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2幕: 黒金のカドゥケウス
烏は現世の果てで充足を知る(7)
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どうしよう、どうすればいい?
これから、どうなる?
「はあ……やっぱりね」
彼女の声に身体が跳ねる。不安と恐怖に息苦しさを覚えた。痛みへのそれではなくて、彼女に見放されることへの。
一番最初に言われたはずだ。こんなことは求めていないのだと。仮に、彼女の身体が反応したとしても、今の言葉は主の意思に反しているのだと、そういうことだ。『やっぱり』、おれは、必要ない、と、
「クロウ」
けれど、俺の名を呼ぶ彼女の声は柔らかかった。
「は、い」
怖くて彼女の顔が見れないでいるおれに、彼女は優しく言葉を重ねた。
「そんなに怯えなくてもいいのよ。随分熱心に舐めてくれてたけど、私の血は美味しかったかしら?」
笑みさえ篭ったその声に、おれは俯いていた顔をあげた。そこには、どこか悪戯っぽく目を細めているエルが居て。
おれは息苦しさの中、喘ぐように答えた。
「はい。その……とても」
「そう。なら、襲われた甲斐もあるわね」
くすくすと笑う彼女に、羞恥心がこみ上げて、また視線が下がる。
無我夢中で彼女の血を舐めていたのは確かだ。そして、興奮していたのも間違いない。その、彼女の血に対するそれ以上に、今までにない快感に突き動かされていた。きっと、獣と変わらない姿だっただろう。
浅ましくさえあるその姿を全て彼女に見られていたと思うと、羞恥は限界なんて知らないようにどんどん溢れてくる。いい加減泣きそうだ。けど、俯いたところでおれより背の低いエルに覗き込まれればそれも全て丸見えだから、どうにか堪えた。
「あの、エル」
「なに?」
「罰は、なんでしょうか」
「どうして?」
「え?」
きょとんとした声にまた顔を上げると、声と同じような表情をしたエルがおれをじっと見つめていた。それから、何かを思いついたような楽しげなものにかわる。
「クロウがどうしても罰を受けたいなら、ぴったりのがあるけど」
にんまりと笑って、エルはおれに一歩、近づいた。
「知ってた? 夢の支配は悪魔の得意分野だけれど、かといって人間側が何もできないかというとそうでもないのよ。明晰夢って言ってね、夢を夢だと自覚するとね、訓練である程度思い通りのことができるの。秘術でも何でもないからね」
「あ、あの……?」
エルはゆっくりと近づいてくる。気後れしたおれは半歩下がってしまって、それでも尚歩を止めないエルに完全に気圧されていた。
かかとが何かにぶつかり、それ以上の後退を許さない。首を降って確認すると、ダイニングのテーブルだった。
「ねえクロウ。罰はともかく、責任は取るべきだと思うのよ」
「は、……それは、もちろん」
「でね、さっき舐められて分かったことがあるのだけど……あなたの唾液って崔淫効果があるみたいなのよ。夢の中限定かもしれないけれど」
こつ、と彼女の靴が鳴る。一歩、また一歩。
「それでね、あなたは私が叱って萎えちゃったみたいだけど、私はそうでもないのよね」
「……あの、それは、」
「ちゃんと、すっきりするべきよね? クロウだって、血を舐めるだけじゃ収まりがつかなかったみたいだし」
もうそのことには触れないで欲しいのだけど、エルは容赦がなかった。それでもまだ幼いエルにそんなことができるのかと疑問を呈すと、彼女はころころと笑った。
「言ったでしょう。夢の中ならある程度自分の思い通りにできるって」
言うや否や、彼女はその場で――変身、した。
髪や目の色こそエルだけど、身長はすらりとしておれよりも少し高いくらいだし、髪は腰元まで伸びている。胸はふっくらとして柔らかそうで、なにより、サイズのあってない寝巻きが彼女の体に引っかかるようにして残っているのが、これ以上ないまでに煽情的だった。
「……っ」
あまりにも視覚に訴えてくるものがあり、思わず口元を覆う。エルはそんなことは些末事とばかりにおれの手を引いて部屋へ誘った。……抗う術が分からなかった。
彼女の部屋に連れていかれ、ベッドへ座らされる。
「あ、あの、エル? その姿は?」
「え? ああ……むしろこっちが元々の姿よ」
女性は明らかに成熟していて、おれは不思議とこちらが本当の姿だと言われて納得してしまった。普段のエルのやけに自信のある振る舞いや言動を見ていると、子ども扱いすることの方がおかしく思えた。
「普段はどうしてその、幼い姿に? あちらの方が何かと不便なのでは……」
「んー、ちょっと説明が面倒だし、今はそういう話をする時じゃないでしょ?」
よく知った知らない女性にのしかかられ、ベッドに押し倒される。
「え、エルは一体、おいくつなんで」
「こーら」
唇に指を置かれ、女性の顔が近くなる。至近距離で見るその表情は確かにエルのものだった。
「女性に年齢を訊くのは、マナー違反よ?」
彼女は悪戯っぽい笑顔のままそっとおれにキスをすると、そのまま暖かく柔らかい身体を押し付けてきて、おれの身体をまさぐった――
「――……」
ふ、と意識が浮上し、そのまま目を開けた。窓からは日の光が差し込み、活動し始めた鳥が朝を告げる。
ゆっくり身を起こすと、いつにない疲労感があった。それでも、それ以上にどこかすっきりとしていて、気持ちがいい。
あの空腹感がないのだと気づき、首を傾げる。そう言えば、なにかとても恥ずかしくも気持ちいい夢を見たような。成人女性になったエルを目にしなければ現実かと思うほどの迫力のある夢だったが、あれは一体?
夢の中で意識が落ちたとき、おれは彼女の部屋にいたはず。身体はこの部屋から出てなかったのだろうか。そもそも、どこからが夢だったのか?
疑問の尽きないなりに、朝の身支度を整えて顔を洗う。朝食の準備をしようとして、流し台にコップがないことに気づいた。――夢の中では、片付けてなかった、はず。
コップをおいたはずの場所を凝視していると、階段の軋む音がした。それに昨晩の記憶が呼び起こされ、意図せず心臓が跳ねる。行動をなぞるようにじっと、その場で音の先を見つめていると、エルがひょっこりと顔を出した。おれよりも低い背丈。平坦な胸。
「おはよう、クロウ。早いのね」
「おはようございます。……いつも通りですが?」
よく知ったその姿にほっとため息をつきそうになった。夢の中、彼女相手に興奮してしまったのが今では信じられないほど、心は凪いでいた。
のに。
「昨日はごめんなさいね。私も久しぶりでちょっとタガが外れてたみたいで」
「え?」
そっと耳打ちするように彼女が囁くから。
「それで、調子はどう?」
「あ、はい。いいです。とても」
「そう、よかったわね。やっぱりたまにでもガス抜きしたほうがよさそうね」
気恥ずかしさを誤魔化すように、僅かに赤みの差した頬ではにかむから。
「え?」
「相手をどうするかは一緒に考えていきましょう。夢の中なら当面は私でもいいしね」
おれはいつも通り過ぎる調子でそう提案するエルについていけなくて、それで、止めとばかりに彼女がおれの肩を掴んで、おれの耳元に唇を寄せ、まるで昨日の女性のように囁くのを受け入れるしかなくて。
「とっても気持ちよかったわ。クロウ、上手なのね」
いつもは褒められれば嬉しくて少し浮かれる程度だったのが、この時ばかりはぞわりと何かをかきたてられた。耳から入った刺激が腰に来るころには、エルはおれから離れてしまっていたけど。
「――え?」
いい加減腹が減ったと、リオンが不機嫌におれのところへやってくるまで。おれはキッチンから出て行った彼女の背を見送ったまま、馬鹿みたいにその場に立ち尽くしていたのだった。
これから、どうなる?
「はあ……やっぱりね」
彼女の声に身体が跳ねる。不安と恐怖に息苦しさを覚えた。痛みへのそれではなくて、彼女に見放されることへの。
一番最初に言われたはずだ。こんなことは求めていないのだと。仮に、彼女の身体が反応したとしても、今の言葉は主の意思に反しているのだと、そういうことだ。『やっぱり』、おれは、必要ない、と、
「クロウ」
けれど、俺の名を呼ぶ彼女の声は柔らかかった。
「は、い」
怖くて彼女の顔が見れないでいるおれに、彼女は優しく言葉を重ねた。
「そんなに怯えなくてもいいのよ。随分熱心に舐めてくれてたけど、私の血は美味しかったかしら?」
笑みさえ篭ったその声に、おれは俯いていた顔をあげた。そこには、どこか悪戯っぽく目を細めているエルが居て。
おれは息苦しさの中、喘ぐように答えた。
「はい。その……とても」
「そう。なら、襲われた甲斐もあるわね」
くすくすと笑う彼女に、羞恥心がこみ上げて、また視線が下がる。
無我夢中で彼女の血を舐めていたのは確かだ。そして、興奮していたのも間違いない。その、彼女の血に対するそれ以上に、今までにない快感に突き動かされていた。きっと、獣と変わらない姿だっただろう。
浅ましくさえあるその姿を全て彼女に見られていたと思うと、羞恥は限界なんて知らないようにどんどん溢れてくる。いい加減泣きそうだ。けど、俯いたところでおれより背の低いエルに覗き込まれればそれも全て丸見えだから、どうにか堪えた。
「あの、エル」
「なに?」
「罰は、なんでしょうか」
「どうして?」
「え?」
きょとんとした声にまた顔を上げると、声と同じような表情をしたエルがおれをじっと見つめていた。それから、何かを思いついたような楽しげなものにかわる。
「クロウがどうしても罰を受けたいなら、ぴったりのがあるけど」
にんまりと笑って、エルはおれに一歩、近づいた。
「知ってた? 夢の支配は悪魔の得意分野だけれど、かといって人間側が何もできないかというとそうでもないのよ。明晰夢って言ってね、夢を夢だと自覚するとね、訓練である程度思い通りのことができるの。秘術でも何でもないからね」
「あ、あの……?」
エルはゆっくりと近づいてくる。気後れしたおれは半歩下がってしまって、それでも尚歩を止めないエルに完全に気圧されていた。
かかとが何かにぶつかり、それ以上の後退を許さない。首を降って確認すると、ダイニングのテーブルだった。
「ねえクロウ。罰はともかく、責任は取るべきだと思うのよ」
「は、……それは、もちろん」
「でね、さっき舐められて分かったことがあるのだけど……あなたの唾液って崔淫効果があるみたいなのよ。夢の中限定かもしれないけれど」
こつ、と彼女の靴が鳴る。一歩、また一歩。
「それでね、あなたは私が叱って萎えちゃったみたいだけど、私はそうでもないのよね」
「……あの、それは、」
「ちゃんと、すっきりするべきよね? クロウだって、血を舐めるだけじゃ収まりがつかなかったみたいだし」
もうそのことには触れないで欲しいのだけど、エルは容赦がなかった。それでもまだ幼いエルにそんなことができるのかと疑問を呈すと、彼女はころころと笑った。
「言ったでしょう。夢の中ならある程度自分の思い通りにできるって」
言うや否や、彼女はその場で――変身、した。
髪や目の色こそエルだけど、身長はすらりとしておれよりも少し高いくらいだし、髪は腰元まで伸びている。胸はふっくらとして柔らかそうで、なにより、サイズのあってない寝巻きが彼女の体に引っかかるようにして残っているのが、これ以上ないまでに煽情的だった。
「……っ」
あまりにも視覚に訴えてくるものがあり、思わず口元を覆う。エルはそんなことは些末事とばかりにおれの手を引いて部屋へ誘った。……抗う術が分からなかった。
彼女の部屋に連れていかれ、ベッドへ座らされる。
「あ、あの、エル? その姿は?」
「え? ああ……むしろこっちが元々の姿よ」
女性は明らかに成熟していて、おれは不思議とこちらが本当の姿だと言われて納得してしまった。普段のエルのやけに自信のある振る舞いや言動を見ていると、子ども扱いすることの方がおかしく思えた。
「普段はどうしてその、幼い姿に? あちらの方が何かと不便なのでは……」
「んー、ちょっと説明が面倒だし、今はそういう話をする時じゃないでしょ?」
よく知った知らない女性にのしかかられ、ベッドに押し倒される。
「え、エルは一体、おいくつなんで」
「こーら」
唇に指を置かれ、女性の顔が近くなる。至近距離で見るその表情は確かにエルのものだった。
「女性に年齢を訊くのは、マナー違反よ?」
彼女は悪戯っぽい笑顔のままそっとおれにキスをすると、そのまま暖かく柔らかい身体を押し付けてきて、おれの身体をまさぐった――
「――……」
ふ、と意識が浮上し、そのまま目を開けた。窓からは日の光が差し込み、活動し始めた鳥が朝を告げる。
ゆっくり身を起こすと、いつにない疲労感があった。それでも、それ以上にどこかすっきりとしていて、気持ちがいい。
あの空腹感がないのだと気づき、首を傾げる。そう言えば、なにかとても恥ずかしくも気持ちいい夢を見たような。成人女性になったエルを目にしなければ現実かと思うほどの迫力のある夢だったが、あれは一体?
夢の中で意識が落ちたとき、おれは彼女の部屋にいたはず。身体はこの部屋から出てなかったのだろうか。そもそも、どこからが夢だったのか?
疑問の尽きないなりに、朝の身支度を整えて顔を洗う。朝食の準備をしようとして、流し台にコップがないことに気づいた。――夢の中では、片付けてなかった、はず。
コップをおいたはずの場所を凝視していると、階段の軋む音がした。それに昨晩の記憶が呼び起こされ、意図せず心臓が跳ねる。行動をなぞるようにじっと、その場で音の先を見つめていると、エルがひょっこりと顔を出した。おれよりも低い背丈。平坦な胸。
「おはよう、クロウ。早いのね」
「おはようございます。……いつも通りですが?」
よく知ったその姿にほっとため息をつきそうになった。夢の中、彼女相手に興奮してしまったのが今では信じられないほど、心は凪いでいた。
のに。
「昨日はごめんなさいね。私も久しぶりでちょっとタガが外れてたみたいで」
「え?」
そっと耳打ちするように彼女が囁くから。
「それで、調子はどう?」
「あ、はい。いいです。とても」
「そう、よかったわね。やっぱりたまにでもガス抜きしたほうがよさそうね」
気恥ずかしさを誤魔化すように、僅かに赤みの差した頬ではにかむから。
「え?」
「相手をどうするかは一緒に考えていきましょう。夢の中なら当面は私でもいいしね」
おれはいつも通り過ぎる調子でそう提案するエルについていけなくて、それで、止めとばかりに彼女がおれの肩を掴んで、おれの耳元に唇を寄せ、まるで昨日の女性のように囁くのを受け入れるしかなくて。
「とっても気持ちよかったわ。クロウ、上手なのね」
いつもは褒められれば嬉しくて少し浮かれる程度だったのが、この時ばかりはぞわりと何かをかきたてられた。耳から入った刺激が腰に来るころには、エルはおれから離れてしまっていたけど。
「――え?」
いい加減腹が減ったと、リオンが不機嫌におれのところへやってくるまで。おれはキッチンから出て行った彼女の背を見送ったまま、馬鹿みたいにその場に立ち尽くしていたのだった。
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