あんたは何で行列に並ぶん？

あんたは何で行列に並ぶん？

　何で貧乏人は行列に並ぶのが好きなのだろうか？　期間限定品が欲しくてほしくてどうしても手に入れたくて、ショップの行列に並んでまで欲しいなんて大変じゃないの？
　まあ人間は期間限定品とか特典付きなんてゴミみたいなもんだったら、買う気はしない。化粧品だったらまだ良いが、お風呂ポスターとか痛いデザインのバックとかだったら貰ってもあんまり得はしない様な気がする。
　何で長い行列に並んでまで欲しいのか、人間は特典付きや期間限定に弱いのは事実だ。
　売る方も通常の売り方では売れないのは分かっているから、特典付きや期間限定で売らなければならない現実がある。
　人間ってお得感があるのが好きなんだとつくづく思う。十個百円のマシュマロを売るのに五個の板チョコのおまけを付けて売れば客が喜ぶのは事実。マシュマロだけでは売れないし。美味しいのを付けて売る。
　アニメ映画を成功させるためにただ映画を上映させても売れないからＳＮＳサービスを使って、イラストコンテストを開いたり、ご当地コラボスイーツを売ったり、オンライントークショーを開いて映画を成功させているから戦略的なマーケティングを駆使してる事だ。
　　モノや文化を売るためには戦略が必要だ。イラストレーターの展覧会でも普通の展覧会では客が来ない。可愛い女の子の展覧会じゃありきたりなので、ミーアキャットだけの絵の展覧会を開いてインパクトをつけたりしてたイラストレーターもいた。そのイラストレーターはＳＮＳを使ってイラストメイキング動画を配信したり、たくさんの動物園とコラボして戦略を立てて成功させた。
　ただ絵を展示してるだけでは駄目。売るためだったらたくさんの方法を試す。
　普通の絵の展覧会なんかつまんないから。どこか一捻りが無いといけない。告知ポスターもインパクトを付けなければならない。色白の黒髪ロングの女の子なんてありきたりだ。
　自分が告知ポスターを作るなら、肌を黒くして白斑のある肌の女の子の裸の絵をポスターにすると思う。白斑のある女の子の絵は今までないと思う。大抵の女の子の絵はムラの無い肌の女の子が可愛いのが常識らしい。
　まだら肌の女の子が可愛いっていうのをトレンドにしておけば、インパクトがあって売れる可能性がある。白斑が出る病気で悩んでいる人に勇気をつける事が出来る可能性があるかもしれない。
　白斑のある肌が可愛い女の子をブームに乗せればやったもん勝ちかも。新しい漫画のキャラになるきっかけになるし、そういう女性モデルもたくさん出てくるかもしれないし、多様性のある社会を発展させるきっかけになると思う。
　ある占い師が言っていたが、これからは今まで不遇だったマイノリティの人達が世に出るっていう話を聞いて、そういう人たちはユーチューブやインスタグラムなどのＳＮＳを上手く使いこなして世に出て社会の役に立っているのは事実かもしれない。
　ネットが無い時代はインディーズ映画を売るのにすごく苦労してたらしい。でも今は動画配信サイトもあるし、口コミサイトなどでその映画を観に来る人もいるからただのインディーズ映画でも世界の映画祭で喝采浴びる様になって良かったかもしれない。
　テレビで大々的に宣伝するのはテレビ放送でタブーが無い物ばかり。タブー視しそうなものは放送規制されてしまう。批判が来るのを恐れているから。
　だから毒が無い物しか宣伝できない。何かを生み出す事が狭まってしまう。
　今はネットがあるから、ネットで有名になった物が世界的に有名になるものが増えてきた。ＷＥＢアニメを毎日無料で配信していたアニメ作家が突然テレビアニメの監督になるくらいだから、偶然をバカにできない。
　そのアニメ作家が出すＤＶＤは発売日に五十分待ちするくらいの行列が並ぶほど売れてたらしい。無料ＷＥＢアニメを毎日配信してたから、その作家にお金を出したくなる気持ちが出てくるかもしれない。
　お金を出したくなるものって強烈な個性がある事。ほわほわ動物アニメでも名言集が出来るくらいの言葉があったり、ラストが誰もが幸せな気持ちになったりするものがあるからお金を出したくなるのだろう。
　今の流行りは癒しを求めている。ギスギスした話のなんか見る方も不快にさせるし、あるアニメで最初のシリーズの監督をクビにして別の監督とプロデューサーに変えて新しいシリーズ作品を制作放送したが、前の監督が作っていた誰が見ても楽しいって気持ちにさせる作風とは逆にギスギスで不快な言葉を平気で言わせて、最後は誰にも得にしない様な最終回にさせて炎上させてしまった。
　今までの人気作が一気に落ちぶれてしまった。見る者を不快にさせても駄目って事。
　インパクトがあっても不愉快な気持ちを残させない。いい意味で心に残るものを作らなければならない。行列に並んでまで欲しいものは、いい意味で心に残るものが欲しいから。買った後に不快にさせてはいけない。
　適正な予算と人材、想像力と宣伝力が創る人間は意識しなければならない。
　ホットケーキのトッピングだって納豆とかキムチだったら嫌じゃないか。アイスクリームとかバターとかフルーツとかだったら誰にも不快にはしない。美味しくなければならない。
　物や文化を売るのには不愉快なものを作ってはいけない。誰もが良い思い出に残るものを作らなければならない。
　人気のあるブログなんか、人を不快にさせる言葉を使わず、人の目を惹きつける様なデザインの写真を使ったりしている。返信コメントも決して暴言を吐かずに「自分の知らなかったことを気付かせてくれてありがとう」とかお礼を言うようにしているそうだ。
　ユーモアを持って作れと言う。お金持ちはユーモアを持って生きている。人気者はユーモア持って生きているから、良いのかも。
　嫌われ者はユーモアが無いのが分かる。人に注意された時なんか、逆切れして引くのがよく分かる。だからお金を出したくなくなる。
　お金を出してもらいたいなら、笑顔で接してほしいと言われている。お金のある人は笑顔の人に出したくなる。ムスッとしてる人なんかに並びたくない。
　ツイッターでケンカを売るような発言をしてるような人なんか貧乏っていう話があるそうだ。お金持っている人は基本的に常識を持って生きているそうなので悪口をネットで書かないそうだ。そういう人はコソコソ生きてないし。
　　貧乏な人は自信が無くて、コソコソ生きるしか道が無いから匿名で悪口言っているから周りも貧乏らしいし。
　何かを生み出す事ってすごくエネルギーがいる。どうやったら見てくれるとか、どう宣伝したら売れるのかどうやったら心に残る事が出来るのかエネルギーを使い果たさなければならない。
　省エネで作ったものなんか、本気を見せてないから心に残らないし、お金を出したくない。人間って常に何かを作って生きなければならない宿命がある。
　だからこそ常に良い物を作る覚悟を持って生きろと言いたい。ダメな人はダメなものしか生まないし。
　みんなが良いねっていう物を作り続けたいじゃないか。そうでしょ？