20 / 68
第16話 コラボ配信
しおりを挟む
『うい~、ちゃんと聴こえてるかな?』
午後九時、新見真希は配信を始めた。
彼女が視聴者に呼びかけると、直ぐに「おk」などのコメントが投稿される。
現在の視聴者数は約800人。
まだ配信開始直後の数字であり、2000人程度までは増える見込みだ。
『おっけー、んじゃ、今日は告知した通りコラボやるよ』
四年間の活動歴は伊達ではない。
しっかりとファンを増やし続けており、彼女自身の配信能力も向上している。特に肩の力が抜けたその軽い喋り方からは、ベテランの風格が感じられる。
『聴いて? ウチ、めっちゃビックリした。コラボする時ってさ、まずほら、環境が壁になるじゃん? 私このソフトしか使えません。みたいな。今回の相手、まさかの自作。お兄ちゃんが作ってくれたんだって。ヤバくない?』
それは、どこまでも自然な言葉だった。
頻繁に会う友達と世間話をする時みたいな感じである。
『しかもメッチャ性能良いの。思わずお金払っちゃったよね。心の中で。ウケる』
だからこそ、普通ではない。配信という特殊な環境でありながら、視聴者に「普通の会話」だと錯覚させる程の技術を持っているのは、極一部の存在だけだ。
彼女には、それがある。その技術があるからこそ、新人を紹介するだけで20万人以上のファンを集めることができた。
『今回の子、ほんと可愛くてさぁ……いや、いつも同じこと言ってるけどね? でも今回は、ほんとレアケースで、なんかもう……うへへ、尊い』
:結局いつもと同じで草
:配信を続けるほど語彙力が減る女
:^q^
:わくわく
:^q^
:涎が出てそうな声ほんとすこ
:^q^
コメントが流れるスピードは、ミーコの配信とは比較にならない。
単純に視聴者が多いことも理由のひとつだが、それ以上に「^q^(涎が出てそうな顔)」などの定型文が確立されているからである。
自分で考えてコメントするよりも、適切なタイミングで定型文を投稿する方が簡単である。また、複数人が同じコメントを投稿することで一体感を味わえる。
要するに、この配信に参加している者達は、慣れている。
目の肥えた視聴者達の元に、いきなり新人を投入するのは酷だ。
『今日の配信が始まる直前に、メールが届いたんよ。要約すると、今日はよろしく。マジでコミュ障だから、急に黙ったり、引きこもったりするかもだけど、決して悪意は無いッス。仲良くしましょう。こんな感じ』
新見真希は、それを理解している。
だから、そのハードルを下げるため、こうして前振りをしている。
『んきゃわぁぁぁゆぃぃぃいっひぃぃぃぃ!』
:い つ も の
:^q^
:壊れたwww
:草
:^q^
:引きこもったりする???
『お姉さんに任せてえぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
:声遠くて草
:^q^
:固まったw
:動かないwww
:安定の変態
:wwww
:戻ってこーいw
『はぁ……はぁ……呼ぶね?』
:今は一番ダメだろwww
:^q^
:ちょっと待てw
:呼吸整えろwww
:草
:^q^
:新人ちゃん、強く生きて……
インターネットが登場した初期のころは、キャラクターと演者を分けて考えることが一般的であった。しかしVtuberの視聴者は演者の存在に肯定的である。
演者が席を外し、カメラが顔などを認識できなくなると、アバターは硬直する。
要するに真希は、カメラの前から移動して、愛を叫んだのである。視聴者達はその行動を想像して草を生やした。訓練された視聴者は自我を生贄に捧げることで幻覚を見る能力を手に入れることができるのだ。
視聴者の目は肥えている。
だからこそ、しっかりと場を温めてから、真希は言う。
『これから紹介する期待の新人は……この人です!』
瞬間、配信画面が真っ白になる。
まずは左側に新見真希が現れ、そして右側にミーコが現れた。
:かわいい!
:あー! この子か!
:いらっしゃあああああい!
:きたわね^q^
:かわいい
:ねこ!
:魂も知らない肉体の子だ!
『音、聴こえる?』
歓迎のコメントが流れる中、真希は言った。
ミーコのアバターは動いているが、返事は無い。
『あれ? ウチの声、大丈夫だよね?』
:聴こえてるよー
:かわいい
:新人ちゃんどうした?
:真希さん涎拭かないから
:怯えちゃった……
『マイクのトラブルかな?』
真希は呟き、ラインを使って連絡を取ろうとした。
その瞬間──
『こんにちは!』
『うぉっ、はい、こんにちはァ!』
:元気の良い店員かな?
:草
:声かわいい!
:良いマイク使ってるね
:ガチ驚いてて草
『ミーコです!』
『はーい。真希でーす。今日は、ありがとね』
何も無い背景をバックに二人は会話する。
それだけでも見栄えが良く感じられるのは、Vtuberの特権だろうか。
『んじゃ、改めて紹介するね。彼女はミーコ学園の生徒かつ理事長かつ校長先生かつ創設者のミーコだよ。今日は留学生として、真希学園に来てくれました。拍手~!』
:88888888
:88888
:真希学園wwww
:8888888888888
:8888888888
:かわいい
:88888888
:肩書き多くて草
:え、学園のあれこれ全てワンオペしているミーコが留学ですか?
:8888888888
:888888
:88888888888888
『好きな食べ物はおにぎりです!』
『あははっ、自己紹介続いてた』
:なにわろてんねん
:不思議ちゃんか?
:かわいい
:おにぎりwww
『嫌いな食べ物はパンです!』
:パン!?
:パン!?
:なんで!?
:パン嫌いな人おるの!?
:アレルギーか?
:パン!?
『……』
ミーコは沈黙した。
会話のレパートリーが尽きたからである。彼女は今日までの数日間で練習した全てを出し切ったのだ。その事実を知らない真希は、普通に会話を続ける。
『自己紹介ありがと。パンが嫌いとか珍しいね』
『……ぁぃ』
:声ちっさwww
:かわいい
:変態の圧
:^q^
『えっと、ミーコって呼んでも大丈夫?』
『……ぁぃ』
ミーコは、とてもがんばった。
しかし、ほんの数日で「克服」することはできなかった。
逃げたい。逃げたい。逃げたい。
誰も見てない狭い部屋の中で、彼女は不安や恐怖と必死に戦っている。
『えへへ、やったぁ。ミーコ、ウチのことは真希って呼んでね』
『…………』
限界は、あまりにも近いところにあった。
『んにゃ? マイク切れちゃったのかな?』
ミーコは気力を使い果たした。
もはや一言も喋ることはできない。
しかし配信は始まったばかり。
ここで逃げだすことはできない。
どうしよう。どうしよう。
パニックに陥る。呼吸が荒くなる。
──だが、
『!?』
:!?
:!?
:!?!!?
:かわいい
:!?
:!!!?!?
──当然、この状況は予想できた。
だから彼は、あらかじめ逃げ道を用意していた。
彼女は大きく息を吸い込む。
そして、とっておきの言葉を叫んだ。
午後九時、新見真希は配信を始めた。
彼女が視聴者に呼びかけると、直ぐに「おk」などのコメントが投稿される。
現在の視聴者数は約800人。
まだ配信開始直後の数字であり、2000人程度までは増える見込みだ。
『おっけー、んじゃ、今日は告知した通りコラボやるよ』
四年間の活動歴は伊達ではない。
しっかりとファンを増やし続けており、彼女自身の配信能力も向上している。特に肩の力が抜けたその軽い喋り方からは、ベテランの風格が感じられる。
『聴いて? ウチ、めっちゃビックリした。コラボする時ってさ、まずほら、環境が壁になるじゃん? 私このソフトしか使えません。みたいな。今回の相手、まさかの自作。お兄ちゃんが作ってくれたんだって。ヤバくない?』
それは、どこまでも自然な言葉だった。
頻繁に会う友達と世間話をする時みたいな感じである。
『しかもメッチャ性能良いの。思わずお金払っちゃったよね。心の中で。ウケる』
だからこそ、普通ではない。配信という特殊な環境でありながら、視聴者に「普通の会話」だと錯覚させる程の技術を持っているのは、極一部の存在だけだ。
彼女には、それがある。その技術があるからこそ、新人を紹介するだけで20万人以上のファンを集めることができた。
『今回の子、ほんと可愛くてさぁ……いや、いつも同じこと言ってるけどね? でも今回は、ほんとレアケースで、なんかもう……うへへ、尊い』
:結局いつもと同じで草
:配信を続けるほど語彙力が減る女
:^q^
:わくわく
:^q^
:涎が出てそうな声ほんとすこ
:^q^
コメントが流れるスピードは、ミーコの配信とは比較にならない。
単純に視聴者が多いことも理由のひとつだが、それ以上に「^q^(涎が出てそうな顔)」などの定型文が確立されているからである。
自分で考えてコメントするよりも、適切なタイミングで定型文を投稿する方が簡単である。また、複数人が同じコメントを投稿することで一体感を味わえる。
要するに、この配信に参加している者達は、慣れている。
目の肥えた視聴者達の元に、いきなり新人を投入するのは酷だ。
『今日の配信が始まる直前に、メールが届いたんよ。要約すると、今日はよろしく。マジでコミュ障だから、急に黙ったり、引きこもったりするかもだけど、決して悪意は無いッス。仲良くしましょう。こんな感じ』
新見真希は、それを理解している。
だから、そのハードルを下げるため、こうして前振りをしている。
『んきゃわぁぁぁゆぃぃぃいっひぃぃぃぃ!』
:い つ も の
:^q^
:壊れたwww
:草
:^q^
:引きこもったりする???
『お姉さんに任せてえぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
:声遠くて草
:^q^
:固まったw
:動かないwww
:安定の変態
:wwww
:戻ってこーいw
『はぁ……はぁ……呼ぶね?』
:今は一番ダメだろwww
:^q^
:ちょっと待てw
:呼吸整えろwww
:草
:^q^
:新人ちゃん、強く生きて……
インターネットが登場した初期のころは、キャラクターと演者を分けて考えることが一般的であった。しかしVtuberの視聴者は演者の存在に肯定的である。
演者が席を外し、カメラが顔などを認識できなくなると、アバターは硬直する。
要するに真希は、カメラの前から移動して、愛を叫んだのである。視聴者達はその行動を想像して草を生やした。訓練された視聴者は自我を生贄に捧げることで幻覚を見る能力を手に入れることができるのだ。
視聴者の目は肥えている。
だからこそ、しっかりと場を温めてから、真希は言う。
『これから紹介する期待の新人は……この人です!』
瞬間、配信画面が真っ白になる。
まずは左側に新見真希が現れ、そして右側にミーコが現れた。
:かわいい!
:あー! この子か!
:いらっしゃあああああい!
:きたわね^q^
:かわいい
:ねこ!
:魂も知らない肉体の子だ!
『音、聴こえる?』
歓迎のコメントが流れる中、真希は言った。
ミーコのアバターは動いているが、返事は無い。
『あれ? ウチの声、大丈夫だよね?』
:聴こえてるよー
:かわいい
:新人ちゃんどうした?
:真希さん涎拭かないから
:怯えちゃった……
『マイクのトラブルかな?』
真希は呟き、ラインを使って連絡を取ろうとした。
その瞬間──
『こんにちは!』
『うぉっ、はい、こんにちはァ!』
:元気の良い店員かな?
:草
:声かわいい!
:良いマイク使ってるね
:ガチ驚いてて草
『ミーコです!』
『はーい。真希でーす。今日は、ありがとね』
何も無い背景をバックに二人は会話する。
それだけでも見栄えが良く感じられるのは、Vtuberの特権だろうか。
『んじゃ、改めて紹介するね。彼女はミーコ学園の生徒かつ理事長かつ校長先生かつ創設者のミーコだよ。今日は留学生として、真希学園に来てくれました。拍手~!』
:88888888
:88888
:真希学園wwww
:8888888888888
:8888888888
:かわいい
:88888888
:肩書き多くて草
:え、学園のあれこれ全てワンオペしているミーコが留学ですか?
:8888888888
:888888
:88888888888888
『好きな食べ物はおにぎりです!』
『あははっ、自己紹介続いてた』
:なにわろてんねん
:不思議ちゃんか?
:かわいい
:おにぎりwww
『嫌いな食べ物はパンです!』
:パン!?
:パン!?
:なんで!?
:パン嫌いな人おるの!?
:アレルギーか?
:パン!?
『……』
ミーコは沈黙した。
会話のレパートリーが尽きたからである。彼女は今日までの数日間で練習した全てを出し切ったのだ。その事実を知らない真希は、普通に会話を続ける。
『自己紹介ありがと。パンが嫌いとか珍しいね』
『……ぁぃ』
:声ちっさwww
:かわいい
:変態の圧
:^q^
『えっと、ミーコって呼んでも大丈夫?』
『……ぁぃ』
ミーコは、とてもがんばった。
しかし、ほんの数日で「克服」することはできなかった。
逃げたい。逃げたい。逃げたい。
誰も見てない狭い部屋の中で、彼女は不安や恐怖と必死に戦っている。
『えへへ、やったぁ。ミーコ、ウチのことは真希って呼んでね』
『…………』
限界は、あまりにも近いところにあった。
『んにゃ? マイク切れちゃったのかな?』
ミーコは気力を使い果たした。
もはや一言も喋ることはできない。
しかし配信は始まったばかり。
ここで逃げだすことはできない。
どうしよう。どうしよう。
パニックに陥る。呼吸が荒くなる。
──だが、
『!?』
:!?
:!?
:!?!!?
:かわいい
:!?
:!!!?!?
──当然、この状況は予想できた。
だから彼は、あらかじめ逃げ道を用意していた。
彼女は大きく息を吸い込む。
そして、とっておきの言葉を叫んだ。
1
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた
羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる