32 / 92
第六章【昂奮】
第三十二節 強襲
しおりを挟む
「――男が六人、か……。ホムラ師範代も含めると七人、だな……」
ハルは静かに確信を得た声音で小さく呟く。
その坑道の入り口に見張りとして立つ男たちは、二時間毎に二人ずつ交代していることにハルは気が付いた。
ハルが見張りの様子を窺い始め――、六時間後に、一番始めに目にした男たちが再び姿を現したからである。
ハルは見張り役の男たちが交代に至る順番を確認している間、その場から殆ど動くことなく、坑道の入り口の様子を窺っていた。
普通の人間ならば、そのような真似は決してできないであろう。
しかし、ハルは自分自身の強い精神力と――、ハルが身に宿す人を死に至らしめる呪いによる不老不死の力により、体力の衰えを感じにくい。その不老不死という身体故に、本来であれば、ハルは寝食に関しても身体の活動に必要最低限な摂取だけで済む体質なのである。
その体質故に、六時間にも渡る長い時間の見張り――、などという行動を可能にしていたのだった。
(――次の見張りが交代する時間を狙うか……)
ハルは心中で静かに計画を立てる。
――まだ辺りは、微かにだが夕日が射し込み、明るさを保っていた。
だが、次の見張り役の男たちが交代する頃には完全に日が落ち、辺りは暗くなるであろう。
(見張り役が交代するために次の見張り役になる二人が出てきたところで強襲をかけよう……)
ハルは、見張り役たちが交代する時――、男たちが四人揃った瞬間に強襲をかけようと決意する。
四人もの男たちを一度に強襲しようとする――、そんな無謀とも思える作戦ではある。
しかしながら、ハルはその強襲が成功すると信じて揺らがない意思を、その赤茶色の瞳に力強く宿していた。
静かに。そして刻一刻と辺りは薄暗さを増していった――。
◇◇◇
日が完全に落ちる少し前――、見張りに立っていた男たちは坑道の入り口に松明を立て、火を灯していた。
炎による灯りに照らされ、坑道の入り口の様子がハルの潜む位置からも良く見えるようになる。
――あと数分もしたら次の見張り役が出てくるな……。
ハルは森の茂みに身を潜めたまま、黒い外套のフードを目深に被る。
そうして、背に担いでいた弓を手に取り、腰の矢筒から矢を二本取り出した。
取り出した矢の一本を弓につがえ、弓の弦を引き――、強襲の時を待ち構える。
もう一本取り出した矢は口に咥え、即座に次の矢を弓につがえて放てるように準備をしていた。
ハルのそんな行動――、森の木々の気配に自分自身の気配を潜ませる“木化け”の技術を成しながら行っている所業に、見張りに立つ男たちが気付く様子は微塵もなかった。
「おう、交代の時間だぞ」
息を潜めていたハルの耳にそんな声が届いた。
その声とほぼ同時に男が二人――、坑道の入り口の方から姿を現したのだった。
「おお、漸く交代の時間かあ。腹が減って仕方なかったぜ」
今まで見張り役として坑道の入り口に立っていた男の一人が、漸く訪れた交代の時間に嬉々とした様子で話していた。
(――俺も、漸く交代の時間かって思ったよ……)
ハルは、男たちのやり取りに耳を欹てながら、心中で呟く。
ホムラに付き従っているのであろう男が四人――、坑道の入り口前に揃った。
――待ち構えていた時間だ……。
ハルがそれを見とめた刹那、四人の男たちの一人に標的を絞り、ハルは酷く冷たい眼差しを見せ――、引き絞っていた弓の弦から、つがえてた矢を解き放った。
「が――っ!!!」
男の一人が一瞬呻き声を上げたかと思うと、急にその場に倒れ込んだ。
倒れた男の周りの地面が、あっという間に男の身体から流れ出した鮮血で汚れていく。
ハルの狙いすまし放った矢は正確に男の左胸――、心臓の部分を貫いていたのだ。
「――なっ!? なんだ……っ?!!」
突然の出来事に、他の男たちが狼狽をし始める。
男たちが狼狽えている間に、ハルは口に咥えていた矢を素早く手に取り、再び弓にその矢をつがえて弦をいっぱいに引き絞り――、次の一撃を即座に放っていた。
「――――っ!!!」
ハルが次に放った矢は、ハルから見て横を向く状態になっていた男の首筋を射抜く。
ハルは、人間の首の両脇に太い血管が通っていることを知り、敢えてその部分を狙っていた。
急に首を射抜かれた男は声を上げようとするが、声の代わりに溢れ出すのは血を含んだ泡だけで、射抜かれた首と喉の部分を掻きむしるような動作を見せつつ倒れ込む。そして失血からビクビクと痙攣をし始め、静かになっていった。
「――くっそ。誰だっ!!!」
仲間であった二人の男が強襲され、殺められた様子を見せつけられた残った男二人は、狼狽している様子を見せつつも腰に携えていた剣を鞘から引き抜き――、矢が飛んできたと思われる方向へ走ってくる。
ハルの潜んでいた方へ向かい走ってくる男たちを目にし、ハルはその場から駆け出していた。
ハルは逃げるため――ではなく、手でワザと茂みの草木をガサガサと鳴らしながら、男たちに自分自身の居場所を知らせるようにして走る。
「そっちか! 追うぞっ!!」
「あ、ああ……っ!!」
ハルの計画によって自分たちが誘い出されていることに気付かない二人の男が、抜身の剣を手にして草木の音がする方向――、ハルが駆け抜けて行く方へと向かって来る。
ハルは夜闇に紛れる黒い外套を身に纏っているため、松明の照らす灯りから徐々に離れていく男たちの目には、ハルの姿は良く見えていなかった。
そのため、ハルの手によって鳴らされている草木の音だけを頼りにして、ハルの後ろを追いかけてきている状態になっていた。
そんな男たちを傍目に確認しつつ、ハルは再び腰に携えている矢筒から一本の矢を取り出す。
ハルは走りながら弓に矢をつがえる。弓の弦を再度引き絞り、後ろに向かって身を翻し、男たちの方を振り向いた瞬間――、追って来ていた男の左胸を狙って矢を放ち、いとも簡単に射抜いていた。
不意打ちに心臓を射抜かれた男は呻き声を上げる暇もなく、駆けていた勢いのまま滑るように倒れ込んでいく。
「な――っ?!!」
唐突に倒れた仲間だった男の姿を目にした最後の一人――、その男は恐々とした表情を瞬時に見せた。持っていた剣を取り落とすほど身体が震えており、完全に戦意を喪失した様を窺わせる。
「ひ……っ、ひいいぃぃ!!!!」
戦意を失った男は突如悲鳴を大きく上げると、背中を向けてその場から駆け出した。
だが、ハルは無言のまま静かに、矢筒から矢を取り出して弓につがえ、逃げ出した男にも容赦なく矢を放っていた――。
ハルは静かに確信を得た声音で小さく呟く。
その坑道の入り口に見張りとして立つ男たちは、二時間毎に二人ずつ交代していることにハルは気が付いた。
ハルが見張りの様子を窺い始め――、六時間後に、一番始めに目にした男たちが再び姿を現したからである。
ハルは見張り役の男たちが交代に至る順番を確認している間、その場から殆ど動くことなく、坑道の入り口の様子を窺っていた。
普通の人間ならば、そのような真似は決してできないであろう。
しかし、ハルは自分自身の強い精神力と――、ハルが身に宿す人を死に至らしめる呪いによる不老不死の力により、体力の衰えを感じにくい。その不老不死という身体故に、本来であれば、ハルは寝食に関しても身体の活動に必要最低限な摂取だけで済む体質なのである。
その体質故に、六時間にも渡る長い時間の見張り――、などという行動を可能にしていたのだった。
(――次の見張りが交代する時間を狙うか……)
ハルは心中で静かに計画を立てる。
――まだ辺りは、微かにだが夕日が射し込み、明るさを保っていた。
だが、次の見張り役の男たちが交代する頃には完全に日が落ち、辺りは暗くなるであろう。
(見張り役が交代するために次の見張り役になる二人が出てきたところで強襲をかけよう……)
ハルは、見張り役たちが交代する時――、男たちが四人揃った瞬間に強襲をかけようと決意する。
四人もの男たちを一度に強襲しようとする――、そんな無謀とも思える作戦ではある。
しかしながら、ハルはその強襲が成功すると信じて揺らがない意思を、その赤茶色の瞳に力強く宿していた。
静かに。そして刻一刻と辺りは薄暗さを増していった――。
◇◇◇
日が完全に落ちる少し前――、見張りに立っていた男たちは坑道の入り口に松明を立て、火を灯していた。
炎による灯りに照らされ、坑道の入り口の様子がハルの潜む位置からも良く見えるようになる。
――あと数分もしたら次の見張り役が出てくるな……。
ハルは森の茂みに身を潜めたまま、黒い外套のフードを目深に被る。
そうして、背に担いでいた弓を手に取り、腰の矢筒から矢を二本取り出した。
取り出した矢の一本を弓につがえ、弓の弦を引き――、強襲の時を待ち構える。
もう一本取り出した矢は口に咥え、即座に次の矢を弓につがえて放てるように準備をしていた。
ハルのそんな行動――、森の木々の気配に自分自身の気配を潜ませる“木化け”の技術を成しながら行っている所業に、見張りに立つ男たちが気付く様子は微塵もなかった。
「おう、交代の時間だぞ」
息を潜めていたハルの耳にそんな声が届いた。
その声とほぼ同時に男が二人――、坑道の入り口の方から姿を現したのだった。
「おお、漸く交代の時間かあ。腹が減って仕方なかったぜ」
今まで見張り役として坑道の入り口に立っていた男の一人が、漸く訪れた交代の時間に嬉々とした様子で話していた。
(――俺も、漸く交代の時間かって思ったよ……)
ハルは、男たちのやり取りに耳を欹てながら、心中で呟く。
ホムラに付き従っているのであろう男が四人――、坑道の入り口前に揃った。
――待ち構えていた時間だ……。
ハルがそれを見とめた刹那、四人の男たちの一人に標的を絞り、ハルは酷く冷たい眼差しを見せ――、引き絞っていた弓の弦から、つがえてた矢を解き放った。
「が――っ!!!」
男の一人が一瞬呻き声を上げたかと思うと、急にその場に倒れ込んだ。
倒れた男の周りの地面が、あっという間に男の身体から流れ出した鮮血で汚れていく。
ハルの狙いすまし放った矢は正確に男の左胸――、心臓の部分を貫いていたのだ。
「――なっ!? なんだ……っ?!!」
突然の出来事に、他の男たちが狼狽をし始める。
男たちが狼狽えている間に、ハルは口に咥えていた矢を素早く手に取り、再び弓にその矢をつがえて弦をいっぱいに引き絞り――、次の一撃を即座に放っていた。
「――――っ!!!」
ハルが次に放った矢は、ハルから見て横を向く状態になっていた男の首筋を射抜く。
ハルは、人間の首の両脇に太い血管が通っていることを知り、敢えてその部分を狙っていた。
急に首を射抜かれた男は声を上げようとするが、声の代わりに溢れ出すのは血を含んだ泡だけで、射抜かれた首と喉の部分を掻きむしるような動作を見せつつ倒れ込む。そして失血からビクビクと痙攣をし始め、静かになっていった。
「――くっそ。誰だっ!!!」
仲間であった二人の男が強襲され、殺められた様子を見せつけられた残った男二人は、狼狽している様子を見せつつも腰に携えていた剣を鞘から引き抜き――、矢が飛んできたと思われる方向へ走ってくる。
ハルの潜んでいた方へ向かい走ってくる男たちを目にし、ハルはその場から駆け出していた。
ハルは逃げるため――ではなく、手でワザと茂みの草木をガサガサと鳴らしながら、男たちに自分自身の居場所を知らせるようにして走る。
「そっちか! 追うぞっ!!」
「あ、ああ……っ!!」
ハルの計画によって自分たちが誘い出されていることに気付かない二人の男が、抜身の剣を手にして草木の音がする方向――、ハルが駆け抜けて行く方へと向かって来る。
ハルは夜闇に紛れる黒い外套を身に纏っているため、松明の照らす灯りから徐々に離れていく男たちの目には、ハルの姿は良く見えていなかった。
そのため、ハルの手によって鳴らされている草木の音だけを頼りにして、ハルの後ろを追いかけてきている状態になっていた。
そんな男たちを傍目に確認しつつ、ハルは再び腰に携えている矢筒から一本の矢を取り出す。
ハルは走りながら弓に矢をつがえる。弓の弦を再度引き絞り、後ろに向かって身を翻し、男たちの方を振り向いた瞬間――、追って来ていた男の左胸を狙って矢を放ち、いとも簡単に射抜いていた。
不意打ちに心臓を射抜かれた男は呻き声を上げる暇もなく、駆けていた勢いのまま滑るように倒れ込んでいく。
「な――っ?!!」
唐突に倒れた仲間だった男の姿を目にした最後の一人――、その男は恐々とした表情を瞬時に見せた。持っていた剣を取り落とすほど身体が震えており、完全に戦意を喪失した様を窺わせる。
「ひ……っ、ひいいぃぃ!!!!」
戦意を失った男は突如悲鳴を大きく上げると、背中を向けてその場から駆け出した。
だが、ハルは無言のまま静かに、矢筒から矢を取り出して弓につがえ、逃げ出した男にも容赦なく矢を放っていた――。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
地獄の業火に焚べるのは……
緑谷めい
恋愛
伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。
やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。
※ 全5話完結予定
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
スナイパー令嬢戦記〜お母様からもらった"ボルトアクションライフル"が普通のマスケットの倍以上の射程があるんですけど〜
シャチ
ファンタジー
タリム復興期を読んでいただくと、なんでミリアのお母さんがぶっ飛んでいるのかがわかります。
アルミナ王国とディクトシス帝国の間では、たびたび戦争が起こる。
前回の戦争ではオリーブオイルの栽培地を欲した帝国がアルミナ王国へと戦争を仕掛けた。
一時はアルミナ王国の一部地域を掌握した帝国であったが、王国側のなりふり構わぬ反撃により戦線は膠着し、一部国境線未確定地域を残して停戦した。
そして20年あまりの時が過ぎた今、皇帝マーダ・マトモアの崩御による帝国の皇位継承権争いから、手柄を欲した時の第二皇子イビリ・ターオス・ディクトシスは軍勢を率いてアルミナ王国への宣戦布告を行った。
砂糖戦争と後に呼ばれるこの戦争において、両国に恐怖を植え付けた一人の令嬢がいる。
彼女の名はミリア・タリム
子爵令嬢である彼女に戦後ついた異名は「狙撃令嬢」
542人の帝国将兵を死傷させた狙撃の天才
そして戦中は、帝国からは死神と恐れられた存在。
このお話は、ミリア・タリムとそのお付きのメイド、ルーナの戦いの記録である。
他サイトに掲載したものと同じ内容となります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる