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第7章:新春、急展開
第5話:パーティーの人数の話
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「う~ん、ダンジョンにはちょっと多い気がするけど、広いから問題ないね」
新生『行雲流水』はダンジョンにやってきました。ここにいるのはレイ、サラ、シーヴ、ラケル、ケイト、シャロン、マルタ、マイの合計八人。ダンジョンに来るまでは八人では多いのではないかとサラは思いましたが、通路が広いので全然問題はありません。
ゴーレムたちもいますが、さすがにそれでは多すぎると思い、必要があるまではレイの革カバンの中で待機することになっています。
「何人がいいんだ?」
「四か六?」
四人や六人というのはRPGの話でしょう。あまりにも多いと、それぞれのステータス情報が見づらくなります。ゲームバランスを崩壊させないためにも、四人から六人それくらいがいいでしょう。
RPGでパーティーに何人いてもいいのなら、ずらっと盾役を並べておいて、その後ろから魔法をボンボンと撃ち込めば、普通の魔物なら瞬殺されるに決まっています。ヌルゲーですね。
現実では、パーティーの人数に制限はありません。このダンジョンの上層階では、通路の幅は二〇メートルほどあります。これだけあるなら一〇〇人でパーティーを組んで入っても問題ありません。そうすれば怪我人が出ても後ろで治療を受けさせることができます。
このようなことは禁止されているわけではありません。より深くまで攻略する場合には、実際にいくつものパーティーが合同でダンジョンに潜ることもよくあります。ただし、稼ぐのを目的にする場合は分配で揉めることがあるので注意が必要です。
「ここが転移部屋。戻ってくるとここに出る」
「何もありませんねぇ」
「がらんどう」
「転移するためだけの部屋だからな。この地上階には魔物はいないから、各階の転移部屋にたどり着ければ生きて帰れるってことだ」
説明をするレイも、それほど頻繁に来ているわけではありません。最近は薬の素材を集めるためなので、無理して深いところまで行く必要はありません。今日も五回のボス部屋をクリアするまでと考えています。
「それじゃあ入るぞ」
一行は階段を下りて地下一階に向かいました。
◆◆◆
この世界で魔物がいる場所は、自然界かダンジョンの中かです。どちらがより危険かを考えると、自然界のほうがかなり上でしょう。それは以下のような理由からです。
一つ目は、屋外は冒険者の人数が少ないということです。これは具体的な人数ではなく、一定の範囲内にいる人数が少なく、なにか大きなトラブルがあったときに救助を求めるのが難しいということです。
町の近くなら、駆け出しの冒険者が薬草探しなどをしていることもあります。ところが、レイたちがグレーターパンダを狩っているパンダの森など、滅多に外の冒険者は来ません。
一方で、ダンジョン内なら他のパーティーもいます。困ったことがあれば協力を求めることもできるでしょう。
二つ目は、安全地帯のあるなしです。ダンジョンの各所には安全地帯があります。そこには魔物は入りません。ゆっくりと食事をしていても、後ろからブレードマンティスにバッサリやられることはありませんが、屋外は違います。たとえ結界石を使おうとも、絶対に安全とは限りません。だから、夜中は誰か一人は起きていなければなりません。
三つ目は、転移部屋のあるなしです。転移部屋は各階から地上階までを結んでいます。地上階には魔物は出ません。だから、大怪我をしても、転移部屋にたどり着くことさえできれば、とりあえず安全な場所までは移動できます。しかし、地上で冒険している場合、大怪我は死亡に繋がります。
ここで意外な落とし穴ですが、両手を骨折すれば、ポーションを取り出してコルクの蓋を外すことができません。なんとか膝で挟んで口でコルクを抜いて、その瞬間に落として瓶を割ることもありえます。
このような説明をしつつ、レイたちはダンジョンの通路を進んでいきますが、マイが首を傾げました。
「レイ兄、何かがおかしい」
「どこがだ?」
「どうして壁を歩けるの?」
マイが壁を歩いているサラを見ながら言いました。
「3Dブーツっていう、壁や天井を歩けるブーツを履いてるからだ。サラとシーヴは魔物の裏に回り込むため、シャロンは危険を回避するためだな」
実際にシャロンが魔物に追い回されたことはありませんが、何かあってからでは遅いのです。いつでも逃げられるようにしています。
「そうだ。もう一つあったから、マルタはどうだ?」
「いいんですかぁ?」
「ラケルは盾役だし、俺とケイトはその横で攻撃するから使わないんだよな。それを履けば壁や天井が歩けるから、いざとなったら壁に逃げたらいい。感覚が変わるらしいから、履いたら慣らしてくれ」
マルタは3Dブーツを受け取ると履き替えて、壁を歩く練習を始めました。壁を歩きながらたまにジャンプします。
「レイ兄、マルタに壁を歩かせて下着を見ようとしてない?」
「足元に重力が働くからめくれたりはしないぞ」
3Dブーツを履けば足を付けている面に向かって重力が働くようになります。マルタが着ているのはベリーダンスのような衣装ですが、壁を歩いているからといってスカートが床に向かって垂れ下がるわけではありません。
「もう全部見られてますからぁ、問題ないですよぉ」
「それは失礼。余計なことを言った」
「いえいえぇ」
サラと並んで天井を歩くマルタを、エリは見上げました。
「レイ兄、今度見つけたら私も履いていい?」
「いいけど、そんなにポンポンと見つかるものじゃないからな」
「四つもあるのに?」
「そう言われるとな。街で見つけたら買ってもいいぞ」
宝箱にまとめて三つ入っていたこともあったので、可能性はゼロではないでしょう。ただ、街中で探したほうが早いこともあります。宝箱から出たものが街中で売られていることはよくあります。レイたちもそのようにして装備を整えました。
◆◆◆
「今日はここまでだね」
「そうだな」
初回ということで、五階のボスを倒したら六階に下りて終わろうということになりました。
列に並んで待っていると、またギルド職員のセイルが説明をしていました。そして、レイたちに説明する順番になりました。
「こんにちは、セイルさん」
「おう、『パンダキラー』か、またここからか?」
「ええ、新メンバーが入りましたので」
ケイトとシャロンが入ったときにも、このセイルとここで会いました。
「お前さんたちなら大丈夫だろう。新メンバーに説明してやってくれ」
そう言い残すと、後ろのパーティーに説明を始めました。
「お知り合いが多いんですねぇ」
「冒険者の多くは下へ下へと進んでいきます。だから、何度もここに来るということは珍しいんですよ」
転移部屋は「その部屋に入ったパーティーメンバー全員が入ったことのある階」までしか行くことができません。新人が入れば、当然地下一階から順番に攻略する必要があります。深いところまで行ったことのある冒険者にメンバーに入れて連れていってもうらうというズルはできません。必ず自力で攻略する必要があります。
「それじゃあ質問」
「どうした?」
「もし罠に引っかかって深い階層まで飛ばされた場合、どうなるの?」
「その場合は、その階には入ったことになって、途中の階には入っていないとみなされるらしい」
五階までしか行ったことのない冒険者が罠で二〇階に飛ばされたとします。そうすると、一階から五階、そして二〇階には入ったという記録が残りますが、六階から一九階は入っていないことになります。
「どうやってわかったの?」
「普通に転移部屋に入っても、二〇階の次が五階だからわかるそうだ」
「あ、そうか。それなら、転移部屋っていっぱいあるの?」
「各階に複数ある。ギルドで買う地図には、転移部屋の場所と記号が書かれている。それで、どの転移部屋から出たかがわかるようになっている。地上階には一つしかないから迷わないぞ」
「わかった」
サラと同じく、ゲームが好きだったマイは頭の中で情報の整理をし始めました。現実はゲームと違うことはわかっていますが、似ている部分は徹底的に活用しようと。
「ということは、さっきの話の場合、その人は五回のボスは倒したことがないってことになるの?」
「そうなんだろうな。ただ、抜け道には使えないな。どんな罠が仕掛けられているかわかったものじゃないからな」
レイはシーヴを見ました。宝箱の解錠はシーヴの担当になっています。
「はい。一番多いのが毒、次が魔物を呼ぶアラーム、それから爆発でしょうか」
「爆発はロマン」
「自分が木っ端微塵になってもいいならな」
幸いにも、マイのロマンを満たすような爆発は起きず、一行は無事にダンジョンを離れるのでした。
新生『行雲流水』はダンジョンにやってきました。ここにいるのはレイ、サラ、シーヴ、ラケル、ケイト、シャロン、マルタ、マイの合計八人。ダンジョンに来るまでは八人では多いのではないかとサラは思いましたが、通路が広いので全然問題はありません。
ゴーレムたちもいますが、さすがにそれでは多すぎると思い、必要があるまではレイの革カバンの中で待機することになっています。
「何人がいいんだ?」
「四か六?」
四人や六人というのはRPGの話でしょう。あまりにも多いと、それぞれのステータス情報が見づらくなります。ゲームバランスを崩壊させないためにも、四人から六人それくらいがいいでしょう。
RPGでパーティーに何人いてもいいのなら、ずらっと盾役を並べておいて、その後ろから魔法をボンボンと撃ち込めば、普通の魔物なら瞬殺されるに決まっています。ヌルゲーですね。
現実では、パーティーの人数に制限はありません。このダンジョンの上層階では、通路の幅は二〇メートルほどあります。これだけあるなら一〇〇人でパーティーを組んで入っても問題ありません。そうすれば怪我人が出ても後ろで治療を受けさせることができます。
このようなことは禁止されているわけではありません。より深くまで攻略する場合には、実際にいくつものパーティーが合同でダンジョンに潜ることもよくあります。ただし、稼ぐのを目的にする場合は分配で揉めることがあるので注意が必要です。
「ここが転移部屋。戻ってくるとここに出る」
「何もありませんねぇ」
「がらんどう」
「転移するためだけの部屋だからな。この地上階には魔物はいないから、各階の転移部屋にたどり着ければ生きて帰れるってことだ」
説明をするレイも、それほど頻繁に来ているわけではありません。最近は薬の素材を集めるためなので、無理して深いところまで行く必要はありません。今日も五回のボス部屋をクリアするまでと考えています。
「それじゃあ入るぞ」
一行は階段を下りて地下一階に向かいました。
◆◆◆
この世界で魔物がいる場所は、自然界かダンジョンの中かです。どちらがより危険かを考えると、自然界のほうがかなり上でしょう。それは以下のような理由からです。
一つ目は、屋外は冒険者の人数が少ないということです。これは具体的な人数ではなく、一定の範囲内にいる人数が少なく、なにか大きなトラブルがあったときに救助を求めるのが難しいということです。
町の近くなら、駆け出しの冒険者が薬草探しなどをしていることもあります。ところが、レイたちがグレーターパンダを狩っているパンダの森など、滅多に外の冒険者は来ません。
一方で、ダンジョン内なら他のパーティーもいます。困ったことがあれば協力を求めることもできるでしょう。
二つ目は、安全地帯のあるなしです。ダンジョンの各所には安全地帯があります。そこには魔物は入りません。ゆっくりと食事をしていても、後ろからブレードマンティスにバッサリやられることはありませんが、屋外は違います。たとえ結界石を使おうとも、絶対に安全とは限りません。だから、夜中は誰か一人は起きていなければなりません。
三つ目は、転移部屋のあるなしです。転移部屋は各階から地上階までを結んでいます。地上階には魔物は出ません。だから、大怪我をしても、転移部屋にたどり着くことさえできれば、とりあえず安全な場所までは移動できます。しかし、地上で冒険している場合、大怪我は死亡に繋がります。
ここで意外な落とし穴ですが、両手を骨折すれば、ポーションを取り出してコルクの蓋を外すことができません。なんとか膝で挟んで口でコルクを抜いて、その瞬間に落として瓶を割ることもありえます。
このような説明をしつつ、レイたちはダンジョンの通路を進んでいきますが、マイが首を傾げました。
「レイ兄、何かがおかしい」
「どこがだ?」
「どうして壁を歩けるの?」
マイが壁を歩いているサラを見ながら言いました。
「3Dブーツっていう、壁や天井を歩けるブーツを履いてるからだ。サラとシーヴは魔物の裏に回り込むため、シャロンは危険を回避するためだな」
実際にシャロンが魔物に追い回されたことはありませんが、何かあってからでは遅いのです。いつでも逃げられるようにしています。
「そうだ。もう一つあったから、マルタはどうだ?」
「いいんですかぁ?」
「ラケルは盾役だし、俺とケイトはその横で攻撃するから使わないんだよな。それを履けば壁や天井が歩けるから、いざとなったら壁に逃げたらいい。感覚が変わるらしいから、履いたら慣らしてくれ」
マルタは3Dブーツを受け取ると履き替えて、壁を歩く練習を始めました。壁を歩きながらたまにジャンプします。
「レイ兄、マルタに壁を歩かせて下着を見ようとしてない?」
「足元に重力が働くからめくれたりはしないぞ」
3Dブーツを履けば足を付けている面に向かって重力が働くようになります。マルタが着ているのはベリーダンスのような衣装ですが、壁を歩いているからといってスカートが床に向かって垂れ下がるわけではありません。
「もう全部見られてますからぁ、問題ないですよぉ」
「それは失礼。余計なことを言った」
「いえいえぇ」
サラと並んで天井を歩くマルタを、エリは見上げました。
「レイ兄、今度見つけたら私も履いていい?」
「いいけど、そんなにポンポンと見つかるものじゃないからな」
「四つもあるのに?」
「そう言われるとな。街で見つけたら買ってもいいぞ」
宝箱にまとめて三つ入っていたこともあったので、可能性はゼロではないでしょう。ただ、街中で探したほうが早いこともあります。宝箱から出たものが街中で売られていることはよくあります。レイたちもそのようにして装備を整えました。
◆◆◆
「今日はここまでだね」
「そうだな」
初回ということで、五階のボスを倒したら六階に下りて終わろうということになりました。
列に並んで待っていると、またギルド職員のセイルが説明をしていました。そして、レイたちに説明する順番になりました。
「こんにちは、セイルさん」
「おう、『パンダキラー』か、またここからか?」
「ええ、新メンバーが入りましたので」
ケイトとシャロンが入ったときにも、このセイルとここで会いました。
「お前さんたちなら大丈夫だろう。新メンバーに説明してやってくれ」
そう言い残すと、後ろのパーティーに説明を始めました。
「お知り合いが多いんですねぇ」
「冒険者の多くは下へ下へと進んでいきます。だから、何度もここに来るということは珍しいんですよ」
転移部屋は「その部屋に入ったパーティーメンバー全員が入ったことのある階」までしか行くことができません。新人が入れば、当然地下一階から順番に攻略する必要があります。深いところまで行ったことのある冒険者にメンバーに入れて連れていってもうらうというズルはできません。必ず自力で攻略する必要があります。
「それじゃあ質問」
「どうした?」
「もし罠に引っかかって深い階層まで飛ばされた場合、どうなるの?」
「その場合は、その階には入ったことになって、途中の階には入っていないとみなされるらしい」
五階までしか行ったことのない冒険者が罠で二〇階に飛ばされたとします。そうすると、一階から五階、そして二〇階には入ったという記録が残りますが、六階から一九階は入っていないことになります。
「どうやってわかったの?」
「普通に転移部屋に入っても、二〇階の次が五階だからわかるそうだ」
「あ、そうか。それなら、転移部屋っていっぱいあるの?」
「各階に複数ある。ギルドで買う地図には、転移部屋の場所と記号が書かれている。それで、どの転移部屋から出たかがわかるようになっている。地上階には一つしかないから迷わないぞ」
「わかった」
サラと同じく、ゲームが好きだったマイは頭の中で情報の整理をし始めました。現実はゲームと違うことはわかっていますが、似ている部分は徹底的に活用しようと。
「ということは、さっきの話の場合、その人は五回のボスは倒したことがないってことになるの?」
「そうなんだろうな。ただ、抜け道には使えないな。どんな罠が仕掛けられているかわかったものじゃないからな」
レイはシーヴを見ました。宝箱の解錠はシーヴの担当になっています。
「はい。一番多いのが毒、次が魔物を呼ぶアラーム、それから爆発でしょうか」
「爆発はロマン」
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