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第六試練(2)
戦闘地獄 2
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「あと、五十機も居るのかよ」
修介がチッと舌打ちをする。また、新たな二機が二人の前に出てきた。容赦なく襲いかかる。二人が反撃をする間もない。
「こんなんじゃ、反撃できない」
凛が苛立たしげに言う。
「よし!今だ」
ロボットの斬撃を上手く避け、修介が反撃する。見事命中した。凛の目の前にいるロボットの方に走っていき、思い切り刀を振り下ろした。ロボットが真っ二つになり、倒れる。二人共限界が近いのか、肩で息をしている状態だ。だが、次の二機がすぐに出てきた。そのあと、二十機ほど順調に倒していった修介と凛だったが、ロボットの速さに追いつけなくなっていた。
「くそ!速すぎて、避けるのだけで精一杯だ」
修介が息を切らしながら言う。凛はもう、フラフラしていて避けられているのも奇跡かのようだ。
「その二機を倒したら、一旦休憩にしましょう」
司会者が言う。
「よし!やってやる」
修介がそう言い、隙を見て反撃する。バチバチと音を立て、倒れた。そして、凛の前にいる一機の元に走っていき、刀を振り下ろす。命中した。新たな二機は現れない。
「よく頑張りました。さて、一旦休憩に入りましょう」
二人はその場に座り込んだ。疲れ切っているからか、会話がない。十分ほど経った頃、修介が口を開く。
「あと何機くらいだ」
「あと二十六機です」
それ以降、誰も口を開かなくなった。三十分ほど経った頃、司会者が言った。
「さあ、休憩は終わりです。再開しましょう」
「地獄の再開か...。もうやめたいが、やるしかない」
すっかり回復した修介が立ち上がる。
「絶対にクリアして、ここから出てやる。見てろよ、司会者」
「そうですか。では、頑張ってください」
凛も立ち上がる。二人は刀を持ち、深呼吸した。
「戦闘地獄、再開」
修介がチッと舌打ちをする。また、新たな二機が二人の前に出てきた。容赦なく襲いかかる。二人が反撃をする間もない。
「こんなんじゃ、反撃できない」
凛が苛立たしげに言う。
「よし!今だ」
ロボットの斬撃を上手く避け、修介が反撃する。見事命中した。凛の目の前にいるロボットの方に走っていき、思い切り刀を振り下ろした。ロボットが真っ二つになり、倒れる。二人共限界が近いのか、肩で息をしている状態だ。だが、次の二機がすぐに出てきた。そのあと、二十機ほど順調に倒していった修介と凛だったが、ロボットの速さに追いつけなくなっていた。
「くそ!速すぎて、避けるのだけで精一杯だ」
修介が息を切らしながら言う。凛はもう、フラフラしていて避けられているのも奇跡かのようだ。
「その二機を倒したら、一旦休憩にしましょう」
司会者が言う。
「よし!やってやる」
修介がそう言い、隙を見て反撃する。バチバチと音を立て、倒れた。そして、凛の前にいる一機の元に走っていき、刀を振り下ろす。命中した。新たな二機は現れない。
「よく頑張りました。さて、一旦休憩に入りましょう」
二人はその場に座り込んだ。疲れ切っているからか、会話がない。十分ほど経った頃、修介が口を開く。
「あと何機くらいだ」
「あと二十六機です」
それ以降、誰も口を開かなくなった。三十分ほど経った頃、司会者が言った。
「さあ、休憩は終わりです。再開しましょう」
「地獄の再開か...。もうやめたいが、やるしかない」
すっかり回復した修介が立ち上がる。
「絶対にクリアして、ここから出てやる。見てろよ、司会者」
「そうですか。では、頑張ってください」
凛も立ち上がる。二人は刀を持ち、深呼吸した。
「戦闘地獄、再開」
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