創作男女短編(R18)

宇野 肇

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そんなエロい身体でセックスしたくないわけないっ!

イケメン前衛職×贅沢ボディサポーター(2)

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 冒険者の避妊は専ら道具で行われるが、今回のような特殊な例においてはギルドから斡旋された娼館御用達の医療従事者によって妊娠を妨げる魔法が掛けられることもある。これはモンスター相手にも効果があるため、二人は事前に避妊魔法を掛けられていた。そのこともイライザが抵抗なくスルトを受け入れた理由の一つだ。

「ん……イライザ、口を開けて」
「ふぁ……ん、ん、ぁ」

 一人ならまだしも、相手を持ったことのないイライザはキスさえも不慣れだった。
 スルトは勢いよく彼女の口腔を犯そうとしたが、咳き込んでしまった彼女を見て、煮えたぎった頭が多少冷めた。
 スルトにとってイライザは、身体能力こそ低いものの、彼の動きに合わせてサポートできる優秀な冒険者だ。男女問わず性に奔放な冒険者にしては身持ちが堅く、彼女の身体を狙う男によってパーティ内不和が起こりかけ、追い出されたまさにその場を知っている。同じく痴情のもつれにうんざりとして、一人で活動していたスルトが彼女ならばと誘ったのは記憶に新しい。
 最初こそ恋人のように見られることもあったものの、今では二人が身体の関係を持たずに上手くやっているパーティとして認識されている。どちらかがどちらかの付属品のように見られることのない心地よさは筆舌に尽くしがたいものがあり、スルトは今の関係に満足していた。

 ――それはそれとして、思わず手を沈めたくなる乳房やくびれた腰、柔らかく包んでくれそうな臀部に、そこから伸びるむちむちとした太ももには欲情する。
 過剰な付与魔術や戦闘後の昂ぶりのためだけではない肉欲は、イライザが部屋で長くお楽しみだったことを知って以降は粉雪のように少しずつスルトの心を占めていたものだ。

 念願叶って大手を振って彼女に触れられる機会を逃す理由は何もない。スルトは気を取り直すと、導くように優しく何度も口づけ、イライザが唇だけの感触に慣れた頃を見計らって、そっと彼女の口内へ舌を潜らせた。

「は、んん……ふ、しゅると……」

 スルトの舌をどう扱えば良いのか戸惑うイライザの舌先が、逃げ惑うように動いてスルトの加虐心を煽る。
 絡め取り、下品な音を立てて吸い付きたい衝動を堪え、スルトは舌を引き抜き、ちゅっと吸い付いて唇を離した。
 うっとりとしたイライザの目は潤み、零れそうになった唾液を慌てて啜って飲み込む。初々しい様を目に焼き付けながら、スルトは自分の装備を外し始めた。元々身軽さを重視しているため、鎖帷子以上に重いものは殆どない。最低でも服を寛げられれば、間に合わせには十分だ。
 イライザもまた何も言わず、身をよじってローブから頭を抜いた。下着姿にブーツという有様に、ズボンを寛げたスルトの陰茎は下着の中で涎を垂らし始める。
 恥ずかしそうにしながらも、イライザは下着を押し上げてぱんぱんに張り詰めているスルトの陰茎から目が離せなかった。彼女の視線を受けてスルトもまた、より性欲が煮詰まっていくのを感じる。

「……触ってみる? 俺もイライザに触りたい」
「……はい……」

 スルトの下着を恐る恐るずらしたイライザは、彼の股間から突き出した陰茎を見て嘆息した。

「わ、ぁ……大きい、ですね」

 思わずといった様子で彼女の口からこぼれ落ちた言葉は、スルトの自尊心を擽り、愛撫するように興奮を高めた。よく知った顔が、殆ど好奇心で満ちた顔をしてスルトの陰茎に触れる。今までスルトを籠絡しようとしてきた男女の顔とはまるで異なるその空気に、スルトは自身をまるで幼い少女をたぶらかしている男のように錯覚しそうなほど倒錯的な感覚に陥った。
 イライザが陰茎に手を添え、太く逞しい竿を一撫でしたかと思うと、つつつ、と浮き上がった血管にそって指先を滑らせる。スルトはそれを見下ろしながら、己の怒張の向こうにある白くまばゆい乳房を求めて、彼女の下着に手を掛けた。
 簡易的なコルセットの形をしたそれは、女性の腰を暴力的なまでに締め上げるタイプのものではない。前にフックが六箇所ほどついており、腰から胸の下の方までを包んで支える形をしていた。
 ぷつぷつとスルトが上からフックを外していく。イライザはそれを緊張しながらも受け入れ、やり場のない目は自然とスルトの陰茎に向かっていた。とろとろと透明な先走りが鈴口から漏れ、それをすくって亀頭に擦り付けるのと、スルトがイライザの下着を外すのは同時だった。

「んっ、」

 どちらともなく声が漏れた。
 外気に晒され、ばるん! と露わになったイライザの乳房は、圧力から解放されて飛び出したように見えた。スルトはそれを両手で真ん中に寄せると、彼女の乳房の柔らかさに恍惚のため息をついた。

「すごいな……」
「あっ、ス、スルトこそ……あんっ」

 乳房の柔らかさを掌全体で感じながら、両方の乳首を優しく押し込む。イライザの陰茎への愛撫は経験の差のためか、あっという間に引っ込んだ。スルトの手つきのいやらしさと、誰かに乳房を揉みしだかれているという状況がイライザの思考を押し流していく。
 初々しい嬌声に、スルトは堪らずイライザの乳首に吸い付いた。片方は口を使って吸い付き、舌で捏ね、もう一方は指先ではさんだり、摘まんでくりくりと捻ったり、親指の腹で押しつぶすようにして弄って、イライザの両乳首はあっという間にぷっくりと勃ちあがった。

「んっ、ん、あ、はぁ、んっ、スルト、ぉ」
「はぁ……最高……甘いし、いい匂いがする」
「やあっ……! そ、そんなはず、はっ」

 スルトに乳首を刺激される度、イライザから嬌声がまろび出る。スルトは組み敷いたイライザの身体が快感に跳ねるのを感じながら、彼女の腹部に馬乗りになり陰茎を擦りつけた。
 ――堪らない。

「なあ、イライザの胸で挟んでもいいか?」
「え? ぁ、う、はい、」
「ん。自分の手でこうやって支えて」

 言われるがままイライザがスルトの手を引き継ぐように、自分の乳房を両脇から寄せる。スルトがやるよりも質量を感じるその谷間めがけて、スルトは遠慮なく自分の身体の位置をイライザの胸近くへずらし、陰茎を差し込んだ。イライザの返事が咄嗟に出ただけの『反応』であることを理解しながら、彼女が言葉の意味を理解し、冷静に返答する前に先走りを塗りつけ、こみ上げてくる強い吐精衝動のままに腰を押しつける。

「ああっ……」

 柔らかな肉。己のために用意された女の乳房。頭で状況を理解するよりも先に視覚から飛び込んでくる暴力的なまでの刺激に、スルトの口からは嬌声が漏れた。
 イライザもまた、スルトが感じている様子と官能的な声に刺激される。ぴったりと寄せられた乳房からスルトの亀頭が顔を出し、その淫猥な光景に目が離せない。

「はあっ、すぐ、イきそうだ……っ」

 止めどなく溢れる先走りはあっという間に谷間を満たし、摩擦を軽減する。その所為でより遠慮なく腰が動き、スルトは呻くように喘いだ。
 荒い男の息づかいに、イライザもまた性感を煽られる。胸を犯され、陰茎を擦りつけられているという状況を自覚すると、それはより一層高まった。
 苦楽をともにした男に性的に反応され、興奮されている。
 リスクが高く現実には難しいと思っていたイライザの願望に刺さるその姿は、彼女を夢中にさせるには充分だった。スルトの動きに合わせ、イライザの手が動き始める。乳房を支えるだけだったものが、乳房で陰茎を扱くように上下した。

「ああっ、イライザ、ッイく、イ、クぅうっ!」
「んっ、……あ、ん、っ」

 大きく動いたスルトの腰の動きが止まる。乳房の谷間を抜けた陰茎からは精液が吐き出され、イライザの首や顎をこえて、顔へ飛び散った。
 どぴゅ、とぷ、と何度かに分けて出てくる精液と、スルトの鼠径部の痙攣が重なる。イライザはぬるりとした感触を肌で受け止めて、男の劣情で自分が最後まで犯されたような感覚になった。
 イライザは初めての経験に、スルトは射精の余韻で暫く動けなかった。故に、先に動き出したのはスルトだった。
 不慣れな行為をしているイライザへの気遣いと、一度射精したことで衝動が少し和らいだからだ。
 ゆっくりと陰茎を引き抜き、イライザへ目線を合わせるために身体をずらす。四つん這いで彼女を見下ろし、初めて無防備な姿を見せたことに対して少しばかり恥ずかしくなり、照れた。

「……すごく……気持ちよかった」
「そ、そうですか……よかった? です」
「うん……。ああ……俺ので汚れてる君もエロいな……いや、もう全部エロい。君はエロすぎる」
「ス、スルト?」

 急に語彙がなくなってしまった相方に、イライザは胸から手を放して大丈夫かとスルトと己の間で掌をひらひらと振って心配した。だが、スルトはそれどころではない。スルトの先走りと精液に濡れた胸はてらてらと光り、柔らかな乳輪の真ん中にぷっくりとした乳首が座っている様子は卑猥で、いくらでもスルトの性欲をかき立てた。

「すまない、俺ばかり……今度は君がよくなる番だな」
「へっ?!」

 イライザは娼婦のような手練手管は持ってない。スルトは頭の隅に追いやられていた理性を引っ張り出すと、彼女の身体に跨がっていた姿勢を崩して、今度はイライザの足の間に自分の身体を置いた。
 両足を開く格好になり、イライザは思わず膝を曲げ、太ももを閉じる。しかしスルトにとってそれは下着をずり下げる合図にしか見えなかった。
 さっと彼女の薄く繊細そうな下着を下ろし、足から引き抜く。僅かの間に見た内側はしっとりと濡れていた。

「ス、スルト、流石に恥ずかしい……です」

 ブーツ以外一糸まとわぬ姿になり、イライザは身をよじり、乳房を手で覆って隠そうとする。そんな姿も一度射精を受け止めているために、精液を塗り広げるだけのように思われてスルトにとっては興が乗る行動でしかない。
 そんなことを知るよしもないイライザは、ぬるぬるとした感触で乳首が擦れて墓穴を掘っていた。

「じゃあ、俺も脱ぐ。君、俺の身体好きだろ?」
「え!」

 スルトは迷いなく寛げただけの革のベストとシャツを脱ぎ去った。イライザも見たことのある薄手の黒いアンダーウェアはぴったりとスルトの身体に張り付き、彼の身体のラインを浮かび上がらせる。

「悪い、これは脱ぐのが少し大変で――……いや、これで十分そうだな」

 かねてよりスルトの身体を性的に見ていたイライザの顔は先ほどよりも余程真っ赤になっていた。
 イライザには男の経験が殆どないだろうと思っていたスルトは、自身の薄着姿に彼女が恥じらっていることを知っていた。まさか劣情を催していることまでは分からなかったが、自身の身体に性的なものを感じていたことが分かれば充分だった。

「イライザ、俺にしてほしいことはあるか? 思いつかないなら、俺のやり方で進めるけど」
「だっ、大丈夫です……スルトの好きに、して」

 スルトには、イライザの仕草と言葉の全てがまるで新妻が夫の色に染まりたがっているようにも、長年連れ添った女がよく知る相手を誘い、煽っているようにも見えた。
 イライザの両足を広げ、露わになった肉ひだに指を擦りつける。ぐちゅ、と音を立てたそこはしっかりと濡れそぼって、よく熟れていた。

「こんなに濡れて……興奮してるんだな」
「やっ……い、言わないで……」

 イライザの愛液をよく指に絡ませ、滑る状態にしてからスルトは肉ひだを優しく引っ掻き、ふっくらとした恥丘の麓に隠された陰核を探り当てると、指の腹で優しくとんとんと押さえた。
 交互に触れたのも束の間、スルトが親指で陰核を、中指で肉ひだを責め立てると、イライザは頭をゆるゆると左右に振って悶え震えた。

「ああっ! あ、そんな、同時に、っ」
「気持ちいいか? 奥からどんどん君のいやらしい汁が溢れてくる」
「言わないで……はぁ、んんっ!」

 甘く淫靡な声と言葉、そしてスルトの指に翻弄され、イライザはあっという間に快感のことしか考えられなくなった。
 イライザの痴態に、スルトは中指を探るように動かし、秘められたイライザの蜜壺へそっと指を沈めていく。生温く泥濘んでいるように感じた彼女の中は、スルトの指をきつく締め上げた。

「あんんっ……ふと、い……」

 あまりの狭さに、恐らく道具を使ったりしたことさえないのだろうことが分かる。となると、もしイライザの中に入ったものがあるとするなら、それは彼女の指以外にはないのだろうとスルトが思い至るのも自然なことだった。

「キツいな。男の指も初めて?」
「んぅ……さっきも、初めてって言った、のにぃ……っ」
「悪い。最後までしたことがないって意味かと思って」

 スルトの推測は正しかった。
 イライザは胸や陰核を触ったり、中へ指を入れたことこそあるものの、奥深くへ受け入れることに関しては一人では限界がある。
 彼女の反応を注意深く見ながら、スルトは指で女の良いところを探りつつ、同時に陰核を皮の上からぐりぐりと押さえつけた。

「ふぁ、あっ! やだ、クリトリス、さわんない、でぇ……ナカ、おかしく、っな、るぅ」
「なっていいんだ。ほらイライザ。俺の指、気に入ってくれたか?」
「ああんっ、いいっ、きもち、いいのっ」

 陰核の快感が、徐々に中の刺激と反応して混ざり合っていく。スルトの太く長い指はイライザの知らない奥深くまで届き、彼女の官能を揺さぶり、起きろと叩く。
 一人で身体を慰めて、中で感じるじんわりとした快感を中イキだと思っていたイライザは、強制的に力が抜けるような感覚に堪らずスルトの名前を呼んだ。

「あんっ、スルト、だめ、だめっ、キちゃうっ、イっちゃうっ、スルトぉっ、っ、んん、――~~っ!!!」

 イライザの嬌声に応えるように速度を増したスルトの指は、彼女の覚えたての性感帯を的確に擦った。逃げることも、快感を逃がすこともできないイライザは、スルトに責め立てられるがまま腰を浮かせたかと思うと、がくがくと足を震わせて絶頂へと達した。
 彼女の膝が痙攣し、スルトの脇腹へ何度かあたる。その柔らかな感触に、スルトは自分の手で高みへ登ったイライザを劣情をたたえた目で見下ろした。
 イライザが絶頂の余韻に息を震わせるのをじっとりと眺め、少し落ち着きを見せるやいなや、中指に沿わせるようにして薬指を彼女の中へ潜り込ませる。

「んゃぁっ」
「嫌じゃないだろ? 今のうちに拡げとかないと……俺のが入らない」
「スルト、の……」
「ああ」

 指が二本に増えたことにより、肉ひだは先ほどよりも擦れ、初めて男によって暴かれた秘部からはくちくちと水音が立ち始めた。スルトの二本の指が彼女の割れ目を拓こうと、また彼女の奥まったところにある良いところを目指そうとする度に聞こえてくるその音に、イライザは再び否応なしに身体が高まっていくのを感じた。

「あ、あっ……スルト、また……っ」
「俺の指で最低三本は入らないと厳しいな。……まあ、女は中イキなら何度でもと言うし、イライザも好きなだけイってくれ」
「そ、そんな」
「できるだろ? ……一人でずーっと、楽しんでたじゃないか」
「あう、ぅんっ」

 まるでイライザを責めるようなスルトの甘い声に、イライザはきゅうっと彼の指を締め付ける。スルトはその反応に気をよくし、射精するだけが性欲を満たす手段ではないことに気づき始めていた。
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