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第五部:勉強と試験
簡単な歓迎会
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「ではリュシエンヌがここに来たことを祝って、乾杯!」
「「「乾杯」」」
夕食をリュシエンヌの歓迎会に充てることにした。歓迎会といってもこうやって乾杯するくらいだ。これで三人だった食事が四人になった。増やせばいいというわけじゃないけど、これでもまだ寂しい。でも使用人は主人たちとは一緒に食事をしない。これはダヴィドでもそうだ。
ダヴィドは子爵家の出身らしいけど、父親はガッチガチの国家主義者、権威主義者だったらしい。おかげで彼も貴族と庶民、上級貴族と下級貴族、主人と使用人という、完全に身分を分けた考え方しかしない。だからこそ俺に理想的な主人像を当てはめたがる。俺を理想の主人として敬い、そして自分たちは理想の使用人として仕える。それが彼の生き様だ。
だからこそ使用人の食事は主人たちの食べ残しらしい。食べ残しだぞ? 俺からするとあり得ないけど、この国ではそれほどおかしくないらしい。残っている肉をありがたく頂くのが使用人だと。大皿に残った料理だけの話だけどな。
それでもいつの時代だ? 残った肉にパンとチーズを足せば十分、その程度らしい。だから俺とミレーヌとエミリアしかいなければ、使用人の食事は量的にメチャクチャ寂しくなる。そもそも普段から用意される食事は多くない。俺が不必要に多くするなと言ったからだ。
この屋敷の披露パーティーに備えて、余裕がある時にはオーブリーとジスランが料理を作って、俺の【ストレージ】にストックするようにしている。だから披露パーティーが終わるまでは無駄に料理は作らないのが二人に伝えた方針だった。でもこの世界は俺の想像とはちょっと違った。
例えば休憩の時に飲むお茶ですら使用人は自分で買わないといけないそうだ。そのために給料を支払っているというのが理由だ。飲みたければ自分で買えと。でも茶葉って庶民にとっては意外と高い。
俺たちが口にする料理やお茶は主人とその家族のために用意されたものであって、ここで働く使用人のためのものじゃない。だから出涸らしの茶葉ですら勝手に使ってはいけないんだそうだ。出涸らしの茶葉ですら、勝手に自分のために使えば窃盗になる。本来はそれくらい厳しいそうだ。だから実際には俺が「これはもう捨ててくれ」と言われたものしか勝手に使えないそうだ。
でも俺はそこまで厳しくしたいわけじゃない。そりゃ毎日酒樽が一つずつ消えれば問題になるけど、しっかり食べてしっかり働くのが基本だろう。お茶くらい好きに飲んだらいいじゃないか。酒ばっかり飲んで俺みたいに体を壊して死にかけてほしくないからな。だからそれぞれの立場に応じて、酒、砂糖、茶葉、果物は毎週一定量は口にできるようにした。それは厨房係のレイモンにしっかり言っている。そこはケチるなと。
よく「ヨーロッパでは生水は口にできなかった」とか言われるけど、この国は魔道具で水を出しているから生水でも飲める。魔道具の水が生水かどうかは横に置いとくけど。王都なら井戸の代わりに水汲み場があちこちにあって、誰でもそこで水が汲める。水の代わりにエールやワインを口にするなんてことはない。だから酒も配ることにした。飲み過ぎは毒だけど、量を守って飲めば問題にはならない。
砂糖は紅茶に使ってもいいしジャムを作ってもいい。砂糖もメイド一人分なら大した量じゃないけど、七人分の砂糖を合わせればジャムを作るのに十分だろう。
そのあたり、シュザンヌから「メイドたちを甘やかせすぎではありませんか?」と言われたけど、目の保養をさせてもらってるからそのお返しだ。うん、たまに目の前で紐パンの紐が解けて外れたり、その結果として本来他人に見せるべきでない部分が俺の目に入ったり、まあ大変なことになったりする。
最近メイドたちの行動に節操がなくなった。それでも俺に抱きついたりベッドに忍び込んだりとかはしないから、俺としては引き続き目の保養になってるわけだ。もちろん【カメラ】で全て記録している。最近は意識しなくても常に記録されてるのが不思議だ。
その結果として、盗撮まがいの動画や写真が溜まり続ける日々になっている。何かに使うつもりもないけど、ざっと流し見するとそれぞれの傾向が分かって面白い。ああ、アネットは下から見られるのが好きなんだなってな。最近アネットは下着を着けないことも増えてきた。俺としてはその部分をしっかりと見ることができて嬉しいけど、本当に腹を壊さないかが気になる。無理しなくていいからもう少し待てと言いたい。そのうち何とかするから。
ちなみにシュザンヌ自身も最近は俺と話をする時に少し距離が近づいた。その意図も分かるけど、今のところは誤魔化している。
「かなり量が多うございますね」
「気を抜くとエミリアが全部食べてしまうからな」
「シュ、シュウジ様⁉」
エミリアには取り分ける料理は残すものだということを教えた。使用人のために残すのが貴族のすべきことだと。まあ俺自身ダヴィドから教えられたことなんだけどな。飲み会で皿に残った最後の一切れに手を出さないようなものだ。
「エミリアさんは迎賓館でもよく食べていましたね」
「ミレーヌ様まで……」
エミリアはよく食べるけど、これはあくまで冗談だ。俺も含めて三人とも冗談だと分かった上でのやり取りだ。
「エミリアがよく食べるのは分かる。でもそれ以上にエミリアが綺麗なのは分かってるからな。しっかり食べてしっかり体を動かすのが健康を保つ秘訣だ」
「シュ、シュウジ様……」
エミリアが教会というか修道院では、食事が質素だったのは知っている。食事量はあまり多くなかったそうだ。だから出されたものは全部きれいに食べるのがマナーだと教わっていた。そのエミリアに残せというのは酷なことだとは分かってるけど、そこは貴族の妻として、オレリーから教わったことを実践しているようだ。
正直なところ、残すくらいなら最初から減らせばいいと思うけど、主人の食事を減らして自分たちが食事を得るのは間違いだというのがダヴィドの考えだ。それも理解できる。それなら使用人のために俺が肉を用意したらいんじゃないかと思うけど、それは毎日するべきことじゃないと。結局は多めに作って俺たちが残すしかない。
「リュシエンヌは食事についてはどうだ?」
「そうでございますね……」
彼女はそう言いながら俺の顔をじっと見た。
「私は残すべきものは残すようにと教わっておりますので、特に違和感はございません」
「やっぱりそうか」
さすがは伯爵家というところか。若いけど俺とは貴族としての年期が違う」
「ですが、どうしても欲しいものは積極的に自分から掴み取るように、とも教わっております」
「それはそうだろうな。まごまごしていれば欲しいものも手に入らないだろう」
「はい。ですので攻めるべき時は何も考えずに攻めるというのが後悔しないための手段でもあるかと存じます」
おっ。テーマを少し変えてきたな。頭の切り替えが早い女は嫌いじゃない。俺の顔を見て、俺が聞きたいことが分かったみたいだ。
「要は頭の切り替えが重要だということだな」
「どのようなことでも同じでしょう。一本調子では相手だけではなく自分も飽きてしまいます。マンネリにならないためには手を変え品を変え、時にはゆったりと、時には風のごとく素早く、常に一歩先を考えて積極的に動くことが重要かと。それで最終的に相手を満足させられればそれが一番だと存じます」
ちょっと話がズレなかったか? まあリュシエンヌが言ったことは、ある意味では真理だとは思うけど。
「「「乾杯」」」
夕食をリュシエンヌの歓迎会に充てることにした。歓迎会といってもこうやって乾杯するくらいだ。これで三人だった食事が四人になった。増やせばいいというわけじゃないけど、これでもまだ寂しい。でも使用人は主人たちとは一緒に食事をしない。これはダヴィドでもそうだ。
ダヴィドは子爵家の出身らしいけど、父親はガッチガチの国家主義者、権威主義者だったらしい。おかげで彼も貴族と庶民、上級貴族と下級貴族、主人と使用人という、完全に身分を分けた考え方しかしない。だからこそ俺に理想的な主人像を当てはめたがる。俺を理想の主人として敬い、そして自分たちは理想の使用人として仕える。それが彼の生き様だ。
だからこそ使用人の食事は主人たちの食べ残しらしい。食べ残しだぞ? 俺からするとあり得ないけど、この国ではそれほどおかしくないらしい。残っている肉をありがたく頂くのが使用人だと。大皿に残った料理だけの話だけどな。
それでもいつの時代だ? 残った肉にパンとチーズを足せば十分、その程度らしい。だから俺とミレーヌとエミリアしかいなければ、使用人の食事は量的にメチャクチャ寂しくなる。そもそも普段から用意される食事は多くない。俺が不必要に多くするなと言ったからだ。
この屋敷の披露パーティーに備えて、余裕がある時にはオーブリーとジスランが料理を作って、俺の【ストレージ】にストックするようにしている。だから披露パーティーが終わるまでは無駄に料理は作らないのが二人に伝えた方針だった。でもこの世界は俺の想像とはちょっと違った。
例えば休憩の時に飲むお茶ですら使用人は自分で買わないといけないそうだ。そのために給料を支払っているというのが理由だ。飲みたければ自分で買えと。でも茶葉って庶民にとっては意外と高い。
俺たちが口にする料理やお茶は主人とその家族のために用意されたものであって、ここで働く使用人のためのものじゃない。だから出涸らしの茶葉ですら勝手に使ってはいけないんだそうだ。出涸らしの茶葉ですら、勝手に自分のために使えば窃盗になる。本来はそれくらい厳しいそうだ。だから実際には俺が「これはもう捨ててくれ」と言われたものしか勝手に使えないそうだ。
でも俺はそこまで厳しくしたいわけじゃない。そりゃ毎日酒樽が一つずつ消えれば問題になるけど、しっかり食べてしっかり働くのが基本だろう。お茶くらい好きに飲んだらいいじゃないか。酒ばっかり飲んで俺みたいに体を壊して死にかけてほしくないからな。だからそれぞれの立場に応じて、酒、砂糖、茶葉、果物は毎週一定量は口にできるようにした。それは厨房係のレイモンにしっかり言っている。そこはケチるなと。
よく「ヨーロッパでは生水は口にできなかった」とか言われるけど、この国は魔道具で水を出しているから生水でも飲める。魔道具の水が生水かどうかは横に置いとくけど。王都なら井戸の代わりに水汲み場があちこちにあって、誰でもそこで水が汲める。水の代わりにエールやワインを口にするなんてことはない。だから酒も配ることにした。飲み過ぎは毒だけど、量を守って飲めば問題にはならない。
砂糖は紅茶に使ってもいいしジャムを作ってもいい。砂糖もメイド一人分なら大した量じゃないけど、七人分の砂糖を合わせればジャムを作るのに十分だろう。
そのあたり、シュザンヌから「メイドたちを甘やかせすぎではありませんか?」と言われたけど、目の保養をさせてもらってるからそのお返しだ。うん、たまに目の前で紐パンの紐が解けて外れたり、その結果として本来他人に見せるべきでない部分が俺の目に入ったり、まあ大変なことになったりする。
最近メイドたちの行動に節操がなくなった。それでも俺に抱きついたりベッドに忍び込んだりとかはしないから、俺としては引き続き目の保養になってるわけだ。もちろん【カメラ】で全て記録している。最近は意識しなくても常に記録されてるのが不思議だ。
その結果として、盗撮まがいの動画や写真が溜まり続ける日々になっている。何かに使うつもりもないけど、ざっと流し見するとそれぞれの傾向が分かって面白い。ああ、アネットは下から見られるのが好きなんだなってな。最近アネットは下着を着けないことも増えてきた。俺としてはその部分をしっかりと見ることができて嬉しいけど、本当に腹を壊さないかが気になる。無理しなくていいからもう少し待てと言いたい。そのうち何とかするから。
ちなみにシュザンヌ自身も最近は俺と話をする時に少し距離が近づいた。その意図も分かるけど、今のところは誤魔化している。
「かなり量が多うございますね」
「気を抜くとエミリアが全部食べてしまうからな」
「シュ、シュウジ様⁉」
エミリアには取り分ける料理は残すものだということを教えた。使用人のために残すのが貴族のすべきことだと。まあ俺自身ダヴィドから教えられたことなんだけどな。飲み会で皿に残った最後の一切れに手を出さないようなものだ。
「エミリアさんは迎賓館でもよく食べていましたね」
「ミレーヌ様まで……」
エミリアはよく食べるけど、これはあくまで冗談だ。俺も含めて三人とも冗談だと分かった上でのやり取りだ。
「エミリアがよく食べるのは分かる。でもそれ以上にエミリアが綺麗なのは分かってるからな。しっかり食べてしっかり体を動かすのが健康を保つ秘訣だ」
「シュ、シュウジ様……」
エミリアが教会というか修道院では、食事が質素だったのは知っている。食事量はあまり多くなかったそうだ。だから出されたものは全部きれいに食べるのがマナーだと教わっていた。そのエミリアに残せというのは酷なことだとは分かってるけど、そこは貴族の妻として、オレリーから教わったことを実践しているようだ。
正直なところ、残すくらいなら最初から減らせばいいと思うけど、主人の食事を減らして自分たちが食事を得るのは間違いだというのがダヴィドの考えだ。それも理解できる。それなら使用人のために俺が肉を用意したらいんじゃないかと思うけど、それは毎日するべきことじゃないと。結局は多めに作って俺たちが残すしかない。
「リュシエンヌは食事についてはどうだ?」
「そうでございますね……」
彼女はそう言いながら俺の顔をじっと見た。
「私は残すべきものは残すようにと教わっておりますので、特に違和感はございません」
「やっぱりそうか」
さすがは伯爵家というところか。若いけど俺とは貴族としての年期が違う」
「ですが、どうしても欲しいものは積極的に自分から掴み取るように、とも教わっております」
「それはそうだろうな。まごまごしていれば欲しいものも手に入らないだろう」
「はい。ですので攻めるべき時は何も考えずに攻めるというのが後悔しないための手段でもあるかと存じます」
おっ。テーマを少し変えてきたな。頭の切り替えが早い女は嫌いじゃない。俺の顔を見て、俺が聞きたいことが分かったみたいだ。
「要は頭の切り替えが重要だということだな」
「どのようなことでも同じでしょう。一本調子では相手だけではなく自分も飽きてしまいます。マンネリにならないためには手を変え品を変え、時にはゆったりと、時には風のごとく素早く、常に一歩先を考えて積極的に動くことが重要かと。それで最終的に相手を満足させられればそれが一番だと存じます」
ちょっと話がズレなかったか? まあリュシエンヌが言ったことは、ある意味では真理だとは思うけど。
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