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第九部:教えることと教わること
希望者は多かった
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家名を持つのは貴族とその子供のみ。ある意味では貴族の子女の特権になる。平民が家名を持つことを貴族と平民はそれぞれどう考えているかを社会政策省のメンバーに調べてもらった。
今回俺は調査には参加していない。やろうと思えばいくらでも変装して聞いて回るけど、俺以外の一九人に任せることにした。
そしてその発表が今ここで行われていた。行われていたけど、始まる前からこの会議室はずっと微妙な雰囲気だった。今は俺の隣にいるべランジェールが総括を行なっているけど、彼女を見ながら俺も周りもどうしても微妙な顔にならざるを得なかった。彼女はキリッとしは表情をているかと思えば急にヘラッとし、我に返ったかのように真面目な顔をしてはまただらしない表情になるからだ。思い出しているんだろう、昨日の夜のことを。
「意外に希望者は多かったんだな」
「最初家名は貴族の子女の特権だと思っていた者が多かったのですが、閣下が仰ったように『孫や曾孫、あるいはその先が自分の血筋を説明する方法にもなる』と説明すると、家名はあってもいいと言い直す者が多かったですね」
俺の感想にそう返したのはべランジェール・ゴダン。愛称ベラ。この数日の間にうっかり俺の妻になってしまったハーフエルフの三七歳。ハーフエルフだから見た目はミレーヌやエミリアと同じくらいに見えるけどな。
この件で俺が少し困ったのは、ロジエ男爵家から多額の持参金を受け取ったことだ。実はエミリアの実家からもリュシエンヌの実家からも銅貨一枚すら受け取っていない。その代わりに両家には助力をお願いした。エミリアの方は商会の立ち上げ、リュシエンヌの方はパーティーのために使用人を借りた。それくらいだ。
そもそもべラを妻にする気はなかった。そういう話をしたつもりは一切ない。それなのにいきなり持参金ごとやって来てしまった。突き返すに突き返せなくなり、その場で受け取ることが決まった。甘いんだろうな。
「俺としてはどうして今まで誰も何も言わなかったのかということが気になるな」
「おそらく社会制度は閣下の暮らしていた国の方が二歩も三歩も進んでいたということでしょう。この国とは違って女性と平民の暮らしやすさは相当高いのではないでしょうか」
そう遠慮なくハッキリと言った。ある意味では国に対する批判を口にしたわけだ。ヘタすれば消されるけど、俺の部下なら問題ない。ここはそう言う場所だ。それに俺の女だからな。
「女性や平民はそうだとしても、家を出ることになった貴族の子女なら何かを言ってもおかしくないと思ったんだけだ。そういうものだと思い込んでいたらなかなか思いつかないだろうが」
べラは貴族の生まれだけど偉そうなところはない。偉そうではないけどハッキリと発言するのは生まれつきらしい。ハッキリ口にするわりにはテンションが低く面白みが少ない。そのせいで前にいた部署ではやや煙たがられていたようだ。それに年齢のこともあって行き遅れと陰口を叩かれていたそうだ。それが俺の部下になった途端に俺の妻になった。そりゃ男爵も大喜びだ。金銀財宝の詰まったコフルを持ち込むわけだ。
「とりあえず俺の生まれ育った国には貴族も平民もなく、建前上は男女平等ということになっていた。ただし実際には貧富の差はあったし、女性の方が地位も上がりにくいし賃金も安かった」
「それでも建前があるだけいいのではないでしょうか。公然と批判ができますので」
たしかに建前があればそれを盾にして意見は言える。言ったから変わるかどうかは別として、言うことは可能なわけだ。
「それはそうだが、公然と批判すれば閑職に回されるかクビになるぞ。本音と建前が別の国だったからな」
「……それならその建前はない方がいいのでは?」
「時代の流れというものがあるからな。他の国からそうするように圧力をかけられれば断れないだろう。同調圧力というものだ」
「たしかにそれは考えられますね」
世界的な男女平等の流れだ。特に日本という国は黒船が来ないと変われない国だと言われた。そうだろうなあ。
「シュウジ様、いずれ家名を導入するのはいいとして、どのように付けますか?」
この質問はベルトという平民出身の役人だ。顔が広く、今回の調査でも幅広い場所から意見を集めてくれた。
「それは家名をどう選ぶかということでいいのか?」
「はい。制度の方は時間がかかるでしょう」
「制度はいずれ考えるとして、まず家名そのものだが、これは国によって言語が違うから、みんなにも意見を出してほしい」
そう言うとみんなが頷いた。
「この国の言葉に近い国が俺のいた世界にもあったが、信仰する神の名前を付けることも多かった。他には職業を家名にすることもあったな。鍛冶屋だからルフェーヴルとか、パン屋だからブーランジェとか肉屋だからブーシェとか。家にリンゴの木があるからポミエでもいいと思う」
「「「なるほど」」」
一斉に感心の声が上がったけど、そんなに感心することか? あ、でもそもそも家名がないならそういうものか。
周知だけでもかなり時間がかかるだろう。一斉にに家名が付けられるわけじゃない。
「閣下、家名を付ける際に何か注意事項はありますか?」
「そうだなあ……。今の貴族の家名は使えないようにするとか、ある程度の配慮は必要だと思う。誰でも揉め事は嫌だろうからな」
貴族は俺を入れて一三七人。国王を入れても一三八。その家名だけは除外して、自分で好きな家名を付ければいいと思う。ちなみに王家の家名はシャンメリエだ。王都が家だということらしい。
「たしかに。貴族と繋がりがあると見せかける者もいるかもしれませんね」
「そういう詐欺もあり得るだろう」
ベラは俺の隣で真面目な話をしながら口元は弛んでいた。来年には自分の家名が変わることを考えたんだろう。来年にはベランジェール・ゴダンからベランジェール・コワレに変わるからな。
それについてはまだ発表はしてないけど、そういう話は漏れるものだ。そもそも今日俺とベラは同じ馬車で王宮に来たから、その時点ですでにバレていた。最初は顔が弛んでたからな。みんなが驚いて、気づいたベラは表情を引き締めたけどすぐに戻ってしまう。
結局会議の間ずっと普段は冷静なベラは表情を弛ませては引き締め弛ませては引き締め、まあ顔に落ち着きがなかった。そういうこともあって、今日は話は進んだけど、何とも微妙な雰囲気のまま始まってそのまま終わった。
今回俺は調査には参加していない。やろうと思えばいくらでも変装して聞いて回るけど、俺以外の一九人に任せることにした。
そしてその発表が今ここで行われていた。行われていたけど、始まる前からこの会議室はずっと微妙な雰囲気だった。今は俺の隣にいるべランジェールが総括を行なっているけど、彼女を見ながら俺も周りもどうしても微妙な顔にならざるを得なかった。彼女はキリッとしは表情をているかと思えば急にヘラッとし、我に返ったかのように真面目な顔をしてはまただらしない表情になるからだ。思い出しているんだろう、昨日の夜のことを。
「意外に希望者は多かったんだな」
「最初家名は貴族の子女の特権だと思っていた者が多かったのですが、閣下が仰ったように『孫や曾孫、あるいはその先が自分の血筋を説明する方法にもなる』と説明すると、家名はあってもいいと言い直す者が多かったですね」
俺の感想にそう返したのはべランジェール・ゴダン。愛称ベラ。この数日の間にうっかり俺の妻になってしまったハーフエルフの三七歳。ハーフエルフだから見た目はミレーヌやエミリアと同じくらいに見えるけどな。
この件で俺が少し困ったのは、ロジエ男爵家から多額の持参金を受け取ったことだ。実はエミリアの実家からもリュシエンヌの実家からも銅貨一枚すら受け取っていない。その代わりに両家には助力をお願いした。エミリアの方は商会の立ち上げ、リュシエンヌの方はパーティーのために使用人を借りた。それくらいだ。
そもそもべラを妻にする気はなかった。そういう話をしたつもりは一切ない。それなのにいきなり持参金ごとやって来てしまった。突き返すに突き返せなくなり、その場で受け取ることが決まった。甘いんだろうな。
「俺としてはどうして今まで誰も何も言わなかったのかということが気になるな」
「おそらく社会制度は閣下の暮らしていた国の方が二歩も三歩も進んでいたということでしょう。この国とは違って女性と平民の暮らしやすさは相当高いのではないでしょうか」
そう遠慮なくハッキリと言った。ある意味では国に対する批判を口にしたわけだ。ヘタすれば消されるけど、俺の部下なら問題ない。ここはそう言う場所だ。それに俺の女だからな。
「女性や平民はそうだとしても、家を出ることになった貴族の子女なら何かを言ってもおかしくないと思ったんだけだ。そういうものだと思い込んでいたらなかなか思いつかないだろうが」
べラは貴族の生まれだけど偉そうなところはない。偉そうではないけどハッキリと発言するのは生まれつきらしい。ハッキリ口にするわりにはテンションが低く面白みが少ない。そのせいで前にいた部署ではやや煙たがられていたようだ。それに年齢のこともあって行き遅れと陰口を叩かれていたそうだ。それが俺の部下になった途端に俺の妻になった。そりゃ男爵も大喜びだ。金銀財宝の詰まったコフルを持ち込むわけだ。
「とりあえず俺の生まれ育った国には貴族も平民もなく、建前上は男女平等ということになっていた。ただし実際には貧富の差はあったし、女性の方が地位も上がりにくいし賃金も安かった」
「それでも建前があるだけいいのではないでしょうか。公然と批判ができますので」
たしかに建前があればそれを盾にして意見は言える。言ったから変わるかどうかは別として、言うことは可能なわけだ。
「それはそうだが、公然と批判すれば閑職に回されるかクビになるぞ。本音と建前が別の国だったからな」
「……それならその建前はない方がいいのでは?」
「時代の流れというものがあるからな。他の国からそうするように圧力をかけられれば断れないだろう。同調圧力というものだ」
「たしかにそれは考えられますね」
世界的な男女平等の流れだ。特に日本という国は黒船が来ないと変われない国だと言われた。そうだろうなあ。
「シュウジ様、いずれ家名を導入するのはいいとして、どのように付けますか?」
この質問はベルトという平民出身の役人だ。顔が広く、今回の調査でも幅広い場所から意見を集めてくれた。
「それは家名をどう選ぶかということでいいのか?」
「はい。制度の方は時間がかかるでしょう」
「制度はいずれ考えるとして、まず家名そのものだが、これは国によって言語が違うから、みんなにも意見を出してほしい」
そう言うとみんなが頷いた。
「この国の言葉に近い国が俺のいた世界にもあったが、信仰する神の名前を付けることも多かった。他には職業を家名にすることもあったな。鍛冶屋だからルフェーヴルとか、パン屋だからブーランジェとか肉屋だからブーシェとか。家にリンゴの木があるからポミエでもいいと思う」
「「「なるほど」」」
一斉に感心の声が上がったけど、そんなに感心することか? あ、でもそもそも家名がないならそういうものか。
周知だけでもかなり時間がかかるだろう。一斉にに家名が付けられるわけじゃない。
「閣下、家名を付ける際に何か注意事項はありますか?」
「そうだなあ……。今の貴族の家名は使えないようにするとか、ある程度の配慮は必要だと思う。誰でも揉め事は嫌だろうからな」
貴族は俺を入れて一三七人。国王を入れても一三八。その家名だけは除外して、自分で好きな家名を付ければいいと思う。ちなみに王家の家名はシャンメリエだ。王都が家だということらしい。
「たしかに。貴族と繋がりがあると見せかける者もいるかもしれませんね」
「そういう詐欺もあり得るだろう」
ベラは俺の隣で真面目な話をしながら口元は弛んでいた。来年には自分の家名が変わることを考えたんだろう。来年にはベランジェール・ゴダンからベランジェール・コワレに変わるからな。
それについてはまだ発表はしてないけど、そういう話は漏れるものだ。そもそも今日俺とベラは同じ馬車で王宮に来たから、その時点ですでにバレていた。最初は顔が弛んでたからな。みんなが驚いて、気づいたベラは表情を引き締めたけどすぐに戻ってしまう。
結局会議の間ずっと普段は冷静なベラは表情を弛ませては引き締め弛ませては引き締め、まあ顔に落ち着きがなかった。そういうこともあって、今日は話は進んだけど、何とも微妙な雰囲気のまま始まってそのまま終わった。
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