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第4章:春、ダンジョン都市にて
第16話:使い道はあとから考える
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炭を焼き始めてから二時間後、レイとドライクは樽を踏み台にして、上から炭化器の中を覗き込んでいます。レイは長い竹を使って炭化器の中を混ぜています。
「ほほう、けっこう立派な炭があるんじゃないか?」
「ありますね。もっと細かくなると思ってたんですけどね」
まだ熱いので触れませんが、レイが見たところ、ほとんどそのままの形で残っていそうです。火が出ている木は、放っておくと灰になってしまいますので、取り出して火を消します。
「でも、これをどうやって持ってくんだ?」
「そこはあれです」
レイはシーヴの持っているマジックバッグを指しました。
「入るとしても、出したらアチアチだろ?」
「いや、あれは故障品なんですよ。中の時間が進むから、生モノは腐りますけどね」
「時間進むなら……冷めるか」
「煙がどうなるかがわからないですし、その確認もしようと思ってます」
レイは炭化器の下に敷いていある鉄板を触って、鉄板ごとマジックバッグに収納しました。周囲を確認して、火災の原因がないのを確認すると、五人は町へ向かって歩きはじめました。
「当たり前なんだけど、山盛りできたよね」
「そうですね。容量的に四〇〇〇リットルくらいでしょう。いろいろと試せそうです」
サラとシーヴが話しているのを聞いて、ドライクが「ん?」と眉をひそめました。
「何に使うか決まってないのか?」
「決めてないよ。竹が山のようにあるから、それを使って何かができないかなってレイが考えただけだから」
「いや、まずは使い道だろ」
ずっと何かが引っかかっていると思ったドライクですが、ようやく理解できました。炭を作るために作ってほしいと言われましたが、炭で何をするかと聞いたことがなかったのです。
使い終わった竹が増えてきましま。単に捨てるだけではもったいないと思ったレイは、それで何かを作ろうと考えたのです。少々貧乏性なところがありますからね。
一方でドライクのほうは、炭を作ろうとするなら、それで何をするかを決めてから作るだろうと思っていました。さらに、自分はあくまで職人で、自分が作った道具を顧客がどう使おうが関係ないと。買った鍋を料理に使おうが兜代わりにしようが、それは勝手だと。
「それでも、炭だから火をおこすんだろ?」
「もちろんそうだけど、レイ、何を作るの?」
「そうだなあ……浄水器と風鈴は試したいな」
「浄水器って、言葉どおりなら水をきれいにするんだよな?」
「ええ。細かいゴミを取り除くものですね。炭を通すと水が美味しくなると言われています。風鈴は風が吹くと鳴る……道具ですね」
この国には風鈴はありません。建物によってはドアチャイムやドアベルと呼ばれているものがあります。喫茶店でカランコロンと鳴るあれですね。
「わかるようなわからないような。できたら見せてくれ」
ドライクは職人として、面白いアイデアが好きです。ところが、人の頭というものは自分の知っている範囲で収めようとするものです。炭なら暖をとったり鍛冶をしたりするのに使います。水をきれいにするのに使うとは聞いたことがありません。ましてや、音を鳴らして楽しもうとは考えたこともありません。
白鷺亭の前でレイたちと別れたドライクは、自分なら炭で何ができるかと考えながら店に戻っていきました。
◆◆◆
翌日、炭化器の内部はきちんと火が消えていました。煙はどこへ行ったのか、まったく見当たりません。ですが、マジックバッグの中が煙だらけということもありません。どこに消えたんでしょうね?
「炭か。土壌改良に使えるけど、土地がないからな」
「クローバーしか育たなくなった土地にはいいんだけどね」
雨が多い地域では、土は少しずつ酸性に近づいていきます。野菜の多くは中性から微酸性を好みます。これが弱酸性から酸性になってしまうと、ジャガイモやサツマイモなど、育つものが限られてきます。
クローバーやヨモギなどは強酸性を好みますので、そこを普通に畑として使おうとすると、石灰などで中和させなければなりません。石灰の変代わりとして草木灰が使えます。
「とりあえず浄水器から作ってみるか」
「【浄化】があるから出番がなかったよね。レイの【水球】も便利すぎるし」
「だな。でも【水球】で出した水は、ちょっと味気ないんだよな」
「そうです? スッキリしていると思います」
「それは柑橘を入れているからでしょうね。そのまま飲むとあまり美味しくないんですよ」
デューラント王国には山が多いので川も多く、さらに地下水も豊富です。自然界に存在する水は、かなりミネラル分が多いのですが、【水球】で出した水は純水や超純水と呼ばれるものです。分析まではできませんが、おそらく純水なH2Oに限りなく近いとレイは考えています。水は水ですが無味無臭で、爽快感がありません。
ところが、この水を料理に使うと、素材の旨味を強引に引き出すのか、できた料理の風味がぐっと高まります。特に出汁に使うとよくわかるので、出汁をとるにはレイの【水球】が大活躍しています。
「でも、微生物までは無理ですよね」
「それは無理だな。でも、細かなゴミは取り除けるから、町の中の川から汲むなら意味があるんじゃないか?」
病原菌を九九・九九九九九パーセント除去できると謳っている本格的な浄水器ほどではありません。布ですからね。でも、細かなゴミは除去できます。使うたびに濾す手間は省けますね。
レイは口の狭い陶器の瓶を取り出します。それからその底を切り落として口を下にします。
一番下に小石、その上に木炭、さらに上に砂、一番上に布を詰めます。キチキチに詰めてしまうと水が落ちてきませんが、緩すぎると意味がありません。調整しながら詰めていきます。
「これをどうやって固定するかだな」
「樽でいいと思うよ。でも最初は炭の粉が入るんじゃない?」
「最初だけ別容器に捨てればいいんじゃないですか?」
シーヴが小さな樽を二つ出します。浄水器はちょうどその上に乗るサイズです。その蓋を外しました。色がわかりやすいように底に陶器の皿を置きます。
「瓶は私が持ちます」
ラケルが瓶を押さえています。そこにレイが井戸から汲んだ水を上から注ぎます。しばらくすると水がポタポタと落ちてきますが、最初は想像通り、炭の細かな黒い粒が混じった水が出てきました。そのうちに炭が混じらなくなります。
「そろそろでしょう。樽を変えますね」
シーヴがもう一つの樽に入れ替えます。そして、紐を使って瓶と樽を固定します。
「これでしばらく待つか」
ぴちょんぴちょんと音がしますので、どれくらい溜まったか、ある程度は音で判断できるでしょう。
「比較対象もあったほうがよくないですか?」
「ああ、そうか。浄水器を通してないほうも沸かしておくか」
レイは井戸の水を片手鍋に入れると、上から【火球】で熱します。
「便利ですよね、それ」
「下からじゃなくてもいいのが楽だな」
これならテーブルの上に置いたままでも沸かすことができます。
沸いたらそのまましばらく熱して冷めるのを待ちます。その間に浄水器の方も水が溜まったので、そちらも同じように沸かしました。それぞれをカップに注いで味見をします。
「こっちのほうが美味しいです」
ラケルが驚いたように顔を上げました。
「やっぱり浄水器を通したほうが美味いな」
「そうですね。丸みがあるというか、角がとれたというか」
「お肌にもいい?」
「ミネラルが多くて不純物がないって意味ではいいだろうな
天然水ですからね。さらに炭でまろやかさが加わります。
◆◆◆
「ほほう。これが」
「ええ。構造はこうなっています」
その翌日、レイは自分たちが適当に作った浄水器の見本と設計図を渡し、ドライクの店でプレゼンをしています。物を作るなら手先の器用なドワーフのほうが圧倒的に上です。しかも武器でないならどんなものでも作るドライクとなれば、気合を入れて作るかもしれないと考えました。
「俺が作ってもいいのか?」
「ええ。俺たちにはこれ以上のものは作れません。好き勝手に使ってください。この町でどこまで役に立つかわかりませんし」
どうせ一度は沸かして飲むわけです。その前に細かな不純物を濾し取るだけなので、あってもなくても大きくは変わりません。儲けにつながればいいですが、手間をかけて作っても売れない可能性があります。
「そいつは商売の腕次第だな」
「一応そのためのアイデアもあるよ」
「よし、聞こう」
「お代は?」
「妻の打った包丁だ。こいつはよく切れるぞ」
ドライクが作った浄水器は、しばらくして飲食店を中心に使われるようになります。彼が成功したのは、この浄水器を売り切りにしなかったことです。浄水器は使っているうちに浄化能力が落ちるようになります。そうすれば、フィルター部分を新しくしなければなりませんが、そこを交換式にしたのです。
水を注ぐ部分、水を出す部分は固定にして、フィルター部分を脱着式にしました。これによって、浄化能力が落ちたと思えば、これまでのフィルターと交換することで新しいフィルターが安価に手に入るようにしたのです。
そのような形にすると、廉価版が出ることも考えられます。ですが、きちんとしたフィルターはなかなか作るのが大変なんです。砂利や布は誰でも手に入りますが、炭はきちんとしたものを買おうとすると高いのです。レイから炭焼きについて教わったドライクは、自分の工房だけですべてを用意できるようになりました。
さらに、自分と店の名前をバンッとアピールすることにしました。職人は誰でも強いこだわりを持っているものです。他人の名前を騙って廉価商品を売ることを良しとはしません。それは負けを認めることになるからです。
結局のところ、偽物が現れることもほとんどなく、浄水器はほぼドライクの工房の独占状態になります。しばらくすると、ドライクに弟子入りを希望する職人も現れ始めます。さらには炭を使った様々な道具を作ることで町へ貢献したということで、領主からお褒めの言葉をいただくことになるのです。
「ほほう、けっこう立派な炭があるんじゃないか?」
「ありますね。もっと細かくなると思ってたんですけどね」
まだ熱いので触れませんが、レイが見たところ、ほとんどそのままの形で残っていそうです。火が出ている木は、放っておくと灰になってしまいますので、取り出して火を消します。
「でも、これをどうやって持ってくんだ?」
「そこはあれです」
レイはシーヴの持っているマジックバッグを指しました。
「入るとしても、出したらアチアチだろ?」
「いや、あれは故障品なんですよ。中の時間が進むから、生モノは腐りますけどね」
「時間進むなら……冷めるか」
「煙がどうなるかがわからないですし、その確認もしようと思ってます」
レイは炭化器の下に敷いていある鉄板を触って、鉄板ごとマジックバッグに収納しました。周囲を確認して、火災の原因がないのを確認すると、五人は町へ向かって歩きはじめました。
「当たり前なんだけど、山盛りできたよね」
「そうですね。容量的に四〇〇〇リットルくらいでしょう。いろいろと試せそうです」
サラとシーヴが話しているのを聞いて、ドライクが「ん?」と眉をひそめました。
「何に使うか決まってないのか?」
「決めてないよ。竹が山のようにあるから、それを使って何かができないかなってレイが考えただけだから」
「いや、まずは使い道だろ」
ずっと何かが引っかかっていると思ったドライクですが、ようやく理解できました。炭を作るために作ってほしいと言われましたが、炭で何をするかと聞いたことがなかったのです。
使い終わった竹が増えてきましま。単に捨てるだけではもったいないと思ったレイは、それで何かを作ろうと考えたのです。少々貧乏性なところがありますからね。
一方でドライクのほうは、炭を作ろうとするなら、それで何をするかを決めてから作るだろうと思っていました。さらに、自分はあくまで職人で、自分が作った道具を顧客がどう使おうが関係ないと。買った鍋を料理に使おうが兜代わりにしようが、それは勝手だと。
「それでも、炭だから火をおこすんだろ?」
「もちろんそうだけど、レイ、何を作るの?」
「そうだなあ……浄水器と風鈴は試したいな」
「浄水器って、言葉どおりなら水をきれいにするんだよな?」
「ええ。細かいゴミを取り除くものですね。炭を通すと水が美味しくなると言われています。風鈴は風が吹くと鳴る……道具ですね」
この国には風鈴はありません。建物によってはドアチャイムやドアベルと呼ばれているものがあります。喫茶店でカランコロンと鳴るあれですね。
「わかるようなわからないような。できたら見せてくれ」
ドライクは職人として、面白いアイデアが好きです。ところが、人の頭というものは自分の知っている範囲で収めようとするものです。炭なら暖をとったり鍛冶をしたりするのに使います。水をきれいにするのに使うとは聞いたことがありません。ましてや、音を鳴らして楽しもうとは考えたこともありません。
白鷺亭の前でレイたちと別れたドライクは、自分なら炭で何ができるかと考えながら店に戻っていきました。
◆◆◆
翌日、炭化器の内部はきちんと火が消えていました。煙はどこへ行ったのか、まったく見当たりません。ですが、マジックバッグの中が煙だらけということもありません。どこに消えたんでしょうね?
「炭か。土壌改良に使えるけど、土地がないからな」
「クローバーしか育たなくなった土地にはいいんだけどね」
雨が多い地域では、土は少しずつ酸性に近づいていきます。野菜の多くは中性から微酸性を好みます。これが弱酸性から酸性になってしまうと、ジャガイモやサツマイモなど、育つものが限られてきます。
クローバーやヨモギなどは強酸性を好みますので、そこを普通に畑として使おうとすると、石灰などで中和させなければなりません。石灰の変代わりとして草木灰が使えます。
「とりあえず浄水器から作ってみるか」
「【浄化】があるから出番がなかったよね。レイの【水球】も便利すぎるし」
「だな。でも【水球】で出した水は、ちょっと味気ないんだよな」
「そうです? スッキリしていると思います」
「それは柑橘を入れているからでしょうね。そのまま飲むとあまり美味しくないんですよ」
デューラント王国には山が多いので川も多く、さらに地下水も豊富です。自然界に存在する水は、かなりミネラル分が多いのですが、【水球】で出した水は純水や超純水と呼ばれるものです。分析まではできませんが、おそらく純水なH2Oに限りなく近いとレイは考えています。水は水ですが無味無臭で、爽快感がありません。
ところが、この水を料理に使うと、素材の旨味を強引に引き出すのか、できた料理の風味がぐっと高まります。特に出汁に使うとよくわかるので、出汁をとるにはレイの【水球】が大活躍しています。
「でも、微生物までは無理ですよね」
「それは無理だな。でも、細かなゴミは取り除けるから、町の中の川から汲むなら意味があるんじゃないか?」
病原菌を九九・九九九九九パーセント除去できると謳っている本格的な浄水器ほどではありません。布ですからね。でも、細かなゴミは除去できます。使うたびに濾す手間は省けますね。
レイは口の狭い陶器の瓶を取り出します。それからその底を切り落として口を下にします。
一番下に小石、その上に木炭、さらに上に砂、一番上に布を詰めます。キチキチに詰めてしまうと水が落ちてきませんが、緩すぎると意味がありません。調整しながら詰めていきます。
「これをどうやって固定するかだな」
「樽でいいと思うよ。でも最初は炭の粉が入るんじゃない?」
「最初だけ別容器に捨てればいいんじゃないですか?」
シーヴが小さな樽を二つ出します。浄水器はちょうどその上に乗るサイズです。その蓋を外しました。色がわかりやすいように底に陶器の皿を置きます。
「瓶は私が持ちます」
ラケルが瓶を押さえています。そこにレイが井戸から汲んだ水を上から注ぎます。しばらくすると水がポタポタと落ちてきますが、最初は想像通り、炭の細かな黒い粒が混じった水が出てきました。そのうちに炭が混じらなくなります。
「そろそろでしょう。樽を変えますね」
シーヴがもう一つの樽に入れ替えます。そして、紐を使って瓶と樽を固定します。
「これでしばらく待つか」
ぴちょんぴちょんと音がしますので、どれくらい溜まったか、ある程度は音で判断できるでしょう。
「比較対象もあったほうがよくないですか?」
「ああ、そうか。浄水器を通してないほうも沸かしておくか」
レイは井戸の水を片手鍋に入れると、上から【火球】で熱します。
「便利ですよね、それ」
「下からじゃなくてもいいのが楽だな」
これならテーブルの上に置いたままでも沸かすことができます。
沸いたらそのまましばらく熱して冷めるのを待ちます。その間に浄水器の方も水が溜まったので、そちらも同じように沸かしました。それぞれをカップに注いで味見をします。
「こっちのほうが美味しいです」
ラケルが驚いたように顔を上げました。
「やっぱり浄水器を通したほうが美味いな」
「そうですね。丸みがあるというか、角がとれたというか」
「お肌にもいい?」
「ミネラルが多くて不純物がないって意味ではいいだろうな
天然水ですからね。さらに炭でまろやかさが加わります。
◆◆◆
「ほほう。これが」
「ええ。構造はこうなっています」
その翌日、レイは自分たちが適当に作った浄水器の見本と設計図を渡し、ドライクの店でプレゼンをしています。物を作るなら手先の器用なドワーフのほうが圧倒的に上です。しかも武器でないならどんなものでも作るドライクとなれば、気合を入れて作るかもしれないと考えました。
「俺が作ってもいいのか?」
「ええ。俺たちにはこれ以上のものは作れません。好き勝手に使ってください。この町でどこまで役に立つかわかりませんし」
どうせ一度は沸かして飲むわけです。その前に細かな不純物を濾し取るだけなので、あってもなくても大きくは変わりません。儲けにつながればいいですが、手間をかけて作っても売れない可能性があります。
「そいつは商売の腕次第だな」
「一応そのためのアイデアもあるよ」
「よし、聞こう」
「お代は?」
「妻の打った包丁だ。こいつはよく切れるぞ」
ドライクが作った浄水器は、しばらくして飲食店を中心に使われるようになります。彼が成功したのは、この浄水器を売り切りにしなかったことです。浄水器は使っているうちに浄化能力が落ちるようになります。そうすれば、フィルター部分を新しくしなければなりませんが、そこを交換式にしたのです。
水を注ぐ部分、水を出す部分は固定にして、フィルター部分を脱着式にしました。これによって、浄化能力が落ちたと思えば、これまでのフィルターと交換することで新しいフィルターが安価に手に入るようにしたのです。
そのような形にすると、廉価版が出ることも考えられます。ですが、きちんとしたフィルターはなかなか作るのが大変なんです。砂利や布は誰でも手に入りますが、炭はきちんとしたものを買おうとすると高いのです。レイから炭焼きについて教わったドライクは、自分の工房だけですべてを用意できるようになりました。
さらに、自分と店の名前をバンッとアピールすることにしました。職人は誰でも強いこだわりを持っているものです。他人の名前を騙って廉価商品を売ることを良しとはしません。それは負けを認めることになるからです。
結局のところ、偽物が現れることもほとんどなく、浄水器はほぼドライクの工房の独占状態になります。しばらくすると、ドライクに弟子入りを希望する職人も現れ始めます。さらには炭を使った様々な道具を作ることで町へ貢献したということで、領主からお褒めの言葉をいただくことになるのです。
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