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第十部:家族を持つこと
シュウジとワンコの微妙な関係
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翌日以降、おかしな客が店に来るようになった。
「こんばんはぁ」
ちっこいのだ。あれから毎晩食べにくるようになった。
「……いらっしゃいませ」
今は八時を回ったところ。今日は一〇時までホールだった。
「シュウジ、彼女がいるなら早上がりでもいいぞ」
「いや、そんなんじゃないから」
厨房にいたオーナーが余計な気を遣ってそんなことを言う。こんな地味が服を着たようなちっこいのが俺の彼女に見えるか? 脅して金を巻き上げてる方がしっくり来ると自分でも思う。しないけどな。俺は法は犯さないんだ。バイトを除けば。
「いや、今日は天気のせいか客が少ない。これから荒れるそうだ。あの子の食事が終わったら無理せずに上がれ」
「……分かりました。それじゃ失礼します」
俺はバックヤードで着替えるとホールに戻り、食事を終えたちっこいのと一緒に店を出た。
「これから降りそうだな。お前はどこまで帰るんだ?」
「公園の向こうにある川を越えてもう少し行ったところですぅ」
「ああ、あっちか。途中まで一緒だな」
自転車なら三〇分もあれば着くか。近くはないけど遠すぎない。
「よろしくお願いしますぅ」
二人で自転車に乗る。ちっこいのの膝はもう治ったようだ。
それからゆっくり走って一五分ほど。ここの角を曲がって少し行けば俺の家、真っ直ぐ行けば公園がある。
「じゃあ俺はここで曲がる。またな」
そう言って帰ろうとしたら、こいつはまた俺の上着の裾を掴んだ。
「降ってきたみたいなのでぇ、お邪魔してはぁダメですかぁ?」
たしかにパラパラと雨が当たり始めた。
「ダメじゃないけど何もないぞ。一人暮らしで家の中はスッカラカンだ」
「はいぃ、それでもいいですぅ」
そこまで言われたら断る理由もない。本降りになる前に急ごう。
「ならこっちだ」
俺はちっこいのを連れて家に向かった。角から数分。そこには何の変哲もない小さな家があった。
「ここだ」
「普通の家ですね」
「ああ。建物はな。ネオンが光ってるとでも思ったか?」
表札がネオンとか、バーか何かか? イカれた感じでいいな。
鍵を開けて中に入る。当たり前だけど誰もいない。
「お邪魔しますぅ」
誰もいないのに頭を下げて玄関に入るちっこいの。とりあえずリビングに案内する。
二人分のコーヒーを淹れる。いつぶりだ?
「何もない家だろ?」
「はいぃ、ありませんねぇ」
必要のないものは置いてない。あるのはなければ困るものばかり。例えば食器。俺一人しか使わないから。たくさんあっても意味がない。それを入れる食器棚。これも小さいのが一つあればいい。
「一人暮らしだからなあ」
「ご家族はどうされたんですかぁ?」
遠慮なく聞かれた。まあ気を遣われるよりもよっぽど気楽だ。
「物心が付く前に両親は離婚。俺は母と暮らしてたけど、その母が手紙を置いて蒸発。この家はさっきのオーナーが用意してくれた物件だ。そういうわけで毎日働かないと食えないわけだな」
家では寝るか飯を食うか風呂に入るかしかしていない。勉強は授業で起きてたらだな。
「私とぉ同じですねぇ」
「え? お前のとこもか?」
「うちは交通事故でしたぁ。親戚がアパートを経営しているのでぇ、一部屋を借りてますぅ」
ちっこいのは小学校の時に両親を事故で亡くして親戚に預けられた。でも今は家にもどっているそうだ。親戚と折り合いが悪いわけじゃなく、いずれ独立するならと思って頼んだらしい。
「私はぁのんびりしているのでぇ、一緒だと迷惑をかけそうでぇ」
「そんなこと気にする必要はないと思うけどなあ」
「私が気にするんですよぉ」
お互いに身の上話をして、それで慰め合うわけでもなく、お互いに開き直っていることを確認できた。
こいつは一時期ショックで学校を休んだそうだ。元々が大人しいから友達も少なく、中学以降も一人でいることが多かったらしい。
「私に構ってくれたのはぁシュウジくんだけでしたぁ」
「そうか? クラスの誰かが声くらいはかけてくれるだろう」
見た目は……ちっこい。一五〇センチ少々か。地味で目立たないけど、可愛さは真ん中より前寄りか。女子が二〇人いたら八番目か九番目くらいだろうか。
「そういえば、お前名前は?」
これまで「ちっこいの」と呼んでいたけど名前を知らなかった。学科が違うからな。
「イチコですぅ」
「イチコか……。それならワンコでいいか」
「イチコですぅ、イチコぉ」
「ワンコでいいだろ。犬っぽいからな」
俺の後ろをトテトテと歩いてたからな。
しばらくどうでもいい話をすると、ワンコがいきなり丸くなって俺の膝に頭を乗せた。ホントに犬だな。
「何してるんだ?」
「ワンコはぁ主人の膝の上でぇ丸ぅくなるんですぅ。わんっ」
そして俺の腹に顔を押し付けてくる。
「俺が主人なのか?」
「はいぃ。だから何をしてもいいんですよぉ。撫でようがぁ何をしようがぁ」
外は土砂降りになっていた。しばらく帰れないだろう。
「自分の言葉には責任を持てよ」
「もちろんですよぉ」
外は大雨。家には男と女。することは一つだろう。
◆◆◆
ワンコを抱いたからといって何かが変わることもなく、俺は学校が終わると仕事に行き、ワンコはたまに食事に来て、一緒に家に帰れば夜は彼女を抱く、そういう不思議な生活が二年ほど続いた。
お互いに彼氏彼女と呼んだことはない。セフレというほど割り切ってなかった。家族と呼ぶほど依存してなかった。ただ一緒にいるだけだった。とりあえず週末はゴミの中のコンドームの数が大変なことになったのは大きな変化か。こいつは見た目とは全然違って、夜はケダモノだった。
卒業前の夏頃、俺は店によく来ているホストに誘われて、彼のいる店に入ることに決めた。前から俺を狙ってたそうだ。ああ、ソッチの意味じゃないぞ。お互いにストレートだ。そこの支配人も俺のことを気にかけてくれていたので問題はなかった。どうも支配人は俺の母に気があったようだけどな。
俺としては普通に就職してもよかったんだけど、まあ授業態度などを考えるとまともなところには就職できそうもなかった。高校生の就職って学校からの推薦で単願。学校としても俺を推薦しにくいし、それなら推薦されなくても自分で探すってやったら結局は親と一緒で水商売だった。まあ自業自得だけどな。
ワンコは市役所で働き始め、それからは会う機会が減った。減ったというよりも減らした。まさか店に来させるわけにもいかないし、そもそも生活が違う。俺は夕方から深夜がメインだったけど、早朝から昼過ぎにも店にいることもあった。
いずれは独立して店を持つ。そう思って無理してそんな生活を続けたからか、俺は数年で体を壊した。それからしばらくは騙し騙しやってたけど、これ以上は無理だと分かった。医者にもう長くないと言われたから。そして仕事を辞めた。
辞めた直後にはワンコに一度だけ電話をした。もう長くないから来るなと。それから返事を聞かずに電話を切ると、それ以降は連絡を絶った。ワンコなら自分の生活を捨てて俺の世話をしそうだったから。
それからは家を出て、前に知り合ったアイコという女の世話になりつつ暮らしていた。炊事洗濯掃除などの生活能力は皆無の女だったけど、金だけはあった。優しかったのも間違いない。どうしようもない女だったけど、俺には合ってたんだろう。
それから俺は何度かに分けて貯金を全て引き出し、いつでも誰かに渡せるようにしておいた。
「こんばんはぁ」
ちっこいのだ。あれから毎晩食べにくるようになった。
「……いらっしゃいませ」
今は八時を回ったところ。今日は一〇時までホールだった。
「シュウジ、彼女がいるなら早上がりでもいいぞ」
「いや、そんなんじゃないから」
厨房にいたオーナーが余計な気を遣ってそんなことを言う。こんな地味が服を着たようなちっこいのが俺の彼女に見えるか? 脅して金を巻き上げてる方がしっくり来ると自分でも思う。しないけどな。俺は法は犯さないんだ。バイトを除けば。
「いや、今日は天気のせいか客が少ない。これから荒れるそうだ。あの子の食事が終わったら無理せずに上がれ」
「……分かりました。それじゃ失礼します」
俺はバックヤードで着替えるとホールに戻り、食事を終えたちっこいのと一緒に店を出た。
「これから降りそうだな。お前はどこまで帰るんだ?」
「公園の向こうにある川を越えてもう少し行ったところですぅ」
「ああ、あっちか。途中まで一緒だな」
自転車なら三〇分もあれば着くか。近くはないけど遠すぎない。
「よろしくお願いしますぅ」
二人で自転車に乗る。ちっこいのの膝はもう治ったようだ。
それからゆっくり走って一五分ほど。ここの角を曲がって少し行けば俺の家、真っ直ぐ行けば公園がある。
「じゃあ俺はここで曲がる。またな」
そう言って帰ろうとしたら、こいつはまた俺の上着の裾を掴んだ。
「降ってきたみたいなのでぇ、お邪魔してはぁダメですかぁ?」
たしかにパラパラと雨が当たり始めた。
「ダメじゃないけど何もないぞ。一人暮らしで家の中はスッカラカンだ」
「はいぃ、それでもいいですぅ」
そこまで言われたら断る理由もない。本降りになる前に急ごう。
「ならこっちだ」
俺はちっこいのを連れて家に向かった。角から数分。そこには何の変哲もない小さな家があった。
「ここだ」
「普通の家ですね」
「ああ。建物はな。ネオンが光ってるとでも思ったか?」
表札がネオンとか、バーか何かか? イカれた感じでいいな。
鍵を開けて中に入る。当たり前だけど誰もいない。
「お邪魔しますぅ」
誰もいないのに頭を下げて玄関に入るちっこいの。とりあえずリビングに案内する。
二人分のコーヒーを淹れる。いつぶりだ?
「何もない家だろ?」
「はいぃ、ありませんねぇ」
必要のないものは置いてない。あるのはなければ困るものばかり。例えば食器。俺一人しか使わないから。たくさんあっても意味がない。それを入れる食器棚。これも小さいのが一つあればいい。
「一人暮らしだからなあ」
「ご家族はどうされたんですかぁ?」
遠慮なく聞かれた。まあ気を遣われるよりもよっぽど気楽だ。
「物心が付く前に両親は離婚。俺は母と暮らしてたけど、その母が手紙を置いて蒸発。この家はさっきのオーナーが用意してくれた物件だ。そういうわけで毎日働かないと食えないわけだな」
家では寝るか飯を食うか風呂に入るかしかしていない。勉強は授業で起きてたらだな。
「私とぉ同じですねぇ」
「え? お前のとこもか?」
「うちは交通事故でしたぁ。親戚がアパートを経営しているのでぇ、一部屋を借りてますぅ」
ちっこいのは小学校の時に両親を事故で亡くして親戚に預けられた。でも今は家にもどっているそうだ。親戚と折り合いが悪いわけじゃなく、いずれ独立するならと思って頼んだらしい。
「私はぁのんびりしているのでぇ、一緒だと迷惑をかけそうでぇ」
「そんなこと気にする必要はないと思うけどなあ」
「私が気にするんですよぉ」
お互いに身の上話をして、それで慰め合うわけでもなく、お互いに開き直っていることを確認できた。
こいつは一時期ショックで学校を休んだそうだ。元々が大人しいから友達も少なく、中学以降も一人でいることが多かったらしい。
「私に構ってくれたのはぁシュウジくんだけでしたぁ」
「そうか? クラスの誰かが声くらいはかけてくれるだろう」
見た目は……ちっこい。一五〇センチ少々か。地味で目立たないけど、可愛さは真ん中より前寄りか。女子が二〇人いたら八番目か九番目くらいだろうか。
「そういえば、お前名前は?」
これまで「ちっこいの」と呼んでいたけど名前を知らなかった。学科が違うからな。
「イチコですぅ」
「イチコか……。それならワンコでいいか」
「イチコですぅ、イチコぉ」
「ワンコでいいだろ。犬っぽいからな」
俺の後ろをトテトテと歩いてたからな。
しばらくどうでもいい話をすると、ワンコがいきなり丸くなって俺の膝に頭を乗せた。ホントに犬だな。
「何してるんだ?」
「ワンコはぁ主人の膝の上でぇ丸ぅくなるんですぅ。わんっ」
そして俺の腹に顔を押し付けてくる。
「俺が主人なのか?」
「はいぃ。だから何をしてもいいんですよぉ。撫でようがぁ何をしようがぁ」
外は土砂降りになっていた。しばらく帰れないだろう。
「自分の言葉には責任を持てよ」
「もちろんですよぉ」
外は大雨。家には男と女。することは一つだろう。
◆◆◆
ワンコを抱いたからといって何かが変わることもなく、俺は学校が終わると仕事に行き、ワンコはたまに食事に来て、一緒に家に帰れば夜は彼女を抱く、そういう不思議な生活が二年ほど続いた。
お互いに彼氏彼女と呼んだことはない。セフレというほど割り切ってなかった。家族と呼ぶほど依存してなかった。ただ一緒にいるだけだった。とりあえず週末はゴミの中のコンドームの数が大変なことになったのは大きな変化か。こいつは見た目とは全然違って、夜はケダモノだった。
卒業前の夏頃、俺は店によく来ているホストに誘われて、彼のいる店に入ることに決めた。前から俺を狙ってたそうだ。ああ、ソッチの意味じゃないぞ。お互いにストレートだ。そこの支配人も俺のことを気にかけてくれていたので問題はなかった。どうも支配人は俺の母に気があったようだけどな。
俺としては普通に就職してもよかったんだけど、まあ授業態度などを考えるとまともなところには就職できそうもなかった。高校生の就職って学校からの推薦で単願。学校としても俺を推薦しにくいし、それなら推薦されなくても自分で探すってやったら結局は親と一緒で水商売だった。まあ自業自得だけどな。
ワンコは市役所で働き始め、それからは会う機会が減った。減ったというよりも減らした。まさか店に来させるわけにもいかないし、そもそも生活が違う。俺は夕方から深夜がメインだったけど、早朝から昼過ぎにも店にいることもあった。
いずれは独立して店を持つ。そう思って無理してそんな生活を続けたからか、俺は数年で体を壊した。それからしばらくは騙し騙しやってたけど、これ以上は無理だと分かった。医者にもう長くないと言われたから。そして仕事を辞めた。
辞めた直後にはワンコに一度だけ電話をした。もう長くないから来るなと。それから返事を聞かずに電話を切ると、それ以降は連絡を絶った。ワンコなら自分の生活を捨てて俺の世話をしそうだったから。
それからは家を出て、前に知り合ったアイコという女の世話になりつつ暮らしていた。炊事洗濯掃除などの生活能力は皆無の女だったけど、金だけはあった。優しかったのも間違いない。どうしようもない女だったけど、俺には合ってたんだろう。
それから俺は何度かに分けて貯金を全て引き出し、いつでも誰かに渡せるようにしておいた。
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