27 / 273
第三部:勇者デビュー
見えないところでのちょっとした騒動
しおりを挟む
「さ、宰相閣下、少しよろしいでしょうか?」
「おお、料理長。どうかされましたか?」
シュウジ様を紹介するパーティーが終わって執務室へ戻ろうとしたところで、王宮の料理長が私に話しかけてきました。
彼には今回のパーティーで出す料理のことだけでなく、迎賓館で滞在中のシュウジ様の食事も用意するようにと指示しています。シュウジ様はパーティーに参加されていたので、迎賓館の方にはエミリア殿だけが残っていたはずです。まさかそこで何かあったのでしょうか? シュウジ様はエミリア殿を妻にと仰っていたので、何かあれば一大事です。
「パティシエたちが迎賓館までミレーヌ殿の料理を運んだところ、そこに別の女性がいたそうです」
「そういう言い方をするということは、彼らが知っている方ではなかったと?」
「はい、非常に美しい女性だったそうです。もし見たことがあるなら絶対に忘れないだろうと」
シュウジ様は見た目にもかなりの美形でいらっしゃる。外を歩けば女性の一人や二人は引っかけられるとは思いますが、外に出られたことはなかったはずですね。王宮にいる女官や使用人でもないと。
「その女性が誰かは聞かなかったのですか?」
「もちろん聞いたそうです。それで……」
なぜか料理長はそこで口ごもりました。
「返ってきた答えが、シュウジ様の守護天使だと」
バサッ……
思わず書類を落としてしまいました。
「…………守護天使?」
「はい。ご本人曰く、女神様がシュウジ様をお守りするために作り出した存在だと。守護天使でもあり、女神本人でもあるということだそうです」
「その天使様というか女神様がおられたと」
「はい。慌ててその方の料理も用意いたしました」
「お待たせすることはなかったのですか?」
「パーティーの方に出す料理を少し使わせていただきました」
「それくらいなら問題ありません。この件は私の方から陛下に伝えます」
「よろしくお願いします」
それだけを伝えると料理長は戻っていきました。さて、どう陛下にお伝えするか。
これまで勇者様がこの国に来られたのは記録上は何回かあります。いずれもかなり昔の話で、ここしばらくは勇者様は来られませんでした。そもそも召喚が成功したのは一五年前の賢者様であるピトル伯爵で最後です。その前となるとモラクス公爵ですね。初代モラクス公爵は勇者様でした。
この国では公爵家の多くは勇者様に繋がっています。ただし必ずしも家が残るとは限りません。シュウジ様がラヴァル公爵になられたので、現在は四家となりました。
ラヴァル公爵家はかつての勇者様に連なる家系ですが、長い歴史の中で堕落して没落し、断絶となっていました。現在勇者様の直系で残っているのはモラクス公爵家だけでしょう。
ピトル伯爵は王都内に工房や店を持ち、そこで魔道具の製造や販売を行っています。彼がもたらしてくれた魔道具はこの国の庶民の生活を向上させてくれました。【賢者】であるピトル伯爵は、本来であれば公爵になっていておかしくないような功績があるのですが、伯爵で十分だと陞爵を断り続けています。
彼は領地持ちではありません。貴族年金が少し増えるくらいです。シュウジ様にせよピトル伯爵にせよ、異世界から召喚された方々は一つ立場が上と見なされますので、実質的に違いはないと言えるでしょう。ですが伯爵と侯爵ではやはり言葉の響きに差があります。異世界の方々は地位には無頓着なのでしょうか。
シュウジ様のことに話を戻しましょう。勇者様に守護天使様が同行したという話は私も聞いたことがありません。おそらく初めてではないでしょうか。女神様本人でもあるというのがよく理解できませんが、地上での依り代のような存在でしょうか。それだけ女神様がシュウジ様を買っていらっしゃると考えてもいいのでしょう。ピトル伯爵でさえこれだけの功績を残してくれたのなら、シュウジ様はどれだけこの国を発展させてくれるのでしょうか。
私はこのフレージュ王国が大陸を統一するとか世界を統一するとか、そのようなことに興味はありません。ただ宰相として、庶民の生活が向上し、それによって国全体がより豊かになることを願っています。そうでなければこの平和な時代に宰相という地位に就こうとは思いません。
この国の宰相というのは、国王陛下の側にあり、王宮で行われる様々な行事を統括する役職です。陛下ご不在の場合は会議のまとめ役を務めることもあります。年始の記念パーティーや王族の方々の誕生パーティーの手配、陛下への謁見希望者の調整、外国の大使の接待、それらの責任者となります。正直なところ、血湧き肉躍る仕事内容ではありません。逆にそのような人生を送りたいのであれば、宰相というのは一番向かない地位だと言い切れます。
私はこれまで七〇年ほど生きてきました。陛下が戴冠された時に宰相になって一七年。まさか私の代で召喚が二度成功するとは思いませんでした。
ピトル伯爵も最初は公爵にという話がありましたが、本人が断ったために伯爵となりました。最初は平民でいいということでしたが、それは国として問題があるということで揉めに揉めて伯爵に落ち着きました。
シュウジ様の場合は最初からラヴァル公爵の爵位を快く受けて頂くことができました。彼には彼で色々と考えがあるようですが、この国に好意的であってくれて助かります。エミリア殿を饗応役に付けて正解でした。
シャンメリエから東に半日行けばボンという町があり、エミリア殿はそこの有力な商家の娘です。五歳の時のステータスチェックで【聖女】であることが分かり、それから聖別されて教会で召喚の儀式のための訓練を受けることになりました。
正直なところ、召喚の聖女は教会に所属してかなり窮屈な生活を送ることになります。それに召喚が成功するとは限りません。成功しても失敗しても召喚を行うのは一度きり。二度目はありません。なかなか大変な立場なのです。
一方で成功すれば、エミリア殿のようにシュウジ様に見初められるようなこともあり得ることが分かりました。これを機会に召喚の聖女を希望する人が増えてくれればいいのですが。
……。
…………。
駄目ですね。考えがすぐに散らかってしまいます。これほど集中できないことはこれまで一度もありませんでした。今日のところはとりあえず陛下に報告だけして……酒でも飲んで寝てしまいましょうか。
「おお、料理長。どうかされましたか?」
シュウジ様を紹介するパーティーが終わって執務室へ戻ろうとしたところで、王宮の料理長が私に話しかけてきました。
彼には今回のパーティーで出す料理のことだけでなく、迎賓館で滞在中のシュウジ様の食事も用意するようにと指示しています。シュウジ様はパーティーに参加されていたので、迎賓館の方にはエミリア殿だけが残っていたはずです。まさかそこで何かあったのでしょうか? シュウジ様はエミリア殿を妻にと仰っていたので、何かあれば一大事です。
「パティシエたちが迎賓館までミレーヌ殿の料理を運んだところ、そこに別の女性がいたそうです」
「そういう言い方をするということは、彼らが知っている方ではなかったと?」
「はい、非常に美しい女性だったそうです。もし見たことがあるなら絶対に忘れないだろうと」
シュウジ様は見た目にもかなりの美形でいらっしゃる。外を歩けば女性の一人や二人は引っかけられるとは思いますが、外に出られたことはなかったはずですね。王宮にいる女官や使用人でもないと。
「その女性が誰かは聞かなかったのですか?」
「もちろん聞いたそうです。それで……」
なぜか料理長はそこで口ごもりました。
「返ってきた答えが、シュウジ様の守護天使だと」
バサッ……
思わず書類を落としてしまいました。
「…………守護天使?」
「はい。ご本人曰く、女神様がシュウジ様をお守りするために作り出した存在だと。守護天使でもあり、女神本人でもあるということだそうです」
「その天使様というか女神様がおられたと」
「はい。慌ててその方の料理も用意いたしました」
「お待たせすることはなかったのですか?」
「パーティーの方に出す料理を少し使わせていただきました」
「それくらいなら問題ありません。この件は私の方から陛下に伝えます」
「よろしくお願いします」
それだけを伝えると料理長は戻っていきました。さて、どう陛下にお伝えするか。
これまで勇者様がこの国に来られたのは記録上は何回かあります。いずれもかなり昔の話で、ここしばらくは勇者様は来られませんでした。そもそも召喚が成功したのは一五年前の賢者様であるピトル伯爵で最後です。その前となるとモラクス公爵ですね。初代モラクス公爵は勇者様でした。
この国では公爵家の多くは勇者様に繋がっています。ただし必ずしも家が残るとは限りません。シュウジ様がラヴァル公爵になられたので、現在は四家となりました。
ラヴァル公爵家はかつての勇者様に連なる家系ですが、長い歴史の中で堕落して没落し、断絶となっていました。現在勇者様の直系で残っているのはモラクス公爵家だけでしょう。
ピトル伯爵は王都内に工房や店を持ち、そこで魔道具の製造や販売を行っています。彼がもたらしてくれた魔道具はこの国の庶民の生活を向上させてくれました。【賢者】であるピトル伯爵は、本来であれば公爵になっていておかしくないような功績があるのですが、伯爵で十分だと陞爵を断り続けています。
彼は領地持ちではありません。貴族年金が少し増えるくらいです。シュウジ様にせよピトル伯爵にせよ、異世界から召喚された方々は一つ立場が上と見なされますので、実質的に違いはないと言えるでしょう。ですが伯爵と侯爵ではやはり言葉の響きに差があります。異世界の方々は地位には無頓着なのでしょうか。
シュウジ様のことに話を戻しましょう。勇者様に守護天使様が同行したという話は私も聞いたことがありません。おそらく初めてではないでしょうか。女神様本人でもあるというのがよく理解できませんが、地上での依り代のような存在でしょうか。それだけ女神様がシュウジ様を買っていらっしゃると考えてもいいのでしょう。ピトル伯爵でさえこれだけの功績を残してくれたのなら、シュウジ様はどれだけこの国を発展させてくれるのでしょうか。
私はこのフレージュ王国が大陸を統一するとか世界を統一するとか、そのようなことに興味はありません。ただ宰相として、庶民の生活が向上し、それによって国全体がより豊かになることを願っています。そうでなければこの平和な時代に宰相という地位に就こうとは思いません。
この国の宰相というのは、国王陛下の側にあり、王宮で行われる様々な行事を統括する役職です。陛下ご不在の場合は会議のまとめ役を務めることもあります。年始の記念パーティーや王族の方々の誕生パーティーの手配、陛下への謁見希望者の調整、外国の大使の接待、それらの責任者となります。正直なところ、血湧き肉躍る仕事内容ではありません。逆にそのような人生を送りたいのであれば、宰相というのは一番向かない地位だと言い切れます。
私はこれまで七〇年ほど生きてきました。陛下が戴冠された時に宰相になって一七年。まさか私の代で召喚が二度成功するとは思いませんでした。
ピトル伯爵も最初は公爵にという話がありましたが、本人が断ったために伯爵となりました。最初は平民でいいということでしたが、それは国として問題があるということで揉めに揉めて伯爵に落ち着きました。
シュウジ様の場合は最初からラヴァル公爵の爵位を快く受けて頂くことができました。彼には彼で色々と考えがあるようですが、この国に好意的であってくれて助かります。エミリア殿を饗応役に付けて正解でした。
シャンメリエから東に半日行けばボンという町があり、エミリア殿はそこの有力な商家の娘です。五歳の時のステータスチェックで【聖女】であることが分かり、それから聖別されて教会で召喚の儀式のための訓練を受けることになりました。
正直なところ、召喚の聖女は教会に所属してかなり窮屈な生活を送ることになります。それに召喚が成功するとは限りません。成功しても失敗しても召喚を行うのは一度きり。二度目はありません。なかなか大変な立場なのです。
一方で成功すれば、エミリア殿のようにシュウジ様に見初められるようなこともあり得ることが分かりました。これを機会に召喚の聖女を希望する人が増えてくれればいいのですが。
……。
…………。
駄目ですね。考えがすぐに散らかってしまいます。これほど集中できないことはこれまで一度もありませんでした。今日のところはとりあえず陛下に報告だけして……酒でも飲んで寝てしまいましょうか。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる