219 / 273
第十五部:勇者の活躍
第二ダンジョンの暴走
しおりを挟む
よく頑張りすぎると世界から色が抜け落ちて太陽が黄色く見えると言われることもある。実際そんなことになってないけど少々寝不足だ。大半は自分のせいだけどな。
◆◆◆
朝食後に町を歩いていると妙な振動が伝わってきた。
「何だこれは?」
地震じゃない。大型トラックが通ると窓ガラスが震えるような振動だ。
「シュウジ様! いいところに!」
「どうした?」
門の方から兵士が走ってきた。
「第二ダンジョンが暴走を起こしたようです」
「そっちもか」
暴走が起きている間はそれに引きずられるように山や森も魔物も活発に活動するらしい。だから第一ダンジョンに影響されたのかそれともたまたまなのか、とりあえずまた暴走だ。
「分かった。俺は門のところに行く。代官邸まで報告をしてくれ」
「分かりました」
兵士は走っていった。さて、俺にできることがあるか。
◆◆◆
門のところまで行くと、おそらく外に出ていた兵士や冒険者たちが大慌てで町に戻ってくるところだった。彼らなら魔物くらい問題ないと思うけど、何にしても数が多い。
「シュウジ様。門は閉ざしました。とりあえずこれで中にいれば安全です」
「今は外からは援軍がないってことだな」
「はい」
現在あちこちの転移門はルニエ子爵領で子爵や関係者を捕まえるために使われている。兵士の増援はない。
「それなら俺が出る。門の上からなら問題ないだろう」
「おおっ。やっていただけますか?」
「そのために来たんだからな」
俺が階段を上って城壁の上に出ると、兵士や冒険者が続々と城壁の上に集まってきた。
「あれは何だ? 魔法でも撃つのか?」
「いえ、おそらくシュウジ様の魔法を見たいだけだと思います」
「わりと呑気だな」
「この町はあまり娯楽がありませんので」
「……いいけどな」
さて、魔物たちは正面から来る。今回は城壁上から水平に近い角度で撃てばいいか。トゥーリアにブレスを吐いてもらえばアッサリと片付くかもしれないけどなあ。化身を使ってもいいけど、そこまでじゃない気もするからなあ。
「やっぱりこいつらも町の収入になるんだよな?」
「そうですね。黒焦げよりは使える部分が多い方が助かります」
「それならチマチマとやりますか……って何だありゃ?」
向こうからはエビとかカニとか、魚介類が走ってきた。エビやカニが前を向いて走るなよ。その後ろではホタテが飛んでいる。……ホタテ?
「デカいホタテが空を飛んでるぞ」
「魔物ですので」
「そうなのか?」
「はい」
そうか、ホタテが空を飛ぶのか。魔物だからそれでおかしくないのか。そうだな。俺の方が認識を変えないとな。よく見たら向こうの方からタイやサンマっぽいのが飛んできた。ホタテが飛ぶならタイも飛ぶよな。
「食べられるのか?」
「はい。海や川にいるものよりもしっかりした歯ごたえがあると言われています。私はこのあたりの生まれですので海の魚は食べたことはありませんが」
とりあえず両手から石の玉を出す。右へ左へなぎ払うかのように撃ち出す。サブマシンガンを左右に振りながら掃射するような感じだ。サブマシンガンなんて使ったことはないけど。
エビが跳ね、カニがひっくり返る。カメが頭を引っ込め、ホタテが弾け飛ぶ。落ちたタイやサンマが跳ね回る。潮汁が飲みたくなった。帰ったらジゼルに作ってもらおう。
クジラみたいなサイズのマグロが突っ込んでくる……ってあれを止めるのは……【石の壁】か。城壁の少し外側に石の壁を作る。向こう側にトゲトゲを付けておくか。
ズドンッ‼
ズドンッ‼
おっと、ここまで揺れが来た。
「デカいなあ」
俺の放った【石の玉】を弾いて、軽く二〇メートルを超えるマグロが石でできた壁に突っ込んだ。城壁から離れているのに衝撃が伝わってきた。魔法で作った石だから硬いけど、城壁なら崩れないか?
「城壁や城門を突き破られたことはないのか?」
クジラ並のマグロだ。一〇トンや二〇トンどころじゃないだろう。
「ありますね。そのために彼らが待機しています」
「あれはランスか」
騎士が馬上で使うランスをもっと長くしたような武器なのか道具なのか分からないけど、それを構えた兵士たちが待機している。
「マグロが突き破ったらあれで刺すわけか」
「はい。城壁も城門もこれまで何度も壊されていますが、その都度修繕しています。それにマグロも城壁を突き破るまでには何度も体当たりしますので、突き破ってもただでは済みません。地面に落ちたところをあのランスで仕留めます」
城壁は第二ダンジョンのある南側がかなり厚く、しかも土属性の魔法で強化されているらしい。だからマグロが突っ込んでも簡単に崩れたりはしない。それにマグロがどれだけ巨大でも生き物であることには間違いないから、何度も体当たりをすればダメージが蓄積する。それにサイズ的に一度に何匹も城門は通れないから、どうしても一匹ずつになる。それくらいならまだ対処できるということだそうだ。
それでここでしばらく見ていて気づいたのは、城壁を越えるような魚がほとんどいないことだ。空を飛べるなら城壁を越えて入ってきそうなものだけど、そういうことは滅多にないらしい。大きな魚は高くは飛べなくて、小さな魚は越えてくることもある。その程度ならよほど素早いとか尖っているとかでなければ冒険者なら十分に対処できるらしい。
また遠方に向かってしばらく攻撃を続けたら魔力が減った。ストレージから干し肉(魔素製)を取り出して一枚噛んで飲み込む。その瞬間に魔力が回復するのが分かる。予備を口に咥えておこうかと思ったところで、よく考えたら魔法は片手でも使えるんだから、わざわざ口に咥えておかなくても、その時に片手だけストレージに突っ込めばいいと今さら気づいた。どうも「あの時ああしてればよかった」ってことが多いな。もう少し考えて行動しないとな。
というわけで左手で【石の玉】を使いつつ右手でストレージから干し肉(魔素製)を取り出しては噛み、取り出しては噛み、全部で七枚飲み込んだところで粗方片付いたようだ。まだ狩り残しはあるけど、それは兵士たちに任せよう。
「この場はもう任せていいか?」
「はい、ありがとうございます。シュウジ様はダンジョンの方ですか?」
「そうした方がいいだろう。まだ中にも何千匹かはいるからな」
俺は手柄を独占するつもりはない。でも被害は少ない方がいいし、暴走を起こしているダンジョンがどうなっているかは興味がある。第二ダンジョンの方も何かがいるかもしれない。
◆◆◆
「トゥーリア、もう一度頼めるか? もう一つのダンジョンの方だ」
《いいぞ。腹ごなしじゃ》
何を食べたのかと思ったら牛だった。
「スキュラた——」
「「「行きます!」」」
「分かった。一緒に行こう。アラクネたちはどうする?」
返事は想像できるけど聞かないわけにはいかない。
「私はあまり戦うことは好きではありませんので遠慮します」
アリエーナがそう答えると他の四人も頷いた。無理して連れていったりはしない。
「それなら俺たちが帰ってくるまでゆっくりしていてくれ」
「はい。それでしたら服を作っています」
俺が「人の姿にもなった時に前と尻が隠れるように」と言ったからそういう服だろう。一応デザイン画は渡しておいた。所詮は俺がちゃちゃっと書いたなんちゃってチャイナ服だけど、細かいところは自分たちに合うように修正してくれるだろう。
◆◆◆
朝食後に町を歩いていると妙な振動が伝わってきた。
「何だこれは?」
地震じゃない。大型トラックが通ると窓ガラスが震えるような振動だ。
「シュウジ様! いいところに!」
「どうした?」
門の方から兵士が走ってきた。
「第二ダンジョンが暴走を起こしたようです」
「そっちもか」
暴走が起きている間はそれに引きずられるように山や森も魔物も活発に活動するらしい。だから第一ダンジョンに影響されたのかそれともたまたまなのか、とりあえずまた暴走だ。
「分かった。俺は門のところに行く。代官邸まで報告をしてくれ」
「分かりました」
兵士は走っていった。さて、俺にできることがあるか。
◆◆◆
門のところまで行くと、おそらく外に出ていた兵士や冒険者たちが大慌てで町に戻ってくるところだった。彼らなら魔物くらい問題ないと思うけど、何にしても数が多い。
「シュウジ様。門は閉ざしました。とりあえずこれで中にいれば安全です」
「今は外からは援軍がないってことだな」
「はい」
現在あちこちの転移門はルニエ子爵領で子爵や関係者を捕まえるために使われている。兵士の増援はない。
「それなら俺が出る。門の上からなら問題ないだろう」
「おおっ。やっていただけますか?」
「そのために来たんだからな」
俺が階段を上って城壁の上に出ると、兵士や冒険者が続々と城壁の上に集まってきた。
「あれは何だ? 魔法でも撃つのか?」
「いえ、おそらくシュウジ様の魔法を見たいだけだと思います」
「わりと呑気だな」
「この町はあまり娯楽がありませんので」
「……いいけどな」
さて、魔物たちは正面から来る。今回は城壁上から水平に近い角度で撃てばいいか。トゥーリアにブレスを吐いてもらえばアッサリと片付くかもしれないけどなあ。化身を使ってもいいけど、そこまでじゃない気もするからなあ。
「やっぱりこいつらも町の収入になるんだよな?」
「そうですね。黒焦げよりは使える部分が多い方が助かります」
「それならチマチマとやりますか……って何だありゃ?」
向こうからはエビとかカニとか、魚介類が走ってきた。エビやカニが前を向いて走るなよ。その後ろではホタテが飛んでいる。……ホタテ?
「デカいホタテが空を飛んでるぞ」
「魔物ですので」
「そうなのか?」
「はい」
そうか、ホタテが空を飛ぶのか。魔物だからそれでおかしくないのか。そうだな。俺の方が認識を変えないとな。よく見たら向こうの方からタイやサンマっぽいのが飛んできた。ホタテが飛ぶならタイも飛ぶよな。
「食べられるのか?」
「はい。海や川にいるものよりもしっかりした歯ごたえがあると言われています。私はこのあたりの生まれですので海の魚は食べたことはありませんが」
とりあえず両手から石の玉を出す。右へ左へなぎ払うかのように撃ち出す。サブマシンガンを左右に振りながら掃射するような感じだ。サブマシンガンなんて使ったことはないけど。
エビが跳ね、カニがひっくり返る。カメが頭を引っ込め、ホタテが弾け飛ぶ。落ちたタイやサンマが跳ね回る。潮汁が飲みたくなった。帰ったらジゼルに作ってもらおう。
クジラみたいなサイズのマグロが突っ込んでくる……ってあれを止めるのは……【石の壁】か。城壁の少し外側に石の壁を作る。向こう側にトゲトゲを付けておくか。
ズドンッ‼
ズドンッ‼
おっと、ここまで揺れが来た。
「デカいなあ」
俺の放った【石の玉】を弾いて、軽く二〇メートルを超えるマグロが石でできた壁に突っ込んだ。城壁から離れているのに衝撃が伝わってきた。魔法で作った石だから硬いけど、城壁なら崩れないか?
「城壁や城門を突き破られたことはないのか?」
クジラ並のマグロだ。一〇トンや二〇トンどころじゃないだろう。
「ありますね。そのために彼らが待機しています」
「あれはランスか」
騎士が馬上で使うランスをもっと長くしたような武器なのか道具なのか分からないけど、それを構えた兵士たちが待機している。
「マグロが突き破ったらあれで刺すわけか」
「はい。城壁も城門もこれまで何度も壊されていますが、その都度修繕しています。それにマグロも城壁を突き破るまでには何度も体当たりしますので、突き破ってもただでは済みません。地面に落ちたところをあのランスで仕留めます」
城壁は第二ダンジョンのある南側がかなり厚く、しかも土属性の魔法で強化されているらしい。だからマグロが突っ込んでも簡単に崩れたりはしない。それにマグロがどれだけ巨大でも生き物であることには間違いないから、何度も体当たりをすればダメージが蓄積する。それにサイズ的に一度に何匹も城門は通れないから、どうしても一匹ずつになる。それくらいならまだ対処できるということだそうだ。
それでここでしばらく見ていて気づいたのは、城壁を越えるような魚がほとんどいないことだ。空を飛べるなら城壁を越えて入ってきそうなものだけど、そういうことは滅多にないらしい。大きな魚は高くは飛べなくて、小さな魚は越えてくることもある。その程度ならよほど素早いとか尖っているとかでなければ冒険者なら十分に対処できるらしい。
また遠方に向かってしばらく攻撃を続けたら魔力が減った。ストレージから干し肉(魔素製)を取り出して一枚噛んで飲み込む。その瞬間に魔力が回復するのが分かる。予備を口に咥えておこうかと思ったところで、よく考えたら魔法は片手でも使えるんだから、わざわざ口に咥えておかなくても、その時に片手だけストレージに突っ込めばいいと今さら気づいた。どうも「あの時ああしてればよかった」ってことが多いな。もう少し考えて行動しないとな。
というわけで左手で【石の玉】を使いつつ右手でストレージから干し肉(魔素製)を取り出しては噛み、取り出しては噛み、全部で七枚飲み込んだところで粗方片付いたようだ。まだ狩り残しはあるけど、それは兵士たちに任せよう。
「この場はもう任せていいか?」
「はい、ありがとうございます。シュウジ様はダンジョンの方ですか?」
「そうした方がいいだろう。まだ中にも何千匹かはいるからな」
俺は手柄を独占するつもりはない。でも被害は少ない方がいいし、暴走を起こしているダンジョンがどうなっているかは興味がある。第二ダンジョンの方も何かがいるかもしれない。
◆◆◆
「トゥーリア、もう一度頼めるか? もう一つのダンジョンの方だ」
《いいぞ。腹ごなしじゃ》
何を食べたのかと思ったら牛だった。
「スキュラた——」
「「「行きます!」」」
「分かった。一緒に行こう。アラクネたちはどうする?」
返事は想像できるけど聞かないわけにはいかない。
「私はあまり戦うことは好きではありませんので遠慮します」
アリエーナがそう答えると他の四人も頷いた。無理して連れていったりはしない。
「それなら俺たちが帰ってくるまでゆっくりしていてくれ」
「はい。それでしたら服を作っています」
俺が「人の姿にもなった時に前と尻が隠れるように」と言ったからそういう服だろう。一応デザイン画は渡しておいた。所詮は俺がちゃちゃっと書いたなんちゃってチャイナ服だけど、細かいところは自分たちに合うように修正してくれるだろう。
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる