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第十五部:勇者の活躍
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「お帰りなさいませ」
「ご無事で何よりです」
異空間経由でセレンの近くに移動した。そして城門で兵士たちの挨拶を受ける。このあたりの魚介類はもう片付いていた。
「シュウジ様のおかげでしばらく食事が豪華になりそうです」
周りにいる兵士たちはそれを聞いて頷いている。
「今まではどうだったんだ? 頻繁に暴走が起きてたんだろ?」
「ほとんどが召し上げられましたので」
「ああ、そうだったな」
ここの代官だったオラースが私財を蓄えるのに使われたんだろう。
「あれからディディエ殿が宴会を企画してくださり、しばらくは素材も安値で放出されるそうです」
「あれだけあればそうなるだろうなあ」
第一ダンジョンの方も第二ダンジョンの方も、それぞれ軽く一万匹は出てきていた。そのほとんどが有効に利用できるはずだ。ほとんどは【石の玉】を使って倒したから穴すら空いていない。ただエビやカニやホタテは割れたかもしれないな。
以前なら暴走が落ち着くまでにはかなりの時間がかかり、魚介類は多くが傷んでしまったそうだ。残ったものも代官に持っていかれたと。
「そのあたりは俺は関わっていないから、ディディエがいいと言えばいいだろう。とりあえず第二ダンジョンの方も一番底まで潜った。これでしばらくは大丈夫なはずだ」
兵士たちに最低限のことを伝えると、俺たちは代官邸に向かうことにした。
◆◆◆
「シュウジシュウジ」
「どうした?」
代官邸に戻るとトゥーリアが嬉しそうに寄ってきた。珍しいな。
「我のステータスを見てくれ。何もいじっておらん」
「ステータスって……あ、これか?」
「そうじゃ。我もシュウジの従魔になったようじゃのう」
注記として【愛の男神シュウジの従魔】があった。
「それっていいのか?」
聖獣を従魔にしてもいいのかどうか。
「むふー。いいに決まっておろう」
なぜかトゥーリアは得意そうだ。
「それと我も名前付きの髪飾りが欲しいのじゃが」
それが言いたかったのか。ドラゴンでも女の子だな。
「作ってもいいけど、どこに付ける?」
「角はどうじゃ?」
「角か……」
それならリボンか? でも飛んでしまいそうだな。それならバレッタか? しっかりと固定して、こんな感じでどうだ?
「むふー。本格的なものはまた頼むぞ」
「ああ、帰ったら作ろう」
とりあえず満足してくれたようだ。本格的なものは帰ってから作ろう。サイズが普通じゃないからな。センチ単位じゃなくてメートル単位になる。
そんなこんなで代官邸の入り口で時間を使ったけど、あらためて代官邸に入って報告する。
「シュウジ様、お疲れ様です」
「疲れたのは疲れたが、想定内だ。収穫もあったからな」
セイレーンたちを従魔にしたことだ。なかなかダンジョン探索に連れていくのは難しいだろうけど、歌を使った【魅了】には効き目があった。とりあえず魚介類相手には。子ダコたちはどうするかだな。マスコットか?
「第二ダンジョンでは第二陣はあまり出てこないはずだな?」
「はい。第一ダンジョンは第二陣まで出ますが、第二ダンジョンは第一陣でほぼ終わりだということです。ゼロではないそうですが」
どういう理屈かは分からないけど、第二ダンジョンは暴走で魔物がどっと出た後の第二陣は少ないそうだ。そこを俺が潜って狩ってきたから余計に少なくなるはずだ。階層ごとに風景が変わるようなダンジョンはそういう傾向があるらしい。それでも全部がそうじゃないあたりがこの世界のダンジョンが一つ一つ全く別のようだと思われている理由だ。実際に全く同じダンジョンは二つとないらしいからな。
「とりあえず第二ダンジョンの一番下まで潜った。これで俺の仕事はこれでほとんど終わりだな。数日したら王都に戻ることにする。少々慌ただしいが」
サン=フォアの時とは違って第二陣が完全に収まるまで待つ必要はない。
「ありがとうございました。ではそれまでに報告書を用意しますので、陛下にお渡しいただけますか?」
「もちろんだ。また顔を出す。ああ、その前に、一つ頼みがある」
「何でしょうか?」
「大したことじゃない。ダンジョンでセイレーンたちが従魔になった。水がないと生きていけないから、端のところにある池を借りてもいいか?」
敷地の端に池があった。あれが好きに使えればありがたい。
「どうぞご自由にお使いください。掃除などで人手が必要でしたら募集をかけますので」
「いや、数日だからそこまで大がかりなことはしない。それと素材は明日以降でいいか?」
「そういえば止まっていましたね」
魔物の素材を提供しようと思ったら第二ダンジョンが暴走を起こした。まだ冒険者がいるから解体の人手は集まるだろう」
「すでに町外れの広場で魚介類の解体をしています。明日以降でかまいませんので、そこに追加していただければ」
「それなら明日にでもそこに顔を出す」
「よろしくお願いします」
代官邸を出るとそのまま借りている家の方に移動する。家ではアラクネたちが針仕事をしているはずだ。
「ただいま」
「「「お帰りなさいませ」」」
「「「ただいま帰りました」」」
「「「アラクネさんだ!」」」
色々な挨拶が飛ぶ。賑やかなことだ。
「マスター、お仲間がかなり増えたようですね」
「ああ、セイレーンたちはお前たちと同じようにボス部屋にいた。このマダコの子供たちは岩場にあった卵から孵った」
セイレーンたちも子ダコたちも頷く。
「とりあえずみんな俺の従魔になった」
「ということは名前もいただけたんですね」
「ああ、それはまだだ。お前たちはダンジョン内で名前を与えたけどな」
スキュラたちは屋敷に帰ってから名前を与えた。アラクネたちはダンジョンの一番下で名前を与えた。いつ与えたかについては俺は気にしていないけど、従魔にとっては大事なのか? それなら早めに名前を付けた方がいいな。
「それじゃ、まずはセイレーンたちの名前だ」
もう定番のABCDEだ。どうせ元がABCDEで呼び合っていた仲だからそっちの方がいいだろう。
「セイレーンAはアミタリア、セイレーンBはベリトリア、セイレーンCはコルネリア、セイレーンDはダルセリア、セイレーンEはエスタリア」
「「「カッコいい!」」」
気に入ってくれたか。とりあえず五人分まとめて考えるのは大変なんだ。語感を揃えることで間違えないようにしている。
「次は子ダコたちだけど、名前は欲しいか?」
「「「(コクコク)」」」
頷かれれば付けざるを得ない。名前がある方が呼ぶ時に楽だからな。ちなみに子ダコたちは雌だった。あの親ダコは娘を送り出す父親の気分だったんだろう。そういえば少し大きくなって、頭のサイズが大豆からピーナッツくらいに大きくなった。父親の大きさがあれだから、そのうちどこで育てるかを考えないとな。
「それじゃこっちから順に、アシュリー、ベッキー、シェリー、ダーシー、エラリーでどうだ?」
「「「(コクコク)」」」
名前を付けると嬉しかったのか、グレーがかった赤から真っ赤になった。茹だってないよな? ああ、すぐに戻ったか。
「ご無事で何よりです」
異空間経由でセレンの近くに移動した。そして城門で兵士たちの挨拶を受ける。このあたりの魚介類はもう片付いていた。
「シュウジ様のおかげでしばらく食事が豪華になりそうです」
周りにいる兵士たちはそれを聞いて頷いている。
「今まではどうだったんだ? 頻繁に暴走が起きてたんだろ?」
「ほとんどが召し上げられましたので」
「ああ、そうだったな」
ここの代官だったオラースが私財を蓄えるのに使われたんだろう。
「あれからディディエ殿が宴会を企画してくださり、しばらくは素材も安値で放出されるそうです」
「あれだけあればそうなるだろうなあ」
第一ダンジョンの方も第二ダンジョンの方も、それぞれ軽く一万匹は出てきていた。そのほとんどが有効に利用できるはずだ。ほとんどは【石の玉】を使って倒したから穴すら空いていない。ただエビやカニやホタテは割れたかもしれないな。
以前なら暴走が落ち着くまでにはかなりの時間がかかり、魚介類は多くが傷んでしまったそうだ。残ったものも代官に持っていかれたと。
「そのあたりは俺は関わっていないから、ディディエがいいと言えばいいだろう。とりあえず第二ダンジョンの方も一番底まで潜った。これでしばらくは大丈夫なはずだ」
兵士たちに最低限のことを伝えると、俺たちは代官邸に向かうことにした。
◆◆◆
「シュウジシュウジ」
「どうした?」
代官邸に戻るとトゥーリアが嬉しそうに寄ってきた。珍しいな。
「我のステータスを見てくれ。何もいじっておらん」
「ステータスって……あ、これか?」
「そうじゃ。我もシュウジの従魔になったようじゃのう」
注記として【愛の男神シュウジの従魔】があった。
「それっていいのか?」
聖獣を従魔にしてもいいのかどうか。
「むふー。いいに決まっておろう」
なぜかトゥーリアは得意そうだ。
「それと我も名前付きの髪飾りが欲しいのじゃが」
それが言いたかったのか。ドラゴンでも女の子だな。
「作ってもいいけど、どこに付ける?」
「角はどうじゃ?」
「角か……」
それならリボンか? でも飛んでしまいそうだな。それならバレッタか? しっかりと固定して、こんな感じでどうだ?
「むふー。本格的なものはまた頼むぞ」
「ああ、帰ったら作ろう」
とりあえず満足してくれたようだ。本格的なものは帰ってから作ろう。サイズが普通じゃないからな。センチ単位じゃなくてメートル単位になる。
そんなこんなで代官邸の入り口で時間を使ったけど、あらためて代官邸に入って報告する。
「シュウジ様、お疲れ様です」
「疲れたのは疲れたが、想定内だ。収穫もあったからな」
セイレーンたちを従魔にしたことだ。なかなかダンジョン探索に連れていくのは難しいだろうけど、歌を使った【魅了】には効き目があった。とりあえず魚介類相手には。子ダコたちはどうするかだな。マスコットか?
「第二ダンジョンでは第二陣はあまり出てこないはずだな?」
「はい。第一ダンジョンは第二陣まで出ますが、第二ダンジョンは第一陣でほぼ終わりだということです。ゼロではないそうですが」
どういう理屈かは分からないけど、第二ダンジョンは暴走で魔物がどっと出た後の第二陣は少ないそうだ。そこを俺が潜って狩ってきたから余計に少なくなるはずだ。階層ごとに風景が変わるようなダンジョンはそういう傾向があるらしい。それでも全部がそうじゃないあたりがこの世界のダンジョンが一つ一つ全く別のようだと思われている理由だ。実際に全く同じダンジョンは二つとないらしいからな。
「とりあえず第二ダンジョンの一番下まで潜った。これで俺の仕事はこれでほとんど終わりだな。数日したら王都に戻ることにする。少々慌ただしいが」
サン=フォアの時とは違って第二陣が完全に収まるまで待つ必要はない。
「ありがとうございました。ではそれまでに報告書を用意しますので、陛下にお渡しいただけますか?」
「もちろんだ。また顔を出す。ああ、その前に、一つ頼みがある」
「何でしょうか?」
「大したことじゃない。ダンジョンでセイレーンたちが従魔になった。水がないと生きていけないから、端のところにある池を借りてもいいか?」
敷地の端に池があった。あれが好きに使えればありがたい。
「どうぞご自由にお使いください。掃除などで人手が必要でしたら募集をかけますので」
「いや、数日だからそこまで大がかりなことはしない。それと素材は明日以降でいいか?」
「そういえば止まっていましたね」
魔物の素材を提供しようと思ったら第二ダンジョンが暴走を起こした。まだ冒険者がいるから解体の人手は集まるだろう」
「すでに町外れの広場で魚介類の解体をしています。明日以降でかまいませんので、そこに追加していただければ」
「それなら明日にでもそこに顔を出す」
「よろしくお願いします」
代官邸を出るとそのまま借りている家の方に移動する。家ではアラクネたちが針仕事をしているはずだ。
「ただいま」
「「「お帰りなさいませ」」」
「「「ただいま帰りました」」」
「「「アラクネさんだ!」」」
色々な挨拶が飛ぶ。賑やかなことだ。
「マスター、お仲間がかなり増えたようですね」
「ああ、セイレーンたちはお前たちと同じようにボス部屋にいた。このマダコの子供たちは岩場にあった卵から孵った」
セイレーンたちも子ダコたちも頷く。
「とりあえずみんな俺の従魔になった」
「ということは名前もいただけたんですね」
「ああ、それはまだだ。お前たちはダンジョン内で名前を与えたけどな」
スキュラたちは屋敷に帰ってから名前を与えた。アラクネたちはダンジョンの一番下で名前を与えた。いつ与えたかについては俺は気にしていないけど、従魔にとっては大事なのか? それなら早めに名前を付けた方がいいな。
「それじゃ、まずはセイレーンたちの名前だ」
もう定番のABCDEだ。どうせ元がABCDEで呼び合っていた仲だからそっちの方がいいだろう。
「セイレーンAはアミタリア、セイレーンBはベリトリア、セイレーンCはコルネリア、セイレーンDはダルセリア、セイレーンEはエスタリア」
「「「カッコいい!」」」
気に入ってくれたか。とりあえず五人分まとめて考えるのは大変なんだ。語感を揃えることで間違えないようにしている。
「次は子ダコたちだけど、名前は欲しいか?」
「「「(コクコク)」」」
頷かれれば付けざるを得ない。名前がある方が呼ぶ時に楽だからな。ちなみに子ダコたちは雌だった。あの親ダコは娘を送り出す父親の気分だったんだろう。そういえば少し大きくなって、頭のサイズが大豆からピーナッツくらいに大きくなった。父親の大きさがあれだから、そのうちどこで育てるかを考えないとな。
「それじゃこっちから順に、アシュリー、ベッキー、シェリー、ダーシー、エラリーでどうだ?」
「「「(コクコク)」」」
名前を付けると嬉しかったのか、グレーがかった赤から真っ赤になった。茹だってないよな? ああ、すぐに戻ったか。
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