残夏を濡らす

 少年には何もなかった。
 夢も、目標も、得意な事も。
 流されるように、楽なように生きて来た少年。
 彼はある日一枚のポスターを見つける。

 内容はボランティアの募集。
 普段の彼なら視界にも入らないはずのポスター、だが彼はある理由からボランティアへの参加を決意する。

 そこで出会う一人の少女。
 彼女は雨が好きだと言った。
 少年は晴れが好きだというのに。

 ※カクヨム、エブリスタにも掲載しています
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