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第70話 友達 花火大会
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「なぁゼフ、僕達そろそろ帰ろうかなって思ってるんだけど。」
「そうか、ホンマ世話になったな、また会いに来てな。歓迎するで。」
ゼフと僕はかなり仲良くなった。良い出会いだったな、なんだかんだあったけど。
「んであれどうするんや?帰るんやろ?」
現在ユキさんはワイン片手に村人と宴会中、何本飲んだ?もう一本オバケになってしまった…。
「ショウさぁん、みんなお酒美味しいって言ってますよぉ、もう一本欲しいってぇ」
仲間増やしたの?
「今帰るんか?ワイは別にいつまでいて貰っても良いんやけど…」
「帰れないよな…でもまぁ、楽しそうだから良いよ!僕達も飲もうぜ!」
「おっ!ええなぁ!いつまでも付き合うで!」
ゼフとたわいもない話をしながら夜を迎えた。ユキさんは村娘に風呂に誘われ、申し訳なさそうに帰ってきた…
「あの、ショウさん…私また…」
「いやいや大丈夫ですよ!ユキさんが楽しそうなの見てるだけでも僕は!」
「でももうお祭り終わっちゃいますね…ごめんなさい。私お祭りであの町の事いっぱい知って欲しかったんです…。この地下室ほどではないですけど、あの町にも良い所いっぱいあるんですよ。」
少し寂しそうに語るユキさん…
そうか、僕はこの世界に来てずっと地下室中心の生活を送って、みんなを招待して…
でもユキさんからすれば自分の暮らしてる町の良い所も見て欲しかったのかな。
「これからいっぱい見に行きましょう。僕も色々見てみようと思います。なんかごめんなさい!」
「そうですね!いっぱい見に行きましょう!行ったことない場所も!」
楽しみだな、僕もこの世界を色々見に行こう。せっかく異世界に来たんだ。
いや…結構色々行ってるような…
そんな時に心配そうにゼフが口を開いた。
「ええ雰囲気なのはええけどもう絶対間に合わんで?大丈夫なんか?祭り」
いやもう無理よ、無理無理カタツムリよ。
祭りには間に合わない時間だよなぁ…
もうやるか!ここで!
ステータスオープン!これこれ!気になってたヤツ!
打ち切りで50ポイント?安いもんだ!
場所は釣り堀でいいだろう。あそこ無駄に広いし。
「ユキさん!お祭りしましょう!花火大会!!みんなお酒とツマミとジュース持って付いてきて下さい!」
全員が準備をできたのを確認し釣り堀に移動した。
「花火ってなんや?しかもここ海やないか、なんでもアリやのう…」
「花火ですか、聞いたこと無いですけど…」
「まあ魔法みたいなもんですよ、見て楽しむもんですね、じゃあ始めましょう」
打ち上げ花火をアクティブにし、ヒューという心地よい音をあげながら打ち上がる花火。
そこからドーンと腹に響く音を立てて夜空に大輪の花を咲かせた。
「なんや!びっくりしたわぁ!!しっかし見事なもんやのぉ!」
「ひゃっ!!わわ!綺麗ですねぇ!まだまだ続くみたいですよ!」
そこからどんどん打ち上がり、最初は驚いていた村人も今ではお祭り騒ぎだ。
「ツマミが無くなったらそこの竿で魚釣って下さいね!」
花火を見ながら釣り、こんなレジャー、他にないだろ?
酒を飲みながら空を見上げる者、釣りをしてツマミを釣る者、子供には手持ち花火も配って楽しそうに走り回っている。
「ショウのスキルはみんなを笑顔にするんやな、羨ましい限りやわ」
「ゼフだってしっかりこの村の為に頑張ってんじゃん、それだって十分すごいよ」
そうかなと照れ笑いするゼフはとても格好良かった。
「ショウさん!この線香花火ってすごく綺麗ですよ!子供達と誰が一番長く保つか勝負しましょう!ゼフさんも!!」
「やりますか!僕強いですよ!無駄に!」
「何か分からんが勝負と聞いたら負けられんなぁ!」
楽しいなぁ、花火大会は大成功だった。
しかしユキさん、明日仕事無いんですか?
「そうか、ホンマ世話になったな、また会いに来てな。歓迎するで。」
ゼフと僕はかなり仲良くなった。良い出会いだったな、なんだかんだあったけど。
「んであれどうするんや?帰るんやろ?」
現在ユキさんはワイン片手に村人と宴会中、何本飲んだ?もう一本オバケになってしまった…。
「ショウさぁん、みんなお酒美味しいって言ってますよぉ、もう一本欲しいってぇ」
仲間増やしたの?
「今帰るんか?ワイは別にいつまでいて貰っても良いんやけど…」
「帰れないよな…でもまぁ、楽しそうだから良いよ!僕達も飲もうぜ!」
「おっ!ええなぁ!いつまでも付き合うで!」
ゼフとたわいもない話をしながら夜を迎えた。ユキさんは村娘に風呂に誘われ、申し訳なさそうに帰ってきた…
「あの、ショウさん…私また…」
「いやいや大丈夫ですよ!ユキさんが楽しそうなの見てるだけでも僕は!」
「でももうお祭り終わっちゃいますね…ごめんなさい。私お祭りであの町の事いっぱい知って欲しかったんです…。この地下室ほどではないですけど、あの町にも良い所いっぱいあるんですよ。」
少し寂しそうに語るユキさん…
そうか、僕はこの世界に来てずっと地下室中心の生活を送って、みんなを招待して…
でもユキさんからすれば自分の暮らしてる町の良い所も見て欲しかったのかな。
「これからいっぱい見に行きましょう。僕も色々見てみようと思います。なんかごめんなさい!」
「そうですね!いっぱい見に行きましょう!行ったことない場所も!」
楽しみだな、僕もこの世界を色々見に行こう。せっかく異世界に来たんだ。
いや…結構色々行ってるような…
そんな時に心配そうにゼフが口を開いた。
「ええ雰囲気なのはええけどもう絶対間に合わんで?大丈夫なんか?祭り」
いやもう無理よ、無理無理カタツムリよ。
祭りには間に合わない時間だよなぁ…
もうやるか!ここで!
ステータスオープン!これこれ!気になってたヤツ!
打ち切りで50ポイント?安いもんだ!
場所は釣り堀でいいだろう。あそこ無駄に広いし。
「ユキさん!お祭りしましょう!花火大会!!みんなお酒とツマミとジュース持って付いてきて下さい!」
全員が準備をできたのを確認し釣り堀に移動した。
「花火ってなんや?しかもここ海やないか、なんでもアリやのう…」
「花火ですか、聞いたこと無いですけど…」
「まあ魔法みたいなもんですよ、見て楽しむもんですね、じゃあ始めましょう」
打ち上げ花火をアクティブにし、ヒューという心地よい音をあげながら打ち上がる花火。
そこからドーンと腹に響く音を立てて夜空に大輪の花を咲かせた。
「なんや!びっくりしたわぁ!!しっかし見事なもんやのぉ!」
「ひゃっ!!わわ!綺麗ですねぇ!まだまだ続くみたいですよ!」
そこからどんどん打ち上がり、最初は驚いていた村人も今ではお祭り騒ぎだ。
「ツマミが無くなったらそこの竿で魚釣って下さいね!」
花火を見ながら釣り、こんなレジャー、他にないだろ?
酒を飲みながら空を見上げる者、釣りをしてツマミを釣る者、子供には手持ち花火も配って楽しそうに走り回っている。
「ショウのスキルはみんなを笑顔にするんやな、羨ましい限りやわ」
「ゼフだってしっかりこの村の為に頑張ってんじゃん、それだって十分すごいよ」
そうかなと照れ笑いするゼフはとても格好良かった。
「ショウさん!この線香花火ってすごく綺麗ですよ!子供達と誰が一番長く保つか勝負しましょう!ゼフさんも!!」
「やりますか!僕強いですよ!無駄に!」
「何か分からんが勝負と聞いたら負けられんなぁ!」
楽しいなぁ、花火大会は大成功だった。
しかしユキさん、明日仕事無いんですか?
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