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第十部:家族を持つこと
ワンコとの出会い
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「——ッ!」
「——てよ」
「——って」
ん? 何か聞こえたか?
このあたりを使うのは、俺のようなロクでもないのばかりで、間違っても品行方正な坊ちゃん嬢ちゃんの来る場所じゃない。授業をサボって昼寝をする場所の一つだ。中には彼氏彼女までは欲しくないけどヤりたい、そういうのが相手を探しに来ることもある。そんな中に悲鳴に似た女の声と、それをなじるような男の声が聞こえた。
「イヤッ!」
建物の角に近づいたら明らかに悲鳴が聞こえた。バカが無理やりヤってんじゃないだろうな。たまに勘違いするやつがいるんだ。ここに連れ込めばヤれるって。
ジャリッ
建物の角からわざわざ足音を立てて出ると、男子二人が女子を押さえ込もうとしていた。こっちを見て驚きで目を見開く。いかんなあ、無理やりは。思わず口角の片方が上がる。どうしてやろうか。
「何してんだ? ァアッ⁉」
少し凄んでやった。こういう時に一八〇センチを超えてると凄みが出せてやりやすい。肩幅もそこそこある。だからケンカが弱いとは思われない。男子二人は着崩したりはしてなかった。俺とは学科が違うな。同じならほとんど顔は分かる。女子の方も知らない顔だ。
「あ、いや、この子とちょっとな……」
「そうそう、話をな……」
「へえ。それなら向こうに行って生活指導のスガワラと一緒に話をするか? 俺はアイツと仲がいいぞ」
悪い意味で仲がいいだけなんだけどな。
「そ、それは……」
「ま、待って……ください……」
「こんなところで話をするより、お茶でもしながらゆっくりと話さないか?」
二人の一気に顔色が悪くなった。下手すりゃ人生が終わるからな。レイプ未遂なら無期停学からの自主退学か転校か。家が裕福なら揉み消せるかもな。
「そこのちっこいの、どうする? こいつらを突き出してほしいか?」
「……いえぇ、もういいですぅ。……もう何もしないならぁ」
見覚えのないちっこい女子はグズグズと泣きながらそんなことを言った。泣き寝入りは誰のためにもならないんだけどな。被害者は被害者のままだし、加害者が反省するかどうかは分からない。まあ始まる前だったからマシか。
「と被害者は言っている。こいつに二度と手を出すな。二度と学校でおかしな真似はするな。それから二度とここには近づくな。いいな⁉」
「「はいっ!」」
「ならとっとと消えろ‼」
「「はいいっ‼」」
ドタバタと二人は走り去った。知り合いがこんな目に遭えば、円形脱毛症になるくらい徹底的に脅すけど、このちっこいのは見たことがない顔だしな。あいつらもあれで懲りただろう。懲りてなければ次は徹底的にお仕置き——ん?
二人が走り去った角を見ていたら、ちっこいのが俺の上着の裾を引っ張っていた。
「……あのぅ……ありがとうございましたぁ」
「怪我はないか?」
「はいぃ。ちょっと膝を擦りむいただけ——あ、痛っ!」
ちっこいのは足を抑えてしゃがみ込んだ。
「無茶をするな。ちょっと見せてみろ」
こういうのって、その時は痛みに気づかなくても、安心した瞬間に急に痛みを思い出したりするから不思議だ。
倒れた時に膝を擦りむいたか打ったか。ついでに足首も捻ったか。膝を切ったみたいで、血が出ている。泥が入っていると膿むから、これは保健室だな。俺が余計なことをするよりもいいだろう。
「歩けるか……って無理そうだな」
「ちょっと待ってくださいぃ」
ちっこいのは動けなくなった。あいつら、よっぽど強引に引き倒したのか? 腹に二、三発くらい蹴りを入れりゃよかった。腹は跡が残りにくいから証拠が残りにくい。
「時間がもったいない。恥ずかしいのは我慢しろ」
「え? ええっ?」
ちっこいのを抱き上げると、俺は保健室に向かった。
ガンッッ‼
足でドアを開けたら勢いが付きすぎて大きな音が出た。
「アンタねえ。ドアは静かに開け閉めしなさいって——怪我人?」
中にいたのは養護教諭の先生。サバサバ系のお姉さんで、わりと話がしやすい。俺が保健室のベッドで勝手に寝てても見逃してくれる。
「ああ、派手にやったらしい。足首も捻ったみたいだな」
「アンタがやったんじゃないでしょうね?」
目を細められた。
「それなら連れてこないだろう」
「それもそうね。後はアタシがやっとくよ。お疲れさん、また明日ね。はい、とりあえず傷を洗うよ」
俺はちっこいのを先生に任せると、家に帰ることにした。
あれから三日が経った。あの時のちっこいのがなぜか俺のところに来た。膝には包帯が巻かれている。
「そこまでひどい怪我ではありませんでしたぁ。足首は軽い捻挫みたいでしたぁ。もう大丈夫ですぅ」
「そうか、よかったな。それじゃな」
舌っ足らずな喋り方に少しイライラする。俺はちっこいのに適当に挨拶するとその場を離れようとした……けどできなかった。上着の裾が掴まれてたからだ。
「なんで掴むんだ?」
「あのぅ、一緒にいてもらえませんかぁ?」
「何かあったのか?」
「はいぃ、まだちょっと怖くてぇ」
まあそれは分かる。あんなことがあった後だからな。でも俺にはこれからバイトがある。
「バイトがあるんだ。そこへ行くまでならいい。駅裏の方だけどいいか?」
「お願いしますぅ」
繁華街の近くに俺がバイトをしているレストランがある。オーナーが三店舗経営していて、俺が働いているのは二四時間営業の本店だ。場所が場所だからか、水商売の人たちが深夜や明け方に食べに来ることが多い。
そういう場所にあるから、バイトは金髪だろうが何だろうが問題ない。俺はそこまで自転車で向かう。ちっこいのは俺の横を自転車で付いてくる。
俺が入れるシフトは、夕方から一〇時までと一〇時から早朝まで。どちらかか両方か。
本来高校生は夜一〇時以降は働けない。でも俺は昔から深夜でも仕事をしていた。母の知り合いだったオーナーが保護者になってくれたからだ。
厳密にはアウトかもしれない。でも母親が蒸発してからは場合によっては明け方まで働く。オーナーは母からある程度の生活費を預かってるそうで、そこから学費も出ているらしい。だから昼間は学校に行き、夕方以降はシフトに入る。一〇時以降は無理やり「家業の手伝い」ってことで通してるからバイト代として受け取ることはできない。その代わりに小遣いを貰うという形だ。これはアウトだろうな。
母がクラブで働いてたから母の知り合いの人たちとも顔見知りだ。たまに俺を気遣って小遣いをくれる人もいる。そういう人たちの中で育ったから、水商売と聞いても忌避感なんかはない。見た目よりも優しいチャラい兄ちゃんや姉ちゃんって感じだ。
「ここですかぁ」
「ああ、今日は明け方までだ」
「夜はマズいのではぁ?」
「ここは俺の家みたいなもんだから大丈夫だ。学校も知ってる」
事情は伝えている。隠してやったら問題になるけど、堂々としていれば大丈夫。いや、微妙に隠してるか。
「とりあえず俺は今からバイトだから、じゃあな。気をつけて帰れよ」
「はいぃ」
ちっこいのは大人しく自転車で帰った。
「——てよ」
「——って」
ん? 何か聞こえたか?
このあたりを使うのは、俺のようなロクでもないのばかりで、間違っても品行方正な坊ちゃん嬢ちゃんの来る場所じゃない。授業をサボって昼寝をする場所の一つだ。中には彼氏彼女までは欲しくないけどヤりたい、そういうのが相手を探しに来ることもある。そんな中に悲鳴に似た女の声と、それをなじるような男の声が聞こえた。
「イヤッ!」
建物の角に近づいたら明らかに悲鳴が聞こえた。バカが無理やりヤってんじゃないだろうな。たまに勘違いするやつがいるんだ。ここに連れ込めばヤれるって。
ジャリッ
建物の角からわざわざ足音を立てて出ると、男子二人が女子を押さえ込もうとしていた。こっちを見て驚きで目を見開く。いかんなあ、無理やりは。思わず口角の片方が上がる。どうしてやろうか。
「何してんだ? ァアッ⁉」
少し凄んでやった。こういう時に一八〇センチを超えてると凄みが出せてやりやすい。肩幅もそこそこある。だからケンカが弱いとは思われない。男子二人は着崩したりはしてなかった。俺とは学科が違うな。同じならほとんど顔は分かる。女子の方も知らない顔だ。
「あ、いや、この子とちょっとな……」
「そうそう、話をな……」
「へえ。それなら向こうに行って生活指導のスガワラと一緒に話をするか? 俺はアイツと仲がいいぞ」
悪い意味で仲がいいだけなんだけどな。
「そ、それは……」
「ま、待って……ください……」
「こんなところで話をするより、お茶でもしながらゆっくりと話さないか?」
二人の一気に顔色が悪くなった。下手すりゃ人生が終わるからな。レイプ未遂なら無期停学からの自主退学か転校か。家が裕福なら揉み消せるかもな。
「そこのちっこいの、どうする? こいつらを突き出してほしいか?」
「……いえぇ、もういいですぅ。……もう何もしないならぁ」
見覚えのないちっこい女子はグズグズと泣きながらそんなことを言った。泣き寝入りは誰のためにもならないんだけどな。被害者は被害者のままだし、加害者が反省するかどうかは分からない。まあ始まる前だったからマシか。
「と被害者は言っている。こいつに二度と手を出すな。二度と学校でおかしな真似はするな。それから二度とここには近づくな。いいな⁉」
「「はいっ!」」
「ならとっとと消えろ‼」
「「はいいっ‼」」
ドタバタと二人は走り去った。知り合いがこんな目に遭えば、円形脱毛症になるくらい徹底的に脅すけど、このちっこいのは見たことがない顔だしな。あいつらもあれで懲りただろう。懲りてなければ次は徹底的にお仕置き——ん?
二人が走り去った角を見ていたら、ちっこいのが俺の上着の裾を引っ張っていた。
「……あのぅ……ありがとうございましたぁ」
「怪我はないか?」
「はいぃ。ちょっと膝を擦りむいただけ——あ、痛っ!」
ちっこいのは足を抑えてしゃがみ込んだ。
「無茶をするな。ちょっと見せてみろ」
こういうのって、その時は痛みに気づかなくても、安心した瞬間に急に痛みを思い出したりするから不思議だ。
倒れた時に膝を擦りむいたか打ったか。ついでに足首も捻ったか。膝を切ったみたいで、血が出ている。泥が入っていると膿むから、これは保健室だな。俺が余計なことをするよりもいいだろう。
「歩けるか……って無理そうだな」
「ちょっと待ってくださいぃ」
ちっこいのは動けなくなった。あいつら、よっぽど強引に引き倒したのか? 腹に二、三発くらい蹴りを入れりゃよかった。腹は跡が残りにくいから証拠が残りにくい。
「時間がもったいない。恥ずかしいのは我慢しろ」
「え? ええっ?」
ちっこいのを抱き上げると、俺は保健室に向かった。
ガンッッ‼
足でドアを開けたら勢いが付きすぎて大きな音が出た。
「アンタねえ。ドアは静かに開け閉めしなさいって——怪我人?」
中にいたのは養護教諭の先生。サバサバ系のお姉さんで、わりと話がしやすい。俺が保健室のベッドで勝手に寝てても見逃してくれる。
「ああ、派手にやったらしい。足首も捻ったみたいだな」
「アンタがやったんじゃないでしょうね?」
目を細められた。
「それなら連れてこないだろう」
「それもそうね。後はアタシがやっとくよ。お疲れさん、また明日ね。はい、とりあえず傷を洗うよ」
俺はちっこいのを先生に任せると、家に帰ることにした。
あれから三日が経った。あの時のちっこいのがなぜか俺のところに来た。膝には包帯が巻かれている。
「そこまでひどい怪我ではありませんでしたぁ。足首は軽い捻挫みたいでしたぁ。もう大丈夫ですぅ」
「そうか、よかったな。それじゃな」
舌っ足らずな喋り方に少しイライラする。俺はちっこいのに適当に挨拶するとその場を離れようとした……けどできなかった。上着の裾が掴まれてたからだ。
「なんで掴むんだ?」
「あのぅ、一緒にいてもらえませんかぁ?」
「何かあったのか?」
「はいぃ、まだちょっと怖くてぇ」
まあそれは分かる。あんなことがあった後だからな。でも俺にはこれからバイトがある。
「バイトがあるんだ。そこへ行くまでならいい。駅裏の方だけどいいか?」
「お願いしますぅ」
繁華街の近くに俺がバイトをしているレストランがある。オーナーが三店舗経営していて、俺が働いているのは二四時間営業の本店だ。場所が場所だからか、水商売の人たちが深夜や明け方に食べに来ることが多い。
そういう場所にあるから、バイトは金髪だろうが何だろうが問題ない。俺はそこまで自転車で向かう。ちっこいのは俺の横を自転車で付いてくる。
俺が入れるシフトは、夕方から一〇時までと一〇時から早朝まで。どちらかか両方か。
本来高校生は夜一〇時以降は働けない。でも俺は昔から深夜でも仕事をしていた。母の知り合いだったオーナーが保護者になってくれたからだ。
厳密にはアウトかもしれない。でも母親が蒸発してからは場合によっては明け方まで働く。オーナーは母からある程度の生活費を預かってるそうで、そこから学費も出ているらしい。だから昼間は学校に行き、夕方以降はシフトに入る。一〇時以降は無理やり「家業の手伝い」ってことで通してるからバイト代として受け取ることはできない。その代わりに小遣いを貰うという形だ。これはアウトだろうな。
母がクラブで働いてたから母の知り合いの人たちとも顔見知りだ。たまに俺を気遣って小遣いをくれる人もいる。そういう人たちの中で育ったから、水商売と聞いても忌避感なんかはない。見た目よりも優しいチャラい兄ちゃんや姉ちゃんって感じだ。
「ここですかぁ」
「ああ、今日は明け方までだ」
「夜はマズいのではぁ?」
「ここは俺の家みたいなもんだから大丈夫だ。学校も知ってる」
事情は伝えている。隠してやったら問題になるけど、堂々としていれば大丈夫。いや、微妙に隠してるか。
「とりあえず俺は今からバイトだから、じゃあな。気をつけて帰れよ」
「はいぃ」
ちっこいのは大人しく自転車で帰った。
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