさそうに頭を掻きながら、ロゼオは俺から目を逸らした。それから、どう表情をつくれば良いか分からない、と言うように口元をもごもごと動かした。
「ってか、アンタはオレ達を置いてっても文句は言われねえだろ」
「一緒にって言いだしたのはこっちなんだから、それはないよ」
 文句を言ったのはロゼオだが、本当に俺たちが置いていけば、あの言葉は飲み込んだのだろうか。まあ、別に本気じゃなかったことくらいは分かるし、俺に対し、悪いことをしたとは思ってくれているらしい。
 もう済んだことだし謝罪を受け入れたのだから、いつまでもそのことを持ち出して二人を責めるのはどうかと思う。許してないなら別なのだが。
「……あー、アンタと居ると調子狂う」
 ぼそぼそと、普段はあまり良い目で見られないと言い訳めいたことを呟き、ロゼオはちらちらと俺を見た。ロゼオは人相もそう悪くなのだから、振る舞いや言葉に気をつければ大分改善されると思う。
 そう言うと、それが元でナメられっぱなしだったのだと顔を顰められた。ギルはそう言うこともなかったし、共に居れば周りからちょっかいを出されることも殆どなかったようだ。成る程、俺も冒険者としては舐められやすい外見だと思うが、それがなかったのはギルがいたからと言うのが大きいのかもしれない。
「おい! 早く来い」
 思ったよりも遠くからギルの声が届いた。どうやら自然と歩みが遅れていたようで、俺が返事をするよりも早くロゼオが慌てだした。その顔には先ほどまでの戸惑いなど微塵もなく、明確な感情だけが浮かんでいる。
「飯食いッぱぐれるのだけは勘弁!」
 ……旅の最中の食事に贅沢は言えないのは分かるが、この切り替えの早さにはついていけそうにない。見習いたいものがあるような、とてもじゃないが真似は出来ないような。
 まあ、空腹なのは同意するけど。
 俺を振り返りながら足を速めるロゼオに苦笑し、俺も小走りで追い付く。パンの焼ける匂いが辺りに立ち込め、腹の虫が鳴り響いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】運命さんこんにちは、さようなら

ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。 とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。 ========== 完結しました。ありがとうございました。

悩める文官のひとりごと

きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。 そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。 エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。 ムーンライト様にも掲載しております。 

前世が俺の友人で、いまだに俺のことが好きだって本当ですか

Bee
BL
半年前に別れた元恋人だった男の結婚式で、ユウジはそこではじめて二股をかけられていたことを知る。8年も一緒にいた相手に裏切られていたことを知り、ショックを受けたユウジは式場を飛び出してしまう。 無我夢中で車を走らせて、気がつくとユウジは見知らぬ場所にいることに気がつく。そこはまるで天国のようで、そばには7年前に死んだ友人の黒木が。黒木はユウジのことが好きだったと言い出して―― 最初は主人公が別れた男の結婚式に参加しているところから始まります。 死んだ友人との再会と、その友人の生まれ変わりと思われる青年との出会いへと話が続きます。 生まれ変わり(?)21歳大学生×きれいめな48歳おっさんの話です。 ※軽い性的表現あり 短編から長編に変更しています

とある美醜逆転世界の王子様

狼蝶
BL
とある美醜逆転世界には一風変わった王子がいた。容姿が悪くとも誰でも可愛がる様子にB専だという認識を持たれていた彼だが、実際のところは――??

【完結・BL】12年前の教え子が、僕に交際を申し込んできたのですが!?【年下×年上】

彩華
BL
ことの始まりは12年前のこと。 『先生が好き!』と、声変わりはうんと先の高い声で受けた告白。可愛いなぁと思いながら、きっと僕のことなんか将来忘れるだろうと良い思い出の1Pにしていたのに……! 昔の教え子が、どういうわけか僕の前にもう一度現れて……!? そんな健全予定のBLです。(多分) ■お気軽に感想頂けると嬉しいです(^^) ■思い浮かんだ時にそっと更新します

【完結】『ルカ』

瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。 倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。 クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。 そんなある日、クロを知る青年が現れ……? 貴族の青年×記憶喪失の青年です。 ※自サイトでも掲載しています。 2021年6月28日 本編完結

【完結】イケメン騎士が僕に救いを求めてきたので呪いをかけてあげました

及川奈津生
BL
気づいたら十四世紀のフランスに居た。百年戦争の真っ只中、どうやら僕は密偵と疑われているらしい。そんなわけない!と誤解をとこうと思ったら、僕を尋問する騎士が現代にいるはずの恋人にそっくりだった。全3話。 ※pome村さんがXで投稿された「#イラストを投げたら文字書きさんが引用rtでssを勝手に添えてくれる」向けに書いたものです。元イラストを表紙に設定しています。投稿元はこちら→https://x.com/pomemura_/status/1792159557269303476?t=pgeU3dApwW0DEeHzsGiHRg&s=19

何故か正妻になった男の僕。

selen
BL
『側妻になった男の僕。』の続きです(⌒▽⌒) blさいこう✩.*˚主従らぶさいこう✩.*˚✩.*˚

処理中です...