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第6章:夏から秋、悠々自適
第7話:いきなり高いハードルから始めるという悪い癖
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今日も朝からグレーターパンダ狩りです。レイが集められたグレーターパンダをマジックバッグに入れていると、シーヴが自分のほうをじっと見ているのに気がつきました。
「ん? 怪我したか?」
「いえ、そういうわけではないんですけど……」
いつもははっきりと意見を言うシーヴが珍しく口ごもりました。さすがに付き合いが長くなったので、何か言いたいことがあるのはレイにでもわかります。
「俺に遠慮なんてしなくていいから」
「そうですか? それでは……一度パンダの毛皮を着てみたいと思いまして」
「……ああ、そうだなあ」
レイは元々服装にこだわらない性格です。もちろん社会人として普段スーツは着ていましたが、普段着は安物ばかりでした。二〇代の社会人の多くがそうでしょうが、だらしなく見えなければいいというのが基準で、ファッションとはあまり縁がありませんでした。
「いえ。そもそも貴族が身に着けるような高価な商品ですから」
レイたちはこれまで二〇〇〇頭近いグレーターパンダを冒険者ギルドに持ち込んでいます。その甲斐あって今の家を手に入れることができたのです。
希少価値の高い毛皮なので、シーヴは自分が気軽に着たいと言ってもいいのかという考えが半分、そしてこれだけあるのだから自分が着てもいいのではないかという考えが半分ありました。
「どうせならみんなでパンダの毛皮を着たらいいんじゃない?」
「もちろんいいけど、それなら自分たちで鞣したほうがいいな」
グレーターパンダのほとんどは丸ごとギルドに売っています。たまに肉を確保するために解体するくらいですが、今後は毛皮も自分たちで使ってもいいかもしれません。それなら鞣しも自分たちですればいいでしょう。
「はい。場所もできましたから、ちょうどいいでしょう」
「いや、提案してくれて助かった。それじゃ今度はみんなで鞣しをやってみようか」
昼食をとりながら、レイは先ほどの話題を振ってみることにしました。
「さっきシーヴと話したんだけど、パンダの毛皮でみんなのマント——」
「「「はい!」」」
「わかった。それじゃ帰ってから作業をしよう」
レイはグレーターパンダの毛皮でマントを作るのはどうかと提案しようとしましたが、聞く必要もなかったですね。程度の差はあるでしょうが、女性とファッションは切っても切れないものです。
「あの、レイ様……」
「もちろんケイトの分も用意するから」
そう言われてケイトはホッとした顔をしました。贅沢なことだとはわかっていますが、自分には母親からもらった分があります。二着目は不要だろうと思われるのは嫌だったのです。
「その分はきちんと働きますわ」
「いや、一番働いてるのがラケルとケイトだからな」
このあたりで出てくるのはグレーターパンダだけではありません。基本的にグレーターパンダはラケルが盾で受け止めてケイトが自称メイスを使って頭を吹き飛ばします。それ以外のメンバーは他の魔物の相手をしています。
「それなら今日はあとで薬剤師ギルドにも寄るか」
今のところレイは商売をするつもりはありませんが、もし店をするならグレーターパンダの毛皮は目玉商品になるでしょう。今後は全部売るのはやめて、少しずつストックを増やしていってもいいと考えました。でも、それはそれでトラブルの原因になりそうですよ。
◆◆◆
冒険者ギルドでパンダを売ったあと、レイは一人で薬剤師ギルドに寄りました。
「ダーシーさん、少し聞きたいことがあるんですけど、ちょっといいですか?」
「はいはい、もちろんです。私にわかることでしたら」
レイが声をかけると、ダーシーはカウンターから外に出ました。席に座ったままでいいのにとレイは思いましたが、口には出しません。
「鞣しに使う薬剤を教えてもらえませんか?」
「鞣しをされるんですか?」
「はい。グレーターパンダの毛皮を自分たちで鞣してみようと思いましてね」
それを聞いた瞬間、ダーシーの目が♡になりました。
「グレーターパンダの漂白ができるんですか⁉」
「いえ。それは知りませんけど、今までただ売っていただけなので、自分たちでやれば面白いかなと」
レイは簡単に事情を話しました。狩って冒険者ギルドに売るのなら、そのうちの一部を自分たちで使っても悪くないはずなので、試しに鞣しと漂白をしてみようという話になったと。
「やり方もわかっていないのに試しにやってみるという発想がおかしいですよ」
「おかしいですか?」
「はい」
ダーシーからすると、冒険者ギルドに売ればお金になるものを、どうしてわざわざ無駄になる覚悟で手を出すのかがわかりません。
「やり方をお教えしたいのはやまやまですが、実はグレーターパンダの鞣しと漂白は王都でしているんです。冒険者ギルドも薬剤師ギルドも関わっていないのが現状でして……」
ダーシーの説明によれば、この町で集められた毛皮は王都に運び込まれて処理され、それから国王に献上されます。そのあとで国王の手によって貴族に下賜されるという流れになっています。
「加工したら罰せられるということではないですよね?」
「それはありません。でも、レイさんたちは冒険者ギルドで『パンダキラー』と呼ばれるほどの名手。いくらでも手に入るなら一つくらい失敗しても大丈夫そうですね」
「いえ、いきなり大物は使いませんよ」
ケイトが自称メイスで頭を吹き飛ばすと、頭の部分の毛皮が千切れて落ちていることがあります。レイはその部分を使おうと考えています。
「とりあえず鞣しに使う薬剤はですね……」
レイはダーシーから革職人が鞣しに使う薬剤と一般的な漂白剤に使う素材を教えてもらいました。ただし、グレーターパンダに使えるかどうかはわかりません。そうでなければ、わざわざ王都に運んでから処理しないはずです。
「職人の持つ技術は一子相伝とまでは言わないまでも、工房から出ないことが多いんです。私たちでも把握しきれないところはたくさんあります。特にグレーターパンダはわざわざ王城まで持ち込ませるほどですので、特別なやり方があるのかもしれません」
ダーシーはそう言いながら、鞣しと漂白のやり方を紙に書き出しました。それを見てレイは首を傾げました。
「ダーシーさん、一つ気になることがあるんですが」
「はい、何かありましたか?」
「単純なことですが、貴族は自前で手に入れたりしないんですか?」
レイは気になっていたことを聞くことにしました。自分たちは自前で解体して手に入れた毛皮を、もしうまく漂白できれば仕立てて着てみようと考えています。レイですらそう考えます。貴族たちはどうしてクラストンから届けられる毛皮を待っているのかと。自分たちで手に入れて、鞣しと漂白をしてみないのかと。漂白に失敗することがあっても、何度もやれば成功するのではないかと。
「そこはグレーターパンダの毛皮の扱いのせいですね。国王陛下から下賜されるものだとは聞いていますか?」
「はい。それは冒険者ギルドで」
もちろんレイはマーシャから聞いています。
「その下賜されるという部分が貴族にとっては大切だそうで……」
パンダの毛皮は下賜、つまり褒美として国王から貴族に与えられるものです。なぜその毛皮を下賜されたのかというストーリーがあります。その自慢が一つ重要らしいということをダーシーは説明しました。
「つまり……毛皮は欲しいけど、自前で手に入れても自慢できない。下賜された毛皮を加工して着ているご婦人からは下に見られる。そのような見栄があるから自前で手に入れようとはしない。そういういことですか?」
「はい、まさにそうです。それはギルドに伝わっている話ですので本当かどうかは分かりませんが、おそらく正しいのではないかということです。そうでなければ王都からもっと冒険者が来てパンダを狩っているはずですからね」
ダーシーは人差し指を立てながら説明します。
「私のような庶民にとってはそのような自慢話は関係ありませんが、どうやっても手に入れられません。いわゆる高嶺の花なんです。それに、正しい漂白の仕方もわかりませんので」
たとえ傷が多くて値段が下がろうとも、グレーターパンダは冒険者ギルドに運び込まれます。そうすればある程度の金にはなるからです。
「もし完成したら、端切れでもかまいませんので売ってくれませんか?」
「別に端切れくらいならいくらでも差し上げますよ」
レイは人がいいのでそう言いました。鞣しと漂白に成功すれば、いくらでも譲れるからです。しかし、この安請け合いがもう少ししてから面倒事につながってしまうとは、さすがにこの段階では気づいていませんでした。
「ん? 怪我したか?」
「いえ、そういうわけではないんですけど……」
いつもははっきりと意見を言うシーヴが珍しく口ごもりました。さすがに付き合いが長くなったので、何か言いたいことがあるのはレイにでもわかります。
「俺に遠慮なんてしなくていいから」
「そうですか? それでは……一度パンダの毛皮を着てみたいと思いまして」
「……ああ、そうだなあ」
レイは元々服装にこだわらない性格です。もちろん社会人として普段スーツは着ていましたが、普段着は安物ばかりでした。二〇代の社会人の多くがそうでしょうが、だらしなく見えなければいいというのが基準で、ファッションとはあまり縁がありませんでした。
「いえ。そもそも貴族が身に着けるような高価な商品ですから」
レイたちはこれまで二〇〇〇頭近いグレーターパンダを冒険者ギルドに持ち込んでいます。その甲斐あって今の家を手に入れることができたのです。
希少価値の高い毛皮なので、シーヴは自分が気軽に着たいと言ってもいいのかという考えが半分、そしてこれだけあるのだから自分が着てもいいのではないかという考えが半分ありました。
「どうせならみんなでパンダの毛皮を着たらいいんじゃない?」
「もちろんいいけど、それなら自分たちで鞣したほうがいいな」
グレーターパンダのほとんどは丸ごとギルドに売っています。たまに肉を確保するために解体するくらいですが、今後は毛皮も自分たちで使ってもいいかもしれません。それなら鞣しも自分たちですればいいでしょう。
「はい。場所もできましたから、ちょうどいいでしょう」
「いや、提案してくれて助かった。それじゃ今度はみんなで鞣しをやってみようか」
昼食をとりながら、レイは先ほどの話題を振ってみることにしました。
「さっきシーヴと話したんだけど、パンダの毛皮でみんなのマント——」
「「「はい!」」」
「わかった。それじゃ帰ってから作業をしよう」
レイはグレーターパンダの毛皮でマントを作るのはどうかと提案しようとしましたが、聞く必要もなかったですね。程度の差はあるでしょうが、女性とファッションは切っても切れないものです。
「あの、レイ様……」
「もちろんケイトの分も用意するから」
そう言われてケイトはホッとした顔をしました。贅沢なことだとはわかっていますが、自分には母親からもらった分があります。二着目は不要だろうと思われるのは嫌だったのです。
「その分はきちんと働きますわ」
「いや、一番働いてるのがラケルとケイトだからな」
このあたりで出てくるのはグレーターパンダだけではありません。基本的にグレーターパンダはラケルが盾で受け止めてケイトが自称メイスを使って頭を吹き飛ばします。それ以外のメンバーは他の魔物の相手をしています。
「それなら今日はあとで薬剤師ギルドにも寄るか」
今のところレイは商売をするつもりはありませんが、もし店をするならグレーターパンダの毛皮は目玉商品になるでしょう。今後は全部売るのはやめて、少しずつストックを増やしていってもいいと考えました。でも、それはそれでトラブルの原因になりそうですよ。
◆◆◆
冒険者ギルドでパンダを売ったあと、レイは一人で薬剤師ギルドに寄りました。
「ダーシーさん、少し聞きたいことがあるんですけど、ちょっといいですか?」
「はいはい、もちろんです。私にわかることでしたら」
レイが声をかけると、ダーシーはカウンターから外に出ました。席に座ったままでいいのにとレイは思いましたが、口には出しません。
「鞣しに使う薬剤を教えてもらえませんか?」
「鞣しをされるんですか?」
「はい。グレーターパンダの毛皮を自分たちで鞣してみようと思いましてね」
それを聞いた瞬間、ダーシーの目が♡になりました。
「グレーターパンダの漂白ができるんですか⁉」
「いえ。それは知りませんけど、今までただ売っていただけなので、自分たちでやれば面白いかなと」
レイは簡単に事情を話しました。狩って冒険者ギルドに売るのなら、そのうちの一部を自分たちで使っても悪くないはずなので、試しに鞣しと漂白をしてみようという話になったと。
「やり方もわかっていないのに試しにやってみるという発想がおかしいですよ」
「おかしいですか?」
「はい」
ダーシーからすると、冒険者ギルドに売ればお金になるものを、どうしてわざわざ無駄になる覚悟で手を出すのかがわかりません。
「やり方をお教えしたいのはやまやまですが、実はグレーターパンダの鞣しと漂白は王都でしているんです。冒険者ギルドも薬剤師ギルドも関わっていないのが現状でして……」
ダーシーの説明によれば、この町で集められた毛皮は王都に運び込まれて処理され、それから国王に献上されます。そのあとで国王の手によって貴族に下賜されるという流れになっています。
「加工したら罰せられるということではないですよね?」
「それはありません。でも、レイさんたちは冒険者ギルドで『パンダキラー』と呼ばれるほどの名手。いくらでも手に入るなら一つくらい失敗しても大丈夫そうですね」
「いえ、いきなり大物は使いませんよ」
ケイトが自称メイスで頭を吹き飛ばすと、頭の部分の毛皮が千切れて落ちていることがあります。レイはその部分を使おうと考えています。
「とりあえず鞣しに使う薬剤はですね……」
レイはダーシーから革職人が鞣しに使う薬剤と一般的な漂白剤に使う素材を教えてもらいました。ただし、グレーターパンダに使えるかどうかはわかりません。そうでなければ、わざわざ王都に運んでから処理しないはずです。
「職人の持つ技術は一子相伝とまでは言わないまでも、工房から出ないことが多いんです。私たちでも把握しきれないところはたくさんあります。特にグレーターパンダはわざわざ王城まで持ち込ませるほどですので、特別なやり方があるのかもしれません」
ダーシーはそう言いながら、鞣しと漂白のやり方を紙に書き出しました。それを見てレイは首を傾げました。
「ダーシーさん、一つ気になることがあるんですが」
「はい、何かありましたか?」
「単純なことですが、貴族は自前で手に入れたりしないんですか?」
レイは気になっていたことを聞くことにしました。自分たちは自前で解体して手に入れた毛皮を、もしうまく漂白できれば仕立てて着てみようと考えています。レイですらそう考えます。貴族たちはどうしてクラストンから届けられる毛皮を待っているのかと。自分たちで手に入れて、鞣しと漂白をしてみないのかと。漂白に失敗することがあっても、何度もやれば成功するのではないかと。
「そこはグレーターパンダの毛皮の扱いのせいですね。国王陛下から下賜されるものだとは聞いていますか?」
「はい。それは冒険者ギルドで」
もちろんレイはマーシャから聞いています。
「その下賜されるという部分が貴族にとっては大切だそうで……」
パンダの毛皮は下賜、つまり褒美として国王から貴族に与えられるものです。なぜその毛皮を下賜されたのかというストーリーがあります。その自慢が一つ重要らしいということをダーシーは説明しました。
「つまり……毛皮は欲しいけど、自前で手に入れても自慢できない。下賜された毛皮を加工して着ているご婦人からは下に見られる。そのような見栄があるから自前で手に入れようとはしない。そういういことですか?」
「はい、まさにそうです。それはギルドに伝わっている話ですので本当かどうかは分かりませんが、おそらく正しいのではないかということです。そうでなければ王都からもっと冒険者が来てパンダを狩っているはずですからね」
ダーシーは人差し指を立てながら説明します。
「私のような庶民にとってはそのような自慢話は関係ありませんが、どうやっても手に入れられません。いわゆる高嶺の花なんです。それに、正しい漂白の仕方もわかりませんので」
たとえ傷が多くて値段が下がろうとも、グレーターパンダは冒険者ギルドに運び込まれます。そうすればある程度の金にはなるからです。
「もし完成したら、端切れでもかまいませんので売ってくれませんか?」
「別に端切れくらいならいくらでも差し上げますよ」
レイは人がいいのでそう言いました。鞣しと漂白に成功すれば、いくらでも譲れるからです。しかし、この安請け合いがもう少ししてから面倒事につながってしまうとは、さすがにこの段階では気づいていませんでした。
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