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第5章:初夏、新たなる出会い
第17話:サラ、バレる
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「レイか⁉ 助かった……」
壊れた扉を必死に開けようとしていたライナスが肩の力を抜きました。
「兄さん、すぐに扉を外しますね」
蝶番が壊れて開かなくなった扉をレイが力任せに引きちぎりました。ライナスが泣きじゃくるウェンディーを抱きしめながら転がり出ると、その後ろからレジナルドを抱きしめたハリエットが、シーヴの手を借りて出てきます。四人は休憩用のマットの上に腰を下ろしました。
「まさか、ここまで来てこんな目に遭うとは……」
馬車は倒れこそしなかったものの、右側の車輪が砕けて斜めに傾いています。大人二人はあちこちにアザやコブができています。ウェンディーはぐずっていますが、ライナスに抱きしめられていたので怪我はないようです。レジナルドはハリエットに抱かれたまま、すやすやと寝ています。大物になりそうですね。
ケイトに治療を任せると、レイは馬車の前に回りました。
「兄さん、御者はダメです」
「……そうか。ステータスカードと遺髪だけでも届けてもらうか」
レイが見たときには、すでに御者は息絶えていました。人が死ぬと体からステータスカードが出てくるので、すぐにわかるんです。御者台から落ち、そこでタスクボアーに踏み潰されたようでした。
「車軸は無事のようなので馬車はなんとかなりそうですが、馬はダメですね」
死んだ馬はマジックバッグに入れ、御者のステータスカードと遺髪はライナスが持ちました。それから御者を埋葬します。
デューラント王国では火葬が一般的です。死ぬと魂は天に還ると考えられています。肉体は単なる器なので、空っぽになった器は焼いて土に戻そうということです。
ところが、移動中に死んだ場合はその場に葬るのが一般的です。それがいいことなのかどうかはわかりませんが、その人が最後にたどり着いた場所です。だから遺髪とステータスカードを持ち帰るのです。
街道から少し離れたところに穴を掘って御者の遺体を寝かせると【浄化】をかけます。それはアンデッドにならないようにという願いからです。それから土をかぶせて均すと、最後に花を一輪添えます。旅の途中で亡くなった人に対する弔い方です。
「ところで兄さん、この馬車はどこのものですか?」
実家で見たことがない馬車でした。ライナスが普段乗っていたのはギルモア男爵家の紋章が入ったものです。家を出たからか、紋章は見られませんでした。
「これはオスカーの運送屋ギルドで借りたものだ。クラストンまでの予定だったんだがな」
ライナスたちはマリオンからライルまで実家の馬車を使いました。そこからオグデンまでは御者ごと馬車を借り、オグデンからオスカー、オスカーからクラストンと、ここまで乗り継いできました。この御者とはこの町までの契約でした。
「出た時は二人だったが、増えたんだな」
「あ、はい。紹介します。サラは大丈夫だとして、隣がシーヴでこっちがケイトとラケル、そしてあのメイドがシャロンです。後ろにいるのは配下になったゴーレムたちです」
ライナスは紹介されたパーティーメンバーを順に見ていましたが、ケイトを見たところで何かを思い出したような顔をしました。
「ケイトはテニエル男爵の娘のカトリーナ嬢じゃないのか?」
「はい、そうです。ライナス様ですね。ご無沙汰しておりますわ」
ケイトがライナスに頭を下げます。ライナスもテニエル男爵領に行ったことがあります。
「父がカトリーナ嬢から手紙が届いたので、レイはすでに出立したと返事をしたと聞いた。無事に会えてなによりだ。しかし……お前のジョブはゴーレム使いじゃなかったよな?」
「ロードのままですよ。それよりも、どうやってここから町まで行くかですね」
「そうだな。どれくらいかかる?」
「ここからなら徒歩で二、三時間あれば着くと思います」
「二、三時間か。とりあえず歩くしかないか」
タクシーがあるわけではありません。辻馬車は町の中しか走っていません。他の馬車が通ることもありますが、今のところ一台もいなさそうです。そうなると頼りになるのは二本の足しかありません。
「とりあえず馬車はマジックバッグに入れましょうか?」
「頼む。俺のほうは家財でいっぱいだから、入るならぜひ——」
「ご主人さま、私が引きます」
ライナスが「ぜひ持っていってくれ」と言いかけたところで、ラケルが全力で手を挙げて主張しました。
「え? いやいや、女の子が引くのか?」
ラケルの発言にライナスが驚いて声を上げました。ハリエットも口を押さえて驚いています。
「ラケルなら引けると思うけど、こういうのこそニコルたちの仕事だろう。その前に車体のチェックだ。車軸は大丈夫だと思うけど、念のために見てくれ。車輪の交換だけで済みそうなら乗ってもらおう」
先ほどレイは、車軸に目をやりましたが、そのときには大丈夫そうでした。それなら車輪を交換するだけで走れます。
馬車にはいくつか種類がありますが、この馬車は車軸と車輪が一体になっている形ではなく、車軸は車体に固定され、そこに車輪を通しているだけだからです。だから左右が独立して回るようになっています。
「私も手伝うね」
サラの肩に乗った小さなニコルが、カミーユ、ダニエル、エリス、イツキ、ジョアン、テリー、セナに指示を出します。四体が馬車を持ち上げ、三体がサラの指示に従ってチェックをします。馬車の車体の下には予備の車輪が入れてあるのが普通で、この馬車にも用意されているはずです。
「レイ、予備の車輪が落ちてヒビが入ってる。たぶんすぐに割れるよ」
「さすがにこれだけヒビが入ってたら無理だなあ」
レイはサラから手渡された車輪を手にしてつぶやきました。完全に割れた状態よりはマシという程度で、走り始めたらすぐに割れるでしょう。さすがに馬車を使わないレイたちには予備の車輪はありません。
レイがどうしようかと考えていると、サラの肩に乗っていたニコルが両腕をパタパタと振ってアピールしていました。
「ニコル、何かあるのか?」
レイがニコルに声をかけると、カミーユとエリスがレイのほうを向きました。すると人型だった体が、円盤に足が生えたような形になりました。そのまま歩いて馬車のほうに移動し、自ら車軸に刺さりました。
「えーっと……」
「まあいいんじゃない? ビックリしたけど」
「悪くはないぞ、悪くは。もの凄くありがたい。でも、ゴーレムってああいう形にもなれるんだな」
レイはゴーレムというものは人型だと思い込んでいました。実際にレイたちがダンジョンで会ったのは、某国民的RPGに登場したようなゴーレムばかりです。コアだけになったゴーレムたちに少量の砂利を与えると、頭の大きな棒人間になりました。だから頭と手足は必ずあるのだろうとレイは考えていたのです。
サラはカミーユとエリスがきちんと車軸に刺さっているのを確認してから留め具を付けました。さらに、割れた窓からガラスを取り外します。
「これなら強度的にも大丈夫かな?」
「大丈夫そうだな。それじゃ町まで頼む。兄さんも義姉さんもどうぞ」
ライナスは歩こうと思えば歩けるでしょうが、さすがにハリエットに一〇キロ以上も歩かせるわけにはいきません。馬車に乗れるのならそれに越したことはないでしょう。
実はラケルが馬車を引くと言う前、レイは馬車が使えないなら木の棒と板で簡易的な輿を作り、それをゴーレムたちに持たせればいいと考えていました。
ライナスたちが馬車に乗り込むと、テリーとセナが引き始めました。馬車は問題なく動いています。前をラケルが先導し、左をケイト、右をレイ、そして後ろをシーヴとシャロンが警戒しています。サラは遊撃のように周囲を警戒することにしました。
「しかし……間に合ってよかった」
ライナスたちを窓越しに見ながら、レイは大きく安堵しました。自分では落ち着いているつもりでしたが、実の兄が死にかけたわけで、今になってどっと疲れが噴き出したのです。
「レイはお兄ちゃんっ子だからね」
サラがレイの頬をつつきながら、からかうように言いました。
「まあ兄さんたちには可愛がってもらってたからなあ」
じゃれ合うレイとサラを馬車の中から見ていたライナスですが、「ふむ」と一つうなずくと、扉があったところから顔を出しました。
「サラはかなり感じが変わったよな?」
「え? あ……ああっ⁉ あ、いえ、あの……その……」
サラの顔色が変わりました。先ほどからいつもの調子で話をしていたのです。ライナスたちがいるのを忘れて。
この世界のサラは、素の状態では大人しいクール系ですが、日本人としての賑やかな性格が蘇って以降はクール系を装っていました。冒険者になってからは隠す必要がなくなり、今の今まですっかり気を抜いていたのです。
「いや、悪いと言うつもりじゃない。レイと仲よくしてくれていたから、みんな感謝しているんだ」
そう言われるとサラは真っ赤になり、両手で顔を隠しました。
「仲よしと言われて恥ずかしがることはありませんです! 立派なことだと思います!」
「いや、そうなんだけどっ。そうなんだけどっ! ああっ、もうっ‼」
前から聞こえたラケルの感想に余計に赤くなってしまいます。自分のことを美少女と呼ぶわりには他人に褒められると恥ずかしがるんです。なかなかに難儀な性格ですね。
「ははっ。面白いものを見せてもらった。父さんに書く手紙のネタができたな」
「ええっ⁉」
「あっはっは。冗談だ、冗談。だが王都に着いたら途中で助けてもらったことは伝えるからな。そのときにどう伝えるか、それは楽しみにしておいてくれ」
どうやらライナスのほうが一枚も二枚も上手のようです。
壊れた扉を必死に開けようとしていたライナスが肩の力を抜きました。
「兄さん、すぐに扉を外しますね」
蝶番が壊れて開かなくなった扉をレイが力任せに引きちぎりました。ライナスが泣きじゃくるウェンディーを抱きしめながら転がり出ると、その後ろからレジナルドを抱きしめたハリエットが、シーヴの手を借りて出てきます。四人は休憩用のマットの上に腰を下ろしました。
「まさか、ここまで来てこんな目に遭うとは……」
馬車は倒れこそしなかったものの、右側の車輪が砕けて斜めに傾いています。大人二人はあちこちにアザやコブができています。ウェンディーはぐずっていますが、ライナスに抱きしめられていたので怪我はないようです。レジナルドはハリエットに抱かれたまま、すやすやと寝ています。大物になりそうですね。
ケイトに治療を任せると、レイは馬車の前に回りました。
「兄さん、御者はダメです」
「……そうか。ステータスカードと遺髪だけでも届けてもらうか」
レイが見たときには、すでに御者は息絶えていました。人が死ぬと体からステータスカードが出てくるので、すぐにわかるんです。御者台から落ち、そこでタスクボアーに踏み潰されたようでした。
「車軸は無事のようなので馬車はなんとかなりそうですが、馬はダメですね」
死んだ馬はマジックバッグに入れ、御者のステータスカードと遺髪はライナスが持ちました。それから御者を埋葬します。
デューラント王国では火葬が一般的です。死ぬと魂は天に還ると考えられています。肉体は単なる器なので、空っぽになった器は焼いて土に戻そうということです。
ところが、移動中に死んだ場合はその場に葬るのが一般的です。それがいいことなのかどうかはわかりませんが、その人が最後にたどり着いた場所です。だから遺髪とステータスカードを持ち帰るのです。
街道から少し離れたところに穴を掘って御者の遺体を寝かせると【浄化】をかけます。それはアンデッドにならないようにという願いからです。それから土をかぶせて均すと、最後に花を一輪添えます。旅の途中で亡くなった人に対する弔い方です。
「ところで兄さん、この馬車はどこのものですか?」
実家で見たことがない馬車でした。ライナスが普段乗っていたのはギルモア男爵家の紋章が入ったものです。家を出たからか、紋章は見られませんでした。
「これはオスカーの運送屋ギルドで借りたものだ。クラストンまでの予定だったんだがな」
ライナスたちはマリオンからライルまで実家の馬車を使いました。そこからオグデンまでは御者ごと馬車を借り、オグデンからオスカー、オスカーからクラストンと、ここまで乗り継いできました。この御者とはこの町までの契約でした。
「出た時は二人だったが、増えたんだな」
「あ、はい。紹介します。サラは大丈夫だとして、隣がシーヴでこっちがケイトとラケル、そしてあのメイドがシャロンです。後ろにいるのは配下になったゴーレムたちです」
ライナスは紹介されたパーティーメンバーを順に見ていましたが、ケイトを見たところで何かを思い出したような顔をしました。
「ケイトはテニエル男爵の娘のカトリーナ嬢じゃないのか?」
「はい、そうです。ライナス様ですね。ご無沙汰しておりますわ」
ケイトがライナスに頭を下げます。ライナスもテニエル男爵領に行ったことがあります。
「父がカトリーナ嬢から手紙が届いたので、レイはすでに出立したと返事をしたと聞いた。無事に会えてなによりだ。しかし……お前のジョブはゴーレム使いじゃなかったよな?」
「ロードのままですよ。それよりも、どうやってここから町まで行くかですね」
「そうだな。どれくらいかかる?」
「ここからなら徒歩で二、三時間あれば着くと思います」
「二、三時間か。とりあえず歩くしかないか」
タクシーがあるわけではありません。辻馬車は町の中しか走っていません。他の馬車が通ることもありますが、今のところ一台もいなさそうです。そうなると頼りになるのは二本の足しかありません。
「とりあえず馬車はマジックバッグに入れましょうか?」
「頼む。俺のほうは家財でいっぱいだから、入るならぜひ——」
「ご主人さま、私が引きます」
ライナスが「ぜひ持っていってくれ」と言いかけたところで、ラケルが全力で手を挙げて主張しました。
「え? いやいや、女の子が引くのか?」
ラケルの発言にライナスが驚いて声を上げました。ハリエットも口を押さえて驚いています。
「ラケルなら引けると思うけど、こういうのこそニコルたちの仕事だろう。その前に車体のチェックだ。車軸は大丈夫だと思うけど、念のために見てくれ。車輪の交換だけで済みそうなら乗ってもらおう」
先ほどレイは、車軸に目をやりましたが、そのときには大丈夫そうでした。それなら車輪を交換するだけで走れます。
馬車にはいくつか種類がありますが、この馬車は車軸と車輪が一体になっている形ではなく、車軸は車体に固定され、そこに車輪を通しているだけだからです。だから左右が独立して回るようになっています。
「私も手伝うね」
サラの肩に乗った小さなニコルが、カミーユ、ダニエル、エリス、イツキ、ジョアン、テリー、セナに指示を出します。四体が馬車を持ち上げ、三体がサラの指示に従ってチェックをします。馬車の車体の下には予備の車輪が入れてあるのが普通で、この馬車にも用意されているはずです。
「レイ、予備の車輪が落ちてヒビが入ってる。たぶんすぐに割れるよ」
「さすがにこれだけヒビが入ってたら無理だなあ」
レイはサラから手渡された車輪を手にしてつぶやきました。完全に割れた状態よりはマシという程度で、走り始めたらすぐに割れるでしょう。さすがに馬車を使わないレイたちには予備の車輪はありません。
レイがどうしようかと考えていると、サラの肩に乗っていたニコルが両腕をパタパタと振ってアピールしていました。
「ニコル、何かあるのか?」
レイがニコルに声をかけると、カミーユとエリスがレイのほうを向きました。すると人型だった体が、円盤に足が生えたような形になりました。そのまま歩いて馬車のほうに移動し、自ら車軸に刺さりました。
「えーっと……」
「まあいいんじゃない? ビックリしたけど」
「悪くはないぞ、悪くは。もの凄くありがたい。でも、ゴーレムってああいう形にもなれるんだな」
レイはゴーレムというものは人型だと思い込んでいました。実際にレイたちがダンジョンで会ったのは、某国民的RPGに登場したようなゴーレムばかりです。コアだけになったゴーレムたちに少量の砂利を与えると、頭の大きな棒人間になりました。だから頭と手足は必ずあるのだろうとレイは考えていたのです。
サラはカミーユとエリスがきちんと車軸に刺さっているのを確認してから留め具を付けました。さらに、割れた窓からガラスを取り外します。
「これなら強度的にも大丈夫かな?」
「大丈夫そうだな。それじゃ町まで頼む。兄さんも義姉さんもどうぞ」
ライナスは歩こうと思えば歩けるでしょうが、さすがにハリエットに一〇キロ以上も歩かせるわけにはいきません。馬車に乗れるのならそれに越したことはないでしょう。
実はラケルが馬車を引くと言う前、レイは馬車が使えないなら木の棒と板で簡易的な輿を作り、それをゴーレムたちに持たせればいいと考えていました。
ライナスたちが馬車に乗り込むと、テリーとセナが引き始めました。馬車は問題なく動いています。前をラケルが先導し、左をケイト、右をレイ、そして後ろをシーヴとシャロンが警戒しています。サラは遊撃のように周囲を警戒することにしました。
「しかし……間に合ってよかった」
ライナスたちを窓越しに見ながら、レイは大きく安堵しました。自分では落ち着いているつもりでしたが、実の兄が死にかけたわけで、今になってどっと疲れが噴き出したのです。
「レイはお兄ちゃんっ子だからね」
サラがレイの頬をつつきながら、からかうように言いました。
「まあ兄さんたちには可愛がってもらってたからなあ」
じゃれ合うレイとサラを馬車の中から見ていたライナスですが、「ふむ」と一つうなずくと、扉があったところから顔を出しました。
「サラはかなり感じが変わったよな?」
「え? あ……ああっ⁉ あ、いえ、あの……その……」
サラの顔色が変わりました。先ほどからいつもの調子で話をしていたのです。ライナスたちがいるのを忘れて。
この世界のサラは、素の状態では大人しいクール系ですが、日本人としての賑やかな性格が蘇って以降はクール系を装っていました。冒険者になってからは隠す必要がなくなり、今の今まですっかり気を抜いていたのです。
「いや、悪いと言うつもりじゃない。レイと仲よくしてくれていたから、みんな感謝しているんだ」
そう言われるとサラは真っ赤になり、両手で顔を隠しました。
「仲よしと言われて恥ずかしがることはありませんです! 立派なことだと思います!」
「いや、そうなんだけどっ。そうなんだけどっ! ああっ、もうっ‼」
前から聞こえたラケルの感想に余計に赤くなってしまいます。自分のことを美少女と呼ぶわりには他人に褒められると恥ずかしがるんです。なかなかに難儀な性格ですね。
「ははっ。面白いものを見せてもらった。父さんに書く手紙のネタができたな」
「ええっ⁉」
「あっはっは。冗談だ、冗談。だが王都に着いたら途中で助けてもらったことは伝えるからな。そのときにどう伝えるか、それは楽しみにしておいてくれ」
どうやらライナスのほうが一枚も二枚も上手のようです。
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