異世界は流されるままに

椎井瑛弥

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第2章:冬、活動開始と旅立ち

第6話:長机、それは会議か宴会か

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 レイとサラは連日のようにマリオンから日帰りできる距離で活動していました。そして初依頼を完了させてから七日目、ようやくが訪れます。

「レベルアップしてるよ」
「あ、俺もだ。同じことをしてたから、ほぼ同時だったな」

 二人は休憩ごとにステータスカードを確認していましたが、先ほどの戦いでレベルが上がっていました。合図も何もありませんので、カードを見なければ気づかないのです。

「【索敵】と【解体】も生えたよ。あと【クリティカルヒット】も」
「え? ああ、俺にもその三つがあるな。あとは【保護】ってのもある。物理抵抗力が上がるみたいだ」
「どれくらい?」
「生身の一〇パーセントらしい。防具は関係なし」

 強度を上げる魔法は何種類かありますが、レイに付いた【保護】は、生身に対してだけ効果があります。【身体強化】は人の瞬発力や腕力を上げるものです。
 武器や防具、あるいは建物など、物を頑丈にしたければ【強化】や【硬化】を使います。【強化】は強度が上がって丈夫になります。【硬化】は硬くなります。

「【クリティカルヒット】は自動発動らしいね。成功すると一撃で敵の首を落とせるんだって。ステータス無視で」
「それは怖い……いや、今までほとんど一撃で倒してたか」
「最初から一撃だったよね。だから身に付いたのかも」

 二人はステータスカードを見ながらスキルをチェックします。

「なるほど。【索敵】は周囲警戒か」

 残念ながらレーダーのようにハッキリと分かるわけではなく、なんとなく人や魔物の気配が察知できるようになるだけですが、不意打ちを食らいにくくなります。

「【解体】は魔物をさばくのが上手になるスキルだな」
「さばけそう?」
「やってみなければ分からないけどな。でもかなり高くなるからな」

 ホーンラビットの首から下は、冒険者ギルドが一匹あたり四〇〇キールで買い取ってくれます。ところが、解体してた上で肉と毛皮は冒険者ギルド、薬の元になる部分は薬剤師ギルドと分けて売ると、五〇〇キールにも六〇〇キールにもなります。ギルドだって解体するには人も時間も場所も必要だからです。

「頭を割ってるから抵抗はないけど、解体のやり方って分かるの?」
「牛と豚なら昔に見たことがある。内臓を傷付けないように気をつけるのは同じはずだ」

 実際に冒険者がその場で魔物を解体することはよくあります。マジックバッグを持っていなければ、持って帰ることのできる量が限られるからです。
 魔物によって値段が違いますが、魔石や毛皮など、高値で売れる素材は持ち帰り、肉はその場で食べるか捨てることが多くなります。

「一匹やってみるか」
「おおっ、チャレンジャー」
「失敗したら【浄化】をかけてから食べればいいだろ」

 レイは注意しながらホーンラビットの解体を始めます。動物にせよ魔物にせよ、解体の際に注意しなければならないのは、汚物などで肉が汚れてしまうことです。
 肝臓の横にある胆嚢、それから胃、腸、膀胱は傷付けないように注意して取り出します。捨てる部分はあらかじめ掘っておいた穴の中に捨てます。食べることのできる心臓と肺は分けておきます。
 牛なら舌や食道、四つの胃袋、小腸なども食べますが、魔物は何を食べているか分からないので、内臓の多くは捨てることになります。胆嚢と膵臓、肝臓、腎臓は薬として使えるので、これらは保存しておきます。魔物によっては睾丸も薬になりますね。
 レイは急ぎつつも慎重に解体を進めましたが、実は焦る必要はまったくありません。魔物は単なる動物とは違ってなかなか腐らないからです。だから皿に乗った生肉が食料庫にポンと置かれていることは珍しくはありません。

「こんなものか」
「上手だし早いね。私もやっていい?」
「ああ。じゃあこれを」

 同じようにホーンラビットの胴体を取り出すとサラに渡します。サラはレイが見せた手順を真似て、同じく一〇分ほどで解体を終えました。二人とも上級ジョブになり、知能と腕力が上がったおかげでしょう。

「【浄化】をかけるぞ。ꇠꈜꆽꀂꀑꌒꆽ」
「ありがとう」

 レイはサラの体とダガーに【浄化】をかけ、血や臭いを消します。

「これで肉はそのまま持ち帰ればいいし、毛皮だけギルドで売って、内臓の一部は……」
「薬剤師ギルドじゃない?」
「そうだな。ヘビの頭もまとめて売ったらいいな。一気に解体するか?」
「よし、やっちゃおう」

 二人は【索敵】で周囲を警戒しつつ、マジックバッグに入っていた魔物を順番に取り出して解体を始めました。

 ◆◆◆

「買い取りをお願いします」
「はい。ピッチフォークスネークの頭が八つ、ホーンラビットの角が四つですね。お待ちください」
「一つ二つくらい、はじかれないかな?」

 サラはこの瞬間、毎回不安そうな顔をします。

「大丈夫だろ」

 サラをなだめている間に職員が戻ってきました。

「品質は問題なさそうです。ピッチフォークスネークの頭が一匹あたり三〇〇キール、ホーンラビットの角が一本あたり三〇〇キールですので、合計が三六〇〇キールになります」
「ありがとうございました」
「いえ、質が高い素材はいつでも募集していますのでお願いします。それとランクが上がりましたね」

 返却されたステーテスカードを見ると、二人とも薬剤師ギルドのランクがGになっていました。

 売却が終わると二人は薬剤師ギルドの建物を出ました。

「やっぱりヘビの頭はこっちのほうが高かったね」
「同じ値段なら冒険者ギルドのほうに利益がないからなんだろうな。ヘビは薬剤師ギルドのほうがいいな。頭だけでも十分売れる」

 冒険者ギルドでピッチフォークスネークを丸ごと売ると四二〇キールです。頭だけなら二二〇キールで、胴体だけなら二〇〇キール。薬剤師ギルドなら頭だけで三〇〇キールで、胴体は買い取りしてくれません。冒険者ギルドで売るか、それとも自分たちで使うかのどちらかになります。
 ホーンラビットの角も冒険者ギルドが二〇〇キール、薬剤師ギルドが三〇〇キール。やはり薬になるものは薬剤師ギルドの方が高く買い取ってくれます。

「どんどん金が入るようになれば気にならないような金額かもしれないけどな」
「でも今のうちはけっこう変わるよね」
「これだけ違うとな」

 解体すれば手が血だらけになりますが、そうすることで、これまで三〇〇〇キールだったものが四〇〇〇キールにも五〇〇〇キールにもなります。金貨でしか受け取らないような上級ランクの冒険者ならともかく、今のレイたちにはこの差はかなり大きいのです。

「それでふと思ったんだけどな、薬剤師ギルドで冒険者って見たことあるか?」
「ないね。登録してないんじゃない?」
「登録したら得なのにな」
「最初の一〇〇〇キールをケチってるのかもしれないね」
「それもあるか」

 それも間違いではないんですが、魔物を解体するには手間がかかりますし、手も服も汚れます。レイには【清浄】や【浄化】がありますので問題になりませんが、そうでないなら毎回手や服を血だらけにしなければなりません。
 さらに、解体したものをギルドまで運ばなければなりません。マジックバッグや収納スキルがなければ、解体後に運ぶのはかなり面倒です。だから多くの冒険者はまるごと運んでそのまま売る手段を選んでいるのです。
 二人は次に冒険者ギルドに行って素材の売却します。全部は売らずに一部は自分たち用に残しておきます。

「これが代金な。それと二人ともランクが上がったぞ」
「お、こっちもか」

 冒険者ギルドのほうは二人ともFランクに上がりました。

 ◆◆◆

 翌日も二人はホーンラビットとヒュージキャタピラーを中心に狩りをしています。サラはこの巨大イモムシが大の苦手で逃げ回ることしかしていませんが、それでも値段を考えると狩らない手はありません。

「う~~~、精神的に疲れた」
「なかなか慣れないよな」
「たぶん無理」

 それはともかく、まずは昼食です。レイはマットを敷くと、マジックバッグから昼食を取り出して二人の前に並べました。それを見ながら、レイはぼそっとつぶやきました。

「やっぱりテーブルが欲しいな」
「ちょっとお尻がね」

 オーク革のマットを敷いた上なので汚くはありません。ピクニックならこのようなものでしょう。ところが、今は一月です。クッションの上に座っても腰から冷えてきます。

「でもテーブルも椅子も邪魔になるんだよな」
「脚がどうしてもね」

 テーブルと椅子をマジックバッグに入れておけば、寒い思いをすることが少しは減るでしょう。ただし、テーブルを入れると邪魔なんです。天板の下の空間が無駄になってしまいます。
 レイのマジックバッグの容量はサラのに比べれば、何倍も大きくなっています。今はあまり物を入れていませんが、なんでもかんでも買ってしまうと、あとになって後悔するかもしれません。
 テーブルが邪魔にならないようにするなら、脚を取り外せるようにすればいいでしょう。ですが、そのようなテーブルは売っていません。脚が固定できていないテーブルは不良品扱いされますからね。
 ここが日本なら、アウトドア用品店に行けば、折りたたみ式のテーブルはいくらでも手に入るでしょう。ですが、ここは日本ではありません。

「なんとかして折りたためないか?」
「折りたたみ? どんなの?」
「俺が昔使ってたやつだけど……」

 レイはバタフライテーブルの絵を紙に描きながらサラに説明します。東京にいたときにカ〇ンズで購入したもので、下に折りたたみ式の椅子を収納できるタイプでした。あまりたたむことはありませんでしたが。

「素材は木でいいと思う。ていうか、どうやっても木でしか作れない。蝶番ちょうつがいがあるなら折りたためるし、固定は木の板を下に通せばいいはずだ。そのままだとちょっと弱いから脚は太めだな。そして下に椅子をたたんで収納できる。だから箱のようになる」
「宴会や会議の長机じゃないんだ」

 折りたたみ式テーブルと聞いてサラの頭に浮かんだのは、宴会の座卓としても会議の長机としても使える、高さが二段階で変えられる長机でした。

「蝶番はあるけど、それだけじゃ脚の固定ができなくて危ないんじゃないかと思ったんだ。いきなり倒れたら困るし、それに脚に使うスチールパイプもないからな」
「でも蝶番って売ってるの?」
「帰りにダニールさんに聞いてみよう。なければ作ってもらえばいい」

 ホームセンターがあるわけではないので、本当にちょっとしたものですら手に入りません。ないなら自分で作るしかありませんが、蝶番はどこででも見かけるものです。ただ問題なのは、それを売っているのかどうかということです。

 ◆◆◆

「いや、蝶番ならあるけどよ」

 いきなり「蝶番を多めに欲しいんですけど、売ってますか?」と聞かれたダニールはどう答えるかに困りました。多めとはどういうことかと。家でも建てるつもりなのかと。そんなことは大工にでも任せろと。

「そんな数、何に使うんだ?」
「折りたためるテーブルを作ろうと思いましてね」
「折りたためる?」

 レイはサラに見せた絵をダニールにも見せます。ダニールはそれをひったくるかのように手にすると、顔を近づけてまじまじと見つめます。

「ははあ、なるほどな。脚を天板じゃなくて隣の脚から開いて出すのか。そういうのは考えたことがなかったな」

 ダニールはふんふんと頷きながら図面を見ています。

「それで、お前さんたちが自分で作るのか?」
「頑張ればできるかなと」
「いや、やめといたほうがいいぞ」

 レイには、ホームセンターで板材や角材を買ってきて家具を作った経験はありません。ただ、箱に入った組み立て式家具を買って組み立てた経験ならあります。だからパーツの寸法さえ合わせれば不可能ではないだろうと想像しました。
 ノコギリなどの工具は屋敷にあります。だからどこかで板材や角材を買い、ダニールのところで蝶番を買えば作れるのではないかと。ところが、それは素人考えだと指摘されました。

「テーブルってのは適当な木の板に脚を付けりゃいいってわけじゃねえ。きちんと表面の処理をしとかねえと、触るたびに手に刺さるぞ。布をかければいいかもしれねえが、開けたり閉じたりするのにも触るだろ? 意匠とかなくていいなら丸二日あればワシが作るが、どうだ?」
「それならお願いできますか?」

 前回まとめ買いしたからでしょうか、ダニールはかなり機嫌がいいようです。
 そもそもドワーフという種族は、何かを作ることが好きな種族です。その対象が酒のこともあれば武器のこともあり、工芸品が得意な人もいれば家具が得意な人もいます。

「しっかしなあ、使い道は限られるかもしれねえが、うまくいったらかなり便利なものになるな。領主様に献上したら褒めてもらえるんじゃないか?」

 それを聞いて、サラは笑いそうになりました。ダニールの言葉そのものは特におかしなものではありませんが、彼の目の前にいるのはレイです。

「父上には俺の方から言っておきますよ」
「え? お前さん領主様の息子だったのか?」
「はい。こんな感じで」

 レイはステータスカードを出した。そこには「ギルモア男爵モーガン・ファレルの三男」と書かれている部分があります。

「おお、そうかそうか。いいとこの坊ちゃんだろうとは思ってたが」
「分かりますか?」
「いきなりやって来て何万キールもポンと払って、しかも言葉が丁寧だ。普通はそう思うだろう。な、嬢ちゃん?」
「だよね」
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