異世界は流されるままに

椎井瑛弥

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第1章:目覚めと始まりの日々

第16話:混乱する金銭感覚(考えるな。感じろ!)

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「そういや買い物をしてて思ったんだけどな」
「うん」
「物価の基準が分からない」
「そうだね。とりあえず基本的な生活を送るにはお金がかからないかな」

 基本的というよりも最低限というべきかもしれませんね。

「デフレとも違うよなあ」
「最初から上がってないからね。金貨一枚あれば四人家族が一年は暮らせるらしいよ。食事は黒パンとジャガイモと安い魔物肉、それにエールが付くくらいらしいけど」
「まあエール一杯が一五キールだからな。缶コーヒーみたいなもんだろう。でも一年は暮らせるって、住む場所があるって前提じゃないか? さすがに家賃まで払えないだろ?」
「たぶん家持ちってことだと思う。小さな町か村で」

 はい、持ち家があるのが前提ですね。ただし、雇い主が格安で借家や寮を用意してくれる場合もありますので、持ち家がなくても大丈夫なこともあります。

「でも家持ちで生活費が一〇万キールか。日本に当てはめて、仮に年に一〇〇万とすると……月に八万か」
「税金と保険料と年金がなければギリいけそう」
「いやー、キツくないか?」

 金貨一枚は一〇万キールです。レイがこれを一〇〇万円と考えたのは、ギルドの登録料が一人一〇〇〇キールだったからです。入会金だとすれば五〇〇〇円から一万円くらいだろうと考えました。一キールが五円か一〇円くらい。高いほうに合わせて一〇円だとすれば、金貨が一〇〇万円になります。
 デューラント王国の通貨単位はキールと呼ばれています。使われている貨幣は、銭貨、銅貨、銀貨、大銀貨、金貨の五種類です。
 銭貨一〇枚で銅貨、銅貨一〇〇枚で銀貨、銀貨五枚で大銀貨、大銀貨二〇枚で金貨となります。銭貨が一キール、銅貨が一〇キール、銀貨が一〇〇〇キール、大銀貨が五〇〇〇キール、金貨が一〇万キールですね。
 庶民が日常的に使うのは銭貨と銅貨と銀貨で、大きい買い物をするのに大銀貨を使う程度です。まず金貨は使いません。使わない以前に見ません。なくすと怖いので持ちたくないと考える人もいますよ。

「四人家族だろ? 食費で七万、水道や光熱費で一万……は無理か」
「多めに二万は考えといたほうがいいんじゃない? それで食費はカツカツまで絞って六万。それでスマホもパソコンも持たないってことにすれば」
「外食なし。娯楽は図書館で本を借りればいいか。公共交通機関すら使わずに歩きのみ。学校がないから教育費もかからない」

 二人は日本を基準にしてしまいますので、どうしても矛盾を感じてしまうんですよね。だからデューラント王国のほうだけで考えてみましょう。
 貴族に雇われているハウスメイド、つまり普通のメイドは、一年でおよそ大銀貨八枚から一〇枚、四万から五万キールが相場です。手に職がないのならそれが限度になります。
 メイドはメイドでも、未成年で掃除しかさせてもらえない下っ端なら三万キール前後です。それでも住み込みで働くことが多く、食費が一切かかりません。賃金をそのまま実家に入れれば、家族の生活に余裕ができます。
 店や工房などで働く場合もよく似たもので、見習いのうちは住み込みで働くことが多く、給料は安めです。見習い期間が終わって一人前になると給料が上がるか、人によっては独立します。
 次は物の値段を考えましょう。
 酒場の料理の場合、大鍋でまとめて作るものは一〇キール程度からありますが、個別で作るものは一〇〇キールを超えるものもあります。
 商品として高価なのが家具です。基本的に売っていません。頑丈でなかなか壊れないので、買い替えることが少ないからです。テーブルなんて毎日いくつも売れるものではありません。だから受注生産です。
 マリオンは田舎町なのであまり売っていませんが、魔道具は高価です。金額も上を見ればキリがありません。
 武器や防具の値段に関しては、鋼をどれだけ使っているかによって変わります。だから剣より槍のほうが安くなります。
 その槍ですが、穂先だけ鋼なら安いのですが、柄も含めてすべて鋼にしようとすると剣よりも高くなります。腕力のある種族の場合は重い武器を好みますからね。
 剣でも槍でも手入れしなければ刃こぼれしたり錆びたりします。その点で楽なのがバトルアックスです。少しくらい刃が傷んでも威力は変わりません。柄が折れても柄だけ交換すればいいのです。
 メイスや棍棒などの打撃系の武器はめったに折れることがないので、さらに手入れが楽になります。
 折れた剣や潰れた兜などはくず鉄として引き取ってもらえるので無駄にはなりません。折れた剣をつなぎ直すことはできませんが、もう一度溶かして再利用します。

「武器が安いのは鋳造だからだろうな」

 レイは自分が買ったバスタードソードを見ました。溶かした鋼を鋳型に入れ、冷えたら研ぎます。断ち斬るのが日本刀なら、叩き斬るのがバスタードソードです。切れ味は日本刀より落ちますが、頑丈さでは明らかに上です。

「鎧もそんなに高くなかったね」
「ギルドが冒険者から買い取った素材を卸すんだろう」

 店側が直接冒険者に依頼を出すこともありますが、ほとんどの場合は冒険者ギルドから卸してもらいます。そちらのほうが店としては安く仕入れられます。

「砂糖は赤砂糖も白砂糖も高かったな」
「お塩もね」

 砂糖は日本とは種類が違います。この赤砂糖とはサトウキビを搾った汁に糖蜜を加えて煮詰めた赤糖のことで、濃い茶色をしています。
 白砂糖はテンサイの搾り汁を煮詰めたテンサイ糖のことで、こちらは薄い茶色をしています。
 赤砂糖はこのデューラント王国でも一番南の地域や、さらに南の温暖な国で作られます。白砂糖は国内の各地で作られていますが、生産量が少なくて高価です。
 それ以外の甘味料となると、蜂蜜はちみつ花蜜はなみつ、 楓蜜かえでみつ蔦蜜つたみつなどになります。
 蜂蜜はミツバチやマルハナバチ、あるいはモリハナバチという蜂型の魔物が溜めた蜜です。
 花蜜は花から採れる蜜のことです。蜜が採れる花があるんです。花によって、種か花びらか茎か、どの部分から採るかは違いますが、花から採れたものはすべて花蜜と呼ばれます。
 楓蜜は楓の木の樹液を煮込んで作られます。少し癖があるので、好き嫌いが分かれる甘味料です。
 楓と呼ばれていますが、サトウカエデではありませんので、メープルシロップほど甘みはありません。昔にやってきた転生者か転移者が名付けたのでしょう。
 そして、甘蔦あまつたと呼ばれる蔦から採れるのが蔦蜜です。長い蔦の皮を剥いで適当な長さに切り、煮込んで成分を抽出します。煮詰めたものが蔦蜜になります。

「楓蜜って、どう考えてもメープルシロップだよね」
「微妙に楓の木じゃないけどな。それに薄いし」

 そして、デューラント王国には海がないので海塩は交易で手に入れるしかありません。塩は岩塩が中心ですが、西にある山脈でしか採れません。かなり標高が高い場所なので、奴隷を使って採掘を行っています。

「でもコショウはあまり高くなかったな」
「トウガラシもね。植物だから?」

 砂糖や塩は日本で一キロ数百円で売っていたものが、それぞれ一〇〇〇キールでは買えませんでした。ただし、香辛料はそこまで高くはありません。
 そしてサラが言ったように、黒パンとジャガイモと魔物肉、そしてエールは安いので、それだけを口にしていれば生活費はかなり安くなります。それだけなら店で食べても安いので、みんな安酒場に出かけることになるんです。
 ホーンラビットの肉を焼いたものが三〇キールでした。安い居酒屋の値段です。魔物でも動物型ではなく昆虫型の場合はもっと安くなります。
 森の近くの草地にはイモムシ型の魔物であるヒュージキャタピラーが多く、それを使った料理なら一〇キールからあります。一匹で何百人分にもなるからです。さらに加工して保存食としても利用されます。

「もうわけがわからないな」
「考えたらダメなのかもね。考えるな。感じろ!」
「ある意味じゃ、それが正しいよな」

 金銭感覚は慣れるしかなさそうです。

「そういや、買ったものは全部俺のマジックバッグに入れてるけど、サラのほうはどれくらい入るんだ?」
「えっと……ちょっとわからない」

 マジックバッグに手を入れると中身が頭に思い浮かびますが、容量がどれくらいなのかは直感的にはわかりません。真っ暗な部屋を覗くようなものだからです。

「確認しておいたほうがいいよな?」
「そうだね。何を入れる? 今から森に行って木とか石とか?」
「いや、今日は無理せずに戻ろうと思う。倉庫にいろいろとあるからそれを使わせてもらおう」

 ◆◆◆

「二人とも一端いっぱしの冒険者ですよ」
「そう見えますか?」
「ありがとうございます」

 屋敷に戻ったレイとサラは門のところで守衛たちに声をかけられました。二人には実戦経験はまったくありませんが、幼いころから訓練を受けています。実戦経験ゼロなのに戦えば強いという不思議なコンビです。
 玄関に向かいながら、レイはステータスカードを見ました。当然ですが、何もしていないのでレベルや数値に変化はありません。冒険者ギルドと薬剤師ギルドに所属したという情報が追加されただけです。
 スキル欄を見ると、すでにいくつかの魔法やスキルが登録されています。これらはロードの下位ジョブである司祭や僧侶が最初から使えるものです。【治療】【清浄】【浄化】【解毒】【避妊】と並んでいます。
 順番に見ていきますと、【治療】は怪我や病気を治します。【清浄】は汗や皮脂などの汚れを落とします。【浄化】は穢れを祓い、アンデッドを昇天させるためのものですが、汚れも取り除けます。【清浄】と違って、除菌と消臭の働きもあります。【解毒】は毒物を中和させます。【避妊】はそのままの意味ですね。
 いずれレベルが上がれば追加されるでしょうが、ロードにせよ、司祭や僧侶にせよ、攻撃に使える魔法やスキルは少ないので、そこはサラに頼ることになるでしょう。
 ただ、魔法剣士が二人というのは、場合によっては攻撃手段が狭まります。魔法を使うときには剣で攻撃できないからです。右手に剣を持って左手で魔法を使うとしても、片手ではあまり力が入りません。

 二人は屋敷に入ると、そのままモーガンの部屋に向かいました。

「ほほう。凜々しくなったな」

 モーガンが目を細めてレイとサラを見ました。これは素直な感想です。

「格好だけですよ。ところで父上、これから裏にある倉庫の中にを見せてもらってもいいでしょうか?」
「かまわないが、何をするんだ?」
「マジックバッグの確認です。どれだけ入るのかを最初に確認しておかないと、いざという時に困るでしょう」
「ふむ。いい心構えだ。何を持ち出してもいいが、何を持ち出したかは言うようにな」
「はい、分かりました」

 許可を得たレイは、さっそく屋敷の裏手に向かいました。

「まずサラので確認してもらっていいか?」
「いいよ」

 サラのマジックバッグは小さいとモーガンは言っていました。それならほとんど何も入れていないサラのほうから確認しようということになりました。
 中身を一時的にレイのマジックバッグに移すと、サラは倉庫に並べられていた空の樽をマジックバッグに入れていきます。それから古い机、テーブル、椅子などを次々と入れましたが、しばらくすると入らなくなりました。サラは首を傾げます。

「まだ空いてるはずなんだけど、なんで?」
 サラの頭の中には、あちこちにスペースがあるように見えています。それなのにこれ以上は入りません。
「見せてもらっていいか?」
「どうぞ」

 サラが設定を変更すると、レイにもサラのマジックバッグの中身が見えました。中の手を動かすと自分の意思で中身を動かすこともできました。すると隙間が広がり、古い食器棚が入りました。

「なるほど、そういうことか」
「何かわかった?」
「出っ張りがあるとかなりスペースが無駄になる」

 テーブルや椅子、樽、庭掃除用の道具など、ここに置かれているものを入れたり出したりしながら確認すると、必要なスペースはそのものの大きさではないことがわかりました。

「テーブルの下には普通なら椅子が入るけど、マジックバッグの中じゃ何も入らない」
「あー、天板から床までがデッドスペースになるんだね」
「そうみたいだな」

 サラも同じように確認しています。テーブルがそのまま入っているわけではなく、を入れているようになっていました。つまり、脚がなければ薄い板を入れるだけで済みますが、脚のあるテーブルを入れようとするとかなりのスペースが必要になるんです。

「てことはさあ、テーブルと椅子をまとめて包んだらもう少しコンパクトになる?」
「包みが一つのアイテムとみなされれば大丈夫だろうけど、そんなサイズの布はシーツくらいしかないからな。とりあえず樽でやってみるか」

 大きな樽と小さな樽があるのなら、大きな樽の中に小さな樽を入れれば大きな樽の分のスペースだけで足りるだろうと二人は考えました。そして実際に、大きな樽の中に小さな樽を入れ、それをマジックバッグに入れてみました。

「入ったな」
「抜け道的な?」
「どうだろうなあ。みんな知ってそうだけど」

 こんなことを考えるのは自分たちだけではないはずだとレイは考えます。水を入れておいた樽が空になったからといってそのままにしておいては場所をとるだけになってしまいます。中に何かを入れれば、その分だけスペースに余裕ができることは誰でも考えそうです。
 そう考えると、いかに荷物をコンパクトにするかが重要だとレイは思いました。
 たとえば、何かの間違いでドラゴンを倒したとしましょう。ドラゴンの素材は、鱗に皮、角、爪、牙、肉、内臓、血、骨、魔石など、すべて捨てる場所がないと言われています。
 さて、そんなドラゴンをどうやって持ち帰ったらいいでしょうか。もちろんそのレベルの冒険者なら収納魔法や大きなマジックバッグを持っているでしょうが、そうでないならすべて持ち帰ることはできません。
 レイも自分のマジックバッグに大きめの家具などを詰めて確認していますが、こちらは一辺八メートルの立方体に近い空間でした。そのサイズでもドラゴンを丸ごと入れるのは不可能です。
 ドラゴンを解体するのは大変でしょうが、できたとしても全部は入らないでしょう。今は二人分を合わせて最大で五四九立方メートルしかありません。普通に暮らすならそれで十分なはずですが、彼らが目指すのは冒険者。何があるかはわかりません。

「とりあえず効率よく入れないとダメだな」
「それなら容器は入れ子にする?」
「限度はあるだろうからなあ。そこまで考えて作ってないだろうし」

 とりあえず食器は食器でまとめて一つの樽に入れました。その状態でもマジックバッグに入ります。容器が入れ子ならもっとコンパクトにできそうですが、あまりそのような容器は見かけません。

「でも機会があったら探してみたらいいよね?」
「そうだな。仕事帰りに歩いて回ってみるか」

 マジックバッグの確認が終わると、レイは目が覚めてからずっと気になっていることをサラに話すことにしました。二人そろって、適当な椅子に腰かけます。

「日本人としての記憶とごっちゃになりそうで怖い。微妙に似てることとか」
「最初は混ざらないように注意したかな。すぐに慣れたけど」

 太陽ソルが東から昇るのは同じですが、ルナは軌道が違って、真上近くを通ります。もちろん空に見える星座もまったく違っています。

「お金については使い慣れてないってことで誤魔化すとしても、宗教やカレンダーが違うのがなあ」
「それも慣れるしかないけどね。私は聖典を読んで丸覚えしたけど、それでもたまに火曜日とか言いそうになるし。それで通じるけど。古い言い方なんだよね」

 大陸や国によって暦が違うこともよくありますが、デューラント王国やその周辺国家では、一週間は七日で、曜日は火水風土白黒無です。一か月は四週間で二八日になり、一年は一二か月で三三六日です。日本よりも若干短いですね。
 一日は二四時間で、町の中なら日の出から日の入りまでは教会の鐘が時間を教えてくれます。
 マリオンでは、鐘は午前六時、午前九時、正午、午後三時、午後六時に長く大きくメロディーが鳴ります。その間は、一時間ごとにやや小さめに、別のメロディーが流れます。
 曜日に関しては魔法の属性と同じになっていて、「次は四週目の火の日に」と言われれば、四週目の一日目のことです。
 レイとしては、いまだ完全には馴染みきっていない記憶と知識をどうやってすり合わせるかが大変です。もちろん覚えるしかありません。考えるな。感じろ!

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 ここで第一章は終わりです。第二章から冒険が始まります。ようやくですね。
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