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長くなりすぎた初エッチ編
事後とお風呂と相互オナ
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「うー……」
「わりぃ星野……。今度からはちゃんとゴム使うわ……」
暫くトイレに籠った後、茹ですぎたホウレンソウみたいにぐったりする僕を鬼塚君が心配する。
お尻セックスでお腹ピーピーになってしまった事は別にいい。
いや、全然よくはないけれど。
お金玉の中身に続き、お腹の中もスッキリして、お腹が痛いのは大分楽になった。
それでもまだ、僕のお腹は軽いボディーブローを連打されたみたいにズーンと重い痛みが残っていたけれど、多分これはダイレクトお尻射精のせいじゃなく、純粋なお尻セックスによるものだろう。
実際、鬼塚君の凶悪おちんちんに直接内臓を突き上げられたのだから、ボディーブローを受けたようなものである。
痛いと言うか苦しいけど、それすらも今の僕には鬼塚君との行為の証、素晴らしいお尻エッチの余韻の一部のように感じられて、嫌な気分では全然なかった。
それよりも、大好きな鬼塚君の、大大大好きになってしまった鬼塚君の、僕の処女を奪った彼氏の前で、お腹ピーピーになってしまい、お姫様抱っこでトイレに連れていかれ、聞かれたくない恥ずかしい音を出してしまった事の方が恥ずかしい。
しかも鬼塚君、僕がそのまま死んでしまうんじゃないかと心配して、僕がスッキリしている最中も暫く扉の前に張り付いていたのだ。僕が嫌だと言わなければ、ヤダヤダヤダと半泣きでお願いしなければ、そのまま最後までトイレの前に居座りそうだったし、中まで入って来そうだった。
それが恥ずかしいだけで、ゴム無しお尻セックスについてはなんの文句もない僕だった。
僕だって、男の子同士のお尻セックスをするのにゴムが必要だなんてこれっぽっちも考えていなかったから、鬼塚君を責める資格はないし、そんなつもりもない。多分きっと、僕のお尻と鬼塚君のおちんちんの健康の為にも、ゴムは着けた方がいいのだろうけど。
でも僕としては、生で中だしされた方が達成感と言うか、充実感と言うか、鬼塚君に犯された感があって良いなと思う。ゴム有セックスをしたわけではないから分からないけれど、多分きっとそう思う。
だってあの、お尻の中にビュービューと、ビュクビュクと、鬼塚君の我慢を超えた限界お漏らし精液が力強く叩きつけられる感覚は、火傷するような、マグマが広がるような感覚は、ゴム有お尻セックスでは得られないはずだから。
そう言った現実的な感覚以上に、鬼塚君に中だしされたというプライスレスな事実が自分でもビックリするくらい僕の心を満足させ、幸せな気分にした。
鬼塚君に中だしされる事で、口先だけでなく、本当に鬼塚君の彼氏になれたんだと思える気がした。確信は出来ないけれど、未だに不安ではあるけれど、あの瞬間だけは、僕は何の疑問もなくそう信じる事が出来た。
ちなみに、鬼塚君は僕を俺の女だと言うけれど、それについては内心僕は反対していた。
だって僕は男の子だし。
そりゃ、背も小さいし童顔だし、皮かぶりの子供おちんちんの癖に乳輪と乳首だけは無駄に綺麗で大きいけれど。
それでもやはり、事実として、僕は男の子だし、それを曲げる気は毛頭ない。
今の所はそれについて声に出して反論する気はないけれど、内心ではそう思っている。
まぁ、それは余談だ。
結論僕は、また鬼塚君とゴム無しセックスをしたいと思っている。
ゴムなしで中だしされたいと思っている。
でも、そんな事をこの場で言ったら淫乱だと思われて引かれるかもしれないし、そうでなくとも鬼塚君は僕が思っていた以上にずっと紳士で優しい男の子だったから、普通に怒られるかもしれない。
それは嫌なので、鬼塚君の気持ちを尊重し、たまにそれとなく、ゴム無しセックスをおねだりするくらいに留めておこうと思う。
そんな事を、快楽の過負荷で半ば麻痺した頭でポヤポヤと考えている。
今僕は、裸の鬼塚君と一緒に鬼塚君の部屋のラブホみたいな(イメージ)お洒落お風呂の洗い場のお風呂椅子に座っている。
本当は今すぐにでも横になってスヤァ……と寝てしまいたかったけれど、僕は全身汗と精子でドロドロだし、そろそろ帰らないといけない時間も近づいている。
それで鬼塚君は、最後の力を振り絞ってお尻を拭いた後、ヘロヘロになって便座の上で寝落ちしかけている僕を再びお姫様抱っこし、お風呂に連れ込みお風呂椅子に座らせたというわけだった。
「……僕は平気だけど……」
ウトウトしながら僕は言う。
僕に出来る精一杯のゴムなしエッチOKですの合図だ。
それに、これ以上鬼塚君の心配そうな顔を見たくない。
こんなに気持ち良くしてもらい、幸せな気持ちにして貰ったのに。
何者でもない、無味乾燥な僕の人生を今この瞬間だけでもド派手なゲーミングカラーに輝かせてくれたのに。
感謝しかないのに、ありがとうの気持ちしかないのに、申し訳なさそうな顔なんかして欲しくない。
そんなの僕が逆に申し訳なくなってしまう。
「うるせぇ! 俺が平気じゃねぇんだよ! そりゃ俺だって生でしてぇけど、好きな相手を苦しめるのは嫌だろうが! 星野に痛いの我慢させて、苦しい気持ちにさせて、そんなんでエッチしても後味悪いだけで全然気持ちよくねぇよ!」
「ご、ごめんなさい……」
思ったよりも怒られて、というか普通に怒られて、僕はびっくりして、怖くて、しゅんとして、ちょっと泣きそうになった。
僕はバカだ。
ずっとバカだけど。
鬼塚君の気持ち、何も考えていなかった。
怒られて当然で、嫌われたって仕方ない……。
そう思うと、さっきまで愛の証のように思えていたお腹のズンズンすらも僕の愚かさの証明、その罪に対する罰のように思えてしまい、余計に苦しくなってくる。
「ち、ちげぇし! 星野に怒ってんじゃねぇよ! 自分に怒ってんの! だから泣くなよ! ほ、ほら! 詫びに身体洗ってやるから!」
あからさまに慌てると、鬼塚君が子供用の車でも洗車するみたいに僕にシャワーを浴びせる。
現金な僕は、単純な僕は、それだけの事でホッとして、嬉しくて、また泣きそうになる。
「……ぅん。ありがと……うぅ……」
「だから泣くなって! 悪かったよ!」
「嬉し泣きだよ……。ていうか鬼塚君、僕が泣いてるの、好きなんじゃなかったの?」
コシコシと目元を拭いながら僕は聞く。
「好きだけど、種類によるだろ。ガチ泣きっつーか、悲しくて泣いてるのは普通に嫌だろ。一応これでも、俺は星野の事好きなんだからよ……」
シャワーを浴びせながら、恥ずかしそうに鬼塚君が言う。
僕の胸はキュンキュンする。
嬉しくて、心も体も、甘えん坊の子猫みたいにミャ~! となってしまう。
心のおちんちんが勃起する。
あんなに射精した後でなかったら、多分普通に勃っちゃってたと思う。
というか、ちょっと勃ってしまった。
流石にヘロヘロでフル勃起はしないけれど、お腹の奥がキュンキュンして、腰骨がモゾモゾして、それがおちんちんに集まって、半勃ち未満の甘勃起をして、ピクピクしてしまう。
恥ずかしい……。
これじゃ万年発情期のスケベ人間だ。
あくまで僕は、ごく普通の思春期男子と同程度で、ものすごくエッチでスケベというわけじゃなかったはずなのに。
大好きな鬼塚君に甘い言葉をかけられると、嬉しくってキュンキュンして、心のおちんちんが勃起して、それにつられて身体のおちんちんも勃ってしまうのだ。
でも、それを知られたら淫乱だと思われそうだから、僕はさり気なくおちんちんを手で隠した。
鬼塚君は互いの汗と精液のドロドロをシャワーで流すと、僕の頭を洗いにかかった。
見た事のない、セクシーな匂いのする高そうなボトルのシャンプーを使い、僕の頭をワシワシする。
「い、いいよ、自分でやるから……」
あんなに沢山気持ち良くして貰い、トイレにまで連れて行って貰い、その上頭まで洗わせるなんて申し訳ない。
「うるせぇ。詫びだって言ってんだろ。黙って洗われてろ」
「で、でも……、悪いよ……」
「俺が洗いてぇんだよ。言わせんな!」
予想外の言葉に僕は困惑する。
鬼塚君が僕の頭を洗いたい?
そんな事ってあるだろうか。
普通に考えれば僕を納得させる為の方便だけれど、照れたような雰囲気には、どうしようもないガチさがあった。
鬼塚君は僕の後ろに立っていた。
僕の頭を泡だらけにして、男の子のごつごつとした手で、僕の雄っぱいをメロメロにした指先を、その腹を、ブラシのように使って時にワシワシと力強く、時にソリソリと甘く優しく、愛撫するようにマッサージする。
なんだかそれは、鬼塚君によしよしされているみたいで凄く気持ちが良い。
気が付けば、僕の頭皮は性感帯になってしまった。
「……ぁ……んぁ……ぁぁん……」
ハチミツみたいに心が蕩け、女の子みたいな甘ったるい喘ぎ声になって口から溢れてしまう。
甘勃ちしたおちんちんが切なくて、僕は鬼塚君から見えないのをいいことに、隠れてこっそりニギニギした。
「エロい声出すなよ。ムラムラすんだろ……」
鬼塚君の声はイライラしていた。
でもそれは、悪いイライラ、怖いイライラではない。
発情しはじめた、おちんちんがイライラした時の声だ。
それを証明するように、僕の背中にムニッと硬いものが当たった。
だらりと下がった鬼塚君の鬼塚様がイライラして、半勃ちになって僕の背中に当たったのだ。
その事実に胸がキュンとして、そのキュンがピンボールみたいに僕の身体を転がってお腹から腰、腰からおちんちんへと落ちていく。
おちんちんが切なくて、僕は皮の上からニギニギしてしまう。ギュ~ッと握ったり、バレないにこっそりコシコシしごいてしまう。
鬼塚君の目の前で、頭を洗われながらオナニーなんてダメなのに。
そんな事していると知られたら軽蔑されるかもしれないのに。
おちんちんが切なくて止められない。
それだけじゃない。
鬼塚君に愛撫され、ブラシみたいな指紋でコシコシ、ゾリゾリ磨かれて、千切れるくらいギューッと抓まれたせいで、僕の乳首と乳輪は充血して腫れていた。
それはまだ収まっていなくて、まだジンジンとしていて、もどかしい甘い電気を発していた。シャワーで血行がよくなったからか、それはますます強くなっていた。
それでその……。
すごく恥ずかしいのだけど。
男の子の僕がそんな事をするのは、鬼塚君の前でおちんちんをシュッシュするよりもずっとずっと恥ずかしい事なのだけど……。
僕は今、物凄く雄っぱいを触りたかった。
ピンピンに勃った乳首をキュッと抓って中に溜まった切なさを解放したい。
チリチリと痺れるように疼く乳輪をソリソリして、膿のような切なさを出してしまいたい。
ダメなのに。
そんなの絶対バレるのに。
バレたら嫌われるかもしれないのに。
我慢出来ず、僕の右手はさり気なく雄っぱいに伸びてしまう。
左手でおちんちんをニギニギしながら、さもちょっと痒いだけですよ~みたいな顔をしながら、親指でソリ……ソリ……と擦ってしまう。
それだけでも腰が浮きそうになるくらい気持ち良かった。
その癖貪欲な僕の雄っぱいはすぐにまた切なくなり、触る前よりもどかしくなり、もっと激しく弄りたくなる。
人差指と親指でギュッと抓って、そのままクニクニ転がして、乳輪を円を描くようにコシコシしたくなる。
というかしてしまった。
こんなの絶対ダメなのに、そんな事は百も承知なのに、だからこそ気持ち良くなってしまう。
気付けば僕は完全に勃起して、頭の中がおちんちんになってしまった。
鬼塚君もそうなのだろう。
僕の頭を無言で洗いながら、僕のツルツルの背中に、ガチガチに勃起して上を向こうとするおちんちんをグリグリグリグリ押し当てている。
エロい。
エロ過ぎる。
頭を洗われているせいで目を閉じているから、余計にエロい。
視覚がない分、その他の感覚が敏感になる。
乳首と乳輪がおちんちんが敏感になる。
それと、鬼塚君のおちんちんが触れる背中が。
僕の身体はその四つだけになってしまう。
「はっ……はっ……はっ……はっ……」
切なそうな鬼塚君の荒い吐息がお風呂場に広がる。
「ん……んぁ……ふぎゅぅ……」
抑えきれない僕の喘ぎ声も響いてしまう。
もう、お互いにバレバレのまま、バレてないというていでオナニーを始めていた。
鬼塚君がしてるんだから僕もいいよねと思った。
鬼塚君も僕がしてるんだからいいだろと思っているのだろう。
このまま達してもいいのだけれど。
このまま背中に射精され、僕もその場で出してしまってもいいのだけど。
なんだかそれでは寂しい気がした。
折角鬼塚君がそばにいるのに、僕から見えない位置に居られるのは嫌だ。
「……鬼塚君」
「な、なんだよ!」
呼び掛けると、鬼塚君がビクリと震え、恥ずかしそうに聞き返した。
僕の背中を使ってオナっている事はどう考えてもバレバレなのに、バレないはずなんか絶対にないのに、今更恥ずかしがるなんて可愛すぎる。
可愛くて、大好きで、僕はますます頭がおちんちんになってしまう。
それで僕は言ってしまった。
「……お口でしてあげよっか」
ズン!
硬くなった鬼塚君のおちんちんに背中を押され、僕は盛大につんのめった。
「わりぃ星野……。今度からはちゃんとゴム使うわ……」
暫くトイレに籠った後、茹ですぎたホウレンソウみたいにぐったりする僕を鬼塚君が心配する。
お尻セックスでお腹ピーピーになってしまった事は別にいい。
いや、全然よくはないけれど。
お金玉の中身に続き、お腹の中もスッキリして、お腹が痛いのは大分楽になった。
それでもまだ、僕のお腹は軽いボディーブローを連打されたみたいにズーンと重い痛みが残っていたけれど、多分これはダイレクトお尻射精のせいじゃなく、純粋なお尻セックスによるものだろう。
実際、鬼塚君の凶悪おちんちんに直接内臓を突き上げられたのだから、ボディーブローを受けたようなものである。
痛いと言うか苦しいけど、それすらも今の僕には鬼塚君との行為の証、素晴らしいお尻エッチの余韻の一部のように感じられて、嫌な気分では全然なかった。
それよりも、大好きな鬼塚君の、大大大好きになってしまった鬼塚君の、僕の処女を奪った彼氏の前で、お腹ピーピーになってしまい、お姫様抱っこでトイレに連れていかれ、聞かれたくない恥ずかしい音を出してしまった事の方が恥ずかしい。
しかも鬼塚君、僕がそのまま死んでしまうんじゃないかと心配して、僕がスッキリしている最中も暫く扉の前に張り付いていたのだ。僕が嫌だと言わなければ、ヤダヤダヤダと半泣きでお願いしなければ、そのまま最後までトイレの前に居座りそうだったし、中まで入って来そうだった。
それが恥ずかしいだけで、ゴム無しお尻セックスについてはなんの文句もない僕だった。
僕だって、男の子同士のお尻セックスをするのにゴムが必要だなんてこれっぽっちも考えていなかったから、鬼塚君を責める資格はないし、そんなつもりもない。多分きっと、僕のお尻と鬼塚君のおちんちんの健康の為にも、ゴムは着けた方がいいのだろうけど。
でも僕としては、生で中だしされた方が達成感と言うか、充実感と言うか、鬼塚君に犯された感があって良いなと思う。ゴム有セックスをしたわけではないから分からないけれど、多分きっとそう思う。
だってあの、お尻の中にビュービューと、ビュクビュクと、鬼塚君の我慢を超えた限界お漏らし精液が力強く叩きつけられる感覚は、火傷するような、マグマが広がるような感覚は、ゴム有お尻セックスでは得られないはずだから。
そう言った現実的な感覚以上に、鬼塚君に中だしされたというプライスレスな事実が自分でもビックリするくらい僕の心を満足させ、幸せな気分にした。
鬼塚君に中だしされる事で、口先だけでなく、本当に鬼塚君の彼氏になれたんだと思える気がした。確信は出来ないけれど、未だに不安ではあるけれど、あの瞬間だけは、僕は何の疑問もなくそう信じる事が出来た。
ちなみに、鬼塚君は僕を俺の女だと言うけれど、それについては内心僕は反対していた。
だって僕は男の子だし。
そりゃ、背も小さいし童顔だし、皮かぶりの子供おちんちんの癖に乳輪と乳首だけは無駄に綺麗で大きいけれど。
それでもやはり、事実として、僕は男の子だし、それを曲げる気は毛頭ない。
今の所はそれについて声に出して反論する気はないけれど、内心ではそう思っている。
まぁ、それは余談だ。
結論僕は、また鬼塚君とゴム無しセックスをしたいと思っている。
ゴムなしで中だしされたいと思っている。
でも、そんな事をこの場で言ったら淫乱だと思われて引かれるかもしれないし、そうでなくとも鬼塚君は僕が思っていた以上にずっと紳士で優しい男の子だったから、普通に怒られるかもしれない。
それは嫌なので、鬼塚君の気持ちを尊重し、たまにそれとなく、ゴム無しセックスをおねだりするくらいに留めておこうと思う。
そんな事を、快楽の過負荷で半ば麻痺した頭でポヤポヤと考えている。
今僕は、裸の鬼塚君と一緒に鬼塚君の部屋のラブホみたいな(イメージ)お洒落お風呂の洗い場のお風呂椅子に座っている。
本当は今すぐにでも横になってスヤァ……と寝てしまいたかったけれど、僕は全身汗と精子でドロドロだし、そろそろ帰らないといけない時間も近づいている。
それで鬼塚君は、最後の力を振り絞ってお尻を拭いた後、ヘロヘロになって便座の上で寝落ちしかけている僕を再びお姫様抱っこし、お風呂に連れ込みお風呂椅子に座らせたというわけだった。
「……僕は平気だけど……」
ウトウトしながら僕は言う。
僕に出来る精一杯のゴムなしエッチOKですの合図だ。
それに、これ以上鬼塚君の心配そうな顔を見たくない。
こんなに気持ち良くしてもらい、幸せな気持ちにして貰ったのに。
何者でもない、無味乾燥な僕の人生を今この瞬間だけでもド派手なゲーミングカラーに輝かせてくれたのに。
感謝しかないのに、ありがとうの気持ちしかないのに、申し訳なさそうな顔なんかして欲しくない。
そんなの僕が逆に申し訳なくなってしまう。
「うるせぇ! 俺が平気じゃねぇんだよ! そりゃ俺だって生でしてぇけど、好きな相手を苦しめるのは嫌だろうが! 星野に痛いの我慢させて、苦しい気持ちにさせて、そんなんでエッチしても後味悪いだけで全然気持ちよくねぇよ!」
「ご、ごめんなさい……」
思ったよりも怒られて、というか普通に怒られて、僕はびっくりして、怖くて、しゅんとして、ちょっと泣きそうになった。
僕はバカだ。
ずっとバカだけど。
鬼塚君の気持ち、何も考えていなかった。
怒られて当然で、嫌われたって仕方ない……。
そう思うと、さっきまで愛の証のように思えていたお腹のズンズンすらも僕の愚かさの証明、その罪に対する罰のように思えてしまい、余計に苦しくなってくる。
「ち、ちげぇし! 星野に怒ってんじゃねぇよ! 自分に怒ってんの! だから泣くなよ! ほ、ほら! 詫びに身体洗ってやるから!」
あからさまに慌てると、鬼塚君が子供用の車でも洗車するみたいに僕にシャワーを浴びせる。
現金な僕は、単純な僕は、それだけの事でホッとして、嬉しくて、また泣きそうになる。
「……ぅん。ありがと……うぅ……」
「だから泣くなって! 悪かったよ!」
「嬉し泣きだよ……。ていうか鬼塚君、僕が泣いてるの、好きなんじゃなかったの?」
コシコシと目元を拭いながら僕は聞く。
「好きだけど、種類によるだろ。ガチ泣きっつーか、悲しくて泣いてるのは普通に嫌だろ。一応これでも、俺は星野の事好きなんだからよ……」
シャワーを浴びせながら、恥ずかしそうに鬼塚君が言う。
僕の胸はキュンキュンする。
嬉しくて、心も体も、甘えん坊の子猫みたいにミャ~! となってしまう。
心のおちんちんが勃起する。
あんなに射精した後でなかったら、多分普通に勃っちゃってたと思う。
というか、ちょっと勃ってしまった。
流石にヘロヘロでフル勃起はしないけれど、お腹の奥がキュンキュンして、腰骨がモゾモゾして、それがおちんちんに集まって、半勃ち未満の甘勃起をして、ピクピクしてしまう。
恥ずかしい……。
これじゃ万年発情期のスケベ人間だ。
あくまで僕は、ごく普通の思春期男子と同程度で、ものすごくエッチでスケベというわけじゃなかったはずなのに。
大好きな鬼塚君に甘い言葉をかけられると、嬉しくってキュンキュンして、心のおちんちんが勃起して、それにつられて身体のおちんちんも勃ってしまうのだ。
でも、それを知られたら淫乱だと思われそうだから、僕はさり気なくおちんちんを手で隠した。
鬼塚君は互いの汗と精液のドロドロをシャワーで流すと、僕の頭を洗いにかかった。
見た事のない、セクシーな匂いのする高そうなボトルのシャンプーを使い、僕の頭をワシワシする。
「い、いいよ、自分でやるから……」
あんなに沢山気持ち良くして貰い、トイレにまで連れて行って貰い、その上頭まで洗わせるなんて申し訳ない。
「うるせぇ。詫びだって言ってんだろ。黙って洗われてろ」
「で、でも……、悪いよ……」
「俺が洗いてぇんだよ。言わせんな!」
予想外の言葉に僕は困惑する。
鬼塚君が僕の頭を洗いたい?
そんな事ってあるだろうか。
普通に考えれば僕を納得させる為の方便だけれど、照れたような雰囲気には、どうしようもないガチさがあった。
鬼塚君は僕の後ろに立っていた。
僕の頭を泡だらけにして、男の子のごつごつとした手で、僕の雄っぱいをメロメロにした指先を、その腹を、ブラシのように使って時にワシワシと力強く、時にソリソリと甘く優しく、愛撫するようにマッサージする。
なんだかそれは、鬼塚君によしよしされているみたいで凄く気持ちが良い。
気が付けば、僕の頭皮は性感帯になってしまった。
「……ぁ……んぁ……ぁぁん……」
ハチミツみたいに心が蕩け、女の子みたいな甘ったるい喘ぎ声になって口から溢れてしまう。
甘勃ちしたおちんちんが切なくて、僕は鬼塚君から見えないのをいいことに、隠れてこっそりニギニギした。
「エロい声出すなよ。ムラムラすんだろ……」
鬼塚君の声はイライラしていた。
でもそれは、悪いイライラ、怖いイライラではない。
発情しはじめた、おちんちんがイライラした時の声だ。
それを証明するように、僕の背中にムニッと硬いものが当たった。
だらりと下がった鬼塚君の鬼塚様がイライラして、半勃ちになって僕の背中に当たったのだ。
その事実に胸がキュンとして、そのキュンがピンボールみたいに僕の身体を転がってお腹から腰、腰からおちんちんへと落ちていく。
おちんちんが切なくて、僕は皮の上からニギニギしてしまう。ギュ~ッと握ったり、バレないにこっそりコシコシしごいてしまう。
鬼塚君の目の前で、頭を洗われながらオナニーなんてダメなのに。
そんな事していると知られたら軽蔑されるかもしれないのに。
おちんちんが切なくて止められない。
それだけじゃない。
鬼塚君に愛撫され、ブラシみたいな指紋でコシコシ、ゾリゾリ磨かれて、千切れるくらいギューッと抓まれたせいで、僕の乳首と乳輪は充血して腫れていた。
それはまだ収まっていなくて、まだジンジンとしていて、もどかしい甘い電気を発していた。シャワーで血行がよくなったからか、それはますます強くなっていた。
それでその……。
すごく恥ずかしいのだけど。
男の子の僕がそんな事をするのは、鬼塚君の前でおちんちんをシュッシュするよりもずっとずっと恥ずかしい事なのだけど……。
僕は今、物凄く雄っぱいを触りたかった。
ピンピンに勃った乳首をキュッと抓って中に溜まった切なさを解放したい。
チリチリと痺れるように疼く乳輪をソリソリして、膿のような切なさを出してしまいたい。
ダメなのに。
そんなの絶対バレるのに。
バレたら嫌われるかもしれないのに。
我慢出来ず、僕の右手はさり気なく雄っぱいに伸びてしまう。
左手でおちんちんをニギニギしながら、さもちょっと痒いだけですよ~みたいな顔をしながら、親指でソリ……ソリ……と擦ってしまう。
それだけでも腰が浮きそうになるくらい気持ち良かった。
その癖貪欲な僕の雄っぱいはすぐにまた切なくなり、触る前よりもどかしくなり、もっと激しく弄りたくなる。
人差指と親指でギュッと抓って、そのままクニクニ転がして、乳輪を円を描くようにコシコシしたくなる。
というかしてしまった。
こんなの絶対ダメなのに、そんな事は百も承知なのに、だからこそ気持ち良くなってしまう。
気付けば僕は完全に勃起して、頭の中がおちんちんになってしまった。
鬼塚君もそうなのだろう。
僕の頭を無言で洗いながら、僕のツルツルの背中に、ガチガチに勃起して上を向こうとするおちんちんをグリグリグリグリ押し当てている。
エロい。
エロ過ぎる。
頭を洗われているせいで目を閉じているから、余計にエロい。
視覚がない分、その他の感覚が敏感になる。
乳首と乳輪がおちんちんが敏感になる。
それと、鬼塚君のおちんちんが触れる背中が。
僕の身体はその四つだけになってしまう。
「はっ……はっ……はっ……はっ……」
切なそうな鬼塚君の荒い吐息がお風呂場に広がる。
「ん……んぁ……ふぎゅぅ……」
抑えきれない僕の喘ぎ声も響いてしまう。
もう、お互いにバレバレのまま、バレてないというていでオナニーを始めていた。
鬼塚君がしてるんだから僕もいいよねと思った。
鬼塚君も僕がしてるんだからいいだろと思っているのだろう。
このまま達してもいいのだけれど。
このまま背中に射精され、僕もその場で出してしまってもいいのだけど。
なんだかそれでは寂しい気がした。
折角鬼塚君がそばにいるのに、僕から見えない位置に居られるのは嫌だ。
「……鬼塚君」
「な、なんだよ!」
呼び掛けると、鬼塚君がビクリと震え、恥ずかしそうに聞き返した。
僕の背中を使ってオナっている事はどう考えてもバレバレなのに、バレないはずなんか絶対にないのに、今更恥ずかしがるなんて可愛すぎる。
可愛くて、大好きで、僕はますます頭がおちんちんになってしまう。
それで僕は言ってしまった。
「……お口でしてあげよっか」
ズン!
硬くなった鬼塚君のおちんちんに背中を押され、僕は盛大につんのめった。
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