異世界スロースターター

宇野 肇

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二章 Walk, and Reach.

冒険者の夜

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 ギルに連れられて入った先は結構繁盛してそうでかつ煌びやかな空気の漂う怪しさ爆裂のパブだった。
「お客様初めてでしょう? 大丈夫、緊張しないで……ね?」
「いや、あの」
 入店早々駆け付けた美女に囲まれ、腕にしがみつかれ、俺は盛大に焦っていた。
 だってご無沙汰だった女性の身体だ。下着はつけてないのか、柔らかさが物凄く伝わってくる。
 それだけならまだしも、彼女たちは一様に胸や太ももの露出した際どい服装で、さりげないどころかあからさまに俺の手をその際へ導いてくるのである。
「怖くありませんよお! 楽しく、気持ち良くて素敵なコト、しましょ?」
「うあ」
 腕に寄せられる柔らかな身体。沈むようでいて、ぴったりと隙間なく俺を包む肉の質感にぞくりと……ギルに抱かれるときの淫猥な思いとはやや異なるものが生まれる。
 彼女たちの手が透けるほどの薄く頼りない衣裳の上から、俺の指先を足の間へと潜らせて中へ導く。布地は薄く、はっきりとそこに篭る熱の中に水気を感じ取り、ぐっと股間が熱くなった。
「あ、あの、手をはなし」
「誰も指名しねえからそろそろ散れ」
 まずい、と感じた直後、ギルの頼もしい声が響いた。ギルだって同じように熱い視線を受けてしなだれかかる女体を一応支えてはいたはずだが、今のギルはどうやったのか既に群がっていた美女たちをあしらった後だった。
「ほら、行くぞ」
「あ、うん」
 腕こそ引かれなかったものの、促されて足を向ける。美女は食い下がっては来なくて、そのまま、俺の身体がずれるままに開放してくれた。
「けちー」
「今度遊びに来たらよろしくねえ」
 愛嬌で済む程度の言葉に曖昧に会釈をして、店の奥へ足を進めるギルについて行く。
 店内は……一番わかりやすく言うと、回転寿司チェーン店のボックス席をもっと広くして、レーンを外して、各席を、天井から下げられた白い薄布を三枚ほど重ねた天蓋風のもので区切られていた。壁はない。よって、視界はともかく、声は駄々漏れだった。
 さっきの美女軍団の格好とアプローチの仕方を裏切らない、
「あっ……だめえ……」
 なんて声や、なにやら聞き覚えのあるパンパン、ともポンポン、ともつかない何かがぶつかる音や、男がフィニッシュする直前の唸り声みたいなのまで非常に鮮明に耳に入ってくる。
「あんっ! あ、あっ、イく、イくぅ!」
 AVでもこんな光景は見られないだろう酒池肉林と言った空気に、従業員らしき人が平然とあちこち歩き回っている店内についていけず、戸惑いばかりが溢れて心細い。性風俗店でもここまでのサービスなんか聞いたことがない。
 ぴたっとギルと離れないように直ぐ横を張り付くようにしながら、どうしてこんな店を選んだのかとその顔を見上げる。
「ぎっ、ギル、ここ、なにここ」
「さあ。俺も初めて入った」
「ええ!」
「酒が置いてあることは確実だし、このくらいのデカさがある店はハズレはねえしな」
 選ぶ基準すごいアバウト……!
「じゃ、じゃあさっきの指名がどうのって?」
「気に入った奴隷を選ばせて一緒に飲み食いさせる類の店なんだろ。食い物代は客持ちだが、まあ娼館とか連れ込み宿みたいなもんだ。奴隷はおそらく借金がある奴らで、客に払わせた分の幾らかを返済に充ててるはずだ。他の場所でも似たような店は結構ある」
 ギルの説明を受けて、そういや借りたお金が返せない場合にも奴隷となることがあったと思い至る。借金を返済すれば解放されるが、場合によっては口減らしを兼ねて子どもを売ることもあるようだ。
「じゃあ、別にまだ誰かとするつもりで入ったんじゃないんだ」
 意図してこんな店を選んだようには見えないギルを見てそう呟くと、ギルはぱっと俺を見やって、それから

「ああ?」

 初めて、凄んで見せた。

「お前が居るのに、今更他のやつなんか要るかよ」
「う、」
 怒気を孕んだ声に心臓ごと身体が竦む。
 そんな俺を鼻で笑うと、ギルは俺の腰に手を回して抱き寄せると、至近距離で囁いた。
「せっかくミュリエルのところで回復したんだ。もう一度徹底的にやるか?」
「は……」
「今の所ヤりてえのはお前だけだ」
 剣呑な表情と空気の中に、また昼頃の熱が滲み出す。キスされそうだと思っていると、そのまま引きずられるようにして奥へ連れて行かれた。
「……ここ、空いてるな」
 今まで通ってきたところと違って、そこは歓迎するように薄布が上げられていた。ギルは立ち止まることもせずそのままそこへと俺を連れ込んだ。
 中は広々としていて、二人で居る分には無駄が多い。
 柔らかなソファに押し付けられ、今度こそ唇を貪られる。キスは猛攻と呼ぶにふさわしい勢いがあったものの、服の上から這い回る手は飽くまでも俺の性感を高めようとするもので、怖くはなかった。
「ぎ、……ふ、ん、……ぁ、まっ……んぅ……」
 一瞬離れる隙になんとか言葉を出そうとするも、直ぐに塞がれてしまう。それでも僅かばかりの抵抗を試みていると、不意に喉元でくぷりと、何かがせり上がった。こみ上げてくるもののまま、それを抑え込むこともできずに喉が鳴る。
「ギ……う、っ、」
 俺の身体が強張ったのを見て口を離したギルが俺を覗き込む。

「けぷー」

 ……直後、俺の口から出たそれは、小さいながらもはっきりとゲップだった。

「……」
 ギルの勢いが止まり、数拍の間をおいて、今まで見たこともないほど盛大なため息が降りかかる。
「……えっと、……ごめん……」
「……いや、もういい」
 気も抜けた、とギルが俺の上から退く。抱き起こされたところで、知らない声を聞いた。
「いらっしゃいませ。本日は如何なさいますか?」
 驚いて飛び跳ねそうになりながら声のした方を見ると、ウエイターが膝を折って、まるでかしずくように笑みを浮かべていた。薄布は既に降ろされ、耳が拾う音に反して、独特の個室の空気が出来上がっていた。
 気恥ずかしくなってわたわたと居住まいを正す。
 慌てふためく俺に反してギルは既に落ち着き払っていて、ちょっと悔しい。
「酒が飲みたい」
「ではこちらからお選びください」
 あちこちから聞こえてくる嬌声を振り切るように、差し出されたメニュー表を手に取る。
「取り敢えず先にエールをくれ。……ヒューイ、お前はどうする?」
「え? んと、胃に優しいあったかいお茶とかあります?」
「ございますよ。当店ですとお食事の後にお出ししているものになりますが」
「じゃあ一旦、先にそれをお願いします。後は追い追いで」
「かしこまりました。しばらくお待ちください」
 ウエイターが立ち上がり、一礼して出て行く。それを見送って、俺は改めてメニュー表へと目を落とした。
「……うわあ」
 広げて分かったのは、この店はイロモノ御用達だということだ。
 メニューには真っ先に大人のオモチャ的な品物がイラストとともに載せられていた。
 さっさとページを送って、刺激的な一角を抜ける。結局、フードメニューは最後の方だった。
「えーと、……あ、お酒ここだ」
 ギルとともに覗き込んだページには、エール、ラガーに焼酎、ウイスキーなどにとどまらず、カクテル、果実酒まで揃えてあった。名前は分かりにくいけど、どんな味なのか一言添えて書かれているから想像することはできる。
「ギルはなに飲みたい?」
「蛇酒」
 俺の問いに即答したギルのチョイスに息を飲む。ぎょっとした俺に、ギルはメニュー表に羅列されたうちの一つを指差した。
「ただの蛇じゃなくてツチノコを漬け込んでいるらしい」
 ツチノコとは『Arkadia』で出てくるモンスターだ。小さな蛇みたいな身体をしていて、蛇とは異なり腹部が膨らんでいる。そういいやギルの太いのもちょっとツチノコに見えなくもな……いやいや、そこまで凶悪でもないか。
「長く漬け込んだものだと蛇がもろみ状になるらしいな」
「うげ……あんな美味しい料理食べといてよくそんなの飲む気になるね」
 ちょっと理解しがたい感性だ。
「お前が繊細なだけだろ」
 いや、俺はいたって普通だと思う。
 そりゃあ動物を付け込んだお酒をゼクスシュタインで全く見なかったわけじゃないけど、かと言って万人受けしていたかと言うと頷きがたい。なぜなら、蛇酒はどちらかと言うと薬……漢方に近いからだ。
 蛇酒は生きたまま蛇を蒸留酒に漬け込むはずだが、モンスターの場合も同じ製法だ。
 フィズィからは滋養強壮の薬として蛇の扱い方も一応習っておいたけど、燻製にして粉末状にした蛇粉は体調を整えたり、夜のスタミナをつけるのに服用したりすると聞く。蛇の油は飲めば関節の炎症に効いたり、代謝を高めたりするようだし、肌に塗ればアレルギーの改善にもつながるそうだし、悪いものではない。
 蛇のモンスターで蛇酒を作る場合、蒸留酒は清められたものでなければならない。そして、生きたまま酒に漬け込むために下手をすると数ヶ月経っても生きている場合があり、取り扱いには細心の注意が必要だ。蒸留酒を継ぎ足す際に噛みつかれたりする場合がある。
「お待たせいたしました。エールと温かいお茶でございます」
「あ、ありがとうございます」
 嬌声を環境音扱いすることはできないが、それでも意外と居心地の悪くない個室でギルに蛇の薬は作らないのかとつつかれていると、ウエイターがやってきた。ギルとともにお茶の入ったカップを手に、乾杯をする。
「その他のご注文はお決まりでしょうか」
「ツチノコの蛇酒をくれ」
「俺は……っと、ハニーホットミルクで」
「かしこまりました。直ぐお持ちいたします」
 素早くも美しい動作で薄布の外へ出て行ったウエイターから視線を外し、再び視線をメニュー表へ落とす。
「酒はいいのか」
「お腹いっぱいだしあっさりしたもの以外受け付けそうにないし」
「……ハニーホットミルクってあっさりしてるか?」
「寝る前には丁度じゃない?」
 まあ、ミュリエルの店であれだけたらふく食べたから絶対トイレに起きそうだけど。
 幸い宿には部屋ごとにトイレがあったから問題はないだろう。ランクを下げると公衆トイレまで歩く必要があるし、シズによるとアルカディアの一般的な公衆トイレは開放的で、長椅子状のトイレに並んで座ってやるものらしく、一種の社交場になっているらしい。俺にとっての地雷だ。少々出費をすることになっても避けるに越したことはない。
「眠いのか?」
「まあ、ギルと違ってたっぷり寝たい派だから……久しぶりになんの気兼ねもなく眠れるわけだし」
「宿で気は失ってたけどな」
「あれは! ギルがやめてくれないから……!」
「失礼いたします」
 意地悪く口角を上げるギルに恥ずかしさをごまかして僅かに声を張り上げると、ウエイターが中へ滑り込んできた。こうなると口を噤むしかなく、恨めしくギルを見上げる。ミュリエルの店で肉体的にも精神的にも全快していたから頭から抜け落ちていたけど、俺たちはさっきまで宿で激しいセックスを終えたばかりなのだ。
 そう思うと眠たくなってくるなと思いながら、テーブルに置かれたホットミルクと蛇酒を見やる。通常よりも口の広い大きな瓶は透明で、中身がはっきりわかる。……琥珀色の酒の中でツチノコは綺麗に形を残していて、死んでいるのかまではわからなかった。
「それでは、なにかございましたらこちらのベルでお呼びください」
「わかった」
 また二人になる。まじまじとツチノコを見つめる俺に、ギルはお前もどうだと勧めてくれたが丁重に断った。
「……美味しい?」
「飲めばわかる」
 グラスに酒を注ぎ飲み始めるギルに味を尋ねるも、返ってくるのはにやにやとした笑みばかりだ。
 どうしても気になるほどじゃないからそれ以上はしつこく聞かなかったが、ギルが左手で俺を触り始めるとそれどころじゃなくなった。
 幸いと言うべきか、あからさまじゃない。ただ手持ち無沙汰で指先を遊ばせて居るような触れ方にくすぐったさを覚えつつ、そんなギルに向き合うのも墓穴を掘るような気がして、俺の目は再度メニューへと逃げた。くすっとギルが小さく笑った気がするのは気がするだけだと思いたい。

 ……こうしてギルに触れられるのと、さっき美女に囲まれた時とでは、全然感じ方が違う。
 うまく言えないけど、ギルとそういう雰囲気になると、『男』的なものが減っていくというか、消えると言うか。自分が寄る辺のない子どもになったような気がして少し不安で、でもギルの暖かさに安心もして、全てを委ねるのが心地よくて、与えられる気持ち良さを味わうのに終始してしまう。そしてギルから求められると、その快感と安堵を思い出して断れない。
 でも、女性からそういう風にアプローチを受けて『女』を突きつけられると、『男』が顔を出すのだ。柔らかな胸やお尻、太ももを掴みたい。中に入りたいって。ギルには思わない方向で欲求が出てくる。
 覚えているのだ。手のひらに吸い付くような柔肌はそれだけで心地よさをもたらすことも、中に入った時に感じる気持ちよさと独特の安心感も。

 顎を辿る指先は男のもので、ギルに対しては抱くことで得られる安心感よりも、触れられ、肌を合わせるときの心地よさと安堵、そして抱かれる時の快感を思い出しての興奮しか湧いてこない。そう、改めて実感する。
 これってどういうことなんだろう。ギルは俺を好きだと言ったけど、俺の好きはどうなんだろう。ただ抱かれたいだけ?
 男を好きになったことはなかったけど、ギルにどきどきとするようになった今は、どうなんだろう。これは『好き』だと言えるのか。
 ……ギルに淡いものを抱いていた時期もあった。でも、それはもう情事の最中、思い出したように浮き上がるだけで、今は失せてしまっている。そんな恋心のような切ないときめきを感じていたのはもう随分前のことだ。
 ギルが嫌いなわけじゃない。なんとも思ってないわけでも、ない。今までのことを振り返って、そう思えるわけがない。
 ただ……そうだ、期待をするのをやめただけだ。悲しくなるから。
「考え事か?」
 不意にかけられた声に顔を上げる。穏やかな黒の双眸が俺を見ていた。
 ギルの好意は嬉しい。
 でも、再び俺の心にエンジンを掛けるにはまだ足りてない。多分、そんな感じ。
 俺は欲しがりすぎだろうか。
「……いや、変なメニューが多いなって」
 直球で考えていたことを口にするのも躊躇われ、メニュー表を差し出す。
「ほらこれ、スライムのねっとりソーダ水とか、マンドラゴラとフルーツのミックスジュースとか」
 スライムはそのままでは酸の性質を持っているし、色によって麻痺毒や催淫毒も併せ持っている場合があって危ない。マンドラゴラもそのままでは毒だ。
 モンスターは食べられないことはないが、必要な知識を持った者がきちんと処理をしていないと食用としては危険だ。
「厨房にでも元冒険者がいるんだろうな」
「やっぱりそう思う?」
「一般人じゃ無理だろ」
「……うん」
 しかしながら、ウルフやピッグ、カウなどの動物モンスターの肉ならまだしも、ラインナップが妙に独特だ。材料の調達から調理に至るまで、独自に扱う意思がなければ並ばないだろうって感じの。
「世の中いろんな人がいるんだなあ」
 感嘆を込めて呟くと、お前も変わり種の方だがなとギルに突っ込まれた。確かに情緒面とか中身で言うと一般的な俺でも、アルカディアでの境遇とかそういうことについてはつぎはぎだらけなのは間違いない。でもそこは流して欲しかった。



 メニュー表を冷やかしてだらだらと飲み進めていた俺たちだったが、店自体が回転率を重視していないのか、注文さえしていれば露骨に邪見にされることはなかった。
 ギルが満足するまでツチノコ酒を飲み、その間俺はエールをジョッキ一杯空けてみたり、つまみに鳥の唐揚げにレモンを振ってマヨネーズで食べたりしていた。今度は是非空腹時に来たいと思う程度にはバリエーションが豊富で、周囲から再現なく溢れる嬌声にも徐々に心乱されることもなくなった。この俺の適応能力は褒められるべきだと思う。
 まあ、徐々に眠たくなって来てそれどころではなかったというのが本当のところだ。
 そもそも俺たちは今日の昼まで護衛依頼をしていて、性欲を発散させてスッキリして、ミュリエルの料理で元気になったとは言え、流石に夜もぶっ続けでハイになれるほどの気力はない。ギルはともかく俺はそんなに逞しくない。
「ギルー……俺、そろそろ眠い……まだ飲む……? 先に帰ってもいい?」
 疲労とは異なる、身体にのしかかってくるような眠気に抗いつつ、目をこする。そんな俺の頭を、ギルが優しく叩いた。
「眠いなら寝てろ。負ぶって帰ってやる」
「ほんと……?」
「ああ」
「その辺に捨てたら……おこる……」
「しねーよ」
 ぐずぐずと会話をつなげていると、ギルが俺の肩に手を回してきた。そのまま片膝に頭が乗っかるように倒される。
「かたい……やわらかくない……」
「うるせえ。寝ろ」
「おやすみ……」
 持ち上げても持ち上げても下がってくる瞼。そのまま目から力を抜くと、身体がソファへ沈み込み、あっという間に眠りに落ちた。


 次に快感を覚えて目を覚ますと、俺はギルに貫かれていて、何が何だかわからないまま、優しく俺を気遣うような緩やかな律動に流された。
 そうして最終的にギルが約束してくれた通り、大事に負ぶわれて帰路についたわけだが。

 ……こういうことじゃなかったんだけど。でもまあ、ギルの背中が暖かくて気持ちがいいから、もういいや。

 白み始めた空。朝の空気を纏い始めた街の中。ギルの背に揺られながら、俺はこっそりとため息をついた。
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