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第5章:初夏、新たなる出会い
第4話:お嬢様と契約
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「れ・い・さ・まっ♪」
「どうした?」
「いえ、わたくしは幸せ者だと思いまして」
ケイトは朝からレイに腕枕をしてもらい、天にも昇るような気持ちになっています。少し前までどん底だったからです。
彼女は特に不幸だったわけではありません。多少わがままというか、思い込みが激しいところがありますが、基本は前向きで、積極的に悪いことができる性格ではありません。そして両親から愛情を込めて育てられました。ただ、跡取りではありません。いつかは家から出なければならないと幼いころから理解していました。そんなとき、たまたまレイが屋敷にやってきたのです。
父親同士が話をしている間、レイとケイトはすることがありません。二人で話でもしていなさいと言われ、二人でアンガスの執務室の向かいにある図書室に入って話をすることになりました。
正直なところ、レイは本さえ読めればそれでよかったのですが、さすがにケイトを無視するわけにもいきません。だからそれなりにケイトの相手をしたのです。それでも話し方が柔らかいレイが同い年で、そしてお互いがよく似た境遇だと知ると、彼女はあっという間にレイに惚れてしまいました。
成人すれば一緒になろう。そう思っていた彼女はレイに置いていかれたと思って絶望の淵に突き落とされて上から石を投げつけられた気分になっていました。根性ではい上がると、そこには彼女の求めていたものがあったのです。
◆◆◆
二人が酒場に下りると、サラがニヤニヤしながらケイトの肩に手を置きました。
「そして少女は女になった」
「サラ、発言がおじさん臭いですわ」
プンと文句を言うものの、ケイトは満更でもない顔をしています。金貨よりも宝石よりも、ケイトはレイのそばにいるという事実が欲しかったのです。
「レイ様、シャロンを譲ったという証拠に、これから奴隷商に赴いて契約を書き換えましょう」
ケイトは話題を変えるかのようにそう言いました。
「別に書き換える必要まではないと思うけどな。ケイトが主人のままで不都合はないだろ?」
「いえ、これはケジメです。いずれわたくしがレイ様の妻の一人になるという覚悟も含めてのことです」
「ケイト奥様に振り回されることがなくなると思えば気が楽になりますね」
シャロンは、ホッとした顔でその提案を受け入れました。
「誰が振り回しましたか?」
「ケイト奥様です。冒険者ギルドに向かうときとか、文字通り私の襟首をつかんで引きずり回しましたよね?」
「過去は捨てましたわ」
前向きなのは悪いことではありませんよ。やりすぎなければ。
「それでは、私たちは先に向かっていますね」
「ああ。終わったら合流するから」
レイはケイトとシャロンを連れて奴隷商に向かうことにしました。
一月以上も暮らししていると、同じ道ばかりではなく、たまには別の道を通ろうと考えることもあります。すると、どこに何があるかがざっとわかるようになりました。それでもわかっているのは真ん中あたりから北にかけてで、南のほうにはどんな店があるのかはまったく知りません。必要があれば足を伸ばすことになるでしょう。
「ここだな」
「大きいですわ」
「そうだな。人が多いからだろう。冒険者ばっかりだけどな」
その冒険者が奴隷になるということですね。以前、バーノンで奴隷商をしているヘクターが言っていましたね。普通にしていれば冒険者が奴隷になることはそれほど多くはありませんと。無理をしたか、うまい話に騙されたか、見栄を張ったか、そのあたりです。
ずいぶんと立派な扉を開けて三人は中に入りました。
中はどこでも同じようなもので、まずは受付があって、そこでステータスカードをチェックするようになっています。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「この子の主人をわたくしからレイ様に変更してもらいたいのです」
「かしこまりました。店主を呼びますので、そちらの小部屋でしばらくお待ちください」
三人は別の店員の案内で、ソファーが置かれた小部屋に案内されました。
「ここはカジュアルな感じだな」
「レイ様はよく利用されますの?」
「いや、ラケルのときの一回だけだ」
出されたお茶を飲みながら話していると、恰幅のいい店主が部屋に入ってきました。
「レイモンド様、カトリーナ様、お待たせして申し訳ございません。店主のハイザルと申します。お見知りおきを。本日は奴隷の主人の変更をお求めとか」
それぞれ貴族の息子と娘です。愛想をよくしておいて損はないだろうと、ハイザルは笑顔で応対します。
「はい。このシャロンですが、今年いっぱいまでわたくしの奴隷です。それをレイ様の奴隷に変更していただきたいのです」
それを聞いたハイザルは、手続きの方法と代金について書かれた書類をテーブルに置きました。
「まず前提といたしまして、契約は神の力で行われることですので、書き換えというのは実際には不可能です。一般的に「書き換え」と言われておりますのは、現在の契約を破棄して新しく契約をやり直すことや、前の契約と齟齬がない範囲で上書きすることです。主人の変更となりますと、新規で購入される場合とは違って二回分の手数料が必要になります」
たとえば、ケイトが主人のまま一年間契約期間を伸ばすとしましょう。その場合は「年末での契約終了後にあらためて一年間の契約をする。その際はレイが主人となる」という、今の契約と食い違わない契約を上書きでするのです。
ただし、契約期間内での主人の変更となると、ケイトとシャロンの間に行われた契約を破棄して、あらためてレイとケイトの間で契約をするという形になります。だから手続きが二回必要になるわけです。
新規購入の場合、特に高額の奴隷の場合は代金の中に契約に関する手数料が含まれていることが多いのですが、今回はそうではありません。シャロンはこの奴隷商とは関係のない奴隷ですからね。
レイとケイトはそのような説明をされましたが、お金は問題にはなりません。それほど高額でもありませんしね。だからレイはさっそく契約をしてもらうことにします。
「ペナルティーなしにはできないんですよね?」
「はい。まったくなしにすることはできません。それでは奴隷である意味がありませんので。体が重くなるのが一番軽いペナルティーでしょう」
それはラケルと同じですね。逆らえば逆らうほど体が重くなります。ちょっとしたことならまったく影響がありません。ただし、あまり軽くすると主人を害することができてしまうんです。奴隷は主人を害せないと言われていますが、それは正しくはありません。
たとえば、シャロンがナイフを構えたまま勢いをつけてレイに飛びかかります。向かっている途中で体が重くなっても、勢いがあればそのまま刺すことができます。
それでレイが死んだとしても、それでシャロンが奴隷から開放されることはありません。主人を殺せば、奴隷は契約の神から死を与えられるからです。だからペナルティーが軽い場合、それでもかまわないというのなら、相討ち覚悟で主人を殺すこともできてしまうということです。
条件が決まると、あとはステータスカードを重ねて契約を行います。最初は契約の解除、次は新しい契約。どちらも問題なく終わりました。
「これでシャロンの主人はレイモンド様になりました。ペナルティーは一番下、契約期間はそのまま年内いっぱい、ということになっております」
「ハイザル殿、ありがとうございました」
「こちらこそ。また何かあれば当店をご利用くださいませ」
頭を下げるハイザルに見送られた三人は、他のメンバーと合流するために門に向かって歩きはじめました。
「どうした?」
「いえ、わたくしは幸せ者だと思いまして」
ケイトは朝からレイに腕枕をしてもらい、天にも昇るような気持ちになっています。少し前までどん底だったからです。
彼女は特に不幸だったわけではありません。多少わがままというか、思い込みが激しいところがありますが、基本は前向きで、積極的に悪いことができる性格ではありません。そして両親から愛情を込めて育てられました。ただ、跡取りではありません。いつかは家から出なければならないと幼いころから理解していました。そんなとき、たまたまレイが屋敷にやってきたのです。
父親同士が話をしている間、レイとケイトはすることがありません。二人で話でもしていなさいと言われ、二人でアンガスの執務室の向かいにある図書室に入って話をすることになりました。
正直なところ、レイは本さえ読めればそれでよかったのですが、さすがにケイトを無視するわけにもいきません。だからそれなりにケイトの相手をしたのです。それでも話し方が柔らかいレイが同い年で、そしてお互いがよく似た境遇だと知ると、彼女はあっという間にレイに惚れてしまいました。
成人すれば一緒になろう。そう思っていた彼女はレイに置いていかれたと思って絶望の淵に突き落とされて上から石を投げつけられた気分になっていました。根性ではい上がると、そこには彼女の求めていたものがあったのです。
◆◆◆
二人が酒場に下りると、サラがニヤニヤしながらケイトの肩に手を置きました。
「そして少女は女になった」
「サラ、発言がおじさん臭いですわ」
プンと文句を言うものの、ケイトは満更でもない顔をしています。金貨よりも宝石よりも、ケイトはレイのそばにいるという事実が欲しかったのです。
「レイ様、シャロンを譲ったという証拠に、これから奴隷商に赴いて契約を書き換えましょう」
ケイトは話題を変えるかのようにそう言いました。
「別に書き換える必要まではないと思うけどな。ケイトが主人のままで不都合はないだろ?」
「いえ、これはケジメです。いずれわたくしがレイ様の妻の一人になるという覚悟も含めてのことです」
「ケイト奥様に振り回されることがなくなると思えば気が楽になりますね」
シャロンは、ホッとした顔でその提案を受け入れました。
「誰が振り回しましたか?」
「ケイト奥様です。冒険者ギルドに向かうときとか、文字通り私の襟首をつかんで引きずり回しましたよね?」
「過去は捨てましたわ」
前向きなのは悪いことではありませんよ。やりすぎなければ。
「それでは、私たちは先に向かっていますね」
「ああ。終わったら合流するから」
レイはケイトとシャロンを連れて奴隷商に向かうことにしました。
一月以上も暮らししていると、同じ道ばかりではなく、たまには別の道を通ろうと考えることもあります。すると、どこに何があるかがざっとわかるようになりました。それでもわかっているのは真ん中あたりから北にかけてで、南のほうにはどんな店があるのかはまったく知りません。必要があれば足を伸ばすことになるでしょう。
「ここだな」
「大きいですわ」
「そうだな。人が多いからだろう。冒険者ばっかりだけどな」
その冒険者が奴隷になるということですね。以前、バーノンで奴隷商をしているヘクターが言っていましたね。普通にしていれば冒険者が奴隷になることはそれほど多くはありませんと。無理をしたか、うまい話に騙されたか、見栄を張ったか、そのあたりです。
ずいぶんと立派な扉を開けて三人は中に入りました。
中はどこでも同じようなもので、まずは受付があって、そこでステータスカードをチェックするようになっています。
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「この子の主人をわたくしからレイ様に変更してもらいたいのです」
「かしこまりました。店主を呼びますので、そちらの小部屋でしばらくお待ちください」
三人は別の店員の案内で、ソファーが置かれた小部屋に案内されました。
「ここはカジュアルな感じだな」
「レイ様はよく利用されますの?」
「いや、ラケルのときの一回だけだ」
出されたお茶を飲みながら話していると、恰幅のいい店主が部屋に入ってきました。
「レイモンド様、カトリーナ様、お待たせして申し訳ございません。店主のハイザルと申します。お見知りおきを。本日は奴隷の主人の変更をお求めとか」
それぞれ貴族の息子と娘です。愛想をよくしておいて損はないだろうと、ハイザルは笑顔で応対します。
「はい。このシャロンですが、今年いっぱいまでわたくしの奴隷です。それをレイ様の奴隷に変更していただきたいのです」
それを聞いたハイザルは、手続きの方法と代金について書かれた書類をテーブルに置きました。
「まず前提といたしまして、契約は神の力で行われることですので、書き換えというのは実際には不可能です。一般的に「書き換え」と言われておりますのは、現在の契約を破棄して新しく契約をやり直すことや、前の契約と齟齬がない範囲で上書きすることです。主人の変更となりますと、新規で購入される場合とは違って二回分の手数料が必要になります」
たとえば、ケイトが主人のまま一年間契約期間を伸ばすとしましょう。その場合は「年末での契約終了後にあらためて一年間の契約をする。その際はレイが主人となる」という、今の契約と食い違わない契約を上書きでするのです。
ただし、契約期間内での主人の変更となると、ケイトとシャロンの間に行われた契約を破棄して、あらためてレイとケイトの間で契約をするという形になります。だから手続きが二回必要になるわけです。
新規購入の場合、特に高額の奴隷の場合は代金の中に契約に関する手数料が含まれていることが多いのですが、今回はそうではありません。シャロンはこの奴隷商とは関係のない奴隷ですからね。
レイとケイトはそのような説明をされましたが、お金は問題にはなりません。それほど高額でもありませんしね。だからレイはさっそく契約をしてもらうことにします。
「ペナルティーなしにはできないんですよね?」
「はい。まったくなしにすることはできません。それでは奴隷である意味がありませんので。体が重くなるのが一番軽いペナルティーでしょう」
それはラケルと同じですね。逆らえば逆らうほど体が重くなります。ちょっとしたことならまったく影響がありません。ただし、あまり軽くすると主人を害することができてしまうんです。奴隷は主人を害せないと言われていますが、それは正しくはありません。
たとえば、シャロンがナイフを構えたまま勢いをつけてレイに飛びかかります。向かっている途中で体が重くなっても、勢いがあればそのまま刺すことができます。
それでレイが死んだとしても、それでシャロンが奴隷から開放されることはありません。主人を殺せば、奴隷は契約の神から死を与えられるからです。だからペナルティーが軽い場合、それでもかまわないというのなら、相討ち覚悟で主人を殺すこともできてしまうということです。
条件が決まると、あとはステータスカードを重ねて契約を行います。最初は契約の解除、次は新しい契約。どちらも問題なく終わりました。
「これでシャロンの主人はレイモンド様になりました。ペナルティーは一番下、契約期間はそのまま年内いっぱい、ということになっております」
「ハイザル殿、ありがとうございました」
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