異世界は流されるままに

椎井瑛弥

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第3章:冬の終わり、山も谷もあってこその人生

第5話:袖触れ合うも他生の縁

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「とりあえずこれから必要なものだけ買ったら町を出る——で思い出したけど、荷物はどうしたんだ?」

 レイはシーヴが何も持たずにやってきたことを思い出しました。この町まで荷馬車に積まれていたのはシーヴの荷物でした。馬と馬車は運送屋ギルドで借りたものらしく、オグデンで返却されています。

「ギルド長から迷惑代としてこれを受け取りまして、ここに入れてあります」

 シーヴはテーブルに置いてあったカバンを手にしました。革でできた小さなカバンです。

「私のマジックバッグと同じじゃない?」

 サラが腰に付けているバッグを外して並べましたが、ほぼ同じです。若干色合いが違うだけですね。

「同じっぽいですね。工房が同じなのかもしれません。馬車一台分くらいは入ります」
「たぶん同じくらいだね。これでもそこそこ高いんだよね。経費で落とすのかな?」
「おそらくアテはあると思いますよ」

 レイとサラが集めた情報とシーヴが実際に見聞きしたことを突き合わせて、三人は以下のように推測しました。
 おそらく買収された職員はクビでは済まないでしょう。全財産を没収された上で投獄、さらには奴隷落ちになるはずです。その売却益があるでしょう。
 セルデン商会は領主の一族ということですが、幹部が捕縛されたことから、相当な罰金を支払わされると想像できます。商人は信用第一ですからね。下手をすれば潰れますよ。
 さらに、いなくなった職員の代わりは新人で埋めることになるでしょう。当然ですが、最初のうちは給料は安めです。

「ギルドは災難だな。一番の災難はシーヴだけど」
「いえ、私はこうやって永久就職先が見つかりましたからね」

 シーヴは顔を赤らめながらレイの腕に抱きつきました。

「でもマリオンのギルドにも迷惑をかけてしまったことが気がかりです」
「シーヴが気にすることじゃないと思うけど、手紙でも出しておくか。ここのギルドから連絡は行くと思うけど」

 事が事だけに、子爵やギルド長からマリオンに連絡が行くとレイは思っています。そこに自分たちが知っている情報も伝えたほうが、マリオンのギルドも理解しやすいでしょう。

「ササッと書いてくれたら配達を頼んでくるけど?」
「頼めるか?」

 レイは紙とペンを取り出すと二通の手紙を用意しました。一通はマリオンの冒険者ギルドに、もう一通は父親に。

「それじゃ運送屋ギルドに頼んでくるね。一応最速で着くようにしとく」

 手紙は冒険者ギルドや商人ギルド、運送屋ギルドが町から町まで配達してくれます。町に着くと、ギルドが契約したメッセンジャーが配って歩きます。今回は冒険者ギルドや商人ギルドは避けたいので、運送屋ギルドに頼むことにしました。

 ◆◆◆

「大丈夫でしたか?」
「うん、これが役に立ったよ」

 サラはモーガンから渡されていた身分証明書を取り出します。金で作られたもので、ギルモア男爵の紋章とサラの名前が入ってます。隣の領主の関係者ということがわかれば、優先的に運んでもらえるでしょう。

「それでさ、今からどこに向かう? ここからは歩きだけど」
「行くならメルフォートでしょうね」

 シーヴは地図を取り出しました。オグデンの周辺には町がたくさんあります。ちょうど南に半日の距離にメルフォートがありました。そこなら今から出ても夕方には到着できるでしょう。

「そうすれば時間の無駄にはならないですね」
「よし、そうするか。食料はある。特に必要なものはないな」
「ゆっくり料理の仕込みをしたかったね」
「そればっかりは仕方がない。メルフォートかバーノンあたりで厨房が借りられればいいな」

 ここまでの移動でストックが心もとなくなっています。宿屋の主人と親しくなればキッチンを借りようと思っていたしたが、たったの二泊ではどうしようもありません。

 三人は特に急ぐでもなく、話をしながら南門に向かいます。

「ねえ、顔を隠すのにお面でも買っとく?」
「お面て、そんなのないだろ?」
「あるよ、あれ」

 サラが指を向けたあたりの露店では、アクセサリーに混じってお面が売られていました。

「お面というか仮面だな。見たことがないな」
「あれはこのあたりの収穫祭で行われる儀式のものですね」
「ああ、秋祭りのか」
「はい。ハロウィンに近いものですね。カボチャは使いませんけど」

 どこの世界のどこの国でも、収穫を祝う祭りがあります。このような話をしているうちに、門に到着しました。

 門を出て街道を歩き始めると、三人の横を馬車が何台も通り過ぎていきます。盗賊団がいるという話ですので、何台も集まり、護衛を雇って移動しているようですね。

「シーヴ、俺たちが普通じゃないって、いつ気付いたんだ?」

 ここまで来れば日本の話しをしても問題ないだろうと、レイはシーヴに気になっていたことを聞くことにしました。

「あのバタフライテーブルを見たときです」
「ああ、やっぱりあれか」

 バタフライテーブルや料理をはじめ、日本人が見たらわかるのではないかというものをレイは作っています。バレるとすればそのあたりだろうと思っていましたが、どうやらレイの想定内だったようです。

「椅子を中に収納できるあたりとか、あそこまで効率的に作られたものをこの国で見たことがありません。そもそもテーブルをたたむという発想がありませんよ」

 普通の人は、自分が見たことのあるものしか作れません。見たこともないものが作れる人は天才です。そして天才がその力を発揮できるかどうかは環境次第です。

「でも誰かが発明するとか思わなかったのか?」
「実はあれと同じ作りのものを私も持っていたんです」
「ひょっとして同じ場所で買ったとか?」
「カイ〇ズで売っていたものですね」
「俺もカイ〇ズで買った」

 レイが日本で使っていたものとダニールが作ったものではサイズが全然違いますが、基本的な構造は同じです。
 ミマリシーヴはレイが持っているテーブルを聞き、それと同じものを急いで買いました。「レイ君がこれと同じテーブルで朝ごはんを食べているんですよね」と、毎朝そのテーブルに二人分の食器を並べていた事実は彼女しか知りません。
 ヤンデレともメンヘラとも違う、ただ純粋な愛。レイに愛されたいというわけでもなく、ただ自分がレイを愛したい。重いか軽いかと言われれば重いでしょうが、誰にも迷惑のかからない重い愛でした。

「他には、サラが『遠足』と言ったときですね」
「やっぱり引っかかってたんだね」
「日本人でなければ気づかないでしょうけどね」

 あのときシーヴは「遠足ですか?」と聞き直しましたね。

「二人と話していると、ときどきそのような違和感があったんですが、あとから考えると、ヒントは一番最初からありましたね」
「たとえば?」

 サラの問いかけに、シーヴは笑いながら答えます。

「その口調ですよ。いくら幼なじみで専属メイドでも、一介の使用人が領主の息子にそのような話し方は絶対にありえません」

 いくら幼なじみと呼んでもいい仲だとしても、仮に肉体関係があったとしても、領主の息子と使用人です。サラの口調はあまりにもなれなれしすぎだとシーヴには思えていたんですね。

「あらためて前世のことを振り返ると、当時レイ君は幼馴染のサラのことを『誰に対してもなれなれしいけど、それが全然嫌味にならない』と言っていました。まさかとは思いましたけど、私が生まれ変わっているんですから、他にも生まれ変わった人がいても不思議ではないでしょう」

 レイも自分とサラだけが前世の記憶があるとは思っていませんでした。そんなに都合のいい話はないだろうと。
 実際には酒場のメニューのこともあり、意外に近くにいる気がしていましたが、探してどうするのかとも思っていました。

「最後は……言葉にはしづらいですが、感覚的なものでしょうか。あのレイ君と同じような感じがすると」
「感覚か」

 シーヴには、優しさと厳しさを持ち合わせていた当時の部下と、冒険者としてやってきたレイが重なって見えたのです。

「目線とか表情とか、あとは困ったときの頭の掻き方とか」
「レイって困るとマンガみたいに頭を掻くよね」
「こんなところで識別に使われるとは思わなかったな」

「無くて七癖ななくせ」といいますね。レイにだってけっこう癖があるんですよ。

 ◆◆◆

「あれがメルフォートですね」
「マリオンよりは小さいか」
「だね」

 彼らの視線の先には、マリオンより一回り小さい町が見えてきました。

「ギルモア男爵領ができる前はアシュトン子爵領で行き止まりでした。東にあるテニエル男爵領や西にあるセヴァリー男爵領ができたのもギルモア男爵領と同じころですね」

 王都方面から来ると、領都オグデンの手前で町と町の間隔が狭くなります。南から順にオスカー、キャンベル、バーノン、メルフォート、そして領都オグデン。バーノンとメルフォート、メルフォートとオグデンの間は半日あれば十分移動できます。

「新領地の建設のために人も物資も集められたはずです。建設ラッシュですね。新領地を作るついでに、アシュトン子爵領にも町が増えたそうです。人が集めやすいですからね」

 複数の新しい領地を作る、国を挙げての大プロジェクトなら、場合によっては国中から仕事を探して労働者が集まります。その労働者たちを相手にする商人も増え、彼らを収容するために、アシュトン子爵領にも町が増え、食糧生産のために村も増えます。労働者が新しい町や村の住民になることも多かったでしょう。

「すでに存在する領地に町を増やすのはまだ簡単ですけどね。一から領地を作るのは相当な労力が必要になります」

 領地と領地はある程度は離しておかないと、領地を広げる際に問題になります。そうすると、最初の物資の運搬だけでもかなり大変です。しかも、魔物は人の都合などは気にしません。護衛の冒険者も多かったでしょう。

 三人は話をしながら町に入りました。広場の近くには門前宿が見えます。

「ねえ、シーヴ。部屋はどうする?」

 ここまでは、レイとサラは二人部屋、シーヴは一人部屋でした。

「私かシーヴのどっちかとレイで二人部屋、もう一人が一人部屋でいいと思うんだけど」
「そうですね。最初から三人でというのもお互いにやりにくいでしょう」
「でもレイが三人がいいなら三人でもいいけど」
「お前が三人がいいだけじゃないのか?」
「そうかもしれない。でも最初は二人がいいな。三人はいずれで」

 このようなやり取りの結果、しばらくはレイが二人の恋人のうち、どちらかと同じ部屋になることに決まりました。そのように今後のことを話しながら、三人は北門に近い門前宿に入りました。

「いらっしゃい。三人かい?」

 愛想も恰幅もいい女将がレイたちを出迎えます。

「二部屋空いてますか?」
「部屋はいくらでもあるんだけどねえ」
?」

 レイは女将のおかしな言い回しが気になって聞き返した。

「食事がほとんど作れないのさ」
「料理人が病気とか?」
「いや、あたしたち夫婦と息子でやってるから大丈夫なんだけどねえ、食材があまりないんだよ」
「こんな時間に品切れなの?」
「珍しいですね。団体客でも来たんでしょうか」

 その言葉を聞いた女将は申し訳なさそうな顔をします。

「盗賊さ。去年あたりから増えて、それで物が入りにくくなってね。どこの酒場も同じようなもんだよ」

 盗賊対策として町から町へ移動する商人が護衛を増やしたことが原因でした。
 オグデンより南では冒険者は馬車の護衛として高値で雇われるようになり、魔物を倒して食材をギルドに売るパーティーが減ったのです。結果として魔物の肉が高騰するようになりました。
 オグデンは領都なので肉でも酒でも備蓄は十分にあります。そして村は基本的に自給自足です。
 一番困るのがこのメルフォートのような普通の町です。備蓄がそこまで多くなく、しかも消費量は変わらないので、備蓄が減る一方です。黒パンとジャガイモ、そして村から運び込まれる野菜があるので飢えたりはしませんが、それだけでは難しいでしょう。
 メルフォートの代官は領主に支援を要請しています。そのおかげで主街道沿い以外の町からある程度は運ばれていますが、それでは根本的な解決にはなりません。
 他の町から売りにくる商人もいますが、かなり値段が上がっていて、以前のようには買うことができない状態です。

「物によっては倍近くになってね。しかも買えるかどうかもわからないのさ」
「それじゃ女将さん、俺たちが肉を直接売るって言ったらどうですか? 通常価格でいいんで」
「そりゃ助かるけど、いいのかい?」

 冒険者ギルドに売れば常時依頼何回分かになるかもしれませんが、今からギルドに行くのも面倒な話です。さらには「袖振り合うも他生の縁」という言葉もあります。前世の知り合いということもないでしょうが、この宿屋に入ったのも何かの縁だとレイは考えました。

「いいですよ。ただ魔物を丸ごと保存してるから、庭を使って解体してもいいですか? 汚れも臭いもちゃんと消すんで」
「いやいや、汚れなんて気にしなくていいよ」

 もう少しすると空が薄暗くなりかける時間帯です。昼間はシーツなどが干されている庭には何もありません。そこでレイたちはブッシュマウス、ブレードマンティス、ヒュージキャタピラーを順番に解体していきます。
 店にとってはありがたい話でしょうが、レイたちにとってもこの場所を借りられたのはありがたいことです。まとめて解体するとなると、どうしても時間がかかりますからね。場合によっては魔物が寄ってきます。この店に売る分だけでなく、自分たち用にもこの際まとめて解体することにしました。

「どこに入れたらいいですか?」
「それならこっちに頼むよ」

 解体が終わると、レイはバックヤードに案内されました。たしかにそこには食材があまり置かれていません。女将の指示で空いた棚に肉を積んでいきます。魔物の肉は傷みにくいので問題ありませんが、元日本人としては不思議な感覚です。
 生肉以外にもハムやベーコン、チーズなども、量としては多くはありませんが並べていきます。酒場ならこれで何日分になるのかはわかりませんが。

「これだけありゃあ助かるよ。このままだと常連も離れちまうからね。それでいくらになるんだい?」
「魔物の肉は卸す時の値段、保存食は買った時の値段です」

 レイはぼったくるつもりはないので、ほぼ儲けなしで売ることにしました。彼は商人の息子ですが、商人は向かないことは自分でもわかっているんです。

「それでいいのかい?」
「ええ」
「それじゃあこのワインくらいサービスさせてもらうよ。あと、エールとミードならいくらでも飲んどくれ」

 女将は店で一番上等なワインボトルを手に取ると、それをレイに渡しました。

「それじゃ遠慮なく」

 レイはワインボトルを受け取ると、大切にマジックバッグにしまいました。
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