異世界スロースターター

宇野 肇

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二章 Walk, and Reach.

懐かしき我が家(2)

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 ウィズワルドの断言した物言いに、ギルが眉を潜めて俺を見る。俺はそれを正面から見返す度胸もなく、ため息をつきたい気持ちでウィズワルドを見た。割と泣きたい。
「む……なんだ、言ってはまずかったか?」
 マズイ上に、機会が来たら俺から言うつもりでいたのだ。あっさりとバラされるなんて最悪なんじゃないだろうか。ウィズワルド自身に知られていることはオラクルにより伝えられていると考えて仕方が無いとしても、正直俺の最大の秘密がこんな風に明かされることがあって良いのか。いや、よくない。
 不幸中の幸いは、ホームの中だから、まかりまちがって外の誰かに聞かれるようなことがないことか。
「なるほど。お前の事情はそれか」
 俺の緊張を感じ取ってか、ギルはふと息をついた。
「……ギルはマレビトのこと、知ってるの?」
「少しならな。つっても、人伝に拾った話だ。眉唾か伝説みたいなもんだと思ってたが」
神々の客人マレビトはこうして存在する。……まあ、大抵は俺たちのようにある時期にありとあらゆる才能が開花するような勢いで能力を与えてくれるだけで、実際にその存在が実体としてこの世界に降り立つことはほぼない。俺やゲイルのように、マレビトの存在により後天的にギフトを得たような状態になることをインスピレーションだとかインスパイアされるというのだが、大抵はこのインスピレーション止まりだ」
 ウィズワルドの話す内容は興味深いが、正直もうちょっと突っ込んで話を聞きたい気持ちと、ギルへどう謝れば良いのかという申し訳なさで板挟み状態だ。
「マレビトがこの世界の者に寄り添う時……つまりインスピレーションという現象はいきなりだが、『二人目』以降がくる場合は大体はオラクルによる事前通告がある。混乱を避けるためにユーディスが導いてくださっているというのが神職の言だったな。マレビトの存在は他の者の劣等感や不平等感を刺激するから、大々的に自分や近しい者がそうだと言いふらすことは推奨されていない。インスピレーションであれば一時的なものだと言われているし、そうなる時期も人によって万別であるから察する者は多いがな。
 俺が聞いた話では『二人目』以降は同じマレビトによるインスピレーションを受けることになるということだったが……まさかマレビト本人が『二人目』とは……。俺がお前の存在を感じられなくなったのも頷ける」
「……お、俺も急にこっちに来ていたから、吃驚しましたよ。目を開けたら森の中だったんですから」
 深呼吸をして、ギルの顔を見上げる。静かに俺を見下ろすギルはやっぱり穏やかで、不安に思っていたような雰囲気は微塵もなかった。
「ごめん、今まで言えなくて。フォーレで……多分、俺と同じようにしてこっちに来た人にマレビトの話を聞いたんだ。って言っても、俺がその人もそうだと分かったのはフォーレを出てからだったけど……マレビトは弱いと捕まえられて、酷いことをされるって。だから……どんなに怪しまれても言うつもりはなかった」
 真っ直ぐに黒の目を見つめ続けることは難しくて、そっと視線を外す。すると、ギルは静かに、長く息を吐き出した。ため息だった。
「事情……いや、理由は分かった。俺も隠してたし、別に責めるつもりはない。ただ……」
 ギルの言葉が途切れる。珍しく歯切れの悪い様子に訝ると、ギルは自分でも歯に物が挟まったような顔をして、それから唐突に頭をかきむしった。
「ああ、いや、後でいい」
 その目が一瞬だけウィズワルドへ向けられる。聞かれたくない内容なのだろう。俺は一つ頷いて、ウィズワルドにもそういうことだと、ざっくりと俺がここでどう暮らしていたか説明した。
 それを終えると、ウィズワルドは顔をしかめてソファへもたれ、足を組んだ。
「あいわかった。大変だったろう。心細い中、知らんかったとは言えマレビトの庇護下にあったのは僥倖としか言えん。だがな、訂正すべきこともある」
「というと?」
「マレビトに手を出す愚か者についてだ」
 ウィズワルドはそこでティーカップを浮かび上がらせて手に収めると、唇を湿らせた。
「まず、そのフィズィというエルフの言うことは事実ではある。だが、随分と昔の話だ。
 確か10年ほど前にマレビトに纏わる大きな大捕物があってな。俺はその場にいたわけではないが、王都の貴族の一部が秘密裏にマレビトを囲い、口にするのも憚られるような残忍な実験を行っていたようだ。
 証拠を掴み暴き出したのもまたマレビトだったと言うが……その後数年に渡りシラミを潰すように片っ端から粛清したんでな、国の運営にまで響いて街が酷く荒れたと聞く。亡命しようが地の果てまで追いかけて殺されるだとか、恐ろしさを唄う吟遊詩人までいたな。今はマレビトをどうこうしようなんぞ思おうものなら、次の瞬間には首を刎ねられるのではないかと震え上がる奴が大半だろうよ。
 と言うわけで、そう怯えんでもいい。
 しかし嘘ではないとは言え古い情報でお前を脅すとは……全く、これだから引きこもりのエルフは……。そもそもマレビトに良からぬことをするなどもっと大昔からの禁忌だろうが……」
 ぶつくさと言い始めたウィズワルドに、俺は慌てて声を上げた。
「でっ、でも実際にフォーレに妙な……人探しを命じられたって言う騎士が来たんです。その声は俺も聞いてますから間違いありません」
「そうであっても、そんないかにも怪しい手管でマレビトを捕らえられると思っている時点で頭の出来は知れたもの。
 だがまあ、俺からすればお前に万が一があることさえ許せんから、その点に関してはフィズィとやらに感謝してもいいが、そのせいで合流が遅れたのだと思えば素直には喜べんな」
 ぷっすりと不機嫌さを露わにする紺色の魔法使いは組んだ足の上で手を組み、それから、しかし、とにんまりと表情を改めた。
「怪しい貴族の触れがあったことはそれとなく流しておいてやろう。件のマレビトの耳に届けば、対策などせずとも勝手に始末してくれるだろうよ。
 ヒューイ。そんなことより、折角アルカディアへ来たのだ。もっと伸び伸びとこの世界を楽しんでくれ。神々はそのようにとお前をここへ遣ったのだろう? 俺はお前の憂いを晴らすことに努めよう。お前のおかげで力を得たのだから、できる限り還元せねばな」
 感謝されっぱなしというのも痒いものなんだなと、初めて会う懐かしい姿を見ながら思う。
 ありがとうともう一度礼を言って、俺はほっと息をついた。



 ホームなら、という安心感に助けられ、俺はギルに、俺の持つ加護について話すことにした。
 魔晶石の浄化はもう伝えてあるが、ある条件が整うとギフトのような能力が任意に得られること、インベントリという空間魔法が扱えること、今更ながら、全く別の世界から来たけどやっぱりそっちでも貴族でもなんでもないこと。探している友達は俺と同じくここへ来たらしい、ウィズワルドの相棒ゲイルの『二人目』であること。こちらではなんと名乗っているか分からないけど、俺のいた世界での名前なら分かること、組合に書いた文字は俺の国の言葉であること、友達ならそれが読めること、計算はともかく、文字は翻訳された文章が浮き上がって見えることなどなど、大体すぐに思いつくことは言い切った。
 メニュー画面についてはギルには見えないはずだからどう言ったものかと悩んだが、客観的に自分の能力が見える力があることは口頭で伝えた。
 言葉を濁すしかなかったもどかしさと後ろめたさからの解放感で気持ちは浮き足立っていたが、ギルが聞きたいことがあると言って口にした言葉に、息が詰まった。
「お前は……帰れるのか? 今まで帰らなかったのは、帰れなかったからか?」
「……うん。ウィズワルドの側にいた頃は、そんなことはなかったんだけど」
 全く神々の気まぐれには困ったものだと戯けて肩を竦めて見せるも、ギルは全く笑わなかった。ただ大きくため息をついて、太ももの上で肘をつき、酷く項垂れてしまった。
「ギ、ギル?」
 分かりやすく落ち込んでいる姿に、俺はおろおろとしながら呼びかけるしかできなかった。ギルは片手で顔を覆い、「あー」と呻くような声を上げる。
「……マレビトがある日を境に消えた話はなくはないが、おそらくは誘拐されたせいでそうなったのだろう。元々暮らしていた世界へ戻ったという確かな話は聞かん。
 だがまあ、幸いこのマギには世界一の蔵書数を誇る王立図書館がある。娯楽から専門書、神話から与太話までありとあらゆるものの原本や複写されたものが保管されている。ゲイルたちを待つ間、調べてみるのもよかろう」
「あ、はい。一応そのつもりをしてました」
「うむ。入館料や煩雑な手続きはあるが、それだけの価値はあると思うぞ。俺も長くお前を引き止めたいのでな。なにくれとなく世話を焼かせてくれ」
 ギルの様子など微塵も気にかけることなく、美形の魔法使いはにっこりと綺麗に笑ってみせた。

 ウィズワルドは俺たちのために早速部屋の改装準備に取り掛かるというので、俺は三度頭を下げて感謝を述べ、懐かしいホームを後にすることにした。
 ドアを開ける直前、
「餞別だ」
 と握らされたのは魔法の威力を上げる加工が施されたペンダントだった。『鑑定』で見てみるまでもなく『Arkadia』時代に使っていたアイテムそのままの、綺麗な緋色の魔晶石に複雑な装飾の施されたペンダントトップが光る。装備したものの知力を100上げることができる代物だ。
「指輪は目をつけられると面倒なのでな。服の下に隠すといい」
「これ……本当にいいんですか?」
「むぅ。使い古しですまん」
「いや、そういう意味じゃないんですけど」
 知力+100ってかなり使えるんだけど。いや、まあ確かに最後の方ログインした時に使っていたこの手のアイテムは+150のもあったけどさ。売ると結構な額になるよ? 適正レベル100以上のダンジョンに潜るとか、かなりハイレベルな作り手に作ってもらわないと手にするのは無理な代物だよ? レアリティでいうと、10段階中9とか10とかの逸品だよ?
「まだ手元には似たようなものがある。心配は無用だ。それよりも、お前は俺ほど魔法の扱いに長けていないのだろう? それで威力の底上げをして備えをしておくといい」

 ――ちょっと思ってたのと違ったけど、メインキャラが俺に優しい上に太っ腹でよかった。

 俺は高額なお年玉を貰った子どものような気分で、手早くペンダントを身につけた。凄く心強い。
 いつでも来るといい、としきりに言い募ろうとするウィズワルドを制して、俺たちは宿泊している宿を伝え、彼のホームを辞した。



 出たら出たで、安堵のため息が止められなかった。
 よかった。今まで『Arkadia』で築いた財産の一式が生きていたことも、ウィズワルドが俺を歓迎してくれていることも。
 プレイヤーとして作ったキャラがウィズワルドのはずなのに彼は神々の客人ではないということは不思議だったが、その辺りのことが分かるのはそれこそ神様くらいのものだろうから、すっきりはしないがそういうものだと自分を納得させるしかない。
 一応目途も経ったし、これからはもう少し気持ちにゆとりが出るだろう。ゲイルと行動しているのなら、多分、樹生たつきは無事だろうし。
「じゃあ早速シズのところに……ギル?」
 ここしばらく感じたことがないほどの晴れやかさで歩き出した俺に反し、ギルの足取りは重かった。
 アドルフの鳴き声でそれに気づいた俺は、ギルを振り返って首を傾げた。
 ギルの歩みはゆっくりだが、いつもは悠然としている。なのに、今はどこかためらいがあるように思われた。ギルの様子を観察しながら待っていると、ギルは何とも言えない表情で俺を見下ろした。
 単純に険しい、とか、切ない、と言いきれない、でも、確かに何らかの戸惑いか憂いのようなものがにじみ出るような顔だった。
 今まで見ることがなかったギルの姿に驚きを隠せず、俺は目を見開いた。疑問は、真っ直ぐに口から出ていった。
「どうしたの?」
 ギルはウィズワルドとの会話の最中にも、よくわからない態度は見せていた。……丁度、俺が客人であることを話した辺りからだ。
 だからなのか、と思った俺は、もう一度気まずさが戻ってくるのを感じた。
「あ……その、さっきの……黙っててごめん……」
「いや、違う」
 謝る以外に何を言ったものか分からなくて、ギルの心の内を探ろうと切り出した俺の謝罪は、緩やかに受け止められた。その直後、ギルの目が泳いだ。
「……悪かったな」
「え?」
 珍しいことは重なるらしい。
 突然過ぎてギルの発したその内容を受け止めきれず、聞き返してしまう。何に対しての言葉なのか、それが指すところが全く分からなかった。
 ギルの顔には一気に苦々しいような、後ろめたさに満ちたものが広がる。
「お前にしたことの話だ」
「俺に……」
 したこと。つまり、俺がされたこと。
 と言えば、やっぱり無理に組み敷かれたこと……だろう。いや、もしかしたらあの隠れ家でのこと全てかも知れない。
 ギルがまさか今になって謝ってくるとは思わず、俺は目を瞬かせた。
「知らなかった……ってのは、言い訳にはならないだろ」
 ギルは疲れ切ったような思いため息の後、静かに、けれどいつも見てきたギルとは思えないほどたどたどしく口を開いた。

 人の善し悪しには敏感だったはずで、だからこそ今まで生き延びてきたわけで、なのに俺のことは見抜くどころか見当違いで、俺の不安を後ろ暗いものがあるのだと思って、実際は何の落ち度もない俺に、自分の苛立ちを収めるために無理無体を働いたこと。

 ギフトもあって自分の感覚には自信があったのだろう。ギルの中で、きちんと手を出す相手の見極めを行ってきたこと、そして俺に対してはそれが出来ずに間違ったことをしてしまったと、ショックを受けていること。
 実際の気持ちの程度はともかく、ギルの態度はぎこちなく、悔恨で溢れているように見えた。
 はっきりした謝罪を聞いた俺は、自分でも驚くほど冷静だった。
「俺も、隠したいことがあったのは本当だし。あの時ギルに全部察しろっていうのは、絶対無理だった。……運も間も悪かったんだよ。ギルも、俺も」
 これは言えないけど、組み敷かれたのがギルじゃない悪人だったら、俺は今、こうしてはいられなかったと思っている。
 確かに怖かったし悲しかったけど、そればかりじゃなかった。そう、思えている『今』はなかった。
 くさくさした時期もあった。そんな時にギルから頭を下げられたりしていたら、俺は逆に、ずっと許せなかったかもしれない。

 少なくとも、俺に許しを請う、少し潤んでいるようにも、泣きすぎて枯れたようにも思える瞳に、こんな風に穏やかな気持ちになることは絶対になかった。

 そう思うと、わだかまりも薄まって、飲み込んでしまえる気さえしてくる。
「……もう全部バレたわけだし、ついでに言っていい?」
 なんだか泣きたいような嬉しいような、変な気持ちになって、眉を寄せながらも笑ってしまった。
 ギルが何度か口を開けるも、声が出ないのか言葉を選びすぎているのか、結局そのまま一人唇を合わせて、静かに頷いた。
 どこか不安そうにも思える顔で俺を見る彼に、ずっと抱えていた気持ちを告げる。
「俺、ギルのこと好きだと思うよ」
 ぽかんとしたギルの顔は酷く年下染みてあどけなく、なんとも可愛いと思った。
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