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第8章:春、急カーブと思っていたらまさかのクランク
第2話:ノーと言えるレイでも言わない
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「ただいま戻りましたです!」
「早いな」
「無理しない範囲で飛ばしましたです」
ラケルが魔石を消費しつつ【身体強化】を使えば、時速八〇キロほどで走り続けることができます。クラストンへの往復だけなら一時間少々あれば十分ですね。
「子爵さまからの伝言です。『今日中にそちらに向かう。確認できたら王都に行って陛下に説明するので、レイにも同行してほしい。レイに領主になってもらうつもりだ』です」
「ラケル、ありがとう」
レイはタケルの頭を撫でます。ラケルは尻尾をブンブンと振って耳をグリグリと動かして喜びを表しています。
「やっぱりそうなったね」
「想定内ですね」
サラとシーヴは、レイならいつか貴族になるだろうと思っていました。本人になるつもりがなくても、困っている人を助けているうちに、いつの間にかそうなっているだろうと。
「お兄ちゃんだしね~」
「でもレイ兄は忙しくなりそう」
「あまり忙しいと大変だよね~」
マイとエリも似たようなものです。ただし、この二人の妹分は、レイが忙しくなるのではないかと心配しています。
「レイ様ほどの方なら、取り立てられて当然ですわ」
ケイトは貴族の娘ですので、いずれ夫になるレイが貴族になるほうが嬉しいでしょう。
「ご主人さまにはもっともっと上になってほしいです」
「それは難しいな」
ラケルは、自分は本当にすごい人にめぐり逢ったのだと、彼女の中でレイの評価はカンストしています。彼女はもっともっと上を目指してほしいと言いましたが、それは難しいでしょう。
新しい領地は男爵領になります。ダンジョンがある領地の領主は、子爵までしかなれません。領地が豊かになりすぎないようにという制限です。
豊かさと爵位には、直接的な関係はありませんが、爵位が高いほど領地は広く、町の数は多くなる傾向があります。
「お客さんだった人が恋人になってぇ、その人が貴族になるなんてぇ、物語みたいですぅ」
マルタはレイに惚れてくっついてここまで来たので、レイが貴族になるかどうかはあまり気にしていません。それでも町娘が貴族に嫁ぐという、物語のような展開に大きな胸を躍らせています。
ああ、平民の娘が貴族の妻になるとか、王子様に見初められるという話がありますが、あれは実は大変なんです。そもそも、貴族と平民では、人種が違うと思えるほど生活が違います。また、貴族には貴族なりの振る舞いが求められます。
とはいえ、一から作る領地ですので、マナーは気にしなくていいでしょう。
「私は旦那様に可愛がってもらえればそれで十分です」
シャロンはレイが貴族でもそうでなくても気にしません。レイをおちょくって、たまにやりすぎて罰を受けて恍惚の境地に達するのは変わらないでしょう。
「レイさんが代官でなくなれば、私も代官補佐でなくなりますね」
「そうだな。領主補佐というのもおかしいな」
代官補佐という立場は、ローランドがシェリルをレイに押し付けるために用意したものですが、ここまできたら受け取らないということはありません。
「そうですね。補佐として支える立場を与えられていても、私ではレイさんを支える屋根にも基礎にもなれず、あってもなくても大差のない、取って付けた飾り柱の一本にすぎないでしょうが」
「アピールしたいのかしたくないのかどっちなんだ?」
そろそろ自虐趣味を治してくれないかなと本気でレイは思っています。
「今さら突き放すことはしないし、いずれきちんと妻にするから」
「本当ですね?」
「こんな嘘を言ってどうするんだよ」
◆◆◆
その日の夕方、部下たちと一緒に馬車でやってきたローランドも困惑していました。
「まさか私もこうなると思って町を作ったわけではないのだが……」
レイから与えられた恩にどうにかして報いたいと思い、エルフとの交流のために新しい町を作ってそこの代官にしようと考えました。そうするとそこにダンジョンができたのです。先見の明があったと喜ぶには、状況が急に変わりすぎました。
「だが、よく考えてみれば、これは天の配剤だな」
領地ではない場所にダンジョンが発生した場合、国が聞き取り調査を行い、国王が領主を決めます。基本的には発見者を領主にすることになっています。
ところが、このダンジョンのように、領地の中にできた場合、その一帯がそれまでの領地から切り離されることに決まっています。そして、誰を領主にするかはその土地の領主に一任されます。
国法ではそのようになっていますが、幸いなことに、これまでこのパターンは一度もありませんでした。
「今回の場合、新しい領主は決定権は私にある。最終的には陛下の裁可が必要だが、レイなら問題ないだろう。やってくれるか?」
みんながレイを見ます。昨日も身内で話し合いました。ここでノーと言えるほどレイは空気が読めないわけではありません。
「お引き受けします。代官をするのもそれほど変わらないでしょう」
「町を作るという点では同じだな。こんな中途半端な状態で引き渡すのも気が引けるので、私も最大限の支援を行う」
「お願いします」
町が完成するまではこれまでと同じように人件費や資材費を出すことをローランドは申し出ました。ただし、国としての援助もあるはずなので、細かな部分は後日ということになります。。
「ところで、ギルドはどうしますか? 待遇は変えないつもりですが、領地が変わるわけですので、嫌がる人も出るかもしれません」
レイの質問にローランドは腕を組んで考えます。
「今さら取りやめだと言うこともできないだろう。断る者も出るかもしれないが、その代わりの人員は確保すると約束する」
「ありがとうございます」
ギルド職員をはじめ、人材派遣はそのままということになりました。レイとしてはそれが一番ありがたいですね。今さら一からギルド職員を探すとなると引き抜くしかないからです。
「でも、この場所はどうしたらいいんだ?」
レイはダンジョンを見ながらつぶやきました。ダンジョンができたのは代官の屋敷を建てようとしていた場所からすぐのところです。この町の中央から見てやや北西寄り、将棋の盤面なら7三あたりになります。
仕方のないこととはいえ、屋敷のすぐ横を冒険者たちが四六時中歩き回るのも防犯の点で問題があるでしょう。
「全体的に南にずらすしかないよな?」
「町は碁盤の目のようになってるから広げるのは大丈夫だよ。でもお屋敷をどこにするかだよね?」
ギルドと教会は町の中心に近く、代官邸は北西部のつもりでした。その予定で基礎ができていましたが、少なくとも今の場所からは移動させる必要があります。
「レイ、町はみんなに任せて、私と一緒に王都に行ってもらおうか。授爵もある」
「大げさな式典はあまり好きじゃないんですけどね」
たとえば聖別式。レイは領主の息子なので最後に教会に入りました。あのときは記憶が戻っていなかったので、特に嫌とは思いませんでした。ところが、記憶が戻ったあとで思い返してみれば、ほぼ全員の視線が集中していました。それは仕方ありません。村から出てきた新成人からすれば、領主の息子を見る機会なんて二度とないかもしれないからです。それはじっと見ますよね。
「だがこう考えてみてくれ。ダンジョンのある領地の領主は子爵までしかなれない。今回の授爵で男爵になるだろう。そうなると残るは一回きりだ。何か功績を立てて勲章を授与されることくらいあるかもしれないが、そこまで大々的なことはないはずだ」
そう言われるとレイとしても嫌とは言えません。
「町の建設はそのまま続けたらいい。遅らせても何もいいことはないだろう」
「それなら……屋敷のことはサラとマイに任せる。順番的にはギルドと教会なんかのあとでいいから」
「了解了解。とっておきの案を解放するよ!」
「あまり痛くない町にしてくれよ」
グリーンヴィルは翌日から工事が再開されることになりました。
「早いな」
「無理しない範囲で飛ばしましたです」
ラケルが魔石を消費しつつ【身体強化】を使えば、時速八〇キロほどで走り続けることができます。クラストンへの往復だけなら一時間少々あれば十分ですね。
「子爵さまからの伝言です。『今日中にそちらに向かう。確認できたら王都に行って陛下に説明するので、レイにも同行してほしい。レイに領主になってもらうつもりだ』です」
「ラケル、ありがとう」
レイはタケルの頭を撫でます。ラケルは尻尾をブンブンと振って耳をグリグリと動かして喜びを表しています。
「やっぱりそうなったね」
「想定内ですね」
サラとシーヴは、レイならいつか貴族になるだろうと思っていました。本人になるつもりがなくても、困っている人を助けているうちに、いつの間にかそうなっているだろうと。
「お兄ちゃんだしね~」
「でもレイ兄は忙しくなりそう」
「あまり忙しいと大変だよね~」
マイとエリも似たようなものです。ただし、この二人の妹分は、レイが忙しくなるのではないかと心配しています。
「レイ様ほどの方なら、取り立てられて当然ですわ」
ケイトは貴族の娘ですので、いずれ夫になるレイが貴族になるほうが嬉しいでしょう。
「ご主人さまにはもっともっと上になってほしいです」
「それは難しいな」
ラケルは、自分は本当にすごい人にめぐり逢ったのだと、彼女の中でレイの評価はカンストしています。彼女はもっともっと上を目指してほしいと言いましたが、それは難しいでしょう。
新しい領地は男爵領になります。ダンジョンがある領地の領主は、子爵までしかなれません。領地が豊かになりすぎないようにという制限です。
豊かさと爵位には、直接的な関係はありませんが、爵位が高いほど領地は広く、町の数は多くなる傾向があります。
「お客さんだった人が恋人になってぇ、その人が貴族になるなんてぇ、物語みたいですぅ」
マルタはレイに惚れてくっついてここまで来たので、レイが貴族になるかどうかはあまり気にしていません。それでも町娘が貴族に嫁ぐという、物語のような展開に大きな胸を躍らせています。
ああ、平民の娘が貴族の妻になるとか、王子様に見初められるという話がありますが、あれは実は大変なんです。そもそも、貴族と平民では、人種が違うと思えるほど生活が違います。また、貴族には貴族なりの振る舞いが求められます。
とはいえ、一から作る領地ですので、マナーは気にしなくていいでしょう。
「私は旦那様に可愛がってもらえればそれで十分です」
シャロンはレイが貴族でもそうでなくても気にしません。レイをおちょくって、たまにやりすぎて罰を受けて恍惚の境地に達するのは変わらないでしょう。
「レイさんが代官でなくなれば、私も代官補佐でなくなりますね」
「そうだな。領主補佐というのもおかしいな」
代官補佐という立場は、ローランドがシェリルをレイに押し付けるために用意したものですが、ここまできたら受け取らないということはありません。
「そうですね。補佐として支える立場を与えられていても、私ではレイさんを支える屋根にも基礎にもなれず、あってもなくても大差のない、取って付けた飾り柱の一本にすぎないでしょうが」
「アピールしたいのかしたくないのかどっちなんだ?」
そろそろ自虐趣味を治してくれないかなと本気でレイは思っています。
「今さら突き放すことはしないし、いずれきちんと妻にするから」
「本当ですね?」
「こんな嘘を言ってどうするんだよ」
◆◆◆
その日の夕方、部下たちと一緒に馬車でやってきたローランドも困惑していました。
「まさか私もこうなると思って町を作ったわけではないのだが……」
レイから与えられた恩にどうにかして報いたいと思い、エルフとの交流のために新しい町を作ってそこの代官にしようと考えました。そうするとそこにダンジョンができたのです。先見の明があったと喜ぶには、状況が急に変わりすぎました。
「だが、よく考えてみれば、これは天の配剤だな」
領地ではない場所にダンジョンが発生した場合、国が聞き取り調査を行い、国王が領主を決めます。基本的には発見者を領主にすることになっています。
ところが、このダンジョンのように、領地の中にできた場合、その一帯がそれまでの領地から切り離されることに決まっています。そして、誰を領主にするかはその土地の領主に一任されます。
国法ではそのようになっていますが、幸いなことに、これまでこのパターンは一度もありませんでした。
「今回の場合、新しい領主は決定権は私にある。最終的には陛下の裁可が必要だが、レイなら問題ないだろう。やってくれるか?」
みんながレイを見ます。昨日も身内で話し合いました。ここでノーと言えるほどレイは空気が読めないわけではありません。
「お引き受けします。代官をするのもそれほど変わらないでしょう」
「町を作るという点では同じだな。こんな中途半端な状態で引き渡すのも気が引けるので、私も最大限の支援を行う」
「お願いします」
町が完成するまではこれまでと同じように人件費や資材費を出すことをローランドは申し出ました。ただし、国としての援助もあるはずなので、細かな部分は後日ということになります。。
「ところで、ギルドはどうしますか? 待遇は変えないつもりですが、領地が変わるわけですので、嫌がる人も出るかもしれません」
レイの質問にローランドは腕を組んで考えます。
「今さら取りやめだと言うこともできないだろう。断る者も出るかもしれないが、その代わりの人員は確保すると約束する」
「ありがとうございます」
ギルド職員をはじめ、人材派遣はそのままということになりました。レイとしてはそれが一番ありがたいですね。今さら一からギルド職員を探すとなると引き抜くしかないからです。
「でも、この場所はどうしたらいいんだ?」
レイはダンジョンを見ながらつぶやきました。ダンジョンができたのは代官の屋敷を建てようとしていた場所からすぐのところです。この町の中央から見てやや北西寄り、将棋の盤面なら7三あたりになります。
仕方のないこととはいえ、屋敷のすぐ横を冒険者たちが四六時中歩き回るのも防犯の点で問題があるでしょう。
「全体的に南にずらすしかないよな?」
「町は碁盤の目のようになってるから広げるのは大丈夫だよ。でもお屋敷をどこにするかだよね?」
ギルドと教会は町の中心に近く、代官邸は北西部のつもりでした。その予定で基礎ができていましたが、少なくとも今の場所からは移動させる必要があります。
「レイ、町はみんなに任せて、私と一緒に王都に行ってもらおうか。授爵もある」
「大げさな式典はあまり好きじゃないんですけどね」
たとえば聖別式。レイは領主の息子なので最後に教会に入りました。あのときは記憶が戻っていなかったので、特に嫌とは思いませんでした。ところが、記憶が戻ったあとで思い返してみれば、ほぼ全員の視線が集中していました。それは仕方ありません。村から出てきた新成人からすれば、領主の息子を見る機会なんて二度とないかもしれないからです。それはじっと見ますよね。
「だがこう考えてみてくれ。ダンジョンのある領地の領主は子爵までしかなれない。今回の授爵で男爵になるだろう。そうなると残るは一回きりだ。何か功績を立てて勲章を授与されることくらいあるかもしれないが、そこまで大々的なことはないはずだ」
そう言われるとレイとしても嫌とは言えません。
「町の建設はそのまま続けたらいい。遅らせても何もいいことはないだろう」
「それなら……屋敷のことはサラとマイに任せる。順番的にはギルドと教会なんかのあとでいいから」
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