新米エルフとぶらり旅

椎井瑛弥

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余談

座談会(その他編)

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 この話はストーリーの進行とはまったく関係ありません。

 ただ単にメタな視点で設定や裏話を座談会のようにダラダラ続けるという内容です。

 ほぼ登場人物たちの会話で成り立っています。

 それでもよろしければどうぞ。

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「閣下、わざわざその他編を作る意味があるのでしょうか?」
「まあ、どこにも入れられそうにないものだろうからね。これで最後らしい」
「ようやくですか。さて、この作品にはご都合主義的な謎物質がたまに出てきます。閣下が『自白酒』と呼ぶ『告白酒』、あるいは双方が飲んでベッドに入れば絶対に子供ができる『百発百中』や『一発必中』などの銘柄のお酒、他には肉酒を作る時に使う『酒葉』などです」
「ストーリーの展開上、ある程度はご都合主義的なアイテムも必要かなと思って」
「先輩は『自白酒』と呼んでますけど、一応『告白酒』が正式な名前がです。先輩の影響で自白のために飲ませることが増えたみたいですね。仕事が楽になったそうですけど」
「その話だけど、自白酒は元々別世界で自白剤として使われていたお酒そのままらしいよ」
「え? そうだったんですか?」
「うん、薬だとバレないようにお酒の形にしてあって、飲ませて聞き出すという形で使われているらしい。お酒じゃなくてソフトドリンク状の物や、単なる水にしか思えない物もあるらしい」
「……それって相当危険な世界ですよね?」
「多分ね。少し怪しいことをしたらすぐに目を付けられる世界らしいよ。まあこの世界のお酒はかなり弱めに作ってあるらしいけどね」
「たしかに、それなりに酔わないとペラペラとは喋りませんね」
「そうそう。あれは毒物じゃないから毒物に対する耐性が高い僕にも効くからね。それと『百発百中』と『一発必中』は、それぞれ別世界にある妊娠薬をお酒にしたもの。逆に避妊薬を元にした『鉄壁』と『最終防衛ライン』もこの世界にはある。これらはまだ登場していない。出るかどうかも分からないけど。まあどのお酒も転生者か転移者が作ったことは分かると思う」
「名前のセンスは相変わらずですね」
「元々が一発ネタのつもりだったからね」

「旦那様、私とミシェルに使っていただいた蘇生薬はどう書かれていますか?」
「これはね……最初はネタとして作ってマジックバッグの中に入れて忘れていて、ちょうどエリーとミシェルの話の時に思い出して使ったらしいよ」
「思い出して……って、思った以上に適当ですね。ほぼ最初だったと思いますが。ところで、あれを私とミシェル以外に使う予定はありますか?」
「予定はあるかって、それって誰かが死ぬってことでしょ。メインキャラで今のところ死にそうな人っている?」
「そうですか……」
「何で残念がるの?」
「そろそろ仲間が増えてもいいかと思いまして。ちなみに、どのような理屈で私たちはエルフになったのでしょうか? 寝ていたので覚えていないのですが」
「ええっと、この話の中では、蘇生薬はエリクサーのような万能薬じゃなくて、まだ近くにある魂を肉体に引っ張り戻すだけの薬っていうのは分かる?」
「はい、それは」
「魂が戻れば生きているという状態になる。でも体の傷は蘇生薬では治らないから、そちらは肉体回復薬ヒールポーションで急いで治す。そうしないとすぐにまた死ぬから。それも大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
「でも、体の状態によっては大きな傷跡が残ってしまうこともある。四肢の欠損だってあり得る。実際には上手く蘇生できないことがかなり多い。それなら初期化してしまおうというのがカローラ特製の蘇生薬〔注意:ただしエルフになります〕らしい」
「初期化なのにエルフになるのですか?」
蘇生薬には触媒が入っていて、肉体回復薬ヒールポーションと合わせて使用すると魂に刻み込まれている種族情報がエルフに書き換えられる。もはや遺伝子レベルの魔改造。人倫って何ってくらいの物だね」
「そのあたりはよく分かりませんね。それで、エルフ以外にはなれないのですか?」
「なれると思うよ。でもそれぞれの種族用を用意するのは大変だから。獣人は種族が多いからね。でもカローラも僕もエルフだから、変わるならエルフ一択でいいでしょ、みんなお揃いで、ってことらしい」
「なんとまあ、適当な薬もあったものですね」
「話の中ではカローラの力が強すぎて、ってことだけどね」
「種族の話で一つ思い出したのですが、アヒモとガチョウンの時にも出ましたが、種族名を変えるというのは問題にはならないのでしょうか?」
「アヒモとガチョウンは持ち込まれた時に新しい名前を得たから問題ないよ。それと、勝手にそこに住む人たちの種族を変えれば大問題になるけど、死んでしまった人を生き返らせる時に変わるくらいなら問題ないだろう、ということらしい。要するに人助けの結果だから」
「なるほど。そのおかげで旦那様と同じになれたと」

「『酒葉』はどういう理屈で発酵するのですかな?」
「ああ、あれは葉に住んでいるバクテリアの働きだよ」
「なるほど。微生物ですな」
「そう。この世界でも微生物の存在は知られているけど、まだ偶然に頼ったところが多い。なぜそうなるかはあまり考えずに、これをこう使えばこうなるという手順書のような形で伝えられているね。その中でも酒葉はこれを使えば大丈夫というのが分かりやすい物質かな」
「酵母はあるのでしたな」
「醤油もあるからね。以前からカビや酵母の利用はあったけど、個人で上手く利用するのは意外と難しい。保存性のこともあるから、パンもあまりふっくらさせず、水分の少ないガッチガチのものが多かったね」

「前から思っておったが、こじつけが多いのう」
「途中で設定が破綻しかけたので、やたらとこじつけっぽいところは多いみたい。僕に子供はできないのか、とか。それで長命種は若いうちは子供が生まれにくいことにして、あのお酒を作ったらしいね。貴族御用達という設定で」
「お前様ならバンバンできていてもおかしくないからのう」
「そうそう。長命種は子供ができにくいってことにして、そこから人口が増えにくいってことにしたらしい」
「でも二〇〇〇年も経っているわりには文化が発達しとらんのう」
「そこは定番の『魔法があるから科学技術が発達しない』っていうのも関係しているけど、町から出ないことが大きいね。そもそも一度も町から出ずに一生を終える人も多いくらいだから。そして町中で暮らすだけならそれほど不便なこともない。それに交流がなければ技術は発達しようがないよ。他を知らないんだから」
「そうすると、別の大陸や別の国ではもっと科学技術が発達していると?」
「大陸によってはそうらしいね。それでもさすがに飛行機が飛んだり核ミサイルが飛んだりはしないけど。ここはたくさんある大陸の中でもサイズがかなり大きい大陸だね」

「そもそも伏線を張りすぎでは?」
「伏線を張っているつもりはないそうだけど、ずっと後になって『あっ、あれは使える』と思って引っ張り出すらしい。そのせいでその後がごっそり変わって大変な思いをするらしい。マリーの件とか」
「例えば他に何かありますか?」
「ポリーナさんかな」
わたくしですか」
「もっともらしく登場させたけど、領主にならなければ出番はなかったそうだよ。そういう意味ではマノンも付いてくる予定はなかったみたい」
「あら~、そうなのですか?」
「大森林の暴走が起きなければ西には戻らなかったからね。そういう意味では一番活躍しているのがルボルさん。最初の予定では再登場の予定はなかったらしい。いつの間にか領主代行みたいなことをしてるけど」
「勝手な呼び方をするな。どれだけ苦労していると思ってる」

「あなた、今さらですが、結婚式はあるのですか? してほしいとか言うつもりはないのですけど」
「貴族はする人はするね。正妻を迎えるならほぼ間違いなくする。パレードみたいな形でね。平民は教会か領主の屋敷などの公的な場所に行って許可を貰うだけ。村なら村長に言えばそれでいい。本当に形だけだね。字を書けない人も多いから、書類すらなくてもいい」
「先輩、あまり教会の話って出てきませんね」
「私が下敷きになった話くらいでしょうか」
「そうだねえ、チェスラフ司祭くらいだね。設定としてはあるんだけど、話が広がらないからね。例えば炊き出しを行うにしても、食事を受け取りに行く人がほとんどいないから。ユーヴィ市にはスラムがないから。仕事がない人は公営農場に誘ったからね」
「あの~、チェスラフ司祭で思い出しましたけど、レオニートさんとミロシュ主教もユーヴィ市に来るかと思ったら、そうではなかったのですねぇ」
「うちにばっかり人が来ると話を作るのも大変だから、ミロシュ主教にはお隣に行ってもらうことにしたそうだよ。こっちにルボルさんとアシルさん、お隣にレオニートさんとミロシュ主教。まあ半々で」

「ねえねえ、転生者や転移者って多いの?」
「転移者は滅多にいないけど、転生者はそれなりにいるということだね。ただ、転生者だと気付く人はごく一部。前にも出ていたけど、魂と記憶は結びついているから、転生しても思い出すことは可能。でも全部は難しいから一部だけ、しかもきっかけがあれば、ということらしい。基本的には新しい記憶の方が思い出しやすいらしいよ。上書きされたら終わりだからね」
「もっともらしい説明ねえ。ありがちだけど」
「だから何回も前の記憶があるマリーは特殊らしいよ。僕以上だね」
「だからオチに使わないでってば」

「パパの魂が壊れたって、どのくらいだったの?」
「イメージとしては豆腐らしいよ」
「お豆腐?」
「そう。手のひらを上に向けて豆腐を乗せて、グッと握って潰した感じ。大半が落ちるでしょ。それから指を開いて手の中に残ったものを見て、『あー、これは元は豆腐だね』というくらい。たまたま記憶に相当する部分は残ってたね」
「あの瞬間、ビックリして全力で握りつぶしてしまいました。あの上司のせいですね」
「いや、コンラートさんは悪くないから」
「私はどこで部下の教育を間違えたのか……」

「ケネス様、即売会場に出入りしていて気付いたのですが、カロリッタさんが使う『腐女子』という言葉は、どちらかと言えばBLの好きな女性に対して使いませんか? つまり私は腐女子なのかそうでないのか、どちらなのかが分からなくなりました」
「ヴァウラさんもおかしな方向に染まったね。狭い意味ではたしかにそうなんだけど、広い意味ではオタク的趣味を持つ女性という意味もあるので、カロリッタはその意味で使っていると思う。実際にはもっとひどい意味かもしれないけど」
「たしかにカローラ様を『こじらせ腐女子』と呼んでいますね。私が口にすれば頭と胴体が離ればなれになりそうですが」
「カロリッタはカローラの分身だったからね。中身は思ったより違ったけど」
「私には~カローラさんのような被虐趣味はありませんからね~」
「そのあたりはカロリッタの方がずいぶん普通に見える」
「ふっふ~」

「閣下、そう言えば一か月あたりの話数がかなり違いますが、そのあたりはいかがですか?」
「最初は少ないね。これは話が進まなかったから」
「進まなかったですか?」
「進まなかったよ。あの頃のユーヴィ市は人口がまだ少ないでしょ。一五〇〇から一六〇〇くらい。結局のところ、服飾美容店で鍛えてギルドに斡旋という形で職員を増やしたけど、町中の人は増えてないんだよ。人が増えて経済が動くようになったのはもっと人が増えてから。その間は僕にできることはあまりなかった」
「深刻な人手不足でしたからね」
「作業員が三〇〇〇人近くやって来て、その人たちが町中で暮らし始めてからだね。そこでギルド職員も増えたし。常にどこかで工事をしているけど、休みには町に帰って来るし、そうなったら町中で食事もするし買い物もする。だから四月くらいから効果が出て、僕が動けるようになった。町としての方向性が見えたから」

 さて、そろそろ本編に戻れるかな?
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