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第8章:春、急カーブと思っていたらまさかのクランク
第1話:土の中からこんにちは
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レイたちがグリーンヴィルに来て五日目、町の建設計画が大きく変更されることになる事態が起きました。誰も予想していなかった理由で。
「レイ、子供ができたって!」
サラが家に駆け込んできた瞬間、みんなの視線がレイに集まりました。もちろんレイに心当たりはありません。いえ、毎晩のようにやることはやっていますので、その意味では心当たりはありすぎですが、レイは必ず【避妊】を使っています。今の段階ではできるはずがないのです。
「ごめん、言い間違い。ダンジョンの子供みたいなのができたんだって」
「「「ダンジョンの子供⁉⁉⁉」」」
サラが外にいたときに、労働者の一人が彼女に異変を伝えたのがきっかけでした。
◆◆◆
「それがダンジョンの子供なのか?」
レイたちが外に出ると、視線の先には高さ二メートルほどの土の山がありました。その手前にトンネル状の入り口らしきものがあります。色は茶色ですが、イヌイットの作るイグルーのようなこの物体を、大勢の労働者たちが取り囲んでいます。
「あ、代官様。これですこれ。後ろでボコンって音がしたんで、何か落ちてきたのかと思ったら、地面が割れてこれが出てきたんでさあ」
「ちょっとずつ大きくなってますぜ。最初はもっとちっちゃかったんですがね」
この二人が歩いていると、後ろで何かが落ちたような音がした。振り返ると、そこに土煙が舞っていた。それが落ち着くと、今度は地面からボコボコというかゾゾゾゾというか、言葉にはしづらい音が伝わってきた。次の瞬間、地面から一抱えくらいの、丸い土の塊が現れた。
何人かで囲んで見ていると大きくなり始め、腰の高さになったあたりで小さな入口が現れた。ひょっとしてこれはダンジョンではないかということで、誰かがレイのところに報告に向かおうとした。途中で散歩に出ていたサラがいたので、代わりに報告してもらうことになった。ということでした。
彼らがサラに伝えた時点では、まだ腰くらいの高さでしたが、今では二メートルほどになっています。レイは腰をかがめて中を覗いてみましたが、今のところは何も見えません。
「そういえば、クラストンのダンジョンも地上階部分はトンネルからドームにつながってるみたいな構造だったな」
レイはクラストンのダンジョンを思い浮かべました。入り口はトンネルのようになっていて、トンネルの先は小山になっていました。あれもダンジョンの一部だったのかと、これを見てようやくわかりました。
「ニコル、ダンジョン出身として、何かわかるか?」
ペカペカ
ニコルは首を振りながら光りました。少しでも情報を得られればとレイは思いましたが、さすがに何もわからないということです。
「なんかいいもん見た気がするな」
「おう。朝から縁起がいいな。こんなの人生に何度もねえだろ」
「一〇〇年ぶりとかじゃねえのか?」
デューラント王国では、ダンジョンは七つしか見つかっていません。六つは国の南部にあって、七つ目がクラストンのダンジョンです。これがダンジョンだとすれば、百数十年ぶりの八つ目になります。ダンジョンが誕生した瞬間に立ち会えることはまずありません。
労働者たちは喜んでいます。でも、ダンジョンができたらできたで面倒なことがあります。レイはローランドに報告しなければなりません。
「シェリル。こんなことは想定してないよな?」
「さすがに無理です。こんな近くに別のダンジョンなんて」
この場所はクラストンから東に五〇キロほどです。こんなに近くにダンジョンができるとは、さすがに誰も想像していなかったでしょう。
「ラケル、クラストンにいるローランドさんに連絡を頼む。無理はしなくていい」
「わかりましたです」
レイがササッと書いて封をした手紙を受け取ると、ラケルは走ってクラストンに向かいました。
「走ってったね」
「馬よりも速いからな。マジックバッグもあるから大丈夫だろう」
ラケルは常にマジックバッグを持っています。その中にはレイが用意した食事だけでなく、【身体強化】に使う、魔力補充用の魔石もたっぷり入っています。
「邪魔です!」
魔物が現れましたが、彼女は蹴飛ばして先を目指します。レイはラケルに「無理はしなくていい」と言いました。これは無理ではありません。通常の範囲になります。
ラケルは馬を使ってもよかったのですが、彼女は自分が走ったほうが結果的に早く到着すると考えました。そのほうがレイも喜ぶはずです。そう思ってラケルは親からもらった二本の足を使って走り去ったのです。
たまに現れる魔物を殴り飛ばし蹴り飛ばし、足を止めることなく、ラケルは走り続けました。
◆◆◆
「領主様から連絡があるまで、町の建設を止める」
ラケルが走っていくのを見送ると、レイは労働者たちに指示を飛ばしました。
「どういうことなんで?」
レイの言葉を聞くと、ダンジョンを囲んでいた労働者たちは不思議がりました。一日作業の手を止めれば一日完成が遅れるからです。
「ダンジョンができた場所は新しい領地になると決まっている。このまま工事を進めれば、領主様は自分の領地じゃない町を作ることになってしまう」
「そういやそんな話もありやしたね」
「じゃあ俺らはどうすればいいんで?」
レイとしては、ローランドの指示があるまで、勝手なことはできません。ローランドの報告を待つだけです。ラケルなら一日で往復できるとしても、ローランドの都合もあります。屋敷にいないかもしれません。王都に行っていることもあるかもしれません。だから、レイはラケルに無理をしなくてもいいと言ったのです。
「今日の仕事は中止だと広めてくれ。みんなに酒を振る舞うから、ダンジョンの誕生パーティーでもしてやってくれるか?」
「うっし、ご馳走になります!」
「よ~っし、代官様のおごりだ~~~!」
レイ自身、何をどうしたらいいのかわかりません。とりあえず、工事をストップさせることにしました。それから、町にいる者たちに酒樽を渡すことにしました。
この町で働く労働者たちには、無料で料理と酒が用意されています。ですが、昼間っから酔っ払われては困るので、酒は夜だけと決まっています。昼間から飲みたければ、クラストンに戻って買うか、それとも飲んでくるしかありません。もちろん仕事をしない日の日当は支払われません。
「とりあえずここに置いとくから好きなように……おっと」
レイがマジックバッグから肉串の乗った皿を取り出した瞬間に一本が地面に落ちてしまいました。両手に皿を持っているのでどうしようかと振り返ってまた視線を戻すと、落ちた肉串が消えていました。
「誰か落ちた肉串を拾ったか?」
レイはそう聞きましたが誰も拾っていませんでした。気にしないでおこうと、レイは屋敷に戻ることにしました。
歩き始めたレイたちの後ろから、「今日はめでてえ日だ。たっぷり飲めよ~」などという声が聞こえてきました。レイが振り向くと、男たちがダンジョンにエールをかけていました。
◆◆◆
「さて、面倒なことになったな」
家に戻ったレイたちは、今後どうするかを話し合うことにしました。
「レイさん、おそらく父はレイさんを領主にと言うでしょう。どうしますか?」
「ここで断ったら?」
「誰も喜ばない未来しか見えません」
「だよなあ」
シェリルの言葉は当然でした。レイが労働者たちに言ったように、ダンジョンができたのなら、この町は新しい領地になります。そうすると、グリーンヴィルを中心とした土地を誰かが治めなければなりません。ちょうどその町はレイが代官をすることになっていました。よほどのことでなければ、レイがそのまま領主になるだろうと、領主の娘ですら考えています。
「渡りに船とレイさんを推薦するでしょう」
ローランドはレイを代官にするために町を作り始めました。ローランドからすると、クラストンから東は最初からあってないような土地です。レイがいたからこそ、そこに町を作ろうという話になったのです。レイがそのまま受け取るのはおかしなことではありません。
「旦那様がとうとう領主様ですか」
「とうとうと言われるほど活動してないんだけどなあ」
「でもレイの功績は大きいよね」
「客観的に見ればそうなんだろうな」
グレーターパンダの毛皮を安定供給する方法を確立したこと、町の拡張を提案したこと、エルフとの関係を好転させたこと。ダンジョン都市でダンジョンにあまり潜っていないのにいろいろなことがありました。
レイ個人としては、今年に入ってからも恋人が増え続けました。もはや自分だけの人生ではないことは、レイ自身にもわかっています。ただ、状況が変わりすぎて、彼でも付いていけない状態なんです。
「ローランドさんと国王陛下の判断次第だけど、領主を任されたら引き受ける。それでいいか?」
ここにいる全員が、さも当然のようにうなずきました。そのとき、扉が開きました。
「レイ、子供ができたって!」
サラが家に駆け込んできた瞬間、みんなの視線がレイに集まりました。もちろんレイに心当たりはありません。いえ、毎晩のようにやることはやっていますので、その意味では心当たりはありすぎですが、レイは必ず【避妊】を使っています。今の段階ではできるはずがないのです。
「ごめん、言い間違い。ダンジョンの子供みたいなのができたんだって」
「「「ダンジョンの子供⁉⁉⁉」」」
サラが外にいたときに、労働者の一人が彼女に異変を伝えたのがきっかけでした。
◆◆◆
「それがダンジョンの子供なのか?」
レイたちが外に出ると、視線の先には高さ二メートルほどの土の山がありました。その手前にトンネル状の入り口らしきものがあります。色は茶色ですが、イヌイットの作るイグルーのようなこの物体を、大勢の労働者たちが取り囲んでいます。
「あ、代官様。これですこれ。後ろでボコンって音がしたんで、何か落ちてきたのかと思ったら、地面が割れてこれが出てきたんでさあ」
「ちょっとずつ大きくなってますぜ。最初はもっとちっちゃかったんですがね」
この二人が歩いていると、後ろで何かが落ちたような音がした。振り返ると、そこに土煙が舞っていた。それが落ち着くと、今度は地面からボコボコというかゾゾゾゾというか、言葉にはしづらい音が伝わってきた。次の瞬間、地面から一抱えくらいの、丸い土の塊が現れた。
何人かで囲んで見ていると大きくなり始め、腰の高さになったあたりで小さな入口が現れた。ひょっとしてこれはダンジョンではないかということで、誰かがレイのところに報告に向かおうとした。途中で散歩に出ていたサラがいたので、代わりに報告してもらうことになった。ということでした。
彼らがサラに伝えた時点では、まだ腰くらいの高さでしたが、今では二メートルほどになっています。レイは腰をかがめて中を覗いてみましたが、今のところは何も見えません。
「そういえば、クラストンのダンジョンも地上階部分はトンネルからドームにつながってるみたいな構造だったな」
レイはクラストンのダンジョンを思い浮かべました。入り口はトンネルのようになっていて、トンネルの先は小山になっていました。あれもダンジョンの一部だったのかと、これを見てようやくわかりました。
「ニコル、ダンジョン出身として、何かわかるか?」
ペカペカ
ニコルは首を振りながら光りました。少しでも情報を得られればとレイは思いましたが、さすがに何もわからないということです。
「なんかいいもん見た気がするな」
「おう。朝から縁起がいいな。こんなの人生に何度もねえだろ」
「一〇〇年ぶりとかじゃねえのか?」
デューラント王国では、ダンジョンは七つしか見つかっていません。六つは国の南部にあって、七つ目がクラストンのダンジョンです。これがダンジョンだとすれば、百数十年ぶりの八つ目になります。ダンジョンが誕生した瞬間に立ち会えることはまずありません。
労働者たちは喜んでいます。でも、ダンジョンができたらできたで面倒なことがあります。レイはローランドに報告しなければなりません。
「シェリル。こんなことは想定してないよな?」
「さすがに無理です。こんな近くに別のダンジョンなんて」
この場所はクラストンから東に五〇キロほどです。こんなに近くにダンジョンができるとは、さすがに誰も想像していなかったでしょう。
「ラケル、クラストンにいるローランドさんに連絡を頼む。無理はしなくていい」
「わかりましたです」
レイがササッと書いて封をした手紙を受け取ると、ラケルは走ってクラストンに向かいました。
「走ってったね」
「馬よりも速いからな。マジックバッグもあるから大丈夫だろう」
ラケルは常にマジックバッグを持っています。その中にはレイが用意した食事だけでなく、【身体強化】に使う、魔力補充用の魔石もたっぷり入っています。
「邪魔です!」
魔物が現れましたが、彼女は蹴飛ばして先を目指します。レイはラケルに「無理はしなくていい」と言いました。これは無理ではありません。通常の範囲になります。
ラケルは馬を使ってもよかったのですが、彼女は自分が走ったほうが結果的に早く到着すると考えました。そのほうがレイも喜ぶはずです。そう思ってラケルは親からもらった二本の足を使って走り去ったのです。
たまに現れる魔物を殴り飛ばし蹴り飛ばし、足を止めることなく、ラケルは走り続けました。
◆◆◆
「領主様から連絡があるまで、町の建設を止める」
ラケルが走っていくのを見送ると、レイは労働者たちに指示を飛ばしました。
「どういうことなんで?」
レイの言葉を聞くと、ダンジョンを囲んでいた労働者たちは不思議がりました。一日作業の手を止めれば一日完成が遅れるからです。
「ダンジョンができた場所は新しい領地になると決まっている。このまま工事を進めれば、領主様は自分の領地じゃない町を作ることになってしまう」
「そういやそんな話もありやしたね」
「じゃあ俺らはどうすればいいんで?」
レイとしては、ローランドの指示があるまで、勝手なことはできません。ローランドの報告を待つだけです。ラケルなら一日で往復できるとしても、ローランドの都合もあります。屋敷にいないかもしれません。王都に行っていることもあるかもしれません。だから、レイはラケルに無理をしなくてもいいと言ったのです。
「今日の仕事は中止だと広めてくれ。みんなに酒を振る舞うから、ダンジョンの誕生パーティーでもしてやってくれるか?」
「うっし、ご馳走になります!」
「よ~っし、代官様のおごりだ~~~!」
レイ自身、何をどうしたらいいのかわかりません。とりあえず、工事をストップさせることにしました。それから、町にいる者たちに酒樽を渡すことにしました。
この町で働く労働者たちには、無料で料理と酒が用意されています。ですが、昼間っから酔っ払われては困るので、酒は夜だけと決まっています。昼間から飲みたければ、クラストンに戻って買うか、それとも飲んでくるしかありません。もちろん仕事をしない日の日当は支払われません。
「とりあえずここに置いとくから好きなように……おっと」
レイがマジックバッグから肉串の乗った皿を取り出した瞬間に一本が地面に落ちてしまいました。両手に皿を持っているのでどうしようかと振り返ってまた視線を戻すと、落ちた肉串が消えていました。
「誰か落ちた肉串を拾ったか?」
レイはそう聞きましたが誰も拾っていませんでした。気にしないでおこうと、レイは屋敷に戻ることにしました。
歩き始めたレイたちの後ろから、「今日はめでてえ日だ。たっぷり飲めよ~」などという声が聞こえてきました。レイが振り向くと、男たちがダンジョンにエールをかけていました。
◆◆◆
「さて、面倒なことになったな」
家に戻ったレイたちは、今後どうするかを話し合うことにしました。
「レイさん、おそらく父はレイさんを領主にと言うでしょう。どうしますか?」
「ここで断ったら?」
「誰も喜ばない未来しか見えません」
「だよなあ」
シェリルの言葉は当然でした。レイが労働者たちに言ったように、ダンジョンができたのなら、この町は新しい領地になります。そうすると、グリーンヴィルを中心とした土地を誰かが治めなければなりません。ちょうどその町はレイが代官をすることになっていました。よほどのことでなければ、レイがそのまま領主になるだろうと、領主の娘ですら考えています。
「渡りに船とレイさんを推薦するでしょう」
ローランドはレイを代官にするために町を作り始めました。ローランドからすると、クラストンから東は最初からあってないような土地です。レイがいたからこそ、そこに町を作ろうという話になったのです。レイがそのまま受け取るのはおかしなことではありません。
「旦那様がとうとう領主様ですか」
「とうとうと言われるほど活動してないんだけどなあ」
「でもレイの功績は大きいよね」
「客観的に見ればそうなんだろうな」
グレーターパンダの毛皮を安定供給する方法を確立したこと、町の拡張を提案したこと、エルフとの関係を好転させたこと。ダンジョン都市でダンジョンにあまり潜っていないのにいろいろなことがありました。
レイ個人としては、今年に入ってからも恋人が増え続けました。もはや自分だけの人生ではないことは、レイ自身にもわかっています。ただ、状況が変わりすぎて、彼でも付いていけない状態なんです。
「ローランドさんと国王陛下の判断次第だけど、領主を任されたら引き受ける。それでいいか?」
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