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第十六部:領主になること
朝帰りと残念な報告
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屋敷に戻るとすでに使用人たちが勢揃いしていた。
「旦那様、お帰りなさいませ。お隣は王女殿下でございますね?」
「ああ、正室にすることが決まった」
ダヴィドの質問に答えた瞬間、玄関ホールに並んだ使用人たちの顔が凍りついた。いきなり王女が来ればな。それにうちの使用人たちはミレーヌがただ者ではないことを知っている。それを押し退けてということだ。でも一方では誰が正室になるかで押し付け合いになっていた。
「そうでございましたか。王女殿下、ようこそラヴァル公爵邸へおいでくださいました」
「私が勝手に付いてきただけです」
エコはそう言うけど、それで使用人たちが「はいそうですか」と返せるわけじゃない。貴賓室なんてないから普通の応接室に入ってもらうことにした。部屋は後から決めようか。
応接室に入ってジゼルにお茶の準備をさせていると、ブランシュが深刻そうな表情で客間に入ってきた。
「どうした?」
「旦那様、一つ残念な報告がございます」
「何があった?」
「この一覧にある使用人たちのことでございます」
渡された紙には男性使用人八人と女性使用人六人の名前が書かれていた。
「別に仕事ぶりが悪いわけでもないと思うぞ」
「仕事ぶりは問題ございませんが、使用人としてあるまじき振る舞いがありました」
ブランシュにしては珍しく言葉を濁していた。
「ハッキリと言ってくれ」
「はい。賭博でございます」
「賭博?」
「旦那様の正室が奥様方の誰になるかを賭けておりました」
「それでみんなあんな顔をしたのか」
俺がエコを連れて帰った瞬間、出迎えた使用人たちが固まった。
「でも俺がエコを正妻にするというのは昨日のうちに伝わってなかったのか?」
おそらくダヴィドとブランシュは知っているだろうと思っていた。それらな他の使用人たちにも伝えるはずだ。
「私と夫の耳には入っておりましたが、実は少し前から賭博をしていることを察知しておりましたので」
「これまで泳がせていたということか?」
「はい。さようでございます。あのように賭博を行っていた彼らに最も衝撃を与えるタイミングを計っておりました」
さすが人が悪いブランシュだ。人が悪いというか、どうすれば最も効果的にダメージを与えられるかを考えられる。
「とりあえず全員罰として、生のトウガラシをみじん切りにした上で汁が出るまで叩き、それから鼻の穴に詰めました」
「ホントにやったのか?」
前に言っていたやつだ。若い頃に勤めていた屋敷では罰としてそういうことがあったと。
「当然でございます。トウガラシを詰めた上で栓をいたしました。日が変わるまではそのままにするようにと伝えております。もし取り出せばそれ以上のことがあるとも」
鼻の穴って粘膜なんだよな。想像するだけで汗が噴き出す。
「シュウさん、ひょっとして恐ろしい人ですか?」
エコが引き気味だった。
「いや、怖いわけじゃないけど、上下関係に厳しいんだ」
「そうでしたか」
エコは胸を撫で下ろした。一方で恐ろしいと言われたブランシュは、何も思っていないかのようにエコに話しかけた。
「エコ殿下、使用人たちが自分たちのことで賭けをしても私は何も申しません。問題なのは旦那様を賭けの対象にしたことでございます」
「分かった時点で止めようとはしなかったのですか?」
「そこで止めても彼らには悪いことをしたという自覚が出ないのです。少し悪いことをしたのを見つかって咎められたという程度にしか考えません。ですがエコ殿下が奥様になられたことで状況が変わりました。貴族の屋敷で働く使用人が主人を賭けの対象にして、そこに王族のが絡むとなると、これは立派な不敬罪になり得ます。市井の民が賭け事をするのとは違うのです」
ああ、王族が関わらなければそこまでは問題にしなかったと。
「その罰がトウガラシですか」
「はい。まだ性器や肛門に入れないだけ優しいでしょう」
今さら何をという表情でブランシュは言う。
「この人怖い」
「俺たちには何もしないから大丈夫だ」
おそらく明日には目と鼻を真っ赤にした使用人たちと廊下ですれ違うことになるだろう。賭けくらいはいいと思うけどな。それよりも誰に賭けたのかが気になるぞ。エコってことはまずないだろう。全員ハズレたわけだし、掛け金を没収して罰金として屋敷に納めさせるくらいじゃなかったんだろうか。まあ最悪は魔法で治してやろう。
◆◆◆
ブランシュが出ていくと俺とエコだけが残った。
「ところでエコ、今さらだけどどうして今日まで言わなかったんだ? もっと前から記憶が戻ってたんだろ?」
これまでに俺と会う機会はあった。その時に言えばよかった。俺だって無視はしない。
「はい、一〇歳を過ぎた頃に記憶が戻りました。そして王宮にいればシュウさんとまた会えるようなことを言われた気がしていました」
エコは生まれ変わる時にそんなことを言われたらしい。そしてそれを思い出したのが一〇歳の頃だそうだ。だからそれより以前、社交が始まった頃には普通の王族として結婚相手を探すつもりだったし、アドニス王もそのつもりでいた。
でも一〇歳を過ぎた頃に結婚話がパッタリとなくなった。いつかは分からないけど俺に会えるかもと思って相手探しをやめたからだ。一応アドニス王には、もし勇者が来たら結婚相手の候補にすると言っていたらしい。だから急ではなかったそうだ。でもここまで接触はなかった。また俺がいなくなったらどうしようと思ったからだそうだ。
「ミレーヌさんが普通の人ではないことは私も聞いています。シュウさんの守護天使でもあり神そのものでもあるとルブラン侯爵が言っていましたので。でもそれならシュウさんを連れてまたどこかにいってしまうのではないかと思ってしまいました。再会した途端にまたいなくなったらどうしようかと」
勇者であってもなくても、守護天使を連れてやって来たことはなかった。珍しいパターンだから、召喚された俺がミレーヌと一緒に神の世界に戻ってしまうかもしれない。それならいっそのこと正体を明かさない方がいいかもしれないと思った。でもどうやら俺に領地を与えるという話が出ていた。もしそうなれば簡単にはいなくならないだろう。ようやくそう思えたそうだ。
こいつは自分で会社を立ち上げて稼いでいたようなできる女に思えて、実は中身はダメダメだった。基本的に臆病で、予定外のことが起きると咄嗟に対処ができずに慌て始める。俺が出かけたまま帰ってこなかった時は一人で大騒ぎをしただろう。そう考えると申し訳なさでいっぱいになる。
「俺はもうこの世界に骨を埋めるつもりでいる。事情があって埋めるのは無理かもしれないけど、当面は貴族としてやっていく。大丈夫だ」
「シュウさん……」
エコを慰めるように抱きしめる。そうだった。日本で最後に抱きしめたのはこいつだったな。アイコと呼んでもいいけど、姿形がかなり変わったからエコでいいだろう。
「旦那様、お帰りなさいませ。お隣は王女殿下でございますね?」
「ああ、正室にすることが決まった」
ダヴィドの質問に答えた瞬間、玄関ホールに並んだ使用人たちの顔が凍りついた。いきなり王女が来ればな。それにうちの使用人たちはミレーヌがただ者ではないことを知っている。それを押し退けてということだ。でも一方では誰が正室になるかで押し付け合いになっていた。
「そうでございましたか。王女殿下、ようこそラヴァル公爵邸へおいでくださいました」
「私が勝手に付いてきただけです」
エコはそう言うけど、それで使用人たちが「はいそうですか」と返せるわけじゃない。貴賓室なんてないから普通の応接室に入ってもらうことにした。部屋は後から決めようか。
応接室に入ってジゼルにお茶の準備をさせていると、ブランシュが深刻そうな表情で客間に入ってきた。
「どうした?」
「旦那様、一つ残念な報告がございます」
「何があった?」
「この一覧にある使用人たちのことでございます」
渡された紙には男性使用人八人と女性使用人六人の名前が書かれていた。
「別に仕事ぶりが悪いわけでもないと思うぞ」
「仕事ぶりは問題ございませんが、使用人としてあるまじき振る舞いがありました」
ブランシュにしては珍しく言葉を濁していた。
「ハッキリと言ってくれ」
「はい。賭博でございます」
「賭博?」
「旦那様の正室が奥様方の誰になるかを賭けておりました」
「それでみんなあんな顔をしたのか」
俺がエコを連れて帰った瞬間、出迎えた使用人たちが固まった。
「でも俺がエコを正妻にするというのは昨日のうちに伝わってなかったのか?」
おそらくダヴィドとブランシュは知っているだろうと思っていた。それらな他の使用人たちにも伝えるはずだ。
「私と夫の耳には入っておりましたが、実は少し前から賭博をしていることを察知しておりましたので」
「これまで泳がせていたということか?」
「はい。さようでございます。あのように賭博を行っていた彼らに最も衝撃を与えるタイミングを計っておりました」
さすが人が悪いブランシュだ。人が悪いというか、どうすれば最も効果的にダメージを与えられるかを考えられる。
「とりあえず全員罰として、生のトウガラシをみじん切りにした上で汁が出るまで叩き、それから鼻の穴に詰めました」
「ホントにやったのか?」
前に言っていたやつだ。若い頃に勤めていた屋敷では罰としてそういうことがあったと。
「当然でございます。トウガラシを詰めた上で栓をいたしました。日が変わるまではそのままにするようにと伝えております。もし取り出せばそれ以上のことがあるとも」
鼻の穴って粘膜なんだよな。想像するだけで汗が噴き出す。
「シュウさん、ひょっとして恐ろしい人ですか?」
エコが引き気味だった。
「いや、怖いわけじゃないけど、上下関係に厳しいんだ」
「そうでしたか」
エコは胸を撫で下ろした。一方で恐ろしいと言われたブランシュは、何も思っていないかのようにエコに話しかけた。
「エコ殿下、使用人たちが自分たちのことで賭けをしても私は何も申しません。問題なのは旦那様を賭けの対象にしたことでございます」
「分かった時点で止めようとはしなかったのですか?」
「そこで止めても彼らには悪いことをしたという自覚が出ないのです。少し悪いことをしたのを見つかって咎められたという程度にしか考えません。ですがエコ殿下が奥様になられたことで状況が変わりました。貴族の屋敷で働く使用人が主人を賭けの対象にして、そこに王族のが絡むとなると、これは立派な不敬罪になり得ます。市井の民が賭け事をするのとは違うのです」
ああ、王族が関わらなければそこまでは問題にしなかったと。
「その罰がトウガラシですか」
「はい。まだ性器や肛門に入れないだけ優しいでしょう」
今さら何をという表情でブランシュは言う。
「この人怖い」
「俺たちには何もしないから大丈夫だ」
おそらく明日には目と鼻を真っ赤にした使用人たちと廊下ですれ違うことになるだろう。賭けくらいはいいと思うけどな。それよりも誰に賭けたのかが気になるぞ。エコってことはまずないだろう。全員ハズレたわけだし、掛け金を没収して罰金として屋敷に納めさせるくらいじゃなかったんだろうか。まあ最悪は魔法で治してやろう。
◆◆◆
ブランシュが出ていくと俺とエコだけが残った。
「ところでエコ、今さらだけどどうして今日まで言わなかったんだ? もっと前から記憶が戻ってたんだろ?」
これまでに俺と会う機会はあった。その時に言えばよかった。俺だって無視はしない。
「はい、一〇歳を過ぎた頃に記憶が戻りました。そして王宮にいればシュウさんとまた会えるようなことを言われた気がしていました」
エコは生まれ変わる時にそんなことを言われたらしい。そしてそれを思い出したのが一〇歳の頃だそうだ。だからそれより以前、社交が始まった頃には普通の王族として結婚相手を探すつもりだったし、アドニス王もそのつもりでいた。
でも一〇歳を過ぎた頃に結婚話がパッタリとなくなった。いつかは分からないけど俺に会えるかもと思って相手探しをやめたからだ。一応アドニス王には、もし勇者が来たら結婚相手の候補にすると言っていたらしい。だから急ではなかったそうだ。でもここまで接触はなかった。また俺がいなくなったらどうしようと思ったからだそうだ。
「ミレーヌさんが普通の人ではないことは私も聞いています。シュウさんの守護天使でもあり神そのものでもあるとルブラン侯爵が言っていましたので。でもそれならシュウさんを連れてまたどこかにいってしまうのではないかと思ってしまいました。再会した途端にまたいなくなったらどうしようかと」
勇者であってもなくても、守護天使を連れてやって来たことはなかった。珍しいパターンだから、召喚された俺がミレーヌと一緒に神の世界に戻ってしまうかもしれない。それならいっそのこと正体を明かさない方がいいかもしれないと思った。でもどうやら俺に領地を与えるという話が出ていた。もしそうなれば簡単にはいなくならないだろう。ようやくそう思えたそうだ。
こいつは自分で会社を立ち上げて稼いでいたようなできる女に思えて、実は中身はダメダメだった。基本的に臆病で、予定外のことが起きると咄嗟に対処ができずに慌て始める。俺が出かけたまま帰ってこなかった時は一人で大騒ぎをしただろう。そう考えると申し訳なさでいっぱいになる。
「俺はもうこの世界に骨を埋めるつもりでいる。事情があって埋めるのは無理かもしれないけど、当面は貴族としてやっていく。大丈夫だ」
「シュウさん……」
エコを慰めるように抱きしめる。そうだった。日本で最後に抱きしめたのはこいつだったな。アイコと呼んでもいいけど、姿形がかなり変わったからエコでいいだろう。
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