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恋中さんとの休日1
恋中さんとお母さん
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バイト終わり。
俺はそわそわしていた。
智成と鈴原さんの来店とか、そこそこ非日常的なイベントはあったものの、思考の大半を占めるのは恋中さんのことだ。
なぜ店に来たのだろう。
なぜ何も言わず帰ってしまったのだろう。
鈴原さんと偶然会ったということだから、たまたま別の用事で近くを通ったら捕まって断れなかったとか、ふたを開ければ大した理由は無いのかもしれない。
現状を端的に表すならば、シュレディンガーの恋中さん来訪理由だ。
答えを観測するまでは無限の可能性がある。故に、無限に悩ましい。
首を左右に軽く振る。
それから落ち着かない気持ちを別の何かに逸らすためスマホを手に取った。
いくつかラインに通知がある。
俺は特に何も考えずアプリを起動して、吸い寄せられるようにして恋中さんとのトークを開いた。
……重症かよ。
内心で自嘲しながらもメッセージを読む。
【hoge】
お母さんが来ています
【hoge】
私の部屋です
【hoge】
助けてください
俺は足を止めた。
「……どういうことだ?」
お母さん。
分かる。お母さんなのだろう。
助けて。
分からない。直前の話と繋がらない。
「……親と仲悪いのか?」
恋中さんのお母さん。
子は親を写す鏡というから、彼女のようにしっかりとした人なのだろうか?
「とりま返事するか」
【大和】
大丈夫?
5秒待つ。既読は付かない。
「……帰るか」
彼女には即既読を付けるイメージがあったけれど、今回は違った。
どうせ家まで数分だ。
俺は直接会って確かめようと考えて、再び歩き始めた。
* * *
「やぁぁぁまぁぁぁとぉぉぉ!」
帰宅後、部屋のドアを開けるとそこには俺の母さんが立っていた。
「あぁぁぁ息子ッ、息子ッ、数百万秒振りの息子ニウムぅぅぅぅ」
「離れろっ、こらっ」
全力で抵抗していると、視線の端に別の人物が映った。
目を向ける。
恋中さんが困ったような笑顔で答えた。
俺は全て察した。
お母さんって、俺の方かよ!?
「うへ、うへへ、私の可愛い大和。照れて暴れる大和。本当は甘えん坊の大和。コーヒーと汗の匂いがする大和。前より少し背が伸びたわね。相変わらず髪質はトゲトゲね。少し痩せたわね。ちゃんと食べてる? えっ、私を食べたい? やだもぉ! 15年振りにおっぱい飲みまちゅか?」
「言ってねぇよ! いい加減にしろ!」
「やん!」
俺は少し強引の母を引き剥がす。
それから素早く部屋まで後退してドアを閉めた。
「こらぁ! また直ぐ引きこもってぇ!」
背中から聞こえる声を無視して、部屋の中央付近、ベッドの横にちょこんと座る恋中さんを見て、俺は苦笑する。
「……大丈夫だった?」
彼女は目を逸らす。
やがて引き攣った笑顔で俺を見て言った。
「愉快なお母さんですね」
あああああああああああぁあぁぁぁあぁっぁぁぁぁあぁぁぁぁあ────ッ!!?
* 数分後 *
俺は床の上に正座していた。
右斜め前にはベッドに正座する恋中さん。そして左斜め前には同じくベッドに正座する母さんの姿がある。
しばらく静寂が続いた後、母さんはコホンと咳払いをして、恋中さんを睨みながら言った。
「誰よこの女」
数時間前のこと。
カフェから帰った恋中さんは、俺の部屋の前で座るスーツ姿の不審者を目にした。
母さんは挨拶をして、俺の母親であることを明かした。恋中さんは慌てて自己紹介をして「いつもお世話になっています」と社交的な挨拶をした。
その結果。
「お隣の同級生の家にほぼ毎日いりびたっているですってぇぇぇ?」
こうなった。
「おい小娘」
母さんは膝立ちになり、恋中さんを斜め上から睨め付ける。
「貴様に大和が養えるか?」
「母さん、やめてくれ。頼むから」
「黙りなさい」
俺は溜息を吐いた。
長年の付き合いで、こうなった母さんは止められないことを理解している。
……恋中さん、本当にごめん。
俺は謝罪の念を込めて彼女に頭を下げた。
今は耐えるしかない。その分だけ嵐が去ったら全力で詫びよう。
「小娘、貴様の収入を言ってみろ」
……あ、母さん、その話題は。
「どうせゼロなのだろう? 男に寄生して生きようと考える薄汚いブタなのだろう? そのような娘に息子はやれない。私の年収は900万円です。これを超えてから出直しなさい!」
「……6250ドルです」
「はぁ?」
「……私の月収は、6250ドルです」
「はっ、口だけなら何とでも言えるわよねぇ!」
「ちょっと待っててください」
恋中さんは部屋を出て、直ぐに戻った。
その手には通帳があった。母さんは通帳を受け取ると、しばらくして俺に言った。
「……今って1ドルいくらだっけ?」
「130円くらい?」
「……」
母さんは黙り込む。
多分、計算しているのだろう。
「……え、私よりも上?」
結論が出たらしい。
「……ふーん? だけど大切なのはお金だけじゃないですからねぇ!?」
何やら強がっているが、涙目である。
恋中さんが焦った様子で俺を見ている。
……誰か助けてくれ。
心から願った直後、母さんが俺を見た。
そしてグッと距離を寄せ、俺を抱擁する。
「私はこんなことできますけどー!」
「母さん、いい加減に──ムグッ」
声を出そうとしたら無理矢理おっぱいに沈められた。流石は母親だ。息子を黙らせる方法を誰よりも理解している──いや、いや、いや!? 恋中さんの前だぞ!?
「ほら小娘、貴様に同じことができるか?」
やめろバカ。意味不明な煽り方をするな。
恋中さん、本当にごめん。無視してくれて大丈夫だからな。
「……できます」
待て。
「ん-? なにぃ? 聞こえないんだけどー?」
「できます!」
本当に待って。張り合わなくていい。大丈夫だから。
「ほー? じゃあ勝負しようか!?」
母さんは俺を釈放すると、恋中さんの隣に正座した。
「さぁ! 好きな方に抱きつきなさい!」
「母さん、いい加減にしてくれ」
「先に言っておきますが、どちらも選ばないのはダメですよ? その場合は来月以降の家賃支払いを停止します」
「最低だな!?」
「んふふ、ママにギュッとすれば終わるだけの簡単なお仕事ですよ~!」
母さんは両手を広げ、満面の笑みを俺に向けた。
「……」
俺は左手で頭を抱える。
母さんと出会ってから数分で、一日分のバイトよりも遥かに疲れている。
どうしたものか。
悩みながら恋中さんに目を向ける。
彼女はビクリと肩を揺らした後、俯きながら両手を広げた。
「……」
俺は両手で頭を抱える。
状況が全く分からない。
……とりあえず、母さんの機嫌を取るか?
不本意だが、それが最善だろう。
仮に逃げた場合、母さんは家賃停止を有限実行する。
恋中さんを選んだ場合は、あれこれと文句をつけて別の勝負が始まるに違いない。
要するに、実質的な選択肢はひとつしかない。
「んふふ、正しい選択ですね」
俺が一歩近づくと、母さんは勝ち誇ったような声で言った。
恋中さんが顔を上げる。
彼女は、とても寂しそうな顔をしていた。
……卑怯だろ。
「んなっ!?」
俺は恋中さんの前に膝を付いた。
「……後で謝る」
母さんの目線が頬に突き刺さる。
絶対に面倒なことになる。だけど、それがどうした。
そんなの、恋中さんにあんな顔をさせる理由にはならない。
「ダメえぇぇぇ!」
恋中さんに手を伸ばした直後、母さんに体当たりされた。
弾き飛ばされた俺は床に手を付き、そこそこのダメージを感じながら起き上がる。
「……なにすんだよ」
「まだ早い!」
母さんは駄々をこねる子供みたいに言う。
「まだ早いの!」
それから恋中さんを睨み付けて、
「これで勝ったと思うなよ~!」
という捨て台詞を残し、走り去った。
「……」
「……」
部屋に静寂が生まれる。
なんとなく恋中さんに目を向けると、ちょうど彼女も俺の方を見た。
目が合う。
恋中さんは左右に目を泳がせた後、少しひきつった笑顔で言った。
「愉快なお母さまですね」
「本当に申し訳ありませんでした」
その後、俺は十分ほど土下座の姿勢を維持したのだった。
俺はそわそわしていた。
智成と鈴原さんの来店とか、そこそこ非日常的なイベントはあったものの、思考の大半を占めるのは恋中さんのことだ。
なぜ店に来たのだろう。
なぜ何も言わず帰ってしまったのだろう。
鈴原さんと偶然会ったということだから、たまたま別の用事で近くを通ったら捕まって断れなかったとか、ふたを開ければ大した理由は無いのかもしれない。
現状を端的に表すならば、シュレディンガーの恋中さん来訪理由だ。
答えを観測するまでは無限の可能性がある。故に、無限に悩ましい。
首を左右に軽く振る。
それから落ち着かない気持ちを別の何かに逸らすためスマホを手に取った。
いくつかラインに通知がある。
俺は特に何も考えずアプリを起動して、吸い寄せられるようにして恋中さんとのトークを開いた。
……重症かよ。
内心で自嘲しながらもメッセージを読む。
【hoge】
お母さんが来ています
【hoge】
私の部屋です
【hoge】
助けてください
俺は足を止めた。
「……どういうことだ?」
お母さん。
分かる。お母さんなのだろう。
助けて。
分からない。直前の話と繋がらない。
「……親と仲悪いのか?」
恋中さんのお母さん。
子は親を写す鏡というから、彼女のようにしっかりとした人なのだろうか?
「とりま返事するか」
【大和】
大丈夫?
5秒待つ。既読は付かない。
「……帰るか」
彼女には即既読を付けるイメージがあったけれど、今回は違った。
どうせ家まで数分だ。
俺は直接会って確かめようと考えて、再び歩き始めた。
* * *
「やぁぁぁまぁぁぁとぉぉぉ!」
帰宅後、部屋のドアを開けるとそこには俺の母さんが立っていた。
「あぁぁぁ息子ッ、息子ッ、数百万秒振りの息子ニウムぅぅぅぅ」
「離れろっ、こらっ」
全力で抵抗していると、視線の端に別の人物が映った。
目を向ける。
恋中さんが困ったような笑顔で答えた。
俺は全て察した。
お母さんって、俺の方かよ!?
「うへ、うへへ、私の可愛い大和。照れて暴れる大和。本当は甘えん坊の大和。コーヒーと汗の匂いがする大和。前より少し背が伸びたわね。相変わらず髪質はトゲトゲね。少し痩せたわね。ちゃんと食べてる? えっ、私を食べたい? やだもぉ! 15年振りにおっぱい飲みまちゅか?」
「言ってねぇよ! いい加減にしろ!」
「やん!」
俺は少し強引の母を引き剥がす。
それから素早く部屋まで後退してドアを閉めた。
「こらぁ! また直ぐ引きこもってぇ!」
背中から聞こえる声を無視して、部屋の中央付近、ベッドの横にちょこんと座る恋中さんを見て、俺は苦笑する。
「……大丈夫だった?」
彼女は目を逸らす。
やがて引き攣った笑顔で俺を見て言った。
「愉快なお母さんですね」
あああああああああああぁあぁぁぁあぁっぁぁぁぁあぁぁぁぁあ────ッ!!?
* 数分後 *
俺は床の上に正座していた。
右斜め前にはベッドに正座する恋中さん。そして左斜め前には同じくベッドに正座する母さんの姿がある。
しばらく静寂が続いた後、母さんはコホンと咳払いをして、恋中さんを睨みながら言った。
「誰よこの女」
数時間前のこと。
カフェから帰った恋中さんは、俺の部屋の前で座るスーツ姿の不審者を目にした。
母さんは挨拶をして、俺の母親であることを明かした。恋中さんは慌てて自己紹介をして「いつもお世話になっています」と社交的な挨拶をした。
その結果。
「お隣の同級生の家にほぼ毎日いりびたっているですってぇぇぇ?」
こうなった。
「おい小娘」
母さんは膝立ちになり、恋中さんを斜め上から睨め付ける。
「貴様に大和が養えるか?」
「母さん、やめてくれ。頼むから」
「黙りなさい」
俺は溜息を吐いた。
長年の付き合いで、こうなった母さんは止められないことを理解している。
……恋中さん、本当にごめん。
俺は謝罪の念を込めて彼女に頭を下げた。
今は耐えるしかない。その分だけ嵐が去ったら全力で詫びよう。
「小娘、貴様の収入を言ってみろ」
……あ、母さん、その話題は。
「どうせゼロなのだろう? 男に寄生して生きようと考える薄汚いブタなのだろう? そのような娘に息子はやれない。私の年収は900万円です。これを超えてから出直しなさい!」
「……6250ドルです」
「はぁ?」
「……私の月収は、6250ドルです」
「はっ、口だけなら何とでも言えるわよねぇ!」
「ちょっと待っててください」
恋中さんは部屋を出て、直ぐに戻った。
その手には通帳があった。母さんは通帳を受け取ると、しばらくして俺に言った。
「……今って1ドルいくらだっけ?」
「130円くらい?」
「……」
母さんは黙り込む。
多分、計算しているのだろう。
「……え、私よりも上?」
結論が出たらしい。
「……ふーん? だけど大切なのはお金だけじゃないですからねぇ!?」
何やら強がっているが、涙目である。
恋中さんが焦った様子で俺を見ている。
……誰か助けてくれ。
心から願った直後、母さんが俺を見た。
そしてグッと距離を寄せ、俺を抱擁する。
「私はこんなことできますけどー!」
「母さん、いい加減に──ムグッ」
声を出そうとしたら無理矢理おっぱいに沈められた。流石は母親だ。息子を黙らせる方法を誰よりも理解している──いや、いや、いや!? 恋中さんの前だぞ!?
「ほら小娘、貴様に同じことができるか?」
やめろバカ。意味不明な煽り方をするな。
恋中さん、本当にごめん。無視してくれて大丈夫だからな。
「……できます」
待て。
「ん-? なにぃ? 聞こえないんだけどー?」
「できます!」
本当に待って。張り合わなくていい。大丈夫だから。
「ほー? じゃあ勝負しようか!?」
母さんは俺を釈放すると、恋中さんの隣に正座した。
「さぁ! 好きな方に抱きつきなさい!」
「母さん、いい加減にしてくれ」
「先に言っておきますが、どちらも選ばないのはダメですよ? その場合は来月以降の家賃支払いを停止します」
「最低だな!?」
「んふふ、ママにギュッとすれば終わるだけの簡単なお仕事ですよ~!」
母さんは両手を広げ、満面の笑みを俺に向けた。
「……」
俺は左手で頭を抱える。
母さんと出会ってから数分で、一日分のバイトよりも遥かに疲れている。
どうしたものか。
悩みながら恋中さんに目を向ける。
彼女はビクリと肩を揺らした後、俯きながら両手を広げた。
「……」
俺は両手で頭を抱える。
状況が全く分からない。
……とりあえず、母さんの機嫌を取るか?
不本意だが、それが最善だろう。
仮に逃げた場合、母さんは家賃停止を有限実行する。
恋中さんを選んだ場合は、あれこれと文句をつけて別の勝負が始まるに違いない。
要するに、実質的な選択肢はひとつしかない。
「んふふ、正しい選択ですね」
俺が一歩近づくと、母さんは勝ち誇ったような声で言った。
恋中さんが顔を上げる。
彼女は、とても寂しそうな顔をしていた。
……卑怯だろ。
「んなっ!?」
俺は恋中さんの前に膝を付いた。
「……後で謝る」
母さんの目線が頬に突き刺さる。
絶対に面倒なことになる。だけど、それがどうした。
そんなの、恋中さんにあんな顔をさせる理由にはならない。
「ダメえぇぇぇ!」
恋中さんに手を伸ばした直後、母さんに体当たりされた。
弾き飛ばされた俺は床に手を付き、そこそこのダメージを感じながら起き上がる。
「……なにすんだよ」
「まだ早い!」
母さんは駄々をこねる子供みたいに言う。
「まだ早いの!」
それから恋中さんを睨み付けて、
「これで勝ったと思うなよ~!」
という捨て台詞を残し、走り去った。
「……」
「……」
部屋に静寂が生まれる。
なんとなく恋中さんに目を向けると、ちょうど彼女も俺の方を見た。
目が合う。
恋中さんは左右に目を泳がせた後、少しひきつった笑顔で言った。
「愉快なお母さまですね」
「本当に申し訳ありませんでした」
その後、俺は十分ほど土下座の姿勢を維持したのだった。
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