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第十五部:勇者の活躍
素材の提供と処世術
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「人手は足りているのか?」
町外れにある臨時の解体所を覗くと、一〇人ほどの冒険者が手に巨大な包丁を持って魚の解体をしていた。
「十分っすね。これが飯の種になると分かりゃ、いつもの二倍三杯頑張りますって」
「そうそう。金が貰えて飯まで食える。冒険者じゃなくて解体屋になろうかって思ってたところです」
「それじゃ悪いが追加だ。それとこっちはここにいる者たちで適当に焼いて食べてくれていい。調味料も置いておくからな。王都で売られているお菓子も置いておく。甘いものが好きかどうかは分からないが」
「お~~っ、シュウジ様太っ腹」
「やっぱり貴族様はすごいっすわ」
俺は【ストレージ】で魔物を解体して食材の部分を並べていった。魔物は含まれる魔素が多いうちは簡単には腐らない。でも三枚に下ろした魚や生肉のブロックを置いておくのは俺としてはどうかと思うけど、魔物はそういうものらしい。
俺が食材と一緒に並べたのは淡口醤油と濃口醤油、ウスターソース、中濃ソース、バター、ワサビ、マスタード、トマトケチャップなど。色々な地域に色々な調味料があることは分かった。だけど日本と違ってスーパーに行けば何でも揃うわけじゃない。いわゆる名物的な扱いで作られているものがほとんどで、辛うじて王都で手に入るくらいだろうか。
「それにしても、どれもこれも形が揃ってますね」
「俺のスキルで使うとそうなるようになっている」
「それなら俺たちが解体しなくてもいいんじゃないっすか?」
「俺が全部やってもいいけど、そうしたらお前たちの仕事は全部なくなるぞ」
「それもそうっすね」
そう、何でも俺がやればいいわけじゃない。手を抜きたいからじゃない。俺が全部やってしまうと、仕事を奪われる者が出てくるからだ。
かつて王都の市街ではスラムで暮らす者たちを中心にして、川や水路から汲んだ水を売り歩く者たちがいた。ゴミを取り除いて漉しただけで、煮沸すらしていない水だ。汚い上に不味い。生活排水が流れているドブ川の水を飲むのに近い。化学薬品は入ってないけど、まあ似たようなもんだろう。
王都は広い。そして飲食店は高い。だから暑い日にはそんな水でも喉が渇いて買う者はいて、不味いけど王都の水はそういうものだと思って飲んでいた。もちろんそういう水で腹を壊すことは多い。場合によっては病気で寝込む。ヘタすると死に至る。でも水が体に悪いという考えがなかった。布で漉せば見た目だけなら透き通った水だからな。一部に衛生管理の考えはあったけど、庶民にまでは浸透していないのが現実だった。
ところがこの国に召喚された者の中に衛生管理について伝えた者がいた。水は透明に見えても目に見えない微生物がいると。だから一度沸かしてから飲むべきだと。そうすれば病気になる者も死ぬ者も減るはずだと。でも水を沸かすためには火が必要だ。水を飲むためにわざわざ火を熾すなんて、魔法が使えなければ時間も手間もかかるだけだ。だから国王が市街のあちこちに自由に使える水場を設置させた。これは魔道具になっていて、いつでも誰でもきれいな水を飲むことができる。だれもがその恩恵に与れるはずだった。でもそれが貧困層の仕事を奪ってしまう結果になった。
大きな目で見れば国王がしたことは間違いじゃない。むしろいいことをしたと思う。でも仕事をなくす者がいるという考えに至らなかった。これは為政者にはよくあることだ。ある政策を打ち出せば、必ずそこから漏れる者がいる。でも全員を平等に扱うことなんて不可能だ。それなら漏れた者を助ければいい。スラムで暮らす者たちに彼らができる仕事を与えればいい。
今の王都についてはやや強引にスラムを縮小したけど、他の大きな町にも未だにスラムがある。結局は税のこともあるから仕事がなくて大都市に出てくるしかないけど、解決するためには元を絶つしかないんだよな。でもそれは俺の仕事じゃない。それぞれの領地を治める貴族の仕事だ。
偉そうな言い方をすると、俺にはこうやって直接顔を合わせた者に施しを与えることしかできない。今なら魔物を提供することで解体作業をする冒険者たちが賃金を得られるようにする。その量が多ければそれだけ長く賃金が貰えるわけだ。万人を救おうなんてことは俺にはできない。勇者と呼ばれてもその程度だ。世界を救う英雄じゃない。
そのそも英雄が魔王を倒して世界を救いました。その先はどうなるんだっていつも思う。平和な世の中になれば誰もが救われる。そんなことにはならないだろう。これまでの暮らしから一変するからだ。
これまで冒険者たちを相手に仕事をしていた者たちは、場合によっては仕事を失うことになる。もちろん魔物が消えてなくなるわけじゃないだろう。でも魔王軍や邪神軍と人類が戦争を続けていたのだとしたら、戦争で儲けていた者はその英雄を憎むだろう。求められたことをしただけなのに憎まれるのでは英雄なんてやってられないだろうけど、人の心なんてその程度のものだ。
俺だってあまりやりすぎると国民から恐れられる可能性がある。そのためにはアドニス王とはできる限り仲良くしたいので、彼からの相談には乗るようにしている。それが俺なりの処世術だ。
あとはシーヌがいい感じで日報紙の記事を書いてくれている。前にスキュラたちと仲良く食事をするシーンがあって、それを見るとまるでピクニックでもしているかのようだった。あれを見たら俺もスキュラたちも危険度はゼロだ。情報操作だと言われればその通りと言うしかないけど、俺は国に対してできる限り役に立ちたいと思うし、従魔たちが怖がられるのは嫌だ。だからある程度は他者の力も借りる。俺だけで何もかもできるわけじゃない。
「シュウジ様、ちょっと聞いていいっすか?」
「ああ、何かあるか?」
解体が一段落したタイミングで冒険者の一人が声をかけてきた。
「あんあ綺麗な従魔ってどこにいるんすか?」
そっちの話か。アラクネたちのことだろうな。彼女たちは美女と言ってもいい。彼女たちには、もし町に何かがあれば対処するようにと言っていたので、交代で町の見回りをしていたそうだ。それ以外の時間は服を作って過ごしていた。
「彼女たちはダンジョンにいた」
「ダンジョンって、ここですか?」
「ああ、アラクネたちは第一ダンジョンにいた」
「シュウジ様がダンジョンに入ったのって暴走が起きている最中でしたよね?」
「ああ、そうだ」
俺は情報を隠すつもりはない。アドニス王にもスキュラたちをどのように従魔にしたかについては伝えている。今回のアラクネたちやセイレーンたちについても報告するつもりだ。
「暴走中のダンジョンってどうなってるんですか?」
「ああ、そのタイミングで入った経験はないんだな?」
「はい。町が囲まれるくらいです。ダンジョンに入るなんて無理ですって」
そうだよなあ。何千何万の魔物に町が囲まれて、それを城壁の上からチマチマと倒して、落ち着いた頃にはダンジョンもいつもと同じに戻っていた。暴走中のダンジョンなんて誰も入らないだろう。
「第一ダンジョンでも第二ダンジョンでも、一〇階ごとに魔物が現れない部屋があるってことは知っているか?」
「それって扉のある部屋のことですか?」
「そうだ。そこだ」
「休憩部屋ってみんなは呼んでますけど」
「休憩部屋か」
やっぱり普段は何もないんだろうな。
「あの部屋に俺の従魔たちはいた。暴走中には一回りどころじゃなくて、二回りも三回りも強い魔物が出るそうだ」
「それを倒して従えたわけですよね?」
「形としてはそうだな」
戦ったことはないけどな。
「シュウジ様の従魔ってどれくらい強いんっすか?」
「アラクネたちで女性の近衛騎士と一対一でいい勝負ができるくらいだ」
「それってトップクラスじゃないっすか? 俺たちよりも明らかに強いじゃないっすよ」
「倒して従えるならそれくらい必要だってことだな」
間違ったことは言っていないはずだ。
「やっぱりか~~。シュウジ様はダンジョンに潜ってたから知らないかもしれないっすけど、アラクネさんたちってめっちゃ人気があるんすよ」
町の見回りをしながら、通りがかった人の服のほころびを直したり、子供たちとボールで遊んだり、わずか二日ほどで住民の心を掴んだようだ。
「とりあえず暴走中は地下八階まではとんでもない数の魔物が出る。そこまでを何とかできれば可能性はあるぞ」
俺が暴走中のダンジョンの情報を伝えると、冒険者たちは一斉に顔を青くしたが、まあ欲の方が勝ったのかやる気を出していた。一度したまで潜ったから次はしばらく先になると思うけど、死なない程度に頑張ってほしい。
町外れにある臨時の解体所を覗くと、一〇人ほどの冒険者が手に巨大な包丁を持って魚の解体をしていた。
「十分っすね。これが飯の種になると分かりゃ、いつもの二倍三杯頑張りますって」
「そうそう。金が貰えて飯まで食える。冒険者じゃなくて解体屋になろうかって思ってたところです」
「それじゃ悪いが追加だ。それとこっちはここにいる者たちで適当に焼いて食べてくれていい。調味料も置いておくからな。王都で売られているお菓子も置いておく。甘いものが好きかどうかは分からないが」
「お~~っ、シュウジ様太っ腹」
「やっぱり貴族様はすごいっすわ」
俺は【ストレージ】で魔物を解体して食材の部分を並べていった。魔物は含まれる魔素が多いうちは簡単には腐らない。でも三枚に下ろした魚や生肉のブロックを置いておくのは俺としてはどうかと思うけど、魔物はそういうものらしい。
俺が食材と一緒に並べたのは淡口醤油と濃口醤油、ウスターソース、中濃ソース、バター、ワサビ、マスタード、トマトケチャップなど。色々な地域に色々な調味料があることは分かった。だけど日本と違ってスーパーに行けば何でも揃うわけじゃない。いわゆる名物的な扱いで作られているものがほとんどで、辛うじて王都で手に入るくらいだろうか。
「それにしても、どれもこれも形が揃ってますね」
「俺のスキルで使うとそうなるようになっている」
「それなら俺たちが解体しなくてもいいんじゃないっすか?」
「俺が全部やってもいいけど、そうしたらお前たちの仕事は全部なくなるぞ」
「それもそうっすね」
そう、何でも俺がやればいいわけじゃない。手を抜きたいからじゃない。俺が全部やってしまうと、仕事を奪われる者が出てくるからだ。
かつて王都の市街ではスラムで暮らす者たちを中心にして、川や水路から汲んだ水を売り歩く者たちがいた。ゴミを取り除いて漉しただけで、煮沸すらしていない水だ。汚い上に不味い。生活排水が流れているドブ川の水を飲むのに近い。化学薬品は入ってないけど、まあ似たようなもんだろう。
王都は広い。そして飲食店は高い。だから暑い日にはそんな水でも喉が渇いて買う者はいて、不味いけど王都の水はそういうものだと思って飲んでいた。もちろんそういう水で腹を壊すことは多い。場合によっては病気で寝込む。ヘタすると死に至る。でも水が体に悪いという考えがなかった。布で漉せば見た目だけなら透き通った水だからな。一部に衛生管理の考えはあったけど、庶民にまでは浸透していないのが現実だった。
ところがこの国に召喚された者の中に衛生管理について伝えた者がいた。水は透明に見えても目に見えない微生物がいると。だから一度沸かしてから飲むべきだと。そうすれば病気になる者も死ぬ者も減るはずだと。でも水を沸かすためには火が必要だ。水を飲むためにわざわざ火を熾すなんて、魔法が使えなければ時間も手間もかかるだけだ。だから国王が市街のあちこちに自由に使える水場を設置させた。これは魔道具になっていて、いつでも誰でもきれいな水を飲むことができる。だれもがその恩恵に与れるはずだった。でもそれが貧困層の仕事を奪ってしまう結果になった。
大きな目で見れば国王がしたことは間違いじゃない。むしろいいことをしたと思う。でも仕事をなくす者がいるという考えに至らなかった。これは為政者にはよくあることだ。ある政策を打ち出せば、必ずそこから漏れる者がいる。でも全員を平等に扱うことなんて不可能だ。それなら漏れた者を助ければいい。スラムで暮らす者たちに彼らができる仕事を与えればいい。
今の王都についてはやや強引にスラムを縮小したけど、他の大きな町にも未だにスラムがある。結局は税のこともあるから仕事がなくて大都市に出てくるしかないけど、解決するためには元を絶つしかないんだよな。でもそれは俺の仕事じゃない。それぞれの領地を治める貴族の仕事だ。
偉そうな言い方をすると、俺にはこうやって直接顔を合わせた者に施しを与えることしかできない。今なら魔物を提供することで解体作業をする冒険者たちが賃金を得られるようにする。その量が多ければそれだけ長く賃金が貰えるわけだ。万人を救おうなんてことは俺にはできない。勇者と呼ばれてもその程度だ。世界を救う英雄じゃない。
そのそも英雄が魔王を倒して世界を救いました。その先はどうなるんだっていつも思う。平和な世の中になれば誰もが救われる。そんなことにはならないだろう。これまでの暮らしから一変するからだ。
これまで冒険者たちを相手に仕事をしていた者たちは、場合によっては仕事を失うことになる。もちろん魔物が消えてなくなるわけじゃないだろう。でも魔王軍や邪神軍と人類が戦争を続けていたのだとしたら、戦争で儲けていた者はその英雄を憎むだろう。求められたことをしただけなのに憎まれるのでは英雄なんてやってられないだろうけど、人の心なんてその程度のものだ。
俺だってあまりやりすぎると国民から恐れられる可能性がある。そのためにはアドニス王とはできる限り仲良くしたいので、彼からの相談には乗るようにしている。それが俺なりの処世術だ。
あとはシーヌがいい感じで日報紙の記事を書いてくれている。前にスキュラたちと仲良く食事をするシーンがあって、それを見るとまるでピクニックでもしているかのようだった。あれを見たら俺もスキュラたちも危険度はゼロだ。情報操作だと言われればその通りと言うしかないけど、俺は国に対してできる限り役に立ちたいと思うし、従魔たちが怖がられるのは嫌だ。だからある程度は他者の力も借りる。俺だけで何もかもできるわけじゃない。
「シュウジ様、ちょっと聞いていいっすか?」
「ああ、何かあるか?」
解体が一段落したタイミングで冒険者の一人が声をかけてきた。
「あんあ綺麗な従魔ってどこにいるんすか?」
そっちの話か。アラクネたちのことだろうな。彼女たちは美女と言ってもいい。彼女たちには、もし町に何かがあれば対処するようにと言っていたので、交代で町の見回りをしていたそうだ。それ以外の時間は服を作って過ごしていた。
「彼女たちはダンジョンにいた」
「ダンジョンって、ここですか?」
「ああ、アラクネたちは第一ダンジョンにいた」
「シュウジ様がダンジョンに入ったのって暴走が起きている最中でしたよね?」
「ああ、そうだ」
俺は情報を隠すつもりはない。アドニス王にもスキュラたちをどのように従魔にしたかについては伝えている。今回のアラクネたちやセイレーンたちについても報告するつもりだ。
「暴走中のダンジョンってどうなってるんですか?」
「ああ、そのタイミングで入った経験はないんだな?」
「はい。町が囲まれるくらいです。ダンジョンに入るなんて無理ですって」
そうだよなあ。何千何万の魔物に町が囲まれて、それを城壁の上からチマチマと倒して、落ち着いた頃にはダンジョンもいつもと同じに戻っていた。暴走中のダンジョンなんて誰も入らないだろう。
「第一ダンジョンでも第二ダンジョンでも、一〇階ごとに魔物が現れない部屋があるってことは知っているか?」
「それって扉のある部屋のことですか?」
「そうだ。そこだ」
「休憩部屋ってみんなは呼んでますけど」
「休憩部屋か」
やっぱり普段は何もないんだろうな。
「あの部屋に俺の従魔たちはいた。暴走中には一回りどころじゃなくて、二回りも三回りも強い魔物が出るそうだ」
「それを倒して従えたわけですよね?」
「形としてはそうだな」
戦ったことはないけどな。
「シュウジ様の従魔ってどれくらい強いんっすか?」
「アラクネたちで女性の近衛騎士と一対一でいい勝負ができるくらいだ」
「それってトップクラスじゃないっすか? 俺たちよりも明らかに強いじゃないっすよ」
「倒して従えるならそれくらい必要だってことだな」
間違ったことは言っていないはずだ。
「やっぱりか~~。シュウジ様はダンジョンに潜ってたから知らないかもしれないっすけど、アラクネさんたちってめっちゃ人気があるんすよ」
町の見回りをしながら、通りがかった人の服のほころびを直したり、子供たちとボールで遊んだり、わずか二日ほどで住民の心を掴んだようだ。
「とりあえず暴走中は地下八階まではとんでもない数の魔物が出る。そこまでを何とかできれば可能性はあるぞ」
俺が暴走中のダンジョンの情報を伝えると、冒険者たちは一斉に顔を青くしたが、まあ欲の方が勝ったのかやる気を出していた。一度したまで潜ったから次はしばらく先になると思うけど、死なない程度に頑張ってほしい。
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