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第二章 機械仕掛けのあなたでも
二十八話 スティングクロス
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「ま、座ってなよ。どうせヒューマンリノベーション|《あいつら》の情報が欲しいとかそんな感じでしょ? ちなみにかけて良い時間は?」
「半日だ」
「おっけ、半日もありゃ充分。あの会社の奴ら一人一人の住所はもちろん、どこでパンツ買ってるかまで丸裸にできるよ」
「その情報はいらねえな……」
アウルはポキポキと指を鳴らし、パソコンの前に座ると凄まじい勢いでキーボードを叩きだした。
こうなればヒューマンリノベーションの実態が暴かれるのは時間の問題だ、三人は部屋の床を埋め尽くすような電子機器のコードを踏まないように隅に移動し、これからの動きについて話し出した。
「とりあえず俺はもう一回パトリックに会って来る、お前らは……」
「あ、坊は置いていってね。色々と働いてもらうから」
カタカタと手を忙しく動かし、画面だけを見ていたはずのアウルの声が聞こえる。
その声を聞き、リウはそろっとシギの方に視線を向けた。
「いやだなぁ、いつもいつもこうですもん。毎回毎回じゃあ僕の体も持ちませんって大体なんで僕があんな事しなくちゃいけないのかな、バグウェットを使えばいいのに何で毎回毎回僕があんな目にあわなきゃいけないかなぁホントわけわかんないんですけど」
青い顔をしたシギは、ブツブツと小声で文句を言いながら項垂れている。
その肩にバグウェットがポンと手を置き、頑張れと言うと彼はこの世の終わりのような顔をバグウェットに向けた。
「お前はどうする? 俺とパトリックのとこ行くか?」
「私はエルさんの所に行きたい、駄目かな?」
リウは別れ際にエルに言った『また行く』という言葉を現実のものにするため、もう一度だけでも彼女に会いたかった。
もちろん理由はそれだけではない、エル・オーラスという女性とゆっくりと話したかった。
「分かった、会社まで送ってやる。終わったら連絡入れとけ、おいアウル」
「はいはい、後で請求しとくからね。そこの棚の左の引き出しから取ってって」
シギが棚をガサガサと漁り腕輪型の情報端末であるワルコネを取り出した、この時代の最もスタンダードな形の情報端末でこれ一つで電話やメッセージ作成などの過去の端末でできた全ての事ができる。
価格を更に吊り上げれば少し前のスーパーコンピューター並みの性能の物もあるが、今回のはあくまで標準的な性能の物だ。
シギはしれっと自分の物を着けていたが、バグウェットは電子機器の扱いはさっぱりのため戦闘時以外はそういった物を持たず、リウも中々タイミングが無く持っていなかった。
「使い方イマイチなんだよな……これ」
「とりあえず連絡の取り方だけ教えますから」
手渡されたワルコネを腕に着け、基本的な操作の説明を聞き二人はアウルのビルを後にした。
シギを置き、バグウェットとリウの二人はヒューマンリノベーションを目指して歩く。リウはバグウェットの隣を歩きながら、まだまだ見慣れない物の多い街を見渡し目を光らせている。
「相変わらずすごい人、まだ慣れないなあ」
「そのうち慣れるだろ、まあこの通りは特に人の通りが多いからな」
「そうなの?」
「ああ、この通り……アルバスストリートは飯屋だの服屋だのが多いからな」
フリッシュトラベルタはインフラの要であるライポートとその他の重要施設を中心とした円形の都市で、中心から方々に向かって伸びる大きな通りが十二個存在しそこから更に細かく細く無数ともいえる道が伸びてこの街を形づくっている。
「へえー……バグウェットはけっこうここに住んで長いの?」
「どうだったかな、十年か二十年か。そこそこいるような気もするな」
「適当すぎ」
そんな話をしながらゆるく歩いていた二人の後方、百メートルほどの場所で突然車が吹き飛ぶ。宙高く飛んだ車は、そのまま路肩に止めてあった他の車を押しつぶし爆発。炎上した。
とっさにバグウェットはリウを庇う、彼女はバグウェット越しに燃え盛る炎を見ていた。
「な……なに!? なにあれ!?」
騒ぐリウの前で、爆発の中から体を起こした上半身裸のスキンヘッドの男。
筋肉質な体、異様なほど白い肌、目はギラギラと血走っており体には先ほどの爆発のせいか火が点いている。異様な風体の中で一際目を引くのは、頭に突き刺さった十字架だろう。
間違いなく致命傷、ずっぷりと十字架の下部分が男の頭には突き刺さっている。
だが男はそれに構う事無く、大声で叫び散らし斧を片手に大声で意味不明な事を喚き散らしている。
「この世界はあぁ! 汚れている! 醜く、汚らわしい生ゴミの巣だぁ!」
人の口からあれほど涎が出るのか、そう思いたくなるような量の涎を垂らしながら男は叫ぶ。この世界がどれだけ汚れているか、この世界に生きる人間がどれだけ醜いかを。
「やっば、んだあれマジ受けるんだけど」
「新手の宗教かあ? 頭の十字架どうーなってんだあれ?」
危機感の欠如、それはこの街においてあってはならない事の一つ。
「だから神の代理人たる我々があ! この世界を浄化する!」
「は?」
十字架男の斧が振り上げられ、友人と笑いながら写真を撮っていた青年の頭蓋をかち割った。
斧はそのまま勢いを緩める事無く青年をハーフにする、周囲には血と臓物が巻散らかされた。
「う、うわああああ!」
「浄化! 浄化! 浄化ぁ!」
逃げ惑う若者たち、男は無差別に斧を振り回しながら通行人を襲いだした。
「ちっ……ずらかるぞ!」
バグウェットはリウを肩に担ぎ、一目散に逃げだした。
彼女はバグウェットに担がれながら、男の凶刃にかかる人々の姿を言葉も無くその目に焼き付けていた。
「はあ……はあ、ったく……ああいうハプニングはいらねえんだよ」
走り続け、悲鳴と怒声が聞こえなくなる場所まで来るとようやくバグウェットは一心地着く事ができた。
ビルとビルの間の路地裏、そこにリウを下ろそうとしたが彼女はバグウェットの背にしがみついたまま下りようとしない。
「おい、何やってんだ。重いんだからさっさと……」
リウはその小さな体を震わせていた、仮初めの父親との決別を果たしてから一週間。
徐々にこの街の荒んだ空気にも慣れ始めているとはいえ、シギやバグウェットとは歩んできた人生が違いすぎる。貧しいとはいえ穏やかな生活から一転、心の支えとなっていたきょうだいたちを失い、混乱と暴力の蔓延る街での生活を余儀なくされている。
突然の凶行、血飛沫を上げて倒れ行く人々、恐ろしくないはずなど無かった。だがそれを悲鳴を上げる事も無く、ただ見つめてそして震えていた。
「ごめん、今……下りるから」
そうは言っても恐らくリウは腰が抜けてしまっている、下りたところでまともに歩けない事にバグウェットは気づいていた。
仕方なさげにため息を吐くと、バグウェットは肩に担いでいたリウを改めて背負い直し、歩き出した。
「ちょ……大丈夫だって」
「うるせえ、のたくた歩かれる方が面倒なんだよ」
言葉は荒いがその声に怒りは見えない、リウはそれ以上は何も言わずただ大人しく煙草臭い背に体を預けた。
「ねえ、さっきのあれ。何?」
「あー……ありゃ浄化戦線っつーテロリストだ。あいつら曰く、俺たちの世界は汚れてるんだとよ」
浄化戦線とは既存の宗教を元とした過激派テロリスト集団である、この世界は本来美しく尊い神の住む土地であるという思想を持つ。
だがその美しい場所である世界は、人間によって醜く歪められ汚されている。来たるべき神の再臨、その日のために世界を汚す人間を殺し世界を浄化するというのが彼らの行動理念だ。
そしてそれを為すのが代理兵《アーマイゼ》と呼ばれる先ほどの改造人間だ、彼らは脳を薬物と外科的手術によっていじられ考える力を奪われており、その代わりと言わんばかりに肉体のリミッターを外され、ただ命令を遂行するだけの戦闘マシーンへと変貌を遂げている。
頭に刺さっていた十字架は宗教的な意味を持つ、神の兵としての象徴兼命令を受信する役割を持っている。
「笑えるよな」
「何が?」
「自分たちの事を棚に上げて、俺たちを醜いだとさ」
「お前らも同じ人間だろうによ」
そう言ってバグウェットは呆れたように笑う、背中でその話を聞いていたリウは彼の肩に回した手に先ほどよりも強く力を込めた。
「半日だ」
「おっけ、半日もありゃ充分。あの会社の奴ら一人一人の住所はもちろん、どこでパンツ買ってるかまで丸裸にできるよ」
「その情報はいらねえな……」
アウルはポキポキと指を鳴らし、パソコンの前に座ると凄まじい勢いでキーボードを叩きだした。
こうなればヒューマンリノベーションの実態が暴かれるのは時間の問題だ、三人は部屋の床を埋め尽くすような電子機器のコードを踏まないように隅に移動し、これからの動きについて話し出した。
「とりあえず俺はもう一回パトリックに会って来る、お前らは……」
「あ、坊は置いていってね。色々と働いてもらうから」
カタカタと手を忙しく動かし、画面だけを見ていたはずのアウルの声が聞こえる。
その声を聞き、リウはそろっとシギの方に視線を向けた。
「いやだなぁ、いつもいつもこうですもん。毎回毎回じゃあ僕の体も持ちませんって大体なんで僕があんな事しなくちゃいけないのかな、バグウェットを使えばいいのに何で毎回毎回僕があんな目にあわなきゃいけないかなぁホントわけわかんないんですけど」
青い顔をしたシギは、ブツブツと小声で文句を言いながら項垂れている。
その肩にバグウェットがポンと手を置き、頑張れと言うと彼はこの世の終わりのような顔をバグウェットに向けた。
「お前はどうする? 俺とパトリックのとこ行くか?」
「私はエルさんの所に行きたい、駄目かな?」
リウは別れ際にエルに言った『また行く』という言葉を現実のものにするため、もう一度だけでも彼女に会いたかった。
もちろん理由はそれだけではない、エル・オーラスという女性とゆっくりと話したかった。
「分かった、会社まで送ってやる。終わったら連絡入れとけ、おいアウル」
「はいはい、後で請求しとくからね。そこの棚の左の引き出しから取ってって」
シギが棚をガサガサと漁り腕輪型の情報端末であるワルコネを取り出した、この時代の最もスタンダードな形の情報端末でこれ一つで電話やメッセージ作成などの過去の端末でできた全ての事ができる。
価格を更に吊り上げれば少し前のスーパーコンピューター並みの性能の物もあるが、今回のはあくまで標準的な性能の物だ。
シギはしれっと自分の物を着けていたが、バグウェットは電子機器の扱いはさっぱりのため戦闘時以外はそういった物を持たず、リウも中々タイミングが無く持っていなかった。
「使い方イマイチなんだよな……これ」
「とりあえず連絡の取り方だけ教えますから」
手渡されたワルコネを腕に着け、基本的な操作の説明を聞き二人はアウルのビルを後にした。
シギを置き、バグウェットとリウの二人はヒューマンリノベーションを目指して歩く。リウはバグウェットの隣を歩きながら、まだまだ見慣れない物の多い街を見渡し目を光らせている。
「相変わらずすごい人、まだ慣れないなあ」
「そのうち慣れるだろ、まあこの通りは特に人の通りが多いからな」
「そうなの?」
「ああ、この通り……アルバスストリートは飯屋だの服屋だのが多いからな」
フリッシュトラベルタはインフラの要であるライポートとその他の重要施設を中心とした円形の都市で、中心から方々に向かって伸びる大きな通りが十二個存在しそこから更に細かく細く無数ともいえる道が伸びてこの街を形づくっている。
「へえー……バグウェットはけっこうここに住んで長いの?」
「どうだったかな、十年か二十年か。そこそこいるような気もするな」
「適当すぎ」
そんな話をしながらゆるく歩いていた二人の後方、百メートルほどの場所で突然車が吹き飛ぶ。宙高く飛んだ車は、そのまま路肩に止めてあった他の車を押しつぶし爆発。炎上した。
とっさにバグウェットはリウを庇う、彼女はバグウェット越しに燃え盛る炎を見ていた。
「な……なに!? なにあれ!?」
騒ぐリウの前で、爆発の中から体を起こした上半身裸のスキンヘッドの男。
筋肉質な体、異様なほど白い肌、目はギラギラと血走っており体には先ほどの爆発のせいか火が点いている。異様な風体の中で一際目を引くのは、頭に突き刺さった十字架だろう。
間違いなく致命傷、ずっぷりと十字架の下部分が男の頭には突き刺さっている。
だが男はそれに構う事無く、大声で叫び散らし斧を片手に大声で意味不明な事を喚き散らしている。
「この世界はあぁ! 汚れている! 醜く、汚らわしい生ゴミの巣だぁ!」
人の口からあれほど涎が出るのか、そう思いたくなるような量の涎を垂らしながら男は叫ぶ。この世界がどれだけ汚れているか、この世界に生きる人間がどれだけ醜いかを。
「やっば、んだあれマジ受けるんだけど」
「新手の宗教かあ? 頭の十字架どうーなってんだあれ?」
危機感の欠如、それはこの街においてあってはならない事の一つ。
「だから神の代理人たる我々があ! この世界を浄化する!」
「は?」
十字架男の斧が振り上げられ、友人と笑いながら写真を撮っていた青年の頭蓋をかち割った。
斧はそのまま勢いを緩める事無く青年をハーフにする、周囲には血と臓物が巻散らかされた。
「う、うわああああ!」
「浄化! 浄化! 浄化ぁ!」
逃げ惑う若者たち、男は無差別に斧を振り回しながら通行人を襲いだした。
「ちっ……ずらかるぞ!」
バグウェットはリウを肩に担ぎ、一目散に逃げだした。
彼女はバグウェットに担がれながら、男の凶刃にかかる人々の姿を言葉も無くその目に焼き付けていた。
「はあ……はあ、ったく……ああいうハプニングはいらねえんだよ」
走り続け、悲鳴と怒声が聞こえなくなる場所まで来るとようやくバグウェットは一心地着く事ができた。
ビルとビルの間の路地裏、そこにリウを下ろそうとしたが彼女はバグウェットの背にしがみついたまま下りようとしない。
「おい、何やってんだ。重いんだからさっさと……」
リウはその小さな体を震わせていた、仮初めの父親との決別を果たしてから一週間。
徐々にこの街の荒んだ空気にも慣れ始めているとはいえ、シギやバグウェットとは歩んできた人生が違いすぎる。貧しいとはいえ穏やかな生活から一転、心の支えとなっていたきょうだいたちを失い、混乱と暴力の蔓延る街での生活を余儀なくされている。
突然の凶行、血飛沫を上げて倒れ行く人々、恐ろしくないはずなど無かった。だがそれを悲鳴を上げる事も無く、ただ見つめてそして震えていた。
「ごめん、今……下りるから」
そうは言っても恐らくリウは腰が抜けてしまっている、下りたところでまともに歩けない事にバグウェットは気づいていた。
仕方なさげにため息を吐くと、バグウェットは肩に担いでいたリウを改めて背負い直し、歩き出した。
「ちょ……大丈夫だって」
「うるせえ、のたくた歩かれる方が面倒なんだよ」
言葉は荒いがその声に怒りは見えない、リウはそれ以上は何も言わずただ大人しく煙草臭い背に体を預けた。
「ねえ、さっきのあれ。何?」
「あー……ありゃ浄化戦線っつーテロリストだ。あいつら曰く、俺たちの世界は汚れてるんだとよ」
浄化戦線とは既存の宗教を元とした過激派テロリスト集団である、この世界は本来美しく尊い神の住む土地であるという思想を持つ。
だがその美しい場所である世界は、人間によって醜く歪められ汚されている。来たるべき神の再臨、その日のために世界を汚す人間を殺し世界を浄化するというのが彼らの行動理念だ。
そしてそれを為すのが代理兵《アーマイゼ》と呼ばれる先ほどの改造人間だ、彼らは脳を薬物と外科的手術によっていじられ考える力を奪われており、その代わりと言わんばかりに肉体のリミッターを外され、ただ命令を遂行するだけの戦闘マシーンへと変貌を遂げている。
頭に刺さっていた十字架は宗教的な意味を持つ、神の兵としての象徴兼命令を受信する役割を持っている。
「笑えるよな」
「何が?」
「自分たちの事を棚に上げて、俺たちを醜いだとさ」
「お前らも同じ人間だろうによ」
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