貧困女子は嘘つきばっかり

私は絵で絶対成功させる

中学を卒業してから、私は母の知り合いの紹介で地元の蕎麦屋で働くことになった。
仕事は朝7時から夜5時まで、皿洗いと接客の仕事をしていた。蕎麦屋の店主は良い人だし、給料もまあまあいい。

私の同級生たちは高校に進学して、華やかな高校生活をエンジョイしている。私は学校に行っても同級生たちの馬鹿らしい話とかに付き合う気なんかさらさらないし、かえって仕事に力を入れていた方が幸せだと思う。

毎月の給料を少しずつ貯めて、絵を描く道具とかに当てようとかそう考えていた。



「ノアさん、今月のお給料だよ」
仕事を終えて、店主から給料が入った封筒が手渡された。私は嬉しかった。
「ありがとうございます。大切に使わせていただきます！」
私は店主に頭を下げてお礼の言葉を言った。給料をもらって、店を出ようとした。自転車に乗って家に帰る事にした。私は週末の美術館やギャラリー巡り以外、ほとんど外出しない。その時間を得に費やしているからだ。

母はケーキ屋のパートの帰りにスーパーで買い物して帰る。家に帰ってからご飯を作る。毎日慎ましい生活をしていた。私は自転車で夜道を走っていた。治安が悪い所なので暴力団の人に出くわさないように注意して走っていた。