女冒険者ミレイアの秘密【完結】

ちゃむにい

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ミレイアの仲間の1人は瀕死の重症だったが、まだ死んでいなかった。

「絶対に助けてやる……! あきらめないからな……!」

最後の力を振り絞り、自力で町に戻ると魔狼の情報を伝え、助けを求めてから息絶えた。

比較的安全と言われていた、町にほど近い森でボス級の魔狼が出現し、さらには人間の女を攫って群れを作る兆候があるという情報を手に入れ、町のギルドでは蜂の巣を突っついたような騒ぎになった。

討伐の難易度はS級に設定された。

目撃された魔狼は銀のたてがみを持つことから、魔狼の王と呼ばれる魔狼の眷属であることが推測された。ミレイアは、国から派遣されたSランクの冒険者に救出されるまで、悪夢のような時間を過ごした。助け出された頃には、そのお腹に魔狼の子供を宿していたため、堕胎させられた。

ミレイアは、精神的にも肉体的にも、療養を必要とした。しばらくは拠点としていた町から遠く離れた場所で静養し、出来る範囲で冒険者としての活動を再開したが、ミレイアの生活は一変してしまった。

雌として魔狼に刻みこまれた快楽は、忘れたくとも忘れられなくなってしまった。

ミレイアは童顔に不釣り合いな、歩けば揺れるほどの巨乳を持っていた。そのため、それっぽい服装で街角に立っていれば、いくらでも声がかかった。

最初は、お金を求めなかった。しかし、ソロの冒険者として活動していたため、受注できる依頼が限られていた。割のいい依頼はパーティを組んでやるような仕事であり、金銭的な余裕はなかった。

お金で体を売ることで、仕事の一環として割りきることが出来、精神的に気持ちが軽くなることが出来た。

けれども、体を売っているという噂が広がると、冒険者としてやりにくくなる。かといって、1人の男だけで満足できる体ではなかった。
そのため町を転々としながら、男に体を売った。

ただ、魔狼と交尾した時の快楽は筆舌しがたいほどで、自慰する時は必ず魔狼の姿を思い浮かべてするのが癖になった。

だからだろうか。

魔狼に凌辱された時の記憶が、頻繁に夢に出てくるようになったのは。

(人間じゃあれを超える快感は得られないのかも……。じゃあ、魔物はどうだろう)

そう思い付いてから、ミレイアは討伐対象でしかなかった魔物に抱かれたくて、たまらなくなった。

「はぁ……! 気持ちがいいよぉ……! 子宮がごりごり潰されるぅ……!」

異形の魔物とのセックスは病みつきになった。

だが、魔物と交わるのは禁忌だ。ばれたら冒険者の資格をはく奪されるばかりか、異常者として牢屋に収容されてしまうだろう。

そのため、天気の良い深夜に、こっそり森に通っては、人目を気にしながら、はぐれゴブリンやスライムなどの、武器がなくともソロで倒せるような弱い魔物とのセックスに溺れた。

だが、そんな毎日に変化の兆しが現れた。

ミレイアに恋人が出来たのだ。


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